完璧なパソコンは存在しない

最終更新日 2023年09月07日

相反する要素を考えてパソコンを選ばなければならない

パソコンに求めるものは人それぞれ異なりますが、パソコンに限らず商品に対して求めるものが多くなりがちです。

例えば、薄く軽く小さく持ち運びしやすい、液晶ディスプレイが広くて見やすい、キーボードが打ちやすい、CPU の性能が高い、メインメモリー容量が大きい、ストレージ容量が大きい、光学ドライブが搭載されている、ビデオチップ(GPU)の性能が高い、外部インターフェースが豊富、バッテリー駆動時間が長い。

以上は曖昧な条件ですが、これら全ての条件をノートパソコンに対し求めるのは無理があります。様々な相反する要素を求めているからです。

ノートパソコンを薄くするとキーボードのキーストロークが浅くなり打ちにくくなる、内部スペースが狭くなるため放熱性が悪くなり高性能 CPU や高性能ビデオチップの搭載はできなくなる、厚さが足りず光学ドライブが搭載できなくなる、厚みがある外部インターフェースは搭載できなくなる、バッテリーサイズが小さくなりバッテリー駆動時間が短くなる、他にもありますがノートパソコンを薄くすると様々な犠牲になる点が出てきます。

何かを求めれば、その何かを求めることにより犠牲になる点を諦めなければなりません。

パソコンのタイプごとの特徴を捉えれば選びやすくなる

相反する要素があってパソコン選びが難しく感じることがあると思いますが、パソコンをタイプごとに細分化して各タイプの特徴を捉えれば、何を求めることができ何を諦めなければならないのかわかり選びやすくなります。

まずパソコンは、デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット PC と大まかに分けることができます。デスクトップパソコンは、さらにタワー型、省スペース型、キューブ型、コンパクト型、スティック型、一体型に分けることができます。ノートパソコンは、さらに据え置きノートパソコン、モバイルノートパソコンに分けることができます。

それぞれのタイプには特化している点、犠牲にしている点があります。

例えば、モバイルノートパソコンの主な特徴は、薄い軽い小さいで持ち運びしやすい、液晶ディスプレイが狭くで見づらい、キーボードのキーピッチが狭くキーストロークが浅く打ちにくい、CPU の性能が低い、メインメモリー容量が小さい、ストレージ容量が小さい、光学ドライブがない、ビデオチップの性能が低い、外部インターフェースが少ない、バッテリー駆動時間が短いです。

モバイルノートパソコンは持ち運びしやすいことが重要であるため、薄く軽く小さくするために他の仕様が犠牲になっています。

パソコンを外に持ち出して使うことがあるなら基本的にはモバイルノートパソコンを選ばなければならず、犠牲点を求めることは諦めなければなりません。

モバイルノートパソコンの主な特徴に関して補足ですが、モデルによっては犠牲を抑えています。例えば、ほどほどの薄さと小ささにしてキーボードのキーピッチとキーストロークを十分確保し打ちやすい、光学ドライブを搭載する、外部インターフェースが多い、バッテリー駆動時間が長いモバイルノートパソコンがあります。

また、技術進歩により犠牲点を気にする必要性が低くなっています。先に挙げたモバイルノートパソコンの犠牲点の中で、CPU の性能が低い、メインメモリー容量が小さい、ストレージ容量が小さい、ビデオチップの性能が低いは気にする必要性が低いです。それぞれパソコンの性能に大きく影響しますが、技術進歩により格段に向上したからです。

バッテリーに関しても技術進歩が進みサイズが小さく軽いバッテリーでも十分長いバッテリー駆動時間を確保できるようになっています。


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