ビジネスパソコンの選び方 - 用途別パソコンの選び方
最終更新日
2023年09月07日
ビジネスパソコンとしての重要点
仕事でパソコンを使う場合、インターネットを活用した情報収集やメール等を利用した連絡、またはビジネスソフトの利用など、一般的なパソコンで行える作業に利用するのであれば、標準的な機能と性能を持つモデルで十分でしょう。しかし、持ち運びしやすい等の利便性、情報漏えいのリスクを減らす高いセキュリティ機能などに優れたモデルは、ビジネスパソコンとも呼ばれ、そのようなパソコンは、仕事上で使うにあたり大きな助けとなります。
重要点 | 理由など |
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セキュリティ対策 | 企業の機密データを扱う方もいるかと思いますが、そのようなデータが漏洩したら大変なことです。責任を問われる可能性もあります。自分でしっかりとパソコンを管理すればいいですが、指紋センサーやデータ暗号機能が付いていると安心です。 |
携帯性 | 仕事で移動しないのであれば、固定のデスクトップパソコンでもいいと思いますが、仕事でパソコンを持ち歩く必要がある方も多いと思います。そのような場合は、ノートパソコンを選ぶことはもちろんですが、ノートパソコンは大型サイズとなると、結構大きさや重さもありますので、スリムさや軽さも考えて選ぶ必要があります。 |
私用と仕事用向けの パソコン仕様 |
1台のパソコンを私用と仕事用に使うことは節約になり良いことです。しかし、私用でパソコンを使っているといろいろデータ漏洩の危険性が高くなります。できれば仕事専用のパソコンを用意したいです。しかし、パソコンは高価です。できれば出費を抑えたいところです。そこで仕事用には不必要な機能や性能を省いたパソコンを選ぶと、出費を抑えられます。 |
ノートかデスクトップ
ノートパソコンの選択が無難
仕事用のパソコンとなると、結構持ち運ぶ機会が多くなるので、そうでなくてもいざ持ち運びたいというときを考えてノートパソコンを選ぶのが無難です。パソコンを確実に持ち歩く必要性が無ければ、ほぼ同じ性能でノートと比べると、安価なデスクトップパソコンを選ぶと良いでしょう。しかし、ノートパソコンは、設置スペースが少なく、部屋内でも場所を選ばずに使える便利なものです。気分転換をかねて、ノートパソコンを移動し、仕事する場所を気軽に変えたりできます。なので、自宅等の室内のみで使うケースでも、ノートパソコンを選ぶ価値は十分にあります。
持ち運ぶためにノートを選ぶなら、サイズの選択に注意
ノートパソコンは、A4 サイズ(据え置き型)が使いやすくていいですが、ノートパソコンを歩いて持ち運ぶには大きく重くて大変です。ただ、A4 サイズは大きくて重いのですが、液晶画面の広さ、キーボードの広さ、コストパフォーマンスの高さを考えると、ぜひ選びたいところです。移動は車が中心なら、大きくて重くても問題はあまりないはずですので、A4 サイズが良いでしょう。一方、歩きや電車を利用して持ち運ぶなら、A4 サイズだと大きすぎますので、避けるのが無難です。持ち運びのしやすさを考えるなら、B5 サイズ(軽量2スピンドル)かモバイルサイズの選択を考えたいです。ただしモバイルサイズは小ささゆえかなり機能性能が制限されます。そのため、モバイルサイズはセカンドマシンとして使うのに向いています。そのため、持ち運びのしやすさ、メインマシンとしても使える利便性も考えるとバランスのとれた B5 サイズがおすすめです。
液晶画面、キーボード面積の狭さが気になる場合は
B5 サイズやモバイルサイズを選ぶと気になるのが、液晶画面の狭さです。その場合は、ノートパソコンを使う場所に、別途で液晶モニターを用意すると良いでしょう。たいてのノートパソコンに、D-Sub 15pin(アナログRGB)が付いていますので、それを利用して液晶モニターに画面を出力する事が可能です。また、キーボード面積の狭さが気になる場合も、同様に別途でキーボードを用意すると良いでしょう。たいていのノートパソコンは、USB 接続で外部キーボードから入力が可能ですので、そちらを利用して作業効率を上げる事ができます。
OS の選び方
Windows 7 のビジネス向けエディションは、Professional
Windows 7 には、以下のエディションがあります。Windows 7 Professional がビジネス向けのエディションです。このエディションには、ビジネス用途で必要となってくる Windows XP 上でソフトウェアを動かしたい時に使用する Windows XP モード機能、ドメイン管理ネットワークへ参加可能にするドメイン参加機能があります。また、Windows 7 Ultimate には、データ暗号化機能、35種類の言語から選択して切り替えできる多言語機能がありますので、必要に応じて Windows 7 Ultimateを選ぶと良いです。- Windows 7 Starter
- Windows 7 の基本的な機能を使用したいユーザー向けのエディションです。機能が制限されていますが価格が安く、ネットブック等の低価格パソコンに搭載されて販売されます。
- Windows 7 Home Basic
- 家庭向けのエディションですが、新興市場向けのエディションであり、日本国内では発売されません。Windows 7 Starter よりは機能が多いですが、Windows 7 Home Premium より機能が少なくて劣ります。
- Windows 7 Home Premium
- 家庭向けのエディションです。一般ユーザーに必要な機能がそろっています。
- Windows 7 Professional
- 家庭、企業向けのエディションです。ビジネスユーザーに必要な機能が追加されています。Home Premium の上位エディションとなっているため、Home Premium に含まれている機能は、全て Professional に含まれています。
- Windows 7 Ultimate
- Windows 7 の最上位エディションであり、Windows 7 の全ての機能を使用したいユーザー向けのエディションです。Home Premium 、Professional に含まれている全ての機能が使えます。
Windows 8 のビジネス向けエディションは、Windows 8 Pro
Windows 8 には、以下のエディションがあります。Windows 8 Pro がビジネス向けのエディションです。このエディションには、ビジネス用途で必要となってくるデータ暗号化等のセキュリティ機能、外部からの接続と操作を可能にするリモートデスクトップ機能、ドメイン管理ネットワークへ参加可能にするドメイン参加機能があります。これらの機能を使用するのであれば、Windows 8 Pro を選ぶ必要があります。- Windows 8
- 一般ユーザー向けのエディションです。Windows 8 という製品名と紛らわしいため、無印版とも呼ばれます。
- Windows 8 Pro
- ビジネスユーザー向けのエディションです。ビジネス用途に必要な機能が含まれます。
- Windows 8 Enterprise
- 企業向けのエディションです。ボリュームライセンスで販売され、個人が購入するものではありません。
- Windows RT
- タブレット端末向けのエディションです。プリインストールされて販売され、OS 単体で購入できません。
各 PC パーツの選び方
CPU は高性能が良いとは限らない
ビジネスパソコンでは、動画編集や PC ゲームに使うわけではないので、比較的性能が高くない CPU で十分と言えます。しかし、ワードやエクセルなどのソフト使う際に、容量の大きいファイルを使ったり、多数のファイルを開くと、結構読み込み等の処理に時間がかかります。その処理の際に高性能な CPU があると、処理の時間が短縮され快適です。数秒にも満たない違いになるかもしれませんが、時は金なりとも言いますし、なるべく性能が高い CPU を搭載したパソコンがあったほうが便利で、動作が重くなる事が少なく、ストレスを感じにくいです。ただし、性能が高い CPU は、消費電力量と発熱量が多くなります。なので、ノートパソコンにてバッテリー駆動で主に使う予定の方は、性能が高すぎる CPU を選ぶと、バッテリー駆動時間が短くなりやすいので、あまり性能が高すぎる CPU を選ぶのはよくありません。また、温度が高い環境で使用する予定の方は、発熱量で動作不良や故障等のトラブルが生じやすくなるので、性能が高すぎる CPU を選ぶのはよくありません。
メモリーは、できるだけ容量を多くする
いくら CPU の性能が良くでも、メモリーの容量が少ないと処理がもたついてしまいます。なので、作業効率を重視するなら、メモリーの容量はできるだけ多くしておくのがおすすめです。最近は、随分とメモリーが値下がりましたので、メモリーの容量を増やしても、それほど高くなりません。データの読み込み、書き込み速度を重視するなら SSD
最近は、HDD の代わりに SSD が搭載されているパソコンがよく見られます。SSD はフラッシュメモリーを応用したものであり、HDD よりもデータの読み込み、書き込み速度が速いというメリットがはります。他に HDD よりも衝撃に強く、動作音が静かで、消費電力が低いというメリットもあります。特にノートパソコンは、外部からの衝撃に晒されやすく、消費電力が高いとバッテリー駆動時間が短くなるので、SSD の方がおすすめです。データの安全性重視なら RAID
データの安全性を高めるために RAID1 設定が可能ならば、設定しておくと安心です。RAID1 設定にすると、2台の HDD に同じデータを記録します。よって使用できる HDD 容量が半分になりますが、片方の1台が故障してももう片方の1台にデータが残っていますので、大切なデータの守ることが可能です。液晶モニターの選び方
液晶モニターの光沢に注意
最近は画面がピカピカの光沢がある液晶モニターが多いですが、仕事で使うのであれば、光沢は無い方がおすすめです。光沢があると、動画や画像がきれいに見えますが、明かりの映り込みが多いので、目が疲れやすいです。特に外でも使うノートパソコンには、太陽光の映り込みをなるべくさせないように光沢がない液晶モニターを強く推奨します。光沢がない液晶モニターは、ノングレア液晶モニター等と呼ばれますが、目に配慮して光沢が抑えられていれば、カタログ等の仕様にその旨が書いてあることが多いですので、確認してみましょう。
セキュリティ機能
指紋センサー
指紋センサーとは、登録者の指紋を認証しないとパソコンが起動しないセキュリティシステムのことです。指紋センサーは、基本的にノートパソコンに搭載されており、デスクトップパソコンで搭載しているモデルは、あまり見られません。かなり機種の選択が狭まりますが、指紋センサーがあるとセキュリティ性の向上に期待できます。TPM (セキュリティチップ)
TPM チップが搭載されたパソコンには、TPM チップに暗号キーを保存しており、これが無いとハードディスク(HDD)内のデータが読み込めない仕組みになっています。これがあればもし HDD が取られてもデータは読み込めません。重要なデータを扱うのであれば採用したいです。バッテリー駆動時間
コンセントが無い環境で長時間使う場合は重視
ノートパソコンをコンセントからの電源供給無しで使う機会が多い場合、バッテリー駆動時間が重要です。バッテリーを別途購入し予備バッテリーも使う方法もありますが、パソコンの1つのバッテリーの駆動時間が長い方が便利です。また、バッテリー駆動時間を重視する場合は、CPU は性能と省電力性に優れた低消費電力の最新 CPU を選びたいです。低消費電力の最新 CPU を搭載した機種はたいていバッテリー駆動時間が長いはずです。
人によって必要なバッテリー駆動時間は異なりますが、できるだけ長い方が心強いです。バッテリー駆動時間が10時間以上など長時間であるノートパソコンもありますので、外部からの電源供給無しで長時間使いたい場合は、必見の項目です。
耐久性
ノートパソコンを選ぶなら重視
ノートパソコンの場合、衝撃吸収や耐圧に工夫をした製品仕様にしているメーカーが結構あります。技術の進歩等によりどんどんパソコンが頑丈になってきていますがパソコンは精密機械です。特にノートパソコンを持ち歩く方は慎重に扱っていてもいつ何があるかわかりません。誤って落としてしまったり、他人の不注意で衝撃を受ける場合がありえます。念のために、耐久性に優れ信頼性が高いノートパソコンを選びたいです。サポート(修理対応)
万一の事を考えて
仕事用に使うパソコンが、もし故障してしまった場合、大変困るでしょう。重要なファイルを早く取り出す必要がある場合等は、迅速に修理が完了できるメーカーを選びたいところです。しかし、各メーカーからは、自社の修理がどの程度で終わるのか等の情報は公開していませんので、各メーカーごとで、修理対応の早さ等が比較できません。一部のメーカーでは、自社の修理対応サービス内容を具体的にウェブサイト等で公開していますので、パソコンを選ぶ際は、参考にする事ができます。例えば、パソコンメーカーのエプソンでは、修理センターに届いてから一日で修理を終え、返送する体制を整えており、もしパソコンが故障しても、すぐに修理が完了したパソコンが戻ってくるようになっています。
おすすめビジネスパソコン販売店
仕事用で使いやすいノートパソコンは、主に国内大手メーカー製が多く、価格が高くてもしっかりした作りは、ビジネスユーザーからも高い評価を得ています。以下は、ビジネス用途に対応し、品質や機能に優れたノートパソコンを販売しているショップを紹介しています。
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