Windows 8.1 の選び方 - ソフトウェアの選び方

最終更新日 2023年09月07日

Windows 8.1 とは

Windows 8.1 は、Microsoft 社の OS ソフトウェアです。Windows 8 の後継となる OS です。

Windows 8 とほぼ同じ仕様ですが、Windows 8 で不評だった点が改良されている他、機能追加が行われています。

Windows 8.1 のエディションの選び方

Windows 8.1 のエディション の一覧

Windows 8.1 には以下のエディションが存在します。Windows 8 と異なる点は、新たなエディション Windows 8.1 with Bing が追加された点です。
Windows 8.1
一般ユーザー向けのエディションです。Windows 8.1 という製品名と紛らわしいため、無印版とも呼ばれます。
Windows 8.1 Pro
ビジネスユーザー向けのエディションです。ビジネス用途に必要な機能が含まれます。
Windows 8.1 Enterprise
企業向けのエディションです。ボリュームライセンスで販売され、個人が購入するものではありません。
Windows RT
タブレット PC 向けのエディションです。プリインストールされて販売され、OS 単体で購入できません。
Windows 8.1 with Bing
低価格パソコン向けのエディションです。プリインストールされて販売され、OS 単体で購入できません。
個人が OS 単体で購入するなら、Windows 8.1 か Windows 8.1 Pro を選ぶ事になります。

家庭で使うパソコン用に選ぶなら、Windows 8.1 で十分です。Windows 8.1 Pro には、企業向けの機能があり、企業での使用に向いています。家庭でパソコンを使う場合でも、Windows 8.1 Pro にある機能が必要であれば、Windows 8.1 Pro を選ぶ必要があります。

Windows 8.1 と Windows 8.1 Pro の違い

以下は、Windows 8.1 には無いですが、Windows 8.1 Pro にある主な機能です。
VHD 起動
VHD ファイルに OS の Windows をインストールし起動できる
アサインドアクセス
パソコンを、1つの Windows ストアアプリのみを使うように設定できる
クライアント Hyper-V
仮想マシンを使用して、同じパソコンで複数の OS を同時に実行できる
ドメイン参加
ドメイン管理されたネットワークに参加できる
グループポリシー
ドメイン参加しているパソコンに対し、ドメイン管理者がポリシー(環境設定)を適用できる
BitLocer、BitLocker To Go
ストレージ全体を暗号化できる(BitLocer は内蔵ストレージ用機能、BitLocker To Go は外付けストレージ用機能)
リモートデスクトップ(ホスト)
同じネットワーク、またはインターネットに接続されている別のパソコンから、パソコンに接続できる
どの機能も企業向けですが、家庭でも機能を活かせます。例えば、BitLocer、BitLocker To Go は、高度なセキュリティ機能ですが、この機能を利用してストレージ全体を暗号化しておけば、パソコンが紛失した場合に情報が漏れるリスクを抑えられます。リモートデスクトップのホスト機能を利用すれば、外出先に持ち運んだパソコンから自宅にあるパソコンに接続できます。

家庭でパソコンを使う場合でも、このように Windows 8.1 Pro にある機能を活かしてパソコンを使っていきたいなら、Windows 8.1 Pro を選ぶと良いです。

すぐには Windows 8.1 Pro にある機能が必要と判断できない場合は、Windows 8.1 を選んでも問題ありません。もし Windows 8.1 購入後に Windows 8.1 Pro に含まれる機能が必要になっても、Windows 8.1 Pro にアップグレード可能です。

パッケージ版、DSP 版の選び方

パッケージ版
新規インストールとアップグレードが可能
32ビット版と64ビット版が同梱して販売されている
DSP 版
新規インストールのみ可能
32ビット版と64ビット版が別々に販売されている
DSP 版の方が価格が安いため、新規インストールが目的で、32ビット版と64ビット版どちらか片方があれば良いのであれば、DSP 版を選ぶのがおすすめです。

アップグレードが目的でパッケージ版を購入する場合、以下のようなアップグレードできる条件がありますので注意が必要です。

パッケージ版でアップグレードする場合は、パソコンに Windows 7 がインストールされている必要があります。パソコンに Windows XP や Windows Vista がインストールされている場合は、Windows 8.1 は新規インストールとなります。

32ビット版、64ビット版の選び方

基本的に64ビット版を選ぶのがおすすめ

DSP 版を選ぶ際は、32ビット版と64ビット版どちらを選ぶか決める必要があります。基本的に64ビット版 OS を選ぶのが良いですが、以下に当てはまるなら32ビット版 OS を選ぶ事も考える必要があります。

詳しくは、後に記載しますが、2004年くらい前に発売されたような古いパソコンにインストールして使いたい場合は、64ビット対応 CPU が搭載されてない可能性が高いですので、調べて搭載されてなければ32ビット版 OS を選ぶ必要があります。

また、どうしても使用したいソフトウェアや周辺機器が古い場合は、32ビット版の OS が必要となる可能性があります。64ビット版の OS は Windows XP で既に見られ、Windows XP の後継 Windows Vista で徐々に普及しましたが、本格的に普及し始めたのは Windows Vista の後継 Windows 7 からです。

Windows 7 発売前からあるソフトウェアや周辺機器は、32ビット版の OS のみに対応した製品が見られます。32ビット版の OS のみに対応したソフトウェアなら、64ビット版 OS でも動作する可能性が非常に高いです。32ビット版の OS のみに対応した周辺機器は、言い換えればドライバが32ビット版の OS のみ対応ですが、64ビット版 OS では動作しません。

もし、32ビット版の OS でないと動作しないようなソフトウェアや周辺機器(ドライバ)を使いたい場合は、32ビット版 OS を選ぶ必要があります。

以下は、32ビット版 OS と64ビット版 OS の主な違いです。

認識可能なメインメモリー容量の違い

32ビット版 OS と64ビット版 OS には、様々な違いがあります。

最大の違いは、認識して使用できるメインメモリー容量です。32ビット版 OS では 4GB まで認識して使用できますが、64ビット版 OS では 128GB まで認識して使用できます。

4GB を超えるメインメモリー容量搭載パソコンにインストールして使用するなら、64ビット版 OS をインストールして使いたいです。

動作可能なソフトウェアやドライバの違い

他に、使用可能なソフトウェアやドライバについても違いがあります。ソフトウェアやドライバにも32ビット版と64ビット版があります。

64ビット版の OS では、32ビット版と64ビット版の両者のソフトウェアが動作可能です。32ビット版のソフトウェアが64ビット版の OS では動作しないというのも見られますが、極一部であり、基本的に両者動作可能です。

32ビット版の OS では、32ビット版のソフトウェアが動作可能ですが、64ビット版のソフトウェアは動作できません。たいていのソフトウェアには、32ビット版と64ビット版がありますが、64ビット版のみしかないソフトウェアは、32ビット版の OS では使えません。

一方、周辺機器で必要となるドライバでは、64ビット版の OS では、64ビット版のドライバが動作可能です。32ビット版の OS では、32ビット版のドライバが動作可能です。

特に古い周辺機器だと、32ビット版のドライバしかない場合がありますが、その場合は64ビット版の OS では動作しない、すなわち周辺機器が使えません。

もし、64ビット版のドライバしかなければ、32ビット版の OS では動作せず周辺機器が使えませんが、64ビット版のドライバがあるのに32ビット版のドライバが無い周辺機器は、まず見られないです。

必要な CPU の違い

64ビット版の OS が動作するには、64ビット対応の CPU が必要です。32ビット版の OS では、64ビット対応の CPU は必要ありません。もちろん、64ビット対応の CPU でも、32ビット版の OS は動作します。

64ビット対応の CPU は、2004年頃から発売が開始され、64ビット版の OS よりも先に64ビット対応の CPU が普及しましたので、よほど古いパソコンでなければ、64ビット対応 CPU が搭載されています。

おすすめ OS(Windows)製品販売ショップ

OS の Windows 製品は、主に自作パソコンユーザー向けに販売されてきましたが、自作パソコンの衰退と共に自作パソコンユーザー向けに PC パーツや Windows 製品の販売に力を入れるショップが少なくなりました。

このような状況でも豊富な品揃えや価格の安さを武器に Windows 製品の販売に力を入れているショップは存在し、以下は Windows 製品を購入するなら見ておきたいおすすめのショップです。
ツクモ
ツクモは、AeroStream と呼ばれる静音デスクトップパソコンで有名なパソコンショップですが、各メーカーのパソコン本体や PC パーツ、周辺機器等の品揃えが豊富で安い特長があり、OS(Windows )にも当てはまります。
(2014年11月22日時点)
PC ワンズ
PC ワンズは、PC パーツと自作パソコンの専門店です。BTO パソコンも販売していますが、自作パソコンユーザー向けに特化した品揃えとサービスを提供しており、PC パーツや周辺機器等の品揃えが豊富で、自作パソコンに欠かせない OS(Windows )も販売しています。
(2014年11月22日時点)