USB PD充電器の選び方
最終更新日
2023年09月07日
純正、サードパーティー
原則的にはUSB PD充電器が純正以外(サードパーティー)でも充電可能ですが、充電できない場合もあります。純正以外だと充電できない機器に使用する場合、純正を選ぶ必要があります。
充電対象機器が充電時に要求する最大電力よりも出力電力が大きいと純正以外でも充電可能だが、小さいと充電不可能の場合があります。小さくても充電対象の機器によっては充電可能です。
相性問題、粗悪な製品との併用によるトラブルを防ぐために、純正以外だと充電できない機器があります。高性能ノートパソコン等、必要な電力が大きい製品に見られます。
充電対象機器が充電時に要求する最大電力よりも出力電力が大きいと純正以外でも充電可能だが、小さいと充電不可能の場合があります。小さくても充電対象の機器によっては充電可能です。
相性問題、粗悪な製品との併用によるトラブルを防ぐために、純正以外だと充電できない機器があります。高性能ノートパソコン等、必要な電力が大きい製品に見られます。
Certified USB Charger Program認証
USB PDは流れる電力が大きく、もし仕様から外れ流れてはならないほどの大きさの電力が流れると危険です。安全のためにCertified USB Charger Program認証済み製品を選ぶとよいです。認証なしだと粗悪品のリスクがあります。粗悪品だと最悪火災につながる恐れがあります。
認証済み製品でも偽りの可能性があるので、信頼できるメーカーの製品を選ぶとよいです。認証済みだと製品に「USB Certified」のロゴが付きます。
認証済み製品でも偽りの可能性があるので、信頼できるメーカーの製品を選ぶとよいです。認証済みだと製品に「USB Certified」のロゴが付きます。
出力電力
最大出力18W、5V/2.4Aはパワールールに準拠していない
USB PDのパワールールでは、最大出力が15Wを超え27W未満の場合、出力電圧が5V時は最大電流3A、出力電圧が9V時は最大電流「最大出力÷9」の実装が必須と規定しています。USB PD充電器の最大出力を18Wとする場合、出力電圧5V時の最大電流は3Aに対応が必須です。もし出力電圧5V時の最大電流が2.4Aだと、USB PDのパワールールに準拠していません。それでも充電できる場合が多いですが、機器によっては安全性重視のためパワールールに準拠していないと充電できない仕様です。最大出力18W、5V/2.4Aの製品を避けるのが無難です。12V対応、12V非対応
USB PD Revision 1.0 Version 1.0では出力電圧が5V,12V,20Vでした。後に5V,9V,15V,20Vとする変更がありました。5V,12V,20V対応製品は廃れています。5V,9V,15V,20V対応製品、変更前と変更後を合わせて5V,9V,12V,15V,20V対応製品があります。12V対応製品もあれば12V非対応製品もありますが、12V非対応でよいです。充電対象機器が古く12V対応でも、12V以外の電圧を利用すればよいので12V非対応製品を使用可能です。
最大出力は100Wとは限らない
USB PDの最大出力は規格上では100Wです。USB PD充電器の最大出力は100Wとは限りません。最大出力が足りないと充電できない可能性があるので、最大出力が十分な製品を選びます。最大出力が大きいほどサイズが大きくて重く価格が高い傾向があるので、必要以上に最大出力が大きい製品を選ぶのがよくありません。最大出力が要求電力より小さい
充電対象機器が要求する電力より、USB PD充電器の最大出力が小さい場合、機器によっては充電できない場合があります。例えば、要求電力が60W、最大出力が30Wだと充電できない場合があります。充電できるとしても30Wで充電です。特にノートパソコンでは充電できない可能性が高いです。機器が要求する電力以上を出力可能な製品を選ぶとよいです。最大出力が大きいデメリット
USB PD充電器の最大出力が大きいと、サイズが大きい、重い、価格が高い、発熱が大きい、以上のデメリットがあります。発熱に関しては使用時の出力電力が小さいと発熱も小さいです。例えば、最大出力が100Wでも使用時の出力電力が10W程度であれば、発熱が小さいです。USB PD充電器を外に持ち出し使用する場合、サイズが小さく軽い方がよいので、最大出力が小さい製品を選びます。ただし、最大出力が足りないと充電できない場合があるので、最大出力が十分ある製品を選びます。最大出力が合計か1ポートあたりか注意が必要
商品の情報に記載されている最大出力が、合計最大出力なのか1ポートの最大出力なのか注意が必要です。例えば要求電力が60Wのノートパソコンで使用するために最大出力が60Wの製品を選んだが、その最大出力は合計の最大出力であり、1ポートあたりの最大出力が60Wより小さいと充電できない場合があります。充電できる可能性がありますが、もし充電できないと買い直す必要があります。端子
USB Type-CありでもUSB PD対応とは限らない
充電器にUSB Type-CがあってもUSB PDに対応とは限りません。USB PD対応充電器が必要な場合、USB PDに対応か確認が必要です。USB Type-CのみUSB PD充電可能
USB PD充電器によってはUSB Type-C以外もありますが、USB Type-CのみUSB PD充電できます。例えばUSB Type-Aもある場合、USB Type-AではUSB PD充電できません。USB PDの規格では当初USB Type-AやUSB Type-BでUSB PDを利用可能とされましたが、後の仕様変更でUSB Type-Cのみで利用可能になりました。USB Type-A
USB PD充電器の端子にUSB Type-Cに限らずUSB Type-Aもあると便利です。USB Type-A搭載機器の充電にも使用できます。ただし、端子が多いほどサイズが大きくなり重量が増します。USB PD充電器を持ち出すのであればサイズが小さく軽い方がよいので、端子の数が多すぎないとよいです。USB Type-Cから別のUSB端子に接続
変換ケーブルを使用しUSB Type-Cから別のUSB端子に接続しても充電できます。ただし、USB Type-C以外のUSB端子はUSB PDに対応できないので、USB PD本来の最大出力を発揮できません。USB PD非対応の場合と同様に電力を出力します。例えばUSB Type-A搭載機器の充電にも使用する場合でも、USB Type-CのみあるUSB PD充電器を選んでもよいです。ケーブル
付属
USB PD充電器はケーブルが付属する製品もあれば付属しない製品もあります。付属しない場合、別途で用意します。3A、5A
USB Type-Cケーブルには、対応する最大電流が3Aの製品、5Aの製品があります。USB PD充電器の最大出力が60Wより大きくても、3A対応ケーブルを使用すると最大出力が60W(20V/3A)までになります。最大出力が60Wより大きく、例えば100Wの場合、5A対応ケーブルを使用するとボトルネックになりません。eMarker
USB PD充電器でeMarker未実装USB Type-Cケーブルを使用すると、製品によってはUSB PDを利用できず、USB Type-C Currentの給電能力である最大5V/3A(15W)出力になります。製品によってはUSB PDを利用できますが、eMarker未実装だと対応可能な最大出力が20V/3A(60W)までです。USB PDを利用できないリスクを回避したい場合、eMarker実装ケーブルを選ぶとよいです。eMarker実装だと対応可能な最大出力が20V/5A(100W)までなので、最大出力が60Wを超える場合は必須です。ケーブルが対応する最大出力は規格上の最大出力なので、実際の最大出力は製品によって違います。例えば最大出力が15V/3A(45W)の製品であれば、eMarker実装ケーブル使用でも最大出力が45Wです。
トラブル
最大出力が不足し充電できず給電のみになる
多くの機器ではUSB PD充電器を充電に限らず給電にも使用可能です。USB PD充電器の最大出力が足りないと充電できずに給電のみになる場合があります。USB PD充電器からの給電だけでは足りずバッテリーからの電力供給も発生し、バッテリーの残量が減る場合があります。充電対象の機器の負荷を減らし消費電力を抑えれば、給電に限らず充電もできる場合があります。ただし、負荷がかかる作業ができなくなります。機器の電源を切る方法や、スリープにする方法もあります。ただし、機器を使用できなくなります。
USB端子が不足し充電・給電中にUSB機器を使用できない
USB PD充電器による充電・給電可能なノートパソコンでは、搭載USB端子がUSB PD対応USB Type-Cが1つのみの場合があります。USB PD充電器を使用し充電・給電中だと、USB接続の外付けストレージ等が使用できません。USBハブを導入する解決方法があります。USB PD充電器とノートパソコンの間にUSBハブを接続し、USBハブ経由でも充電・給電できます。ただし、USBハブがUSB PDに対応し、かつUSBハブ経由で充電・給電する機能に対応が必要です。キャンペーン情報(PR) |
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