USB Type-Cケーブルの選び方
最終更新日
2023年09月07日
Thunderbolt 4ケーブル
USBは規格の複雑化が進んでおり、USB Type-Cケーブルを選ぶのが難しくなっています。
あらゆる用途に使用できるUSB Type-Cケーブルを選びたい場合、Thunderbolt 4ケーブルを選ぶとよいです。(2021/09/05時点)
Thunderbolt 4ケーブルは端子にUSB Type-Cを採用しており、USB4対応USB Type-Cケーブルが対応可能な全てのものに対応しています。
USB4対応USB Type-Cケーブルを選ぶ場合、対応している最大速度等の確認が必要ですが、Thunderbolt 4ケーブルであれば確認が不要です。
USB4より前の古いUSB規格、Thunderbolt 4より古いThunderbolt規格にも対応できます。
Thunderbolt 4ケーブルを選ぶと決めた場合、仕様等で何に対応しているのか確認が不要で、Thunderbolt 4ケーブルであることを確認して選べばよいです。
ただし、Thunderbolt 4ケーブルはコストがかかるので価格が高く、硬くて太いデメリットがあります。
USB PDを利用した充電のみに使用する等、特定の用途に使用するのでThunderbolt 4ケーブルではなくてもよく価格が安いケーブルを選びたい場合、Thunderbolt 4ケーブル以外を選ぶとよいです。
あらゆる用途に使用できるUSB Type-Cケーブルを選びたい場合、Thunderbolt 4ケーブルを選ぶとよいです。(2021/09/05時点)
Thunderbolt 4ケーブルは端子にUSB Type-Cを採用しており、USB4対応USB Type-Cケーブルが対応可能な全てのものに対応しています。
USB4対応USB Type-Cケーブルを選ぶ場合、対応している最大速度等の確認が必要ですが、Thunderbolt 4ケーブルであれば確認が不要です。
USB4より前の古いUSB規格、Thunderbolt 4より古いThunderbolt規格にも対応できます。
Thunderbolt 4ケーブルを選ぶと決めた場合、仕様等で何に対応しているのか確認が不要で、Thunderbolt 4ケーブルであることを確認して選べばよいです。
ただし、Thunderbolt 4ケーブルはコストがかかるので価格が高く、硬くて太いデメリットがあります。
USB PDを利用した充電のみに使用する等、特定の用途に使用するのでThunderbolt 4ケーブルではなくてもよく価格が安いケーブルを選びたい場合、Thunderbolt 4ケーブル以外を選ぶとよいです。
アクティブケーブル、パッシブケーブル
USB Type-Cケーブルには、アクティブケーブルとパッシブケーブルがあります。
eMarkerを実装しておりデータ通信信号等を調整する機能があるUSB Type-Cケーブルを、アクティブケーブルと呼びます。
eMarkerを実装しておらずデータ通信信号等を調整する機能がないUSB Type-Cケーブルを、パッシブケーブルと呼びます。
eMarkerを実装しておりデータ通信信号等を調整する機能があるUSB Type-Cケーブルを、アクティブケーブルと呼びます。
eMarkerを実装しておらずデータ通信信号等を調整する機能がないUSB Type-Cケーブルを、パッシブケーブルと呼びます。
eMarker
簡単に言うとeMarkerとはUSB Type-Cケーブルに関する情報が記録されているICチップであり、例えばUSB Type-CケーブルがUSB PDに対応しているか、対応している場合は電流を何Aまで流せるか等の情報が記録されています。
USB Type-Cケーブルの外見を確認しても、eMarkerの有無がわかりません。
USB Type-Cケーブルの外見を確認しても、eMarkerの有無がわかりません。
規格
USB 2.0
USB Type-CケーブルはUSB 3.xに対応とは限らず、USB 2.0に対応の場合があります。USB 3.xは、USB 3.0、USB 3.1、USB 3.2を指します。
USB 3.1
USB Type-Cケーブルは、USB 3.1 Gen 1に対応の製品もあれば、USB 3.1 Gen 2に対応の製品もあります。そのため、USB 3.1対応Type-Cケーブルは、USB 3.1 Gen 2に対応とは限りません。
USB 3.1 Gen 1の最大速度は5Gbps、USB 3.1 Gen 2の最大速度は10Gbpsです。
USB 3.2
USB 3.2はGen(世代)やレーン数によって最大速度が違い、USB 3.2 Gen 1x1(5Gbps)、USB 3.2 Gen 1x2(10Gbps)、USB 3.2 Gen 2x1(10Gbps)、USB 3.2 Gen 2x2(20Gbps)があります。x1やx2がレーン数ですが、USB Type-CケーブルだとUSB 3.2の2レーンオペレーション(Two-lane operation)に対応できます。
USB Type-Cケーブルではないと2レーンに対応できませんので、2レーンによる最大速度でデータ通信する場合、USB Type-Cケーブルが必要です。
USB Type-Cよりも新しいUSB端子が登場した場合、USB Type-C以外のUSB端子でもUSB 3.2の2レーンに対応できる可能性がありますが、今のところUSB Type-Cのみです。(2021/09/03時点)
USB 3.1 Gen 2(10Gbps)に対応の製品は、USB 3.2 Gen 2x2(20Gbps)にも対応できます。
USB4
USB4を利用するには、USB4対応のUSB Type-Cケーブルを選ぶ必要があります。最大速度が20GbpsとなるUSB4 Gen 3x1、最大速度が40GbpsとなるUSB4 Gen 3x2で、USB4対応USB Type-Cケーブルが必要です。
USB4対応USB Type-Cケーブルの端子部分には、数字の20か40が印字されており、対応している最大速度(20Gbpsか40Gbps)を示します。
USB 3.2 Gen 2x1対応の製品は、USB4 Gen 2x1、USB4 Gen 2x2にも対応できます。
eMarker
USB Type-Cケーブルは、USB 3.1以降に対応するにはeMarkerの搭載が必要とUSB Type-Cの規格で決まっています。USB 3.1以降対応のUSB Type-Cケーブルの中には、eMarkerを搭載していない製品も見られますが、使用する機器によってはUSB 3.1以降の最大速度が出ない場合があります。
eMarkerを搭載していればUSB 3.1以降に対応しているとは限らず、USB 2.0対応の場合もあります。
Thunderbolt
Thunderbolt 3
Thunderboltにはバージョンがあり、2015年に登場したThunderbolt 3から端子にUSB Type-Cを採用しました。USB Type-Cケーブルは、Thunderbolt 3対応とは限りません。
USB Type-CケーブルがThunderbolt 3対応か非対応ではなく、一般的にはThunderbolt 3ケーブルとUSB Type-Cケーブルが別物として扱います。
Thunderbolt 3ケーブルはUSB Type-Cケーブルとしても使用できますが、USB Type-CケーブルはThunderbolt 3ケーブルとしては使用できません。
Thunderbolt 3ケーブルの端子部分には、稲妻マークと数字の3が印字されています。
Thunderbolt 4
Thunderbolt 3の後継となるThunderbolt 4が登場しましたが、Thunderbolt 4でも端子にUSB Type-Cを採用しています。Thunderbolt 3と同じように、一般的にはThunderbolt 4ケーブルとUSB Type-Cケーブルが別物として扱います。
Thunderbolt 4ケーブルの端子部分には、稲妻マークと数字の4が印字されています。
Thunderbolt 4ケーブルは、USB Type-Cケーブルが対応可能なもの全てに対応しています。(2021/08/10時点)
最大速度40Gbps対応、USB PD対応かつ最大20V/5A(100W)対応、DisplayPort Alternate Mode対応かつ最大解像度4K×2、8K×1対応です。
USB Type-CケーブルではUSB4対応でも、最大速度40Gbps対応とは限らず20Gbps対応の場合があり、USB PD対応だが最大20V/5A(100W)対応とは限らず最大20V/3A(60W)対応の場合があり、DisplayPort Alternate Mode対応だが最大解像度4K×2、8K×1対応とは限りません。
Alternate Mode
対応
DisplayPort Alternate Mode等を利用するには、Alternate Mode対応USB Type-Cケーブルを選ぶ必要があります。例えば、DisplayPort Alternate Modeを利用するには、DisplayPort Alternate Mode対応USB Type-Cケーブルを選ぶ必要があります。
USB Type-Cケーブルは、DisplayPort Alternate Modeに対応しているとは限りません。
ちなみに、パソコン等が搭載しているUSB Type-Cも、DisplayPort Alternate Modeに対応しているとは限りません。
eMarker
USB Type-CケーブルがAlternate Modeに対応するにはeMarkerの実装が必要であり、eMarkerにAlternate Modeに対応しているか示す情報が記録されており、eMarkerが実装されていてもAlternate Modeに対応しているとは限りません。USBデータ通信
Alternate Mode対応USB Type-Cケーブルは、USBデータ通信できないという情報が見られます。DisplayPort Alternate Mode対応USB Type-Cケーブルに当てはまる製品を探して見てみましたが、USBデータ通信できない製品が見当たりません。
DisplayPort Alternate Modeは、USBデータ通信に限らずDisplayPortデータ通信もできるのが特徴の一つであり、DisplayPort Alternate Modeに対応しているが、USBデータ通信できないUSB Type-Cケーブルが存在するとは考えにくいです。
他のAlternate Modeに関しても同様だと思われます。
USB PD
対応
USB Type-Cケーブルは、USB PD対応とは限りません。USB PDを利用するには、仕様等を見てUSB PDに対応しているか確認が必要です。
20V/3A(60W)以上
USB PD対応USB Type-Cケーブルには、20V/3A(60W)対応と20V/5A(100W)対応があります。USB PDを利用し20V/3A(60W)以上の電力を流すには、USB PDかつ20V/5A(100W)に対応しているUSB Type-Cケーブルが必要です。
USB PDかつ20V/3A(60W)に対応しているUSB Type-Cケーブルだと、20V/3A(60W)以上の電力を流せる機器に使用しても、20V/3A(60W)までになります。
例えば、USB PD対応ACアダプター等の最大出力電力が20V/3A(60W)以上、ノートパソコンの要求電力が20V/3A(60W)以上だとし、USB PDかつ20V/3A(60W)に対応しているUSB Type-Cケーブルを使用すると、出力電力が20V/3A(60W)までになります。
eMarker
USB Type-CケーブルがUSB PDに対応するには、eMarkerの実装が必要です。USB 2.0対応かつ最大20V/3A(60W)まで対応する場合は、eMarkerを実装していなくてもUSB PD対応としてよいとUSB Type-Cの仕様で決まっています。
eMarker未実装のUSB Type-Cケーブルを、最大20V/3A(60W)を超える電力を出力可能なUSB PD対応充電器等で使用しても、USB Type-CケーブルがeMarker未実装であることを調べて判断し、出力が最大20V/3A(60W)を超えない仕組みになっています。
USB PD対応充電器等によっては、eMarker未実装USB Type-Cケーブルを使用すると、出力が最大5V/3A(15W)を超えない場合もあります。
最大5V/3A(15W)とは、USB Type-C Currentの最大出力です。
USB PDを利用するのであれば、eMarker実装USB Type-Cケーブルを選ぶのがよいです。
USB PD非対応、最大5V/3A(15W)
パッケージや仕様等にUSB PD非対応と記載されているUSB Type-Cケーブルがあり、さらに最大5V/3A(15W)対応と記載されています。この特徴に当てはまるUSB Type-CケーブルはeMarkerを実装しておらず、eMarker実装のコストがかからないので価格が安いです。
USB Type-Cケーブルに流れる電力が最大20V/3A(60W)になる場合がありますが、対応している最大5V/3A(15W)を超えてしまうので、異常な発熱や発火の恐れがないか懸念があります。
USB Type-Cケーブルの長さを考慮すると抵抗値がゼロに近く、最大20V/3A(60W)の電力が流れても問題ないと思われます。
仕様等では最大5V/3A(15W)対応ですが、最大20V/3A(60W)に対応できると思われます。
USB PD非対応とはeMarker未実装ということであり、最大20V/3A(60W)という制限が発生するUSB PD対応USB Type-Cケーブルと見なして、USB PD対応充電器等と組み合わせて使っても大丈夫と思われます。
最大限に安全性を重視するのであれば、パッケージや仕様等にUSB PD対応と記載されているUSB Type-Cケーブルを使うのがよいです。
USB Type-Cケーブルのメーカーが、最大20V/3A(60W)の電力に耐えられるのか検証しておらず何かトラブルが発生しても対応しないという意味でUSB PD非対応としている可能性があるためです。
USB Type-Cケーブルが故障し使えなくなってしまうだけであれば大したことありませんが、異常に発熱し火災につながってしまったり、価格が高いパソコンと一緒に使用したことによりパソコンが故障してしまい、高額な修理費や買い替え費用がかかってしまう恐れがあります。
何かトラブルが発生しても自己責任であると認識し、USB PD非対応USB Type-CケーブルをUSB PD対応充電器等と組み合わせて使用するのかどうか決めるとよいです。
もし絶対に使わない方がよいと言えるほど危険であれば、USB PD非対応USB Type-Cケーブルの危険性について大々的に周知を行うところが出てくると思いますが、特にそのような動きは見られません。
インターネット上にトラブル報告が多く見られることにもなるでしょうが、そのような動きも見られません。(2021/09/04時点)
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