ノートパソコンの選び方

最終更新日 2023年09月07日

ノートパソコンの筐体

カラー

シルバー、ブラック、ホワイトが多いですが、ブラックやホワイトだと傷や汚れが目立ちやすくシルバーだと目立ちにくいです。材質にもよりますので、例えばブラックでも傷や汚れが目立ちにくい場合があります。どの色でもあまり変わりませんので自分の好きな色でよく、用途を考慮し必要な色があればその色を選ぶとよいです。例えば、白を基調とした部屋で使用するので合わせたい場合、ホワイトを選ぶとよいです。

ヒンジ

ノートパソコン本体のディスプレイ側とキーボード側を接続するヒンジは、開閉により劣化が進み壊れやすいです。開閉回数が多くなる場合、ヒンジの耐久性が高いとよいです。しかし、ヒンジの耐久性が高いことを謳うノートパソコンがありますが、本当なのかわかりません。ヒンジの耐久性を重視する場合でも、実際に確かめられませんので確認不要です。

パームレスト

パームレスト部分をつかみ持ち上げながら使用したい場合、1kg未満の最軽量クラスのモバイルノートパソコンを選びます。軽いほど、たわみにくい、きしみにくいためです。

ノートパソコンのサイズ

本体サイズ

ノートパソコンの本体サイズは、ほぼディスプレイの画面サイズで決まります。厳密には同じ画面サイズでも本体の幅、奥行き、高さ(厚さ)が違いますが、大きな違いはありません。できるだけ本体サイズが小さい方がよい場合、まずはどの画面サイズを選ぶか決め、後に幅、奥行き、高さ(厚さ)に注目して選ぶとよいです。

ノートパソコンの種類

据え置きノートパソコンとモバイルノートパソコンの違い

ノートパソコンの種類には、大まかに分けて据え置きノートパソコンとモバイルノートパソコンがあります。どちらも屋外に持ち出して使用可能ですが、前者は大きく重いので屋内に限っての使用に適しています。後者は小さく軽いので屋内に限らず屋外でも使用に適しています。

据え置き
ノートパソコン
・画面サイズが大きい(15インチ型以上)
・重い(1.5kg以上)
・キーボードが広く打ちやすい
・テンキー付きが多い
・性能が高い
・バッテリー駆動時間が短い
モバイル
ノートパソコン
・画面サイズが小さい(14インチ型以下)
・軽い(1.5kg未満)
・キーボードが狭く打ちにくい
・テンキーなしが多い
・性能が低い
・バッテリー駆動時間が長い

上記は一般的な違いであり、全ての製品に当てはまるとは限りません。例えば、13インチ型かつ2kgのノートパソコンがありますが、携帯するには重いので、どちらかと言うと据え置きノートパソコンです。

屋内のみで使用する場合

自宅やオフィス等、屋内のみで使用する場合、据え置きノートパソコンを選ぶとよいです。

大きくて重いですが、例えば自分の部屋の机からリビングのテーブルに持ち運ぶ程度であれば問題ありません。

屋内のみで使用するが、様々な場所で使用する場合や、電源コンセントがない環境で長時間使用する場合、モバイルノートパソコンを選ぶとよいです。

モバイルノートパソコンのデメリットは、ある程度の大きさがあれば、深刻と言えるほどのデメリットではありません。

12〜13インチ型くらいであれば、画面の狭さやキーボードの狭さは許容範囲内です。

技術進歩によりモバイルノートパソコンに限らずパソコン全体の性能が向上していますので、多くの人にとって十分な性能があります。

屋外に持ち出して使用する場合

屋外に持ち出して使用する場合、モバイルノートパソコンを選ぶとよいです。

本体サイズが大きくて重く、バッテリー駆動時間が短くても問題ない場合、据え置きノートパソコンを選ぶのもありです。

例えば、移動手段は主に車であり、持ち出し先には電源コンセントがある場合、据え置きノートパソコンでも問題ありません。

据え置きノートパソコンで問題ないと断定できない場合、モバイルノートパソコンを選ぶとよいです。

据え置きノートパソコンを選ぶと、移動手段に徒歩が多くなる機会が発生し大きくて重く持ち運びが大変、バッテリー動作で長時間使用する機会が発生しバッテリー駆動時間が足りない、以上のトラブルが起きる可能性が少しでもある場合、モバイルノートパソコンを選ぶとよいです。

例えば、自宅での勉強のために使用してきたが学会で発表する機会が発生する、自宅での仕事のために使用してきたが外出先でプレゼンテーションをする機会が発生する等、ノートパソコンを持ち運ぶ必要が出てきてしまった場合、モバイルノートパソコンであれば役立ちます。

モバイルノートパソコンのサイズと重量

モバイルノートパソコンを選ぶ場合、小さく軽いほどよいとは限らず、ある程度の大きさと重さが必要です。

幅、奥行き 用紙サイズのA4サイズ(297mm×210mm)(※1)
画面サイズだと12〜13インチ型
高さ(厚さ) 20mmくらい(※2)
重さ 1.0kgくらい(※3)
(※1)これ以上小さくなると画面とキーボードが狭くなり使いにくい
(※2)求めるキーストロークやバッテリー駆動時間次第では30mmくらいでもよい
(※3)求めるバッテリー駆動時間次第では1.5kgくらいでもよい

画面サイズごとの特徴

画面サイズ 特徴
15インチ型以上 ・大きくて重く持ち運びにくい
・画面とキーボード面積が広いので使いやすい
・性能が高いモデルがある
・バッテリー駆動時間が短いモデルしかない
・屋内でほぼ固定しての使用に向いている
12〜14インチ型 ・持ち運びしやすさ、使いやすさ、性能のバランスに優れている
・バッテリー駆動時間が長いモデルが多い
・屋内でも屋外でも使用に向いている
11インチ型以下 ・小さくて軽く持ち運びしやすい
・画面とキーボード面積が狭いので使いにくい
・性能が低いモデルしかない
・バッテリー駆動時間が長いモデルが多い
・屋外での使用に向いている

ノートパソコンのディスプレイ

ディスプレイの種類

有機ELディスプレイと液晶ディスプレイの違い に詳しく記載しましたが、大雑把に言えば有機ELディスプレイの画質が液晶ディスプレイよりも高いです。画質重視なら有機ELディスプレイの方が良いですが、コストが高いため有機ELディスプレイ搭載ノートパソコンの価格が高いです。液晶ディスプレイでも画質が十分高く、まだまだ主流で選びやすいため、液晶ディスプレイ搭載ノートパソコンを選ぶのが基本です。

液晶パネルの作動方式

液晶パネルのTN方式,VA方式,IPS方式の違い に詳しく記載しましたが、液晶ディスプレイでは液晶パネルの作動方式によって画質に違いがあります。それぞれメリットとデメリットがありますが、実際の液晶ディスプレイではデメリットを改善しています。

昔はTN方式が主流でしたが、今はIPS方式が主流です(2024/07/02時点)。そのせいかIPS方式採用でも仕様等に未記載の場合が多いです。最も画質が低いのがTN方式ですが、画質が底上げされたため推奨しないほどではありません。TN方式は最も応答速度に優れており、画質が重要なゲーミングノートパソコンでも採用する場合があるほどです。

カラースペース

動画編集や画像編集のためにsRGB対応やAdobe RGB対応等が必要であれば、必要なカラースペースの規格に対応か確認して選びます。カバー率にも注意が必要です。色の再現性を重視するなら、100%または100%に近いカバー率が良いです。

光沢性

ノートパソコンの使用環境や用途を考慮し、光沢(グレア)と非光沢(ノングレア)どちらが自分に合うのか判断して選びます。光沢(グレア)だと映り込みが大きいデメリットが大きいので、原則的に非光沢(ノングレア)を選ぶと良いです。光沢(グレア)の画質が非光沢(ノングレア)よりもきれいに見えますが、非光沢(ノングレア)の画質も良いです。画質のきれいさを重視して光沢(グレア)を選ぶのもありですが、外光や照明が多い場所でノートパソコンを使用する場合、光沢(グレア)だと映り込みの発生が多く見づらくなりますので、非光沢(ノングレア)を強く推奨します。

タブレットとしても使えるツーインワンPCでは、非光沢(ノングレア)だとタッチ操作で傷みやすいため光沢(グレア)が主流です。屋外での使用を想定し輝度が高いので光沢(グレア)でもよいです。

解像度

ノートパソコンのディスプレイの解像度がFHD(1,920×1,080)であれば十分高いです。価格が安いノートパソコンだとFWXGA(1,366×768)等の解像度が見られます。これでは低いので最低でもFHD(1,920×1,080)です。ノートパソコンでは画面サイズが大きくても約17インチ型であり、FHD(1,920×1,080)より高い解像度を選ぶ必要性が低いです。

解像度が低いと、横に表示できる量が少ないので2つのアプリケーションを横に並べて表示させにくい、縦に表示できる量が少ないのでウェブサイトや書類等を表示させるとスクロールせずに見られる範囲が狭い、画面サイズが大きいと粗く表示される等のデメリットがあります。

高解像度

QFHD(3,840×2,160)等の高解像度だと、動画・画像コンテンツが高精細に表示され、立体感、奥行き感が増します。文字が高精細に表示され、くっきりきれいに見えますので、ウェブサイト、文書ファイル等の文字を表示する場合でもメリットがあります。画質を重視する場合は高解像度を選ぶと良いですが、高解像度に対応するモデルが少なく選択肢が限られ価格が高いです。

表示色数

表示色数にフルカラー(約1677万色)と疑似フルカラー(約1677万色または約1619万色)があります。フルカラーの方が高画質ですが、疑似フルカラーの画質と比較するとほとんど同じです。そのため、一般的な用途なら疑似フルカラーで良いです。画質重視ならフルカラーが良いですが、フルカラーだと選べるモデルが少ないです。フルカラーのノートパソコンである必要がなければ、フルカラーの外付けディスプレイを使うと良いです。

ノートパソコンのキーボード

キーボードを交換できない

ノートパソコンのキーボードを交換できません。キーボードを重視するならキーボードが自分に合うのか確認が必要です。ノートパソコンがBTOカスタマイズに対応でも、原則的にキーボードの選択肢がありません。早い段階でキーボードの仕様が自分に合うのかどうか確認して選びます。実際にキーボードを使ってみないと使いやすいのかわからないところがあります。キーボードの仕様から、ある程度はわかります。

キーボード面積

モバイルノートパソコンを選ぶ場合、11インチ型以下を推奨しない理由の一つがキーボード面積の狭さです。

12〜13インチ型だと持ち運びしやすくキーボード面積が広くて入力しやすくバランスが取れています。

10〜11インチ型以下 ・キーボード面積が狭いため入力しにくい
12〜13インチ型以上 ・キーボード面積が広いため入力しやすい

キーボードの言語

日本語キーボードと英語キーボードが見られますが、英語キーボードが必要な理由がなければ日本語キーボードを選びます。英語キーボードでも日本語入力できますが、どちらかに使い慣れることが重要です。日本国内の学校や職場等、パソコンが使える場所に設置されているノートパソコンや外付けキーボードの主流が日本語キーボードなので、合わせて日本語キーボードを選ぶと良いです。

日本国内で販売のノートパソコンなら日本語キーボード搭載モデルが主流ですが、英語キーボード搭載モデルもあるため間違えて選ぶことがないように注意が必要です。ノートパソコンの仕様に日本語キーボードか英語キーボードどちらなのか記載されていますが、JIS(ジス)配列と記載されている場合もあります。JIS配列が日本語キーボードに採用されているキー配列を示しており、JIS配列なら日本語キーボードです。

テンキー

本体サイズが小さいノートパソコンだと、テンキーを搭載しないモデルが多いです。テンキーありにするとキーピッチが短くなるためです。キーピッチが短くなってでもテンキーを搭載するモデルもありますが、あまり推奨できません。テンキーが必要な場合、テンキーを搭載するモデルか確認が必要です。外付けテンキーボードと併用するとしてテンキーなしのモデルを選ぶ方法もあります。

キースイッチ

ノートパソコンでは薄型化に有利なパンタグラフ方式が多く、実質選択肢がありません。他の方式と比べて部品数が多く複雑な構造のため故障率が高いデメリットがありましたが、今では改善されており気にする必要がありません。ノートパソコンではなくてもよく他の方式がよい場合、デスクトップパソコンを選ぶとよいです。

キーピッチ

キーボードのキーピッチとは、キーとキーの間隔の距離です。

サイズが大きいノートパソコンのキーボードだとキーピッチが19mmであることが多く、サイズが小さいノートパソコンのキーボードだとキーピッチが19mmより狭いことが多いです。

手の大きさや指の長さや太さ等によって自分に合うキーピッチは人によって違いますが、外付けのキーボードにも広く普及している19mmであれば十分な距離があり使いやすいです。

キーピッチが17mm〜18mmでもそれほど狭くはなく、慣れれば19mmよりも使いやすいくらいに感じるようになる場合もあるため、キーピッチが17mm〜18mmであっても選んでよいです。

キーピッチが15mm〜16mmになってくると、さすがに窮屈さを感じるようになってきますが、サイズの小ささを重視してノートパソコンを選ぶのであれば妥協が必要です。

キーストローク

キーボードのキーストロークとは、キーを押した時にキーが沈む最大の深さです。

ノートパソコンによってキーストロークが違い、ノートパソコンの本体が薄いほどキーストロークが犠牲になり浅くなる傾向があります。

適したキーストロークは人によって違い、一概にどの程度のキーストロークがあればよいのか決めるのは難しいですが、無難な選択は2mmです。

キーボードの使い勝手を重視したノートパソコンではキーストロークが2mmである場合が多く、主にデスクトップパソコンと接続して使用する外付けキーボードでもキーストロークが2mmである場合が多いです。

薄型のノートパソコンを選ぶ場合はどうしてもキーストロークが犠牲になるため妥協が必要ですが、使い勝手のよさを維持するなら1.5mm以上は欲しいところです。

キーストロークが1mmくらいになってくると、しっかりとした押し込み感が得られず、使い勝手がよくないと感じる可能性が高いですが、慣れてくると逆に1mmくらいが丁度よいと感じる人もいるため避けるべきとまでは言えません。

キーストロークを犠牲にしてでも薄いノートパソコンを選びたいなら、キーストロークが浅いノートパソコンを選ぶのもありです。

バックライト

キーボードにバックライトが付いていると、暗闇でも各キーの位置を視認できます。暗い環境でも使用する機会があり、各キーの位置をまだ覚えていない場合、バックライトがあるとよいです。各キーの位置を覚えているとしても暗い環境で使用する場合、バックライト付きだと便利です。ただし、バックライト付きが少ないですので、選択肢が限られます。

ノートパソコンのCPU

メーカー

ノートパソコンが搭載しているCPUのメーカーには、インテルとAMDがあります。インテルのCPUを搭載しているノートパソコンが多いですが、インテルとAMDどちらを選んでもよいです。一方のメーカーだと、特定のソフトウェアや周辺機器が使用できなくなることはありません。ただし、一方のメーカーのCPU特有機能を利用したい場合、そのメーカーを選ぶ必要があります。

ブランド

ノートパソコンが搭載しているCPUのブランドを確認すると、CPUの性能の高さを概ね把握できます。

同じブランドには多数の製品が存在しており製品によって性能が違いますので、個別の製品の性能を調べることも必要です。

以下は主なCPUのブランドです。(2024/10/29時点)

インテル社
高性能 Core Ultra 9、Core Ultra 7、Core i9、Core i7
標準的な性能 Core Ultra 5、Core i5、Core i3
低性能 インテルプロセッサー

AMD 社
高性能 Ryzen AI 9、Ryzen 9、Ryzen 7
標準的な性能 Ryzen 5、Ryzen 3
低性能 Athlon

ゲーム、動画・画像編集等、負荷が大きい作業に使用する場合は高性能ブランドを選ぶとよいです。

ウェブサイトの閲覧、メールやSNSの利用、動画・画像・音楽コンテンツの鑑賞等の日常用途、オフィスソフトウェアの利用等のビジネス用途であれば、標準的な性能ブランドを選ぶとよいです。

低性能ブランドは、性能が低くてもよいので価格の安さを重視する人に適しています。

プロセッサー・ナンバー、モデル・ナンバー

インテルのCPUにはプロセッサー・ナンバー、AMDのCPUにはモデル・ナンバーが付けられており、性能の比較に利用できますが、かなり限られたCPUの中でどちらの方が性能が高いのかわかる程度です。

性能が高い方がわかっても、どのくらいの性能の違いがあるのかわかりませんので、ベンチマークスコアを参考にするとよいです。

製品

CPUのブランドには多数の製品がありますので、まずはどのブランドを選ぶのか選択肢を絞っておくと選びやすくなります。

CPUは同じブランドの製品であっても性能差が大きいです。特に発熱量が大きい製品と発熱量が小さい製品では性能差が大きいです。

ノートパソコンのサイズや使用用途を考慮して決めなければならないため悩みどころですが、どちらのを選ぶのか決めておくと選びやすくなります。

CPU製品 特徴
発熱量が大きい ・TDPが約20W以上
・据え置きノートパソコン向け
・動画編集や画像編集、PCゲーム等、高い負荷がかかる作業に適した性能を持つ
発熱量が小さい ・TDPが約20W未満
・モバイルノートパソコン向け
・薄型・軽量ノートパソコン向け
・発熱量を抑えるために性能が犠牲になっているが、日常利用やビジネス用途等、高い負荷がかからない作業であれば十分な性能を持つ

CPUの性能に関わる仕様

ノートパソコンが搭載しているCPUの性能に関わる主な仕様に、コア数、スレッド数、クロック周波数、キャッシュメモリー容量があります。

ある程度はこれらの仕様を参考にしてCPUの性能を比較できますが、比較するCPUによってはクロック周波数が高い方が性能が高いとは限らない等、正確に比較することが難しいです。

CPUの性能比較は、ベンチマークスコアを参考にするとよいです。

ベンチマークテスト

CPUのベンチマークテストとは、CPUの性能を比較して評価するテストです。ベンチマークテストを行うと、CPUの性能が数値化されます。この数値を比較することによってCPUの性能を比較できます。

当サイトではベンチマークテストを行った結果を、 Core UltraをCinebench 2024で性能比較Core i9,i7,i5,i3をCinebench 2024で性能比較RyzenをCinebench 2024で性能比較 に掲載しています。

ノートパソコンのメインメモリー

仕様

ノートパソコンが搭載しているメインメモリーに関連する仕様では、原則的にはメインメモリーの容量のみ確認でよいです。

必要に応じてメインメモリー、種類、規格、マルチチャンネルも確認して選ぶとよいです。

容量

以下はノートパソコンに見られる主なメインメモリー容量です(2024/06/24時点)。

容量 特徴等
32GB ・主に価格が高い高性能ノートパソコンに見られる容量
・容量16GBでは足りない場合の目安
16GB ・多くのノートパソコンに見られる容量
・動画・画像編集、ゲーム等、負荷が大きい作業に使用する場合の目安
8GB ・主に価格が安い低性能ノートパソコンに見られる容量
・日常用途、ビジネス用途等、負荷が小さい作業に使用する場合の目安

容量が大きすぎるとコストをかけすぎでよくありませんが、容量不足になると処理速度が大きく落ちますので絶対に避ける方がよいです。昔と比べて容量あたりの価格が安くなったので、負荷が小さい作業に使用する場合は16GBを選び、負荷が大きい作業に使用する場合は32GBを選び、容量不足になる可能性を減らしておくとよいです。

最大容量

ノートパソコン購入後にメインメモリーの交換や増設をして容量を増やす予定がある場合、メインメモリーの最大容量も確認が必要です。例えば容量を8GBから16GBに増やす場合、最大容量が8GBだったら16GBにできません。

ノートパソコンによってはメインメモリーの交換や増設ができず、その場合は搭載している容量が最大容量です。画面サイズが小さいノートパソコンだとできない場合が多いです。交換や増設が不可能な場合、オンボード、メインメモリースロットなし等と仕様に記載されています。

交換や増設が可能な場合、メモリースロットの数や最大容量が仕様に記載されています。メインメモリーの交換や増設ができるノートパソコンであっても、最大容量が小さいノートパソコンがありますので、後に容量を増やす予定があるなら注意が必要です。

仕様に記載の最大容量が、動作保証範囲内での上限の場合があります。その場合は、上限を超えても正常に動作するのかは動作保証外です。実際にやってみないとわかりません。

規格

新しいノートパソコンに限ってもメインメモリーの規格に関して複数の選択肢が出てきます。性能が高い方となる規格でも、一般的には体感できるほどの性能差が出てきませんので、規格を気にして選ぶ必要がありません。

マルチチャンネル

一般的には、ノートパソコンが搭載しているメインメモリーがマルチチャンネルであっても、マルチチャンネルによる性能向上を体感できないほどなので、マルチチャンネルなのかどうか気にして選ぶ必要がありません。

ノートパソコンのストレージ

増設

ノートパソコンはHDDやSSD(どちらも2.5インチ)用の空きドライブベイがなく、増設できない場合が多いです。サイズが大きい据え置きノートパソコンだと、空きドライブベイがある可能性が高いです。mSATA SSDやM.2 SSDを挿し込むためのスロットが空いている場合、これらを増設できます。M.2 SSDは普及が進みましたが、mSATA SSDは廃れました。

購入後に増設したい場合、空きドライブベイ、空きスロットがあるか仕様の確認が必要です。仕様に未記載の場合、メーカーに問い合わせる必要があります。

ストレージの種類HDD、SSD

SSDの低価格化と大容量化が進みましたので、容量あたりの価格が高いというデメリットが小さくなりました。今ではSSDを選ぶ時代です。とにかく予算を抑えてノートパソコンを選びたい、大容量ストレージが必要でSSDを選ぶと予算オーバーしてしまう等の理由があれば、HDDを選ぶとよいです。

HDDだと小型化や薄型化に不利なため、サイズが小さいノートパソコンや薄型ノートパソコンではHDDを選べずSSDになります。持ち運ぶためにモバイルノートパソコンを選ぶ場合、価格の安さを重視するとしても故障リスクを抑えるために衝撃や振動に強いSSDを選ぶとよいです。

ストレージの消費電力

SSDはHDDより消費電力が低いので、SSD搭載だとバッテリー駆動時間が長くなります。昔と違って今ではSSDの高性能化が進み消費電力が増えたので、このメリットがないと判断してよいです。昔でも全く同じ使い方をして厳密に測定すればSSD搭載の方がバッテリー駆動時間が長かったですが、無視できるほど差が小さかったほどです。パソコン全体の消費電力でストレージが占める割合が小さいためであり、そもそもストレージの消費電力が低いというメリットが小さいです。

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HDDとSSDの違い

交換、増設はメーカー保証対象外

ノートパソコン購入後にストレージの交換や増設をし自分に合う仕様にする方法があります。交換や増設すると改造行為になり保証対象外とするメーカーが多いので注意が必要です。

ノートパソコンのHDD

規格

今ではHDDのインターフェースの規格はSATA3が普及し標準となっており確認が不要です。

容量

ノートパソコンが搭載するHDDは小型の2.5インチであり、搭載可能なHDDの台数が少なかったので、昔は容量が小さい傾向がありました。

今ではHDDの低価格化と大容量化が進みましたので1TB等の大容量があり、多くの人にとって十分な容量と思われます。

BTOカスタマイズ対応だと容量を増やせる場合がありますので、足りない場合は増やすとよいです。

ノートパソコンが搭載するHDDの容量だけでは足りなくても、外付けストレージ等を使用して増やす方法があります。

ノートパソコンのSSD

種類

ここではSSDとはドライブベイに搭載するSSDを指すとします。

SSDを搭載しているノートパソコンが多いですが、M.2 SSDを搭載しているノートパソコンも多いです。

昔はmSATA SSDを搭載しているノートパソコンも多かったですが、mSATA SSDが廃れましたので見られなくなりました。

データ読み書き速度を重視するなら、PCI Express接続のM.2 SSD搭載ノートパソコンを選ぶとよいです。

Serial ATA接続のM.2 SSD搭載ノートパソコンもありますが、PCI Express接続の方がデータ読み書き速度が速いです。

SSD搭載ノートパソコンのSSDは、Serial ATA接続です。

Serial ATA接続でもデータ読み書き速度が十分速いので、最速クラスのデータ読み書き速度を求めないなら、PCI Express接続のM.2 SSD搭載ノートパソコンを選ばなくてもよいです。

技術進歩によってCPUの性能が随分と底上げされ、一般的な使用用途では高性能CPUを選んでも性能を持て余すようになってきていますが、ストレージのデータ読み書き速度に関して同様な状況になってきています。

容量

ここではSSDとはドライブベイに搭載するSSDに限らずM.2 SSD等も含めて指すとします。

ノートパソコンが搭載しているSSDの容量はどれくらいあればよいのか、その答えは用途によります。

文書ファイル等、主に容量が小さいファイルの保存に使用する場合は256GBもあれば十分ですが、動画・画像・音楽ファイル等の容量が大きいファイルを大量に保存する使い方だと足りなくなる可能性が高いです。

1TB以上あっても足りなくなる可能性が高いほどですが、SSDだと容量あたりの価格が高いので必要な予算が大きくなります。

予算が厳しい場合、容量あたりの価格が安い大容量HDDも搭載しているノートパソコンを選ぶか、外付けHDDを使用するとよいです。

価格が安いノートパソコンだと128GBや64GBや32GBも見られますが、容量不足になる可能性が高いのでおすすめできません。

ノートパソコンが搭載しているSSDのみで必要な容量が確保されている必要がない場合、足りなくなったら外付けストレージやクラウドストレージ等を使うことを前提にして選ぶとよいです。

以下は選択の目安となる容量ですが、今後SSDの低価格化がさらに進めば変わる可能性があります。(2021/05/02時点)

容量 特徴等
512GB以上 ・動画や音楽、画像ファイル等、容量が大きいデータを多く保存したいのであれば選択の目安
・価格が高くなるため十分な予算が必要
256GB ・価格と容量のバランスが取れており、標準的な選択の目安
128GB以下 ・容量不足になる可能性が高いため推奨はできない
・価格は安くできるため予算を少しでも抑えたいなら選択の目安

インターフェースの規格

ここでは特に断りがない限りSSDとはドライブベイに搭載するSSDに限らずM.2 SSD等も含めて指すとします。

ノートパソコン内部ではマザーボードとSSDが接続されており、その接続に利用されているインターフェース規格によってデータ転送速度が違います。

インターフェース規格のデータ転送速度が速いほどSSDのデータ読み書き速度が速いとは限りませんが、性能を重視して選ぶなら確認が必要な仕様です。

ドライブベイ搭載SSD

ドライブベイに搭載するSSDであれば、インターフェース規格はSerial ATAです。

Serial ATAにはバージョンのようなものがあり、新しいノートパソコンであればSerial ATA 6.0 Gbps(Ultra SATA/6000)です。

Serial ATA III、S-ATA3、Serial ATA 600と呼ぶこともあり、データ転送速度はSerial ATAで最も速い6.0Gbpsです。

データ転送速度が1.5GbpsであるSerial ATA 1.5 Gbps(Ultra SATA/1500)、データ転送速度が3.0GbpsであるSerial ATA 3.0 Gbps(Ultra SATA/3000)もありますが、新しいノートパソコンでは見られません。

M.2 SSD

M.2 SSDであれば、インターフェース規格はSerial ATAかPCI Expressです。仕様等にPCI Express対応と記載がなくても、M.2 SSDの読み書き速度が約550MB/s超えだとPCI Express対応です。Serial ATA対応ではボトルネックになり550MB/s程度で頭打ちになるためです。

Serial ATAであれば、ドライブベイに搭載するSSDと同様にSerial ATA 6.0 Gbpsです。ノートパソコンの仕様等にはSerial ATA 6.0 Gbpsを略してSerial ATAと記載されていることが多く、M.2 Serial ATA SSDという表記も見られます。データ転送速度はドライブベイ搭載SSDと同じになりますが、これでもデータ転送速度が十分速いです。

性能を重視して選ぶなら、PCI Expressがよいです。PCI Expressにはリビジョンとレーン数によってデータ転送速度が決まり、最近のM.2 SSDではリビジョンがPCI Express 4.0(Gen4)、レーン数が4レーン(x4)だと最もデータ転送速度が速いです。

PCI Express 4.0 x4だと発熱が大きくノートパソコンに搭載が難しいです。特に薄型・軽量ノートパソコンに搭載が難しいです。薄型・軽量ではなくても内部スペースが狭く冷却性能を高めにくいので難しいです。M.2 SSDの発熱問題が解決してもチップセットも発熱が大きいのでチップセットの解決も必要です。発熱を抑えるためPCI Express 3.0(Gen3) x4やPCI Express 2.0(Gen2) x4が多いです。性能を重視するとしても、PCI Express 2.0 x4でも十分速いです。

ノートパソコンの仕様等にはPCI Expressのリビジョンやレーン数までは記載されておらず、略してPCI Expressのみ記載されていることが多く、M.2 PCI Express SSDやNVMe SSDという表記も見られます。リビジョンやレーン数が不明で知りたい場合、ノートパソコンのメーカー等に問い合わせる必要があります。

ノートパソコンのRAID

RAIDは不要ですので、RAID非対応のノートパソコンを選ぶとよいです。

もしRAIDが必要でも、RAID対応のノートパソコンは無きに等しいです。

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ノートパソコンのパーティション分割

パーティションのメリットが必要であれば、パーティション分割ありのパソコンを選んだり、BTOカスタマイズ対応可能であればパーティション分割を選ぶとよいです。

パーティション分割はユーザーでもできますので、必要であってもパーティション分割ありのパソコンを選ばなくてもよいです。

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パーティション分割

ノートパソコンの光学ドライブ

光学ドライブの有無

光学ドライブが廃れてきており、光学ドライブを搭載していないノートパソコンが主流です。某パソコンメーカーによると、BTOカスタマイズで光学ドライブなしからありへ変更する人の割合が2〜3割だそうで、需要が少ないので搭載可能でも標準仕様でなしにする場合が多いそうです(2019/01/14時点)。

光学ドライブがあると小型化、薄型化、軽量化に不利のため、特にモバイルノートパソコンでは光学ドライブなしが主流です。昔は据え置きノートパソコンに光学ドライブありが当たり前でしたが、薄型化し光学ドライブなしが増えてきています。光学ドライブについて気にせずにノートパソコンを選ぶとよいです。

光学ドライブが必要な場合、ノートパソコンに外付け光学ドライブを接続して使用するとよいです。外に持ち出し光学ドライブを使用する場合、外付け光学ドライブの紛失や忘れる可能性を考慮し、光学ドライブありのノートパソコンを選ぶとよいですが、選択肢が狭まります。

DVDドライブ

種類

昔はDVDドライブの種類が混迷していましたが、今ではCDメディアとDVDメディアの全規格に対応のDVDスーパーマルチドライブが普及し標準ですので、種類の確認は不要です。

ノートパソコンでは軽量化と小型化を実現するためサイズが小さく、カートリッジ入りのままのDVD-RAMを使用できませんが、カートリッジから出せるDVD-RAMであれば使用できます。

データ読み書き速度

DVDドライブの技術が成熟し、データ読み書き速度に違いがありませんので確認不要です。

サイズが大きくて重量がある外付けDVDドライブと比べるとデータ読み書き速度が遅いですが、ノートパソコンではサイズを小さくし軽くする必要がありますので、若干遅くなるのは仕方ありません。

ノートパソコンのBD(ブルーレイディスク)ドライブ

規格

BDドライブは、CDメディアとDVDメディアの全規格に対応しています。

BDに続々と新しい規格が登場しましたが、登場しなくなり対応規格に違いがなくなってきました。

まだ新しい規格が登場する可能性がありますが、仮に登場し新しい規格に対応していなくても、メディア単価が高い傾向にあり、多くの機器では互換性の問題で使えない可能性が高いです。

新しい規格が不要であれば、従来の規格に対応していれば十分です。

データ読み書き速度

技術が成熟し、CD、DVDのデータ読み書き速度がもうこれ以上は伸びなくても十分と言えるほど向上し、BDに関しても当てはまるようになってきました。

新しいノートパソコンであればデータ読み書き速度にほとんど違いがありませんので確認不要です。

ノートパソコンのGPU

CPU内蔵GPU、dGPU

ノートパソコンはGPUを搭載しており、CPU内蔵GPUかdGPUを選びます。

両者の違いはグラフィックス性能の高さです。

CPU内蔵GPU ・グラフィックス性能が低い
dGPU ・グラフィックス性能が高い

一般的にはCPU内蔵GPUのグラフィックス性能で十分ですが、PCゲームに使用する等、高いグラフィックス性能が必要な場合、dGPUを選ぶ必要があります。

CPU内蔵GPUも技術進歩によってグラフィックス性能が随分と向上していますが、dGPUの方がよいです。

必要なグラフィックス性能 推奨GPU
高い dGPU
低い CPU内蔵GPU

ビデオカード

商品情報等に「このノートパソコンはビデオカードを搭載している」等と記載されている場合があります。

ビデオカードとは、デスクトップパソコンの拡張スロットに差し込み使用する拡張カードの一種ですが、ノートパソコンではマザーボードが実装しているGPUを指します。

dGPUはビデオカードを指す場合もありますが、ノートパソコン関連の話ではマザーボードが実装するGPUを指し、こちらの方がわかりやすいです。

ノートパソコンのdGPU

dGPUの交換、増設

dGPUを実装しているビデオカードを搭載可能なデスクトップパソコンでは、購入後でもビデオカードの交換や増設でグラフィックス性能を向上できます。

ノートパソコンでは、マザーボードがdGPUを実装しており、購入後に交換や増設ができません。

高いグラフィックス性能が必要でdGPUを選ぶ場合、グラフィックス性能が不足しないように選ぶ必要があります。

dGPUと価格

dGPUのグラフィックス性能を発揮させるためには、高性能CPUや大容量メインメモリーも必要になり、特にCPUの性能が不足するとグラフィックス性能を十分に引き出せません。

グラフィックス性能が高いdGPUを搭載しているノートパソコンは、それに見合った高性能CPUを搭載しているため価格が高いです。

それでも不足しないように必要なグラフィックス性能があるdGPUを選ぶ必要があります。

dGPUとメーカー

dGPUのメーカーにはNVDIAとAMDがあり、どちらを選んでもよいです。

自分が利用するソフトウェアが一方のメーカーのdGPUとの併用を推奨している等、片方のメーカーを選ぶ明確な理由がない限り、どちらを選んでも問題ありません。

dGPUの性能

利用するソフトウェアが必要とするグラフィックス性能があるdGPUを選ぶとよいです。

例えば、自分がプレイするゲームタイトルについて調べ、快適にプレイできるとわかったdGPUを選びます。

特に利用するソフトウェアが決まっていなかったり、将来において高いグラフィックス性能が必要になる可能性を考慮して選ぶ場合、できるだけグラフィックス性能が高いdGPUを選んでおくと、購入後にグラフィックス性能不足になるリスクを抑えられます。

dGPUの性能を比較して選ぶときは、dGPUの性能を数値化したベンチマークスコアを参考にして選ぶとよいです。

dGPUとVRAM容量

dGPUのグラフィックス性能に見合うVRAM容量が付いてきますので、確認しなくてもよいです。

ノートパソコンの無線LAN

搭載

無線LANが必要な場合、外付け無線LAN子機を使用する方法がありますので、無線LANを標準搭載していないノートパソコンを選んでもよいですが、どのノートパソコンも標準搭載しています。もし無線LANがないとインターネットの利用にLANケーブルが必要となり、ワイヤレスでも使える機器ではなくなってしまいます。厳密には無線LANを標準搭載していないノートパソコンも存在しますが、セキュリティ対策のためであり特殊な用途向けです。

規格

無線LANには複数の規格が存在し、規格によって最大速度、周波数干渉の強さ、遠距離の強さ、障害物の強さが違います。IEEE802.11acに対応していれば十分ですが、どのノートパソコンも対応しています。無線LANの規格は互換性の維持を重視し発展してきましたので、IEEE802.11acより古い規格に対応している無線LANルーター等と互換性があります。

最大速度を重視する場合、最新規格のIEEE802.11axに対応しているノートパソコンを選ぶとよいです。USB接続タイプのIEEE802.11ax対応無線LAN子機(Wi-Fiアダプター)が発売されていませんので、購入後に外付けタイプを使用する方法がありません。(2021/07/17時点)無線LANルーターも対応していないと最新規格の恩恵がなく古い方の規格で通信しますので、その場合は最新規格に対応している無線LANルーターに買い替えるとよいです。

最大速度

IEEE802.11nからチャンネルボンディングによる最大帯域幅とMIMOによる最大ストリーム数によって最大速度が決まりますので、規格上の最大速度と同じとは限りません。ノートパソコンでは、IEEE 802.11n対応だと300Mbps(40MHz幅×2ストリーム)、IEEE 802.11ac対応だと867Mbps(80MHz幅×2ストリーム)、IEEE802.11ax対応だと2,402Mbps(160MHz幅×2ストリーム)の場合が多いです。(2021/07/17時点)最大速度重視の場合、これらの最大速度が選択の目安になります。

外付けタイプの無線LAN

外付けタイプの無線LANの使用を前提にし、ノートパソコン内蔵の無線LANを気にせずに選ぶのもありです。ノートパソコン内蔵の無線LANは、原則的には低コストの製品であり、同じ規格に対応でも価格が高い高性能な外付けタイプの無線LANの方が、通信速度が速く通信の安定性が高い場合があります。

一般的には外付けタイプの無線LANはサイズが大きめなので出っ張りが生じるデメリットがありますが、通信速度や安定性を重視する場合は外付けタイプの無線LANを使用するとよいです。

外付けタイプの無線LANにも当てはまりますが、ノートパソコン内蔵の無線LANの通信速度や安定性は実際に使ってみないとわかりません。仕様の最大速度は理論上の最大速度であり、実際に出る最大速度ではありません。通信の安定性は仕様からわかりません。

ノートパソコンとBluetooth

どのノートパソコンもBluetoothに対応しており、Bluetooth対応を選ぶことになります。

仮に対応していなくても外付けBluetoothアダプターを導入すればよいです。

Bluetoothの規格等にこだわると選択肢が狭まってしまいますので、確認してノートパソコンを選ぶ必要がありません。

仮にBluetoothの仕様を確認するとしても、わかるのは対応している規格くらいです。

詳細な仕様がわかるとし、自分に合わないとしても、外付けBluetoothアダプターを導入すればよいです。

ノートパソコンのLTE

無線LANと比べるとLTEには通信の安全性が高い、ネットワーク常時接続可能、紛失時に位置を特定可能(必ずではない)、スリープ状態でも通信可能、以上のメリットがあります。

ノートパソコンでは無線LAN環境で使用されることが多く通信時のデータ量が大きい、LTEに関する動作検証等で開発コストがかかる、LTEの需要が小さい、以上の理由によりLTE搭載ノートパソコンが少ないです。

LTEがなくてもスマートフォンのテザリングを利用する方法や、モバイルルーターを使用する方法がありますが、LTEを利用するならLTE搭載がよいです。

LTE搭載ノートパソコンには、SIMカードを挿すSIMカードスロットがあります。

昔はLTE搭載ノートパソコンの価格が高いものでしたが、今では価格が安いLTE搭載ノートパソコンもあります。

ノートパソコンのメモリーカードスロット

メモリーカードを頻繁に使用する場合、メモリーカードスロットがあるノートパソコンを選ぶとよいです。

メモリーカードスロットがなくても外付けメモリーカードリーダー/ライターを使用する方法がありますが、本体にあると便利です。

SDカードが普及し他のメモリーカードが廃れており、SDカードに対応していれば十分です。

SDカード以外のメモリーカードを使用したい場合、外付けのメモリーカードリーダー/ライターを使用します。

ノートパソコンの外部インターフェース

種類、数

ノートパソコンは本体サイズが小さいので、外部インターフェースの種類や数が少なく、妥協が必要です。

必要な外部インターフェースがない場合、外部インターフェースを増やす周辺機器を併用する方法があり、USB端子を増やすUSBハブ、USB端子とLAN端子を変換するアダプター等があります。

複数の外部インターフェースを増やしたい場合、USB端子、映像出力端子、LAN端子、メモリーカードスロット等を増やす多機能ハブが便利です。

USB

USBの端子数

USBが多いほど複数の周辺機器と同時に接続でき便利ですが、ノートパソコンはサイズが小さいので少なく妥協が必要です。

サイズが小さいほど少ないですが、仕方ありません。

USBが足りなくなってもUSBハブを使用する方法があります。

USBの規格

どのノートパソコンにもありますが、最低でも最大速度が5GbpsのUSB 3.2 Gen 1x1(USB 3.1 Gen1、USB 3.0)があるとよいです。

さらに最大速度が速い規格が必要な場合、それがあるノートパソコンを選ぶとよいです。

USB2.0があっても、マウス等の周辺機器にとってはUSB2.0の最大速度で十分です。

一部の周辺機器はUSB2.0ではないと正常に動作しませんが、珍しいトラブルですのでUSB2.0がなくてもよいです。

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USBの規格

USBの端子形状

USB Type-Cは小型・薄型化に有利なためノートパソコンで普及が進んでいますが、まだまだ従来のUSB Type-Aが見られます。

まだUSB Type-Cに置き換わるわけではなく、USB Type-C登場前の周辺機器の存在も考慮すれば、USB Type-CがあってもUSB Type-AがあってもUSB変換アダプターが必要になりますので、端子形状にこだわって選ぶ必要はありません。

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USBの端子

USBの給電

どのノートパソコンもUSBがあれば給電に対応しています。USB PD対応機器を使用する場合はUSB PD対応を選ぶとよいです。

電源オフ、スリープ、休止状態時における充電機能

スマートフォン等に電力供給し充電できますが、通常はノートパソコンが起動している必要があり、電源オフ、スリープ、休止状態では電力供給が停止するため充電できません。

このような状態でも充電が可能な機能があり、電源オフUSB充電機能、パワーオフUSB充電機能、USBスリープアンドチャージ等と呼びます。

このような機能があると、例えばノートパソコンの電源をオフにして鞄に入れた状態でスマートフォンを充電できますので、必要な場合はこの機能に対応しているノートパソコンを選ぶ必要があります。

USB PD充電

専用ではなく汎用USB PD ACアダプターを使用できますので、USB PDを利用する充電に対応がよいですが、全てに普及しておらず選択肢が限られますので無理に選ぶ必要はありません。

USB Type-Cが必要ですが、USB Type-Cがあっても対応とは限りません。原則的にはUSB Type-Cがあっても充電ポートがあればUSB PD充電に非対応です。例外的に対応の場合があり、どちらでも充電可能です。USB PD充電対応の場合、充電に使用しないときは外付けストレージ等と接続し使用することも可能です。USB PD充電専用にすることも可能ですが、USB端子の数が限られるノートパソコンではないと思われます。

仕様にUSB PDという記載がなく充電に対応と記載されている場合がありますが、USB PDに対応していると思われます。USB PDを利用しないとUSB Type-C Currentの最大15Wとなり、これではノートパソコンの充電は不可能ではありませんが、小さくて適していません。もし不明で確認したい場合、メーカーに問い合わせるか、関連情報がないかインターネットで調べる方法があります。

ノートパソコンの要求電力よりUSB PD対応ACアダプターやUSB PD対応モバイルバッテリーの出力電力が小さいと充電できない場合があります。例えば、最大出力が60W(20V×3A)以上のUSB PD対応ACアダプターであれば充電できるノートパソコンの場合、60W(20V×3A)未満のUSB PD対応ACアダプターでは充電できない場合があります。ノートパソコンの電源をオフにした状態だと充電できる場合がありますが、オフでも充電できない場合もあります。ACアダプターやモバイルバッテリー選びで注意が必要です。

パソコンメーカーが動作保証しているUSB PD ACアダプターやUSB PDモバイルバッテリーを選べば確実ですが、かなり限られます。原則的には付属製品や自社製品であれば動作保証であり、これら以外は対象外です。

映像出力(DisplayPort Alternate Mode)

USB Type-Cがあっても、映像出力(DisplayPort Alternate Mode)に対応しているとは限りません。

外部インターフェースの数が厳しくなるほどサイズが小さいと対応し、HDMIやDisplayPortがなしの場合が多いです。

使用する外付けディスプレイのインターフェースと違っていても変換アダプターを使用する方法がありますので、対応と非対応どちらでもよいですが、外に持ち出して併用する周辺機器のインターフェースと合わせて選ぶとよい場合があります。

例えば、プロジェクターのHDMIに接続し使用する機会が多い場合、非対応でHDMIがある方がよいです。

変換アダプターを使用する方法がありますが、忘れたり紛失するリスクや、相性問題で正常に映らないリスクもあります。

音声インターフェース

ノートパソコンが搭載している音声インターフェースは少なく、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子があれば十分です。

他の音声インターフェースが必要な場合、USBと変換するアダプターを使用する方法があります。

映像インターフェース

映像出力

ノートパソコンに映像出力端子があると、外付けディスプレイを接続しマルチディスプレイ環境を構築したり、プロジェクターに接続しプレゼンテーション等を行うときに役立ちます。

どのノートパソコンにも映像出力端子がありますが、規格を選ぶ必要があります。

規格は、HDMI、DisplayPort、USB Type-C(DisplayPort Alternate Mode)が主流です。(2021/07/18時点)

HDMI

D-sub 15pinが普及していましたが、今ではHDMIが外付けディスプレイ、プロジェクター、液晶テレビ等に広く普及しており、HDMIが1つあれば十分です。

USB Type-C(DisplayPort Alternate Mode)

DisplayPort Alternate Mode対応USB Type-C搭載であれば、USB PD、USBデータ転送にも対応している場合が多く、これらをUSB Type-Cケーブル1本で同時にでき便利です。

同様に対応しているUSB Type-Cがある外付けディスプレイ等と接続し使用する場合、USB Type-Cを選ぶとよいです。

映像出力側でも映像入力側でもUSB Type-Cがまだ普及していませんが、変換アダプターを使用するとHDMIかDisplayPortに接続できますので、これらに接続する場合があるとしても選んでもよいです。

LAN端子

有無

LAN端子は薄型化するために不利になってくるため、薄型ノートパソコンだとLAN端子がない場合があります。

LAN端子がなくても無線LANを利用すればよく、LAN端子が必要になってもUSB端子とLAN端子を変換するアダプターを使用する方法があります。

LANケーブルを接続してインターネット等を利用する場合、LAN端子があるノートパソコンを選ぶとよいです。

特にノートパソコンを外出先に持ち運びLANケーブルを接続することが多い場合、変換アダプターも持ち運ぶ方法がありますが、紛失や忘れる場合を考慮してLAN端子があるノートパソコンを選ぶとよいです。

規格

容量が大きいファイルを頻繁に送受信する等、最大速度が重要になってくる用途に使用する場合、規格を重視して選ぶ必要があります。

と言っても多くのノートパソコンが1000BASE-T(最大速度1Gbps)に対応しており、この規格で十分です。

2.5GBASE-T(最大速度2.5Gbps)等、さらに速い規格に対応しているノートパソコンもありますが、かなり選択肢が限られます。(2021/07/17時点)

規格はルーター、LANケーブル等のLAN端子にもあり、これらの中に古い規格があるとそれに合わせて通信します。

例えば、ノートパソコンが1000BASE-T対応でも、LANケーブルが100BASE-TX対応だと最大100Mbpsになります。

ノートパソコン以外の規格が古い場合は買い替えるとよいです。

ノートパソコンのバッテリー

駆動時間

ノートパソコンを電源コンセントがない環境で長時間使う場合、バッテリー駆動時間の長さが重要ですが、そうではない場合は気にする必要がありません。タブレットやスマートフォンはバッテリー動作で使用するのが前提なので、どの製品もバッテリー駆動時間が長いです。ノートパソコンは違います。原則的には、据え置きノートパソコンは電源コンセントに接続しての使用が前提なのでバッテリー駆動時間が短く、モバイルノートパソコンはバッテリーの使用が前提なのでバッテリー駆動時間が長いです。

バッテリー駆動時間が長いほどコストがかかり価格が高いですが、仕方ありません。バッテリーは充放電を繰り返すたびに消耗し短くなりますので、バッテリー駆動時間に余裕を持たせて選ぶとよいです。余裕があれば購入当初よりバッテリー駆動時間が短くなっていっても、自分にとって必要なバッテリー駆動時間を確保できます。

電源コンセントなしで長時間使用 ・長時間バッテリー必要
電源コンセントありで使用
電源コンセントなしで短時間使用
・長時間バッテリー不要

駆動時間とノートパソコンの選択肢

ノートパソコンの薄型化・軽量化のためにバッテリー容量を抑えるのが有効なので、バッテリー駆動時間を重視すると薄さと軽さに優れたノートパソコンが選択肢から外れます。バッテリー駆動時間を長くするにはコストがかかるので、価格が安いノートパソコンが選択肢から外れます。長さ重視だと選択肢が狭まりますが、もし何となく重視しているなら自分にとって長い必要があるのか考えてみるとよいです。

例えば、屋内に限り電源コンセントが近くにある場所で使用するなら短くてもよいです。屋外で使用するとしても宿泊施設で使用するだけなら電源コンセントがあるので短くても問題ありません。新幹線や特急電車で移動中に使用するとしても電源コンセントがある新幹線や特急電車に乗るなら短くても問題ありません。このように使い方をイメージし短くても問題ない場合はノートパソコンの選択肢が広がります。

駆動時間が長い高性能ノートパソコンがない

バッテリー駆動時間が長い高性能ノートパソコンの開発・製造が可能ですが、需要が無きに等しいため存在しません。高性能CPU等の発熱が大きく冷却性能を高めるため内部に広いスペースが必要であり冷却に関わる部品が多くなるので、ノートパソコンのサイズが大きく重くなります。高性能だと消費電力が大きく駆動時間を長くするために大容量バッテリーが必要であり、これもサイズと重量が増す要因になります。大きく重くても構わず、電源コンセントがない環境で使うので長い駆動時間を求める、このような需要は無きに等しいです。

バッテリーの出力不足による性能低下

高性能ノートパソコンでもバッテリー動作可能ですが、バッテリーの出力不足によりCPUやGPUの性能が低下する場合があります。例えば、ゲームをプレイするときGPUの性能低下によりフレームレートが下がる場合があります。バッテリー動作時間を延ばすために何らかの省電力機能が働いている可能性があります。省電力機能が働いていないのに性能が低下する場合があります。その場合は、バッテリーの出力不足の可能性が高いです。

駆動時間が短くてもよいのでバッテリー動作で使用するために高性能ノートパソコンを選んでも、本来の性能を発揮しない場合がありますので注意が必要です。もしバッテリー動作でも本来の性能を発揮するか確認したい場合、メーカーに問い合わせる必要があります。バッテリーが出力不足になるか、仕様等にはまず記載されていません。バッテリー出力不足になる可能性があるほどの高性能ノートパソコンは、電源コンセントに接続しての使用が前提のためです。

駆動時間の測定方法

ノートパソコンの仕様に記載のバッテリー駆動時間には測定方法があり、実用上のバッテリー駆動時間の目安が測定方法によって異なります。

測定方法 目安
JEITAバッテリー動作時間測定法(Ver. 1.0) 仕様上の50%
JEITAバッテリー動作時間測定法(Ver. 2.0) 仕様上の60〜70%
MobileMark 仕様上の60〜70%

自動車の燃費情報と同じように、実際に使用すると仕様上のバッテリー駆動時間よりも短くなります。例えば、仕様上のバッテリー駆動時間が10時間であり、測定方法がJEITAバッテリー動作時間測定法(Ver. 2.0)の場合、実用上のバッテリー駆動時間の目安は6〜7時間です。

実用上のバッテリー駆動時間は、ノートパソコンのハードウェア構成やユーザーの使い方等で変わります。目安は、インターネットを利用してウェブサイトを閲覧する等、比較的負荷が小さい作業に使用した場合の目安です。ゲーム、動画・画像編集等、比較的負荷が大きい作業に使用すると消費電力が高いので、どの測定方法でも目安が50%よりも大きく下回る可能性が高いです。

モバイルバッテリー

必要なバッテリー駆動時間がとても長く、どのノートパソコンでも足りない場合、モバイルバッテリーを使用する方法があります。そうではなくてもモバイルバッテリーを用意しておくと、予想以上にバッテリー動作での使用時間が長くなってしまいバッテリー切れになったときに役立ちます。

予備のバッテリーと交換するときはシャットダウンする必要がありますが(シャットダウンなしで交換可能なホットスワップ対応ノートパソコンもある)、モバイルバッテリーならシャットダウンが不要です。予備のバッテリーを充電するときにノートパソコンに取り付ける必要がありますが(バッテリーによっては専用充電器がある)、モバイルバッテリーでは不要です。モバイルバッテリーはノートパソコンに限らずタブレットやスマートフォン等にも使えます。このようにバッテリー交換可能のノートパソコンでもモバイルバッテリーを使用するメリットがあります。モバイルバッテリーを置くスペースがないほど狭い場所でノートパソコン使用したり、ノートパソコンを移動させる機会が多ければ予備のバッテリーの方が便利です。

モバイルバッテリーには様々な製品がありますが、どれでもノートパソコンを充電できるわけではなく、出力が十分か、コンセント付きが必要か等に注意して選びます。

途中で充電を止める機能

ノートパソコンのバッテリーの種類はリチウムイオンバッテリーであり、満充電(100%)状態だと劣化が早まり寿命が縮みます。

ノートパソコンによっては80%等、途中で充電を止める機能があり劣化を抑えられます。

この機能がないとACアダプターの付けっ放し等で満充電(100%)状態が続き劣化が早まりますが、昔と違って今では劣化を抑えるために満充電(100%)とする基準が低いので気にする必要性が低いです。

例えば、充電可能な最大容量の80%までを満充電(100%)とし、ユーザーから見ると満充電(100%)でも実際は80%まで充電とし劣化を抑えています。

バッテリーを少しでも長持ちさせたい場合は、途中で充電を止める機能に対応しているノートパソコンを選ぶとよいです。

バッテリーの保証

バッテリーは消耗品なので保証対象外です。原則的にはノートパソコンを購入すると1年間の保証が付きますが、1年経たない内にバッテリーが消耗し充電してもすぐに切れてしまう、充電ができない等、使い物にならなくなっても保証対象外なので保証を受けられません。中古ノートパソコンだと既に消耗しており購入時点から使い物にならない場合がありますが、それでも同様に保証を受けられません。

ただし、バッテリーに初期不良等の不具合があり充電できない等の問題が発生したら保証対象になるはずです。バッテリーに初期不良等があった場合の保証適用について記載されている保証条件が見当たらなかったので「なるはず」と記載しましたが、個人的な経験上ではバッテリーに初期不良があったので交換してもらったことがあります。

飛行機に持ち込み、預け入れ

ノートパソコンを飛行機に持ち込み、預け入れする場合、バッテリー容量の確認が必要です。例えば、JAL国内線では160Whを超えると持ち込みも預け入れもできません(条件変更の可能性があります)。個人的な経験上ではノートパソコンのバッテリーで160Wh超えを見たことはなく、大きい方で約90Whを見たことはあります。160Wh超えはないと思われますが、念のために確認しておくとよいです。飛行機への持ち込み、預け入れに関する条件が航空会社によってや空港によって違う可能性がありますので、事前に確認が必要です。持ち込みも預け入れも可能でも、預け入れだと紛失や盗難のリスクが高まり、仮に起こっても原則的に補償対象外なので、預け入れではなく持ち込み推奨です。

空港での保安検査時にノートパソコンをバッグから取り出す必要がありますが、バッテリーの検査ではありません。保安検査で使用するX線検査装置にてノートパソコンがX線を遮断し、ノートパソコン以外の荷物の検査に支障をきたすので、取り出す必要があります。バッグによっては取り出さなくてもよい場合があります。人間をCT検査するようなX線検査装置の導入が進んでおり、この装置を使用する保安検査時では、どのバッグでも取り出さなくてもよい場合があります。

ノートパソコンのACアダプター

サイズ、重量

ノートパソコンを自宅等の屋内のみで使用する場合、ACアダプターが大きく重くても問題ありませんが、そうではない場合は小さく軽いとよいです。

モバイルノートパソコンに付属するACアダプターは小さく軽いですが、念のために確認しておくとよいです。

小型化し軽量化するにはコストがかかりますので、コストダウンし大きく重い可能性があります。

ACアダプターを持ち運ばない場合、サイズや重量を気にする必要がありません。

例えば、十分なバッテリー駆動時間があるノートパソコンを選ぶ場合、ACアダプターを持ち運ぶ必要がありません。

ノートパソコンを持ち運び使用する場所にACアダプターを置いておける場合でも、持ち運ぶ必要がなくなります。

純正ACアダプターか、サードパーティー(社外)のACアダプターを追加購入すると、複数のACアダプターを用意できます。

ACアダプター ACアダプターの
サイズ、重量
持ち運ぶ 小型・軽量が望ましい
持ち運ばない 気にする必要なし

セキュリティスロット

セキュリティワイヤーを取り付けるために使用するスロットであり、どのノートパソコンにもあると思われますが、必要な場合は念のためにあるか確認しておくとよいです。

あまり家庭では使われていないと思われますが、盗難リスクを抑えるために机等に固定しておくとよいです。

Windows Hello生体認証

Windows Hello対応の指紋センサーやウェブカメラがあると、例えばWindows 10のサインイン時にパスワードやPINではなく生体認証を利用できセキュリティが向上しますので、セキュリティ重視であれば利用するとよいです。

なくても外付け指紋センターやウェブカメラを使用する方法がありますが、屋外に持ち出して使用する場合は内蔵がよいです。


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