セキュリティソフト第三者評価機関を信頼しているのだろうか

最終更新日 2023年09月07日

71%はセキュリティソフトウェア選びで第三者評価機関に頼っていない

セキュリティソフトの商品情報を見ると必ずと言っていいほど出てくるのが、第三者評価機関によるウイルス検出率等の評価結果です。

今では第三者評価機関による評価結果を信頼していない人が多いと思いますが、どれくらいの割合なのか気になるところです。

82%の顧客が第三者評価機関を信頼していない には、PC Matic の発売元 PC Pitstop 社が顧客に対して調査した結果が掲載されています。

この調査では「あなたが、エンドポイントセキュリティ製品を検討する際に、参考とする第三者評価機関はどれですか。」に対する回答の選択肢として、「Virus Bulletin、AV Comparatives、AV-TEST、AV Labs、NSS Labs、SE Labs、第三者評価機関を信用しない、その他」が用意されました。

その結果によると回答者の71%はセキュリティソフトウェア選びで第三者評価機関に頼っていないと回答したそうです。

ちなみにタイトルだと82%になっていますが、回答の選択肢に用意された「その他」を選んだ人を含めると82%になります。「その他」の自由回答によると第三者評価機関ではなかったので、「その他」を選んだ人も第三者評価機関を頼っていないに含めたようです。

この調査の方法や回答者の属性等、詳細な情報がなく不明なところがありますので鵜呑みにはできませんが、第三者評価機関に頼っていない人の方が多いことには納得です。71%より割合が大きくても不思議ではありません。

恐らく日本国内でも同じような調査を行えば、セキュリティソフトウェア選びで第三者評価機関に頼っていない人の方が多い結果が出ると思いますが、国が違えば調査結果が変わる可能性がありますので意外な結果が出るのかもしれません。

また、上記のリンク先の記事では、第三者評価機関によるレビューと検出率を参考にしないのはなぜなのかと疑問を投げかけていますが、これも気になる点です。

第三者評価機関を参考にする人にも参考にしない人にも、その理由も回答してもらえるように調査してほしかったです。