UEFIとは?BIOSとの違いとは?
最終更新日
2023年10月26日
UEFIとは
基礎
UEFIとはUnified Extensible Firmware Interfaceの略で、マザーボードに保存されているプログラムです。BIOSの後継です。パソコンの電源を入れると最初に起動します。最初に起動するのはOSというイメージがありますが、OSが起動する前にパソコンに搭載されているハードウェアを制御しなければならず、その後OSを起動させなければなりません。これらを行うのがUEFIです。
UEFIの前身はEFI
UEFIが登場当初、名称がEFIでした。後に名称がEFIからUEFIに変更となりました。UEFIは時代遅れとなったBIOSの後継
UEFIが登場する前は、BIOS(Basic Input Output System)がハードウェアの制御を行っていました。BIOSは昔から使われてきたプログラムですが、OSやハードウェアの技術進歩についていけなくなり時代遅れになりました。
例えば、BIOSではOSのインストールデータが入る起動ディスクの容量は約2TBまでという制限があります。ストレージの大容量化が進み、2TBを超えるストレージが当たり前となった時代ではBIOSは時代遅れです。
時代遅れとなったBIOSに代わり開発されたのがUEFIであり、UEFIはBIOSの後継です。BIOSからUEFIへ移行が進み普及しましたが、今でもBIOSという呼び方が使われています。
UEFIはBIOSよりも設定画面設計の自由度が高い
UEFIはBIOSと比べると様々な点において進歩していますが、UEFIはBIOSよりも設定画面を自由に作れます。BIOS設定画面では、ハードウェア情報や設定項目が古臭い形で並び、キーボードでのみ操作可能でした。UEFIではハードウェア情報や設定項目が今風に並び、キーボードだけでなくマウスでの操作もできるように設定画面を作ることができます。
ちなみに、UEFIでも従来のBIOSのようなシンプルな設定画面とすることも可能であり、どのような設定画面になるのかはメーカー次第です。
UEFI は〜インターフェースだがプログラムなのか
UEFI は Unified Extensible Firmware Interface の略であり、最後に Interface(インタフェース)という言葉が付きます。インタフェースと聞くと、何かと別の何かを接続するものをイメージしますが、UEFI もそうであり、BIOS と OS を接続するインターフェースです。
私達人間の世界では誰かと誰かをつないでやり取りするなら、どのコミュニケーション手段(対面して会話、電話、メール等)を使うのか、どの言語を使うのか、いつ行うのか等、やり取りの取り決めを作る必要がありますが、UEFI というインターフェースには BIOS と OS の間のやり取りに関する取り決めが定義されています。
そのため、実際は UEFI は BIOS のようなプログラムではありません。一般的に UEFI は BIOS の後継となるプログラムを指しますが、UEFI をインターフェースと捉えるなら、従来の BIOS とは違う新しい BIOS は UEFI に対応するように作られた BIOS とでも呼べます。
整理すると、UEFI が登場する前からあった BIOS と OS を接続するインターフェースは時代遅れとなりましたが、その古いインターフェースの代わりになる新しいインターフェースが UEFI です。
インターフェースが新しくなれば、BIOS は新しいインターフェース UEFI に対応しなければなりません。UEFI に対応するように作られた新しい BIOS は古い BIOS とは違うものであり、この新しい BIOS は UEFI と呼ばれることが多いです。
私達人間の世界では誰かと誰かをつないでやり取りするなら、どのコミュニケーション手段(対面して会話、電話、メール等)を使うのか、どの言語を使うのか、いつ行うのか等、やり取りの取り決めを作る必要がありますが、UEFI というインターフェースには BIOS と OS の間のやり取りに関する取り決めが定義されています。
そのため、実際は UEFI は BIOS のようなプログラムではありません。一般的に UEFI は BIOS の後継となるプログラムを指しますが、UEFI をインターフェースと捉えるなら、従来の BIOS とは違う新しい BIOS は UEFI に対応するように作られた BIOS とでも呼べます。
整理すると、UEFI が登場する前からあった BIOS と OS を接続するインターフェースは時代遅れとなりましたが、その古いインターフェースの代わりになる新しいインターフェースが UEFI です。
インターフェースが新しくなれば、BIOS は新しいインターフェース UEFI に対応しなければなりません。UEFI に対応するように作られた新しい BIOS は古い BIOS とは違うものであり、この新しい BIOS は UEFI と呼ばれることが多いです。
・厳密には UEFI は BIOS と OS を接続するインターフェースでありプログラムではない |
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UEFIとマザーボード
2011年頃からUEFI対応マザーボードが増加
UEFIの前身のEFIも含めると、海外では2003年にEFI対応マザーボード搭載パソコンが登場しました。2006年に登場したインテルのCPU搭載Macでも、EFI対応マザーボードを搭載していました。なかなか普及が進みませんでしたが、2011年頃からUEFI対応マザーボードが増え始めました。この頃から容量が2TBを超えるHDDが増え始め、UEFI対応マザーボードの必要性が高まったためです。マザーボードをUEFI非対応から対応は不可能
UEFIに非対応のマザーボードを、UEFI対応にできません。例えばBIOSのアップデートでも無理です。UEFIとパーティション形式
GPT形式を採用しMBR形式とも互換性あり
UEFIではパーティション形式にGPT形式を採用しています。従来のMBR形式とも互換性があります。UEFIとWindows
Windows 8以降からUEFIに最適化
Windows 8以降からUEFIに最適化されています。約2TBを超えていても起動ディスクにできる、起動が高速化する、セキュアブートを利用できる等、UEFIに様々なメリットがありますが、全てのメリットを得られるのがWindows 8以降です。Windows 8より前、例えばWindows 7もUEFIに対応していますが、UEFIに最適化されていません。UEFIに様々なメリットがありますが、Windows 7だと約2TBを超えていても起動ディスクにできるくらいです。Windows 7でも起動が高速化しますが、Windows 8以降と比べるとあまり高速化しません。Windows 8以降ではセキュアブートを利用できますが、Windows 7では利用できません。
UEFI対応パソコンにUEFIネイティブモードでWindowsをインストールの必要あり
UEFI非対応のパソコンでもUEFI対応Windowsをインストールして利用できますが、UEFIのメリットを得られません。UEFI対応パソコンでもUEFIネイティブモードでインストールしないとUEFIのメリットを得られません。UEFIネイティブモードとは、UEFIが本来持つ機能を全て利用して動作するモードです。UEFIネイティブモードではないとレガシーBIOS互換モードになります。レガシーBIOS互換モードとは、UEFIに非対応のWindowsとの互換性を保持して動作するモードです。レガシーBIOS互換モードでWindowsをインストールすると、UEFI対応WindowsでもUEFI非対応Windowsとして利用することになります。
出典
・EFI | 日経クロステック(xTECH)(2005/12/04公開記事)
・BIOSに代わるファームウェア“UEFI”とは一体何か? 1/2 | 震撼性能! Sandy Bridgeに死角なし!! | DOS/V POWER REPORT(2011年3月号)
・ASCII.jp:3TB HDDはPCを選ぶ!? 確実に使える環境やテクを一挙紹介 (3/4)(2011/08/16更新記事)
・第16回 UEFIって何? LaVie Zで改めておさらい:LaVie Z&LaVie G タイプZロードテスト - ITmedia PC USER(2013/06/14公開記事)
・意外と知らないパーティションの中身(3ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2014/10/29公開記事)
・BIOSに代わるファームウェア“UEFI”とは一体何か? 1/2 | 震撼性能! Sandy Bridgeに死角なし!! | DOS/V POWER REPORT(2011年3月号)
・ASCII.jp:3TB HDDはPCを選ぶ!? 確実に使える環境やテクを一挙紹介 (3/4)(2011/08/16更新記事)
・第16回 UEFIって何? LaVie Zで改めておさらい:LaVie Z&LaVie G タイプZロードテスト - ITmedia PC USER(2013/06/14公開記事)
・意外と知らないパーティションの中身(3ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2014/10/29公開記事)
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