PC使用歴が長い人に無料セキュリティソフトを推奨しなかった話

最終更新日 2023年09月07日

なぜパソコン使用歴が長い知人に無料のセキュリティソフトウェアを推奨しなかったのか

知人から有料のセキュリティソフトウェアの使用期限が切れたので更新料を支払ったと聞きました。

話を進めると、その知人は有料のセキュリティソフトウェアの使用期限が切れたら、パソコンを使い続けるために更新料を支払わなければならないものと認識しているようでした。その知人に無料のセキュリティソフトウェアがあることを話すと知らないようでした。

知人は10年以上も前からパソコンを使ってきた経験がありましたが、パソコンの用途を聞くと使用時間は短く、パソコンのスキルはパソコンを初めて使い始めた人とそれほど差はなく、パソコンを買ったばかりの昔の私を見ているようでした。

実際にこの知人とパソコンに関する話をすると、有料のセキュリティソフトウェアを使うのをやめて無料のセキュリティソフトウェアを使うように推奨する人はそうそういないと思います。私も無料のセキュリティソフトウェアを使うように推奨しませんでした。

その知人のパソコンの用途は、ウェブサイトの閲覧、メールの利用、オフィスソフトウェアの利用、デジタルカメラで撮影した画像の管理です。

ウェブサイトの閲覧についてですが、基本的にニュースサイト等、名前を聞けば誰しもが知っているようなウェブサイトしか見ていないようです。検索エンジンを利用することもあり、オフィスソフトウェアの使い方等を調べるようでうすが、基本的に新聞や本、テレビで情報を得ているようです。セキュリティ対策が重要になってくるオンラインショップやネットバンクを利用していないようです。

メールは主に知人との連絡に利用しているようですが、あまり利用することはなく電話を利用することが多いようです。メールのセキュリティ対策に関して他にも知っておく方が良いことはありましたが、知らないところからメールが送られてきたら添付ファイルを開かない、URL 等をクリックしない等、基本的なことは知っているようです。

オフィスソフトウェアは、ある団体での活動時に必要な資料を作成するために利用しているようです。デジタルカメラで撮影した画像の管理は、旅行等で撮影した画像をパソコンに保存し、たまに閲覧するだけのようです。

以上が知人のパソコンの用途となります。用途が少ないですが、その知人はパソコンがなくても良いくらいの生活を送っており、パソコンを使わない日が多く、平均的に見れば1日当たりのパソコン使用時間は1時間未満のようです。

知人に無料のセキュリティソフトウェアを推奨しませんでしたが、決め手になったのは知人がオフィスソフトウェアを利用して作成する資料には、自分自身だけでなく同じ団体に所属する人達の氏名、住所、電話番号等の個人情報が多く含まれており、できるだけ個人情報が流出するリスクを抑える方が良いと判断したからです。

このような他人の個人情報を扱っていなくても、冒頭に記載したとおり知人はパソコンを使い続けるためにはセキュリティソフトウェアの更新料を支払わなければならないものと認識していたので、無料のセキュリティソフトウェアを推奨することはなかったと思います。

知人は、更新料を支払わずセキュリティソフトウェアの使用期限が切れた状態だと、パソコンを使うのをやめる方が良いほど危険な状態になると認識しているようでした。

セキュリティソフトウェアの更新料を必ずしも支払う必要はないことを伝えましたが、インターネット詐欺に引っかかってしまう恐れ等が高く、できるだけ安全性が高い状態でパソコンを使う方が良いと判断しましたので、有料のセキュリティソフトウェアを利用し続ける方が良いと伝えました。

・知人は他人の個人情報を大量に扱っており流出リスクをできるだけ抑える方が良いと判断し、無料のセキュリティソフトウェアを推奨しなかった
・パソコン使用歴が長くてもセキュリティについて疎く、できるだけ安全性を高めるために有料のセキュリティソフトウェアを利用する方が良いと判断した