USB ケーブルの選び方 - その他 周辺機器の選び方
最終更新日
2023年09月07日
USB 規格の選び方
USB 規格の互換性
USB には複数の規格が存在し、主にデータ転送速度が異なります。以下は、各規格のデータ転送速度です。種類 | データ転送速度 | |
---|---|---|
USB1.1 | 12Mbps | |
USB2.0 | 480Mbps | |
USB3.0 | 5Gbps | |
USB3.1 | USB3.1 Gen1 | 5Gbps |
USB3.1 Gen2 | 10Gbps |
USB 規格には互換性がありますので、パソコンと周辺機器を USB 接続する場合、両者の USB 規格が異なっていても接続可能です。ただし、データ転送速度は遅い方に合わせられます。例えば、パソコン側が USB1.1、周辺機器側が USB2.0 の場合、データ転送速度は USB1.1 の 12Mbps となります。
ここまでは、パソコンと周辺機器が対応している USB 規格に注目しましたが、USB 規格の互換性は USB ケーブルにもあります。
ただし、USB1.1 対応ケーブルと USB2.0 ケーブルは、同じと見なして問題ありません。例えば、パソコン側が USB2.0、周辺機器側が USB2.0、USB ケーブルが USB1.1 対応でも、USB2.0 のデータ転送速度 480Mbps となります。
USB3.0 のデータ転送速度 5Gbps を実現するためには、USB3.0 対応ケーブルが必要となります。例えば、パソコン側が USB3.0、周辺機器側が USB3.0、USB ケーブルが USB2.0 対応の場合、USB2.0 のデータ転送速度 480Mbps となります。
そのため、パソコン側が USB3.0、周辺機器側が USB3.0 に対応しており、USB3.0 のデータ転送速度 5Gbps を実現したい場合は、USB3.0 対応ケーブルを選ぶ必要があります。
パソコン |
周辺機器 |
ケーブル |
---|---|---|
USB1.1 or 2.0 or 3.0 | USB1.1 or 2.0 or 3.0 | USB1.1(※1) |
USB1.1 or 2.0 or 3.0 | USB1.1 or 2.0 or 3.0 | USB2.0(※1) |
USB1.1 or 2.0 or 3.0 | USB 3.0 | USB3.0(※2) |
(※1)パソコンと周辺機器どちらか一方でも USB1.1 であれば、USB1.1 のデータ転送速度 12Mbps となる
そうでなければ、USB2.0 のデータ転送速度 480Mbps となる
(※2)パソコンが USB1.1 であれば、USB1.1 のデータ転送速度 12Mbps となる
パソコンが USB2.0 であれば、USB2.0 のデータ転送速度 480Mbps となる
パソコンが USB3.0 であれば、USB3.0 のデータ転送速度 5Gbps となる
後に詳しく記載するが、周辺機器が USB1.1、または USB2.0 の場合、USB3.0 対応ケーブルは接続できない
接続できない USB 規格の組み合わせがある
パソコン、周辺機器、USB ケーブルの間で USB 規格が異なっていても接続可能と記載しましたが、あらゆる USB 規格の組み合わせで接続できるわけではありません。その理由は、USB3.0 は USB 端子の形状が変わったからです。つまり、USB ケーブルの端子の形状も変わっていますので、適切な USB ケーブルを選ばないと使用できません。
USB 端子の形状を考慮した選び方
USB 端子の種類には、スタンダードAとスタンダードBがあります。スタンダードAがパソコン側、スタンダードBが周辺機器側です。また、差し込む側をオス、差し込まれる側をメスと呼びます。
USB ケーブルの片方にはスタンダードAのオス、もう片方にはスタンダードBのオスがありますが、以下は USB1.1、または USB2.0 対応ケーブル端子の形状です。
以下は USB3.0 対応ケーブル端子の形状です。
USB 端子の形状が変わったのはスタンダードBのオスであり、形状が大きくなっています。スタンダードAのオスは、同じ形状です。
同様にスタンダードBのメスも、形状が変わり大きくなっています。そのため、USB3.0 対応ケーブル(スタンダードBのオス)は、USB1.1、または USB2.0 対応の周辺機器(スタンダードBのメス)に差し込めません。
USB1.1、または USB2.0 対応ケーブル(スタンダードBのオス)は、USB3.0 対応の周辺機器(スタンダードBのメス)に差し込めます。形状は異なりますが、スタンダードBのオスはスタンダードBのメスより形状が小さく、差し込めるように作られています。
このように USB 端子の形状には USB 規格によって違いがありますので、接続して使用する周辺機器が対応している USB 規格を確認し、適切な USB ケーブルを選ぶ必要があります。
周辺機器が USB1.1、または USB2.0 に対応しているなら、USB1.1、または USB2.0 対応ケーブルを選ぶ必要があります。
周辺機器が USB3.0 に対応している場合、USB1.1、または USB2.0 対応ケーブルを選んでも接続して使用できますが、USB3.0 のデータ転送速度を出せなくなりますので、実質 USB3.0 対応ケーブルを選ぶ必要があります。
パソコンが USB3.0 に対応していなければ、USB3.0 対応ケーブルを接続して使用しても、USB3.0 のデータ転送速度にはなりませんが、将来 USB3.0 に対応したパソコンを使用する可能性を考慮し、USB3.0 対応ケーブルを選ぶのがおすすめです。
USB ケーブルの片方にはスタンダードAのオス、もう片方にはスタンダードBのオスがありますが、以下は USB1.1、または USB2.0 対応ケーブル端子の形状です。
以下は USB3.0 対応ケーブル端子の形状です。
USB 端子の形状が変わったのはスタンダードBのオスであり、形状が大きくなっています。スタンダードAのオスは、同じ形状です。
同様にスタンダードBのメスも、形状が変わり大きくなっています。そのため、USB3.0 対応ケーブル(スタンダードBのオス)は、USB1.1、または USB2.0 対応の周辺機器(スタンダードBのメス)に差し込めません。
USB1.1、または USB2.0 対応ケーブル(スタンダードBのオス)は、USB3.0 対応の周辺機器(スタンダードBのメス)に差し込めます。形状は異なりますが、スタンダードBのオスはスタンダードBのメスより形状が小さく、差し込めるように作られています。
このように USB 端子の形状には USB 規格によって違いがありますので、接続して使用する周辺機器が対応している USB 規格を確認し、適切な USB ケーブルを選ぶ必要があります。
周辺機器が USB1.1、または USB2.0 に対応しているなら、USB1.1、または USB2.0 対応ケーブルを選ぶ必要があります。
周辺機器が USB3.0 に対応している場合、USB1.1、または USB2.0 対応ケーブルを選んでも接続して使用できますが、USB3.0 のデータ転送速度を出せなくなりますので、実質 USB3.0 対応ケーブルを選ぶ必要があります。
パソコンが USB3.0 に対応していなければ、USB3.0 対応ケーブルを接続して使用しても、USB3.0 のデータ転送速度にはなりませんが、将来 USB3.0 に対応したパソコンを使用する可能性を考慮し、USB3.0 対応ケーブルを選ぶのがおすすめです。
周辺機器 | USB ケーブル |
---|---|
USB1.1 or USB2.0 | ・USB1.1、または USB2.0 対応ケーブルを選ぶ必要あり ・USB3.0 対応ケーブルは周辺機器に接続できない |
USB3.0 | ・USB1.1、または USB2.0 対応ケーブルでも接続できるが、USB3.0 のデータ転送速度を出せない ・USB3.0 のデータ転送速度を出すためには USB3.0 対応ケーブルを選ぶ必要あり ・パソコン側が USB1.1、または USB2.0 だと、USB3.0 対応ケーブルでも USB3.0 のデータ転送速度を出せないが、将来 USB3.0 対応のパソコンを使う可能性を考慮し、USB3.0 対応ケーブルを選ぶ方が良い |
キャンペーン情報(PR) |
---|
富士通
・シークレットクーポン 特別割引のクーポン (キャンペーン実施中) |