Windows 10 の選び方 - ソフトウェアの選び方

最終更新日 2023年09月07日

Windows 10 とは

Windows 10 は、Microsoft 社の OS で、Windows 8.1 の後継にあたります。

Windows 10 のエディションの選び方

Windows 10 のエディション の一覧

Windows 10 も、従来の製品と同様に複数のエディションに分かれて販売され、エディションによって含まれる機能や価格が異なります。

Windows 10 の各エディションの特徴は以下のとおりです。
Windows 10 Home
家庭向けのエディションです。主にパソコン、大型タブレット PC で使われます。
Windows 10 Pro
家庭、小企業向けのエディションです。主にパソコン、大型タブレット PC で使われます。
Windows 10 Enterprise
企業向けのエディションです。ボリュームライセンスで販売されます。主にパソコン、大型タブレット PC で使われます。
Windows 10 Education
教育機関向けのエディションです。主にパソコン、大型タブレット PC で使われます。
Windows 10 Mobile
家庭向けのエディションです。主に小型タブレット PC、スマートフォンで使われます。
Windows 10 Mobile Enterprise
企業向けのエディションです。ボリュームライセンスで販売されます。主に小型タブレット PC、スマートフォンで使われます。
Windows 10 IoT Core
主に IoT(Internet of Things)で使われます。
家庭で Windows 10 を使うなら、Windows 10 Home、Windows 10 Pro、Windows 10 Mobile の内どれかを使う事になります。

Windows 10 Mobile は、プリインストールされて販売されますので、OS 単体では購入できません。そのため、OS 単体で購入するなら、Windows 10 Home か Windows 10 Pro を選ぶ事になります。

Windows 10 Home と Windows 10 Pro の違い

以下は、Windows 10 Home には無いですが、Windows 10 Pro にある主な機能です。
ドメイン参加
ドメイン管理されたネットワークに参加できる
グループポリシー管理
ドメイン参加しているパソコンに対し、ドメイン管理者がポリシー(環境設定)を適用できる
BitLocer、BitLocker To Go
ストレージ全体を暗号化できる(BitLocer は内蔵ストレージ用機能、BitLocker To Go は外付けストレージ用機能)
エンタープライズモード Internet Explorer (EMIE)
旧 Internet Explorer 向けに設計されたウェブサイトやイントラネットの互換性問題を回避できる
Assigned Access 8.1
パソコンを、1つの Windows ストアアプリのみを使うように設定できる
リモートデスクトップ(ホスト)
同じネットワーク、またはインターネットに接続されている別のパソコンから、パソコンに接続できる
Client Hyper-V
仮想マシンを使用して、同じパソコンで複数の OS を同時に実行できる
基本的に個人が家庭でパソコンを使用するなら、どれも不要な機能ですが、機能を活かしてパソコンを使うなら Windows 10 Pro を選ぶ必要があります。

例えば、BitLocker を利用して、ストレージ全体を暗号化しておけば、パソコンを紛失した場合に情報が漏れるリスクを抑えられます。リモートデスクトップを利用すれば、外出先のパソコンから自宅のパソコンへ接続できます。

このように個人が家庭でパソコンを使用する場合でも、Windows 10 Pro にある機能を利用して、さらに便利な使い方ができますので、必要に応じて Windows 10 Pro を選ぶと良いです。

パッケージ版、DSP 版の選び方

パッケージ版

2015年12月1日時点では、Windows 10 のパッケージ版には通常版のみです。恐らく、Windows 10 の発売日である2015年7月29日から1年間は無料でアップグレードできるためと思われます。無料アップグレード期間が終われば、アップグレード版も発売されるかもしれません。

また、パッケージ版の提供は光ディスクメディアで行われてきましたが、Windows 10 では USB メモリーでの提供となっています。

DSP 版

Windows 10 の DSP 版は、PC パーツとセットで購入し、その PC パーツが組み込まれたパソコンにインストールして使用する必要があります。もし別のパソコンへインストールし直す場合は、セットで購入した PC パーツも別パソコンへ移動させる必要があります。 セットで購入できる PC パーツの種類は、CPU、CPU ファン、メインメモリー、内蔵ストレージ、光学ドライブ、マザーボード、拡張カード、ベアボーンキットです。

Windows 10 の DSP 版を販売しているショップでは、セットで購入できる様々な製品を用意していますが、PC パーツのラインナップはショップによって異なりますので、自分が欲しい製品が見つからない場合は、別のショップで探してみると良いです。

パッケージ版と DSP 版の違い

以下は、パッケージ版と DSP 版の主な特徴です。

パッケージ版 ・新規インストールのみ可能
・32ビット版と64ビット版が同梱して販売されている
・USB メモリーによって提供される
DSP 版 ・新規インストールのみ可能
・32ビット版と64ビット版が別々に販売されている
・光ディスクメディア(DVD)によって提供される
・PC パーツとセット購入し、その PC パーツが組み込まれたパソコンにインストールして使用可能

PC パーツを組み込めないパソコンにインストールしたいのであればパッケージ版を選ぶしかありませんが、そうではない場合、パッケージ版と DSP 版どちらを選ぶか決める必要があります。

従来から、DSP 版はパッケージ版よりも劣る点があり、その分価格が安いものでした。Windows 10 でいうと、32ビット版と64ビット版が別々に販売されている点と、PC パーツとセットで購入して使わなければならない点が劣ります。

しかし、パッケージ版と DSP 版には、どちらにも Windows 10 Home と Windows 10 Pro の2エディションありますが、なぜか Windows 10 Home のパッケージ版は DSP 版よりも低価格でした。その後、2015年11月6日に価格の改定が行われ、全てのエディションが DSP 版の方が低価格となりました。

DSP 版の劣る点が問題にならず、価格の安さを重視するなら、DSP 版を選ぶのがおすすめです。ただし、そこまで大きな価格差はありませんし、特に欲しいセットで買える PC パーツがなければ、パッケージ版を選ぶのもおすすめです。パッケージ版なら、PC パーツに関する使用条件を気にする必要がなくなります。

32ビット版、64ビット版の選び方

Windows 10 の DSP 版は、32ビット版と64ビット版に分かれていますので、どちらを選ぶか決める必要があります。

Windows 10 に限らず64ビット版 OS では、メインメモリーでは容量 4GB 以上使える、起動ディスク(OS がインストールされている HDD や SSD 等)では容量 2TB 以上使える等のメリットがあり、32ビット版 OS である必要がなければ、64ビット版 Windows 10 を選ぶのがおすすめです。

以下のケースに当てはまる場合は、32ビット版 Windows 10 を選ぶ必要があります。

・パソコンに64ビット版をインストールできない
・64ビット版 OS 上では動作しないソフトウェアやデバイスドライバを利用する

過去に64ビット版 OS が動作したパソコン等、64ビット版 OS が動作すると確認済みであれば、64ビット版 Windows 10 をインストールでき正常に動作する可能性が高いですが、Windows 10 のシステム要件を満たしていない、または満たしていたとしても PC パーツのデバイスドライバが Windows 10 に対応していないため、Windows 10 をインストールできない場合があります。

おすすめ OS(Windows)製品販売ショップ

OS の Windows 製品は、主に自作パソコンユーザー向けに販売されてきましたが、自作パソコンの衰退と共に自作パソコンユーザー向けに PC パーツや Windows 製品の販売に力を入れるショップが少なくなりました。

このような状況でも豊富な品揃えや価格の安さを武器に Windows 製品の販売に力を入れているショップは存在し、以下は Windows 製品を購入するなら見ておきたいおすすめのショップです。
ツクモ
ツクモは、AeroStream と呼ばれる静音デスクトップパソコンで有名なパソコンショップですが、各メーカーのパソコン本体や PC パーツ、周辺機器等の品揃えが豊富で安い特長があり、OS(Windows )にも当てはまります。
(2014年11月22日時点)
PC ワンズ
PC ワンズは、PC パーツと自作パソコンの専門店です。BTO パソコンも販売していますが、自作パソコンユーザー向けに特化した品揃えとサービスを提供しており、PC パーツや周辺機器等の品揃えが豊富で、自作パソコンに欠かせない OS(Windows )も販売しています。
(2014年11月22日時点)