アルミ製PCケースは熱伝導率が高く冷却に優れている?

最終更新日 2019年10月11日

アルミ製PCケースは熱伝導率が高く冷却に優れているのか

ASCII.jp:長〜く使える極上のPCケース【アビー編】 (1/5)|長〜く使える極上のPCケース には、以下のとおり書かれています。(この記事の公開年月日は2008年4月22日)
 ケースを語る際に必ず出てくるのがアルミケースという存在だ。「アルミはスチールに較べ熱伝導性が高く、ケース自体がヒートシンクの役割を果たす。だからアルミケースが最高だ!」と言う人も少なくない。だが残念ながらそれは大きな誤りだ。アルミ製でも設計自体が悪ければ素材のアドバンテージは吹き飛んでしまうのだ。つまりアルミ製ケースだから良いのではない。アルミの素材をしっかり活かしたケースだから良いケースになるのだ!
アルミは熱伝導率が高いのでアルミ製PCケースは冷却に優れていることを誤りとしているようで、そうではなく熱伝導率が高いアルミの素材をしっかり活かせばアルミ製PCケースは冷却に優れているとも読み取れます。

アルミケースは冷却に有利!?〜PCケースの放熱について考察する | 創造の館 には、アルミ製PCケースは熱伝導率が高く冷却に優れているのか理論的に検証した結果が掲載されています。(この記事の公開年月日は2001年6月27日)

結論だけ見ると、以下のとおり書かれています。
ケースの放熱はファンの能力で決まり、材質は関係しない。
同記事によると、PCケース内部空気からPCケース板を通してPCケース外部空気への熱の伝わりやすさは材質によって違いますが、その違いは無視できるほど小さく、PCケースと接触するHDD等から発生する熱がPCケースを通して外部へ伝わる量も無視できるほど小さいそうです。

木製ケースは安全か? | 風変わりなPC物語 −スズメさんち− には、以下のとおり書かれています。(この記事の更新年月日は2015年3月11日)
ところが一般的なATX用ような、
ファンによるフロー(=強制風冷)を前提としたシステムとする場合、
熱の大半はこのフローによって運ばれていきます。
一般的な空冷CPUクーラーも、フィンから風で熱を奪っていますよね。
ケース内の空気に放出された熱を、できるだけそのまま排気してしまえばいいのです。
ちなみにここからケースそのものに熱として伝わる量は微量で、
さらに「ケース自体からの放熱」は全体の熱量のごく一部(〜3%未満)です。


従ってフローで冷却を考える場合、ケースの材質の熱伝導率は気にする必要はありません。
同記事によると、冷却ファンによるエアフローを利用するPCケースでは材質は重要ではなく、つまり熱伝導率が高いアルミ製のPCケースであっても冷却に優れているとは言えないようです。

同記事では熱伝導率が低い木製のPCケースについて解説しており、冷却ファンによるエアフローを利用せず自然空冷としたファンレスにしPCケースをヒートシンクとする場合、木材を使うのはNGとしています。

この場合に熱伝導率が高いアルミを使うことについては書かれていませんが、アルミは熱伝導率が高いので冷却に優れいていると言えるのかもしれません。

ASCII.jp:全体がヒートシンクでフルアルミのファンレスPCケースが発売 では、STREACOMのPCケースFC5 Alphaを紹介しています。(この記事の公開年月日は2016年7月13日)
 「FC5 Alpha」は、筺体全体で放熱する仕組みのファンレス仕様となるオールアルミPCケース。ケース側面ヒートシンクは一体成形のアルミ素材を使用。フロントパネルは10mm厚のアルミ製になっており、ケース全体で放熱する機能を備えつつ、高級感のあるデザインを実現しているのが特徴だ。

FC5 Alpha
FC5 Alpha

このような特殊なPCケースであれば熱伝導率が高いアルミを活かし冷却に優れているのかもしれませんが、材質だけ異なるPCケース、例えば構造が同じでスチール製PCケースを用意して検証してみないと何とも言えないと思います。

巨大ヒートシンク?11枚のアルミプレートで構成されたPCケースが登場 では、INWINのPCケースH-FRAME(IW-CA02)を紹介しています。(この記事の公開年月日は2012年9月25日)
 巨大なCPU用ヒートシンクのようにも見えるこの製品は、2〜4mm厚のアルミ製プレート×11枚を並べたオープンエアー型のATXケース。
 ユニークな外観だけではなく、放熱性の高さもウリ一つとなっており、大きく空いたプレート同士の隙間から多くの空気を取り込めるようになっている。

H-FRAME(IW-CA02)
H-FRAME(IW-CA02)

このような特殊なPCケースだと熱伝導率が高いアルミを採用すると冷却性能が向上するのかもしれませんが、アルミじゃなく例えばスチールでもあまり変わらないように見えます。

最高3倍のスピードで放熱、セミオープン設計のPCケース「STEELWING」が発売 - AKIBA PC Hotline! では、ENERMAXのPCケースSTEELWINGを紹介しています。(この記事の公開年月日は2016年12月9日)
 ボディもアルミ製。冷却に優れるといい、スチール製ケースの最高3倍のスピードで放熱されるという。

STEELWING
STEELWING

このような特殊なPCケースの場合、スチールと比べてアルミだと放熱速度が3倍だそうですが、具体的に何を比較しているのか明確に書かれていません。

一般的に見られるスチール製PCケースとの比較と考えられますが、PCケースがパネル等により完全に閉じられておらずセミオープン設計の影響が大きいと考えられます。つまり、スチールではなくアルミを採用した効果は小さいと考えられます。

放熱速度が3倍についても具体的に書かれておらず、CPU等のPCパーツの温度がどれくらい変わるのかわかるデータがあればわかりやすいと思います。


キャンペーン情報
マウスコンピューター
冬のボーナスセール icon
期間限定で大幅値引き!最大60,000円OFF!!(一部モデルのみ)
(11月20日迄)
DELL
・PRE-BLACK FRIDAYセール
Office付き秋の感謝モデルほか、デスクトップ製品がクーポンで最大18%Off
(キャンペーン実施中)
ドスパラ
・最大20%還元 冬のボーナスセール
特価パソコンをはじめ、お買得なパソコンパーツ、周辺機器を多数ご用意
(11月28日迄)
パソコン工房
・Windows 10乗り換え応援セール×総額3億円分早い者勝ち!
BTOパソコンやPCパーツ・周辺機器などがお得な価格
(11月26日迄)