Thunderbolt 4

最終更新日 2024年05月28日

Thunderbolt 4とは

基礎

Thunderbolt 4とは、Thunderbolt 3よりも映像出力機能が強化され、PCI Expressのデータ転送速度が向上したThunderboltの規格です。サンダーボルト・フォーと読みます。

映像出力機能に関して、Thunderbolt 3では4K×1、Thunderbolt 4では4K×2または8K×1です。PCI Expressのデータ転送速度がThunderbolt 3は16Gbps、Thunderbolt 4は32Gbpsです。

Thunderbolt 3以前と互換性あり

Thunderbolt 4はThunderbolt 3以前と互換性があります。

データ転送速度

Thunderbolt 4のデータ転送速度が最大40Gbpsです。Thunderbolt 3も同じく最大40Gbpsです。

USB4が最大40Gbps、USB 3.2が最大20Gbpsなので、Thunderbolt 4もデータ転送速度が向上していそうですが、Thunderbolt 3と同じ最大40Gbpsです。

バスパワー

Thunderbolt 4でもバスパワーに対応しており、給電できる電力が最大15Wです。Thunderbolt 3でも最大15Wです。

コネクター

Thunderbolt 4でもThunderbolt 3で採用されたUSB Type-Cを使用します。

Thunderbolt 4の映像出力機能

4K×2または8K×1が必須

Thunderbolt 4に対応するパソコンでは、4K×2または8K×1で映像を出力できるThunderbolt 4ポートの搭載が必須という要件があります。Thunderbolt 3に対応するパソコンでは、4K×1で映像を出力できるThunderbolt 3ポートの搭載が必須という要件があります。

Thunderbolt 4のPCI Express

最大32Gbpsに向上

Thunderbolt 3ではPCI Expressのデータ転送速度が最大16Gbpsです。Thunderbolt 4では最大32Gbpsに向上しています。向上させた理由とは、データ読み書き速度が速い外付けストレージのためです。

Thunderbolt 4とUSB

USB4標準対応

Thunderbolt 4ではUSB4に標準対応しています。Thunderbolt 3ではUSB4に対応とは限りません。Thunderbolt 3ではUSB 3.2に対応の場合が多いです。

USB4の最大40Gbpsオプション、最大20Gbps必須

USB4のデータ転送速度が最大40Gbpsです。パソコンのThunderbolt 4ポートでは、最大40Gbpsに対応が必須ではなくオプションであり、最大20Gbpsに対応が必須です。

USB 3.2以前と互換性あり

Thunderbolt 4はUSB 3.2以前と互換性があります。規格上ではUSB 3.2のデータ転送速度が最大20Gbpsですが、Thunderbolt 4対応機器では最大20Gbpsに対応とは限りません。最大10Gbpsに対応の場合もあります。

USB PDによる電源入力に対応が必須

Thunderbolt 4に対応するパソコンでは、USB PDによる電源入力に対応するThunderbolt 4ポートを、少なくとも1個搭載が必須という要件があります。ただし、最大消費電力が100W以下の薄型ノートパソコンに限ります。

Thunderbolt 4と周辺機器

Thunderbolt 4対応周辺機器が少ない

Thunderbolt 4に対応する周辺機器が少ないです(2022/12/16時点)。最大データ転送速度がThunderbolt 3と同じ等の理由により、多くの周辺機器にとってThunderbolt 4の必要性が低いためと思われます。

周辺機器にThunderbolt 4ポートが最大4個

Thunderbolt 3に対応する周辺機器では、Thunderbolt 3ポートを最大2個搭載できます。1個はデイジーチェーン接続用です。Thunderbolt 4に対応する周辺機器では、Thunderbolt 4ポートを最大4個搭載できます。これによりハブ接続も実現できます。

ドッキングステーションからのスリープ解除に対応が必須

Thunderbolt 4に対応するパソコンでは、ドッキングステーションからのスリープ解除に対応が必須という要件があります。この対応により、ドッキングステーションに接続したキーボードやマウスを操作してスリープ解除できます。

Thunderbolt 4ケーブル

ケーブル最大長

Thunderbolt 4ではケーブルの長さが最大2mです。Thunderbolt 3では最大2mまたは最大0.8mです。どの最大長も、データ転送速度が40Gbpsでデータ転送をする場合の最大長です。

USB4ケーブルとしても使用できる

Thunderbolt 4がUSB4に標準対応から推測できますが、Thunderbolt 4ケーブルをUSB4ケーブルとしても使用できます。USB4の最大データ転送速度40Gbpsに対応しています。USB4ケーブルはUSB PD 60W対応モデルもあればUSB PD 100W対応モデルもありますが、Thunderbolt 4ケーブルは全モデルがUSB PD 100W対応です。USB4ケーブルは対応解像度に規定がありませんが、Thunderbolt 4ケーブルは4K×2または8K×1に対応です。

出典

Intelが「Thunderbolt 4」の詳細を発表 対応製品は2020年後半に登場 - ITmedia PC USER(2020/07/08公開記事)
【特集】「USB Type-C」と「Thunderbolt」って同じもの?よく分かる最新コネクタ解説 - PC Watch(2021/08/03公開記事)
Thunderboltは3から4になって何が変わった?転送速度は実は同じ | 日経クロステック(xTECH)(2022/02/16公開記事)
Thunderbolt 4とUSB4はどこまで同じ?周辺機器との組み合わせはより複雑に | 日経クロステック(xTECH)(2022/12/16公開記事)
Thunderbolt 4とUSB4はどこまで同じ?周辺機器との組み合わせはより複雑に(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2022/12/16公開記事)


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