ワンセグチューナーの選び方 - その他 周辺機器の選び方

最終更新日 2023年09月07日

ワンセグとは、外出先でも地上デジタル放送が見られるサービスのことです。主に携帯電話やカーナビ等の、移動する機器に向けられた放送サービスですが、電波が届けば、室内でも見られ、自宅でワンセグを利用する方も多いです。

パソコンにもワンセグを対応させる事ができ、パソコンの USB 等を使い、ワンセグチューナーを接続する事で可能となります。また、既にワンセグ機能が内蔵されているパソコンもあります。

ワンセグは、地上デジタル放送の受信エリアで見られますが、そのような受信エリアは、［Dpa］放送エリアのめやすで確認できます。まだ全国全ての地域において、受信エリアとはなっていないので、ワンセグを使用する方は、自分の地域が地上デジタル放送の受診エリアなのか確認する必要があります。また、受信エリア内でも、電波が弱いところでは、ワンセグチューナーで正常に電波が受信ができない場合があります。

ワンセグは、電波を受信するので、電波が届かないところでは使えません。よって、電波が中に入りくい構造のお部屋に住んでいる方等は、屋内でワンセグを利用できない可能性があります。よって、屋内でワンセグチューナーを使用する予定のある方は、できればワンセグチューナーを購入する前に、一度、ワンセグに対応した携帯電話等を使って、電波の受信テストを行いたいところです。

しかし、携帯電話ではワンセグが使えますが、パソコン用のワンセグチューナーでは電波が上手く受信ができない場合もあるので、確実に電波が受信可能か調べるには、同一な製品を使用するしかありません。しかし、そのようなテストを行うのは、なかなか難しいでしょう。よって、ワンセグチューナーの購入の際は、室内で使えなかったので無駄だったという事になるリスクがあります。

屋内でワンセグチューナーを使うと、電波が正常に受信できなかった場合に備え、各メーカーから、ワンセグチューナー用のF型コネクタ変換アダプタや高感度アンテナをオプションとして販売されています。また、ワンセグチューナー本体とセットにして販売しているメーカーもあります。

F型コネクタ変換アダプタがあれば、通常のテレビアンテナケーブルと、ワンセグチューナーを接続できるようになります。また、高感度アンテナを使うと、ワンセグチューナーの電波が正常に受信できるようになる、または受信状況が良好になり、画質があがる等の、改善が期待できます。

ワンセグは、地上デジタル放送とはいえ、あまり画質が良いものではありません。 地上デジタル放送が見られるテレビのような画質に期待すると、後悔する事になります。よって、以下のワンセグの特徴を踏まえ、ある程度画質の点は、妥協する必要があります。

ワンセグの解像度は高くない

ワンセグの解像度は、３２０×２４０、または３２０×１８０であり、携帯電話等の小型のディスプレイでは、十分な解像度となっていますが、パソコン用の大きい液晶モニターでは不十分で、画面を拡大して見ると、かなり粗く見えます。よって、ワンセグは、パソコン用の液晶モニターいっぱいに表示して、テレビを楽しむ事には、あまり向いていません。

ワンセグのフレームレートは、従来のテレビ放送の半分

ワンセグのフレームレートは、15 fps となっており、従来のテレビの 30 fps の半分となっています。フレームレートが、15 fps という事は、１秒間に表示される画像の数が、１５枚という事であり、これによって、スポーツ番組等の動きの激しい映像が、カクカクしてるように見える場合があります。

ワンセグチューナーをパソコンに導入すると、番組の録画も手軽に行えますが、ワンセグの解像度は低く、フレームレートが少ないという事もあり、画質が良いとは言えません。地上デジタル放送番組を、しっかりときれいに録画して保存したい場合は、パソコン用の地デジチューナーを使用するか、HDD レコーダー等を使う事を推奨します。

ワンセグは、画質が高くないというデメリットな点もありますが、そのようなマイナスな部分をカバーできるほど、利点が多くあります。以下は、ワンセグの主なメリットです。

導入コストが安い

ワンセグチューナーは、安い製品で５千円程度であり、導入コストが安く済みます。しかし、やはり価格が高い製品ほど、中身も優れていますので、良い製品はやや価格が高いですが、それでも１万程度で十分良い製品が手に入ります。

低スペックでも使える

ワンセグは、地デジチューナーのように、高画質でテレビを見られるわけではありませんが、画質が低い分、パソコンに要求されるスペックも低く済みます。地上デジタル放送を、パソコンで視聴、または録画するには、ハイスペック CPU や大容量メインメモリーが必要ですが、ワンセグでは、古いパソコンのスペックでも、使用できます。ただし、ワンセグを快適に使用するためには、ある程度のスペックが必要です。ワンセグチューナーのカタログや仕様表には、パソコンの推奨スペックも記載されているので、そのスペック以上のパソコンで使用するのが望ましいです。

小さくて軽い

各メーカーから販売されているワンセグチューナーは、小型で軽量であり、持ち運びが楽です。よって、ノートパソコンと一緒に持ち歩けば、外出先でも気軽にテレビが見られます。

パソコン周辺機器の多くは、Windows と Mac OS の両方に対応していますが、ワンセグチューナーは、どちらかの OS に対応している場合が多いです。特に Windows のみに対応しているワンセグチューナーが多く、その理由は、恐らく、地上デジタル放送に関する著作権保護機能への対応が、Mac では遅れているからと考えられます。よって、ワンセグチューナーだけではなく、外部地デジチューナーや内蔵地デジチューナーに関しても、Mac に対応した製品は少ないです。

また、Widnows に対応しているワンセグチューナーでも、古いバージョンの Windows には対応していない場合が多いです。多くのワンセグチューナーは、Windows XP 以上の新しい OS に対応しています。

ワンセグチューナーは、それほどパソコンに対して高いスペックは要求しませんので、やや古いパソコンでも大丈夫でしょう。しかし、高機能なワンセグチューナーは、推奨スペックが高いので、注意が必要です。

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