防水・防塵

最終更新日 2023年09月07日

防水

パソコンは精密機械であり水が厳禁なので、水周りで使用する場合は防水対応が必要です。

例えば、お風呂に入りながら使用する、料理の参考となるウェブサイトを見るためにキッチンに置いて使用する、プールや海や川辺等で使用する等です。

防水対応でも、どの程度まで防水対応しているのかは違いがあり、多少の水がかかる程度まで防水する、水に沈めても防水する等の違いがあります。

防塵

パソコンは少しの塵が侵入しても問題ありませんが、侵入する塵が多いと最悪故障の原因になります。

塵が多い環境で使用する場合、防塵対応が必要です。

一般的に屋内で使用する場合は防塵対応が不要ですが、細かい埃がパソコンに侵入するのはよくありませんので、防塵対応でも無駄ではありません。

防水・防塵の保護規格

防水や防塵はどの程度まで対応しているのか、IEC(国際電気標準会議)が定めている防水・防塵の保護規格IP(International Protection)でわかります。

IPの後ろには2つの数字が続き、1つ目の数字が防塵等級、2つ目の数字が防水等級を示し、各等級の数字が大きいほど保護の度合いが高いです。

例えば、IP57の場合、防塵等級が5、防水等級が7です。

防塵等級のみ、もしくは防水等級のみの場合は、なしの方にXを付けます。

例えば、IPX7の場合、防塵等級はなし(防塵テスト未実施)、防水等級が7です。

防塵等級

防塵等級の要約と定義

防塵
等級
要約 定義
0 無保護 -
1 直径50mm以上の大きさの外来固形物に対して保護している。 直径50mmの球状の、固形物プローブの全体が侵入してはならない。
2 直径12.5mm以上の大きさの外来固形物に対して保護している。 直径12.5mmの球状の、固形物プローブの全体が侵入してはならない。
3 直径2.5mm以上の大きさの外来固形物に対して保護している。 直径2.5mmの固形物プローブが全く侵入してはならない。
4 直径1.0mm以上の大きさの外来固形物に対して保護している。 直径1.0mmの固形物プローブが全く侵入してはならない。
5 防じん形 じんあいの侵入を完全に防止することはできないが、電気機器の所定の動作及び安全性を阻害する量のじんあいの侵入があってはならない。
6 耐じん形 じんあいの侵入があってはならない。

防塵等級の目安

塵が多い環境で使用する場合、IP5XかIP6Xが望ましいです。

防水等級

防水等級の要約と定義

防水
等級
要約 定義
0 無保護 -
1 鉛直に落下する水滴に対して保護する。 鉛直に落下する水滴によっても有害な影響を及ぼしてはならない。
2 15度以内で傾斜しても鉛直に落下する水滴に対して保護する。 外郭が鉛直に対して両側に15度以内で傾斜したとき、鉛直に落下する水滴によっても有害な影響を及ぼしてはならない。
3 散水に対して保護する。 鉛直から両側に60度までの角度で噴霧した水によっても有害な影響を及ぼしてはならない。
4 水の飛まつに対して保護する。 あらゆる方向からの水の飛まつによっても有害な影響を及ぼしてはならない。
5 噴流に対して保護する。 あらゆる方向からのノズルによる噴流水によっても有害な影響を及ぼしてはならない。
6 暴噴流に対して保護する。 あらゆる方向からのノズルによる強力なジェット噴流水によっても有害な影響を及ぼしてはならない。
7 水に浸しても影響がないように保護する。 規定の圧力及び時間で外郭を一時的に水中に沈めたとき、有害な影響を生じる量の水の浸入があってはならない。
8 潜水状態での使用に対して保護する。 関係者間で取り決めた数字7より厳しい条件下で外郭を継続的に水中に沈めたとき、有害な影響を生じる量の水の浸入があってはならい。

防水等級は1つか2つ

防水等級は、外部から水がかかってしまう場合の防水対応、水没の場合の防水対応に分かれています。

前者の場合の防水等級は0〜6、後者の防水等級は7〜8で示します。

例えば、IPX5、IPX7の場合、外部から水がかかってしまう場合の防水等級は5、水没の場合の防水等級は7です。

IPX5のみの場合、外部から水がかかってしまう場合の防水等級は5、水没の場合は防水対応していないです。

IPX7、またはIPX8のみの場合、水没の場合に防水対応していれば外部から水がかかってしまう場合でも防水対応しており、IPX5は満たしている可能性が高いです。

もし外部から水がかかってしまう場合の防水等級も確かめたい場合は、メーカーに問い合わせる必要があります。

防水等級の目安

お風呂やプールで使用する場合、誤って水没させてしまうリスクを考え、IPX7以上が望ましいです。

IPX8だとダイビングといった水中での使用にも耐えられますが、そこまでの条件で使用しない場合はIPX7で十分です。

水がかかってしまうよう環境で使用する場合、IPX5以上の防水等級が望ましいです。

IPX4以下でも雨がかかったり水しぶきがかかる程度に耐えられますが、それでもIPX5以上が望ましいです。


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