デスクトップパソコンレビュー「HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産ゲーマーズモデル」

最終更新日 2018年10月19日

水冷 CPU クーラーを搭載したゲームパソコン

様々な直販ショップで販売されているゲームパソコンですが、今回は Hewlett-Packard(ヒューレット・パッカード)で販売されているゲームパソコン「HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産ゲーマーズモデル」を使用してみた個人的な感想等を記載します。

今回使用したモデルの製造メーカー Hewlett-Packard は、世界的に有名な海外メーカーで、海外メーカーの直販ショップと聞くと、コスト削減のために人件費が安い海外で生産し、日本国内に発送しているとイメージしますが、Hewlett-Packard では日本国内生産に強いこだわりを見せています。

すべてのモデルが日本国内生産ではありませんが、日本国内の生産拠点である東京都昭島市の昭島工場で生産されたモデルには、「MADE IN TOKYO」というブランドが付けられており、モデル名から明らかですが「HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産ゲーマーズモデル」も「MADE IN TOKYO」付きです。

日本国内生産のおかげで、日本国内メーカーと同等の納期の短さとなっており、さらには国をまたぐ輸送で発生する振動や衝撃、温度や湿度の変化、結露の発生等による初期不良率の低下、日本人ならではの丁寧な仕事で製造された高品質な製品をユーザーに届ける事を実現しています。

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産ゲーマーズモデルの主な仕様
OS Windows 8.1 Pro 64ビット
CPU Core i7-4960X
メインメモリー 16GB デュアルチャネル
ストレージ SSD 128GB + HDD 2TB
光学ドライブ DVD スーパーマルチドライブ + BD ドライブ
グラフィックス GeForce GTX 770
電源 600W
価格 22万0000円(税抜)(2014年5月16日時点)
※仕様、価格は 2014年5月16日 時点のものです。
※BTO パソコンという特性上、仕様、価格は変更される場合があります。

BTO カスタマイズで幾つかの PC パーツをアップグレードしているため、かなり価格が高くなっていますが、2014年5月16日時点では、標準構成の HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産ゲーマーズモデルは、16万0000円(税抜)から購入できます。

また、標準構成の HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産カスタムモデルであれば、13万3200円(税抜)から購入できます。

外観

満足度の高い PC ケース

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT を実際に見て、まず PC ケースがしっかり作られているなと感じました。きしみやわたみが少なく、各種スイッチの感触、外部インターフェースの抜き差しの感触、LED の光具合等、あらゆる点において安っぽさを感じません。もし PC ケース単体で販売されているなら、自作パソコン用として欲しいくらいです。

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT ほどの性能の高さがあるデスクトップパソコンは、たいていミドルタワーですが、HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT はミニタワーであるのも嬉しい点です。両者はどちらも大きく大差はないですが、個人的に一回り小さいミニタワーは丁度いいサイズで、あまり移動させる機会はないものですが、ミドルタワーよりも持ち上げるのが楽で良いです。

以下は、PC ケースの前面と背面を撮った画像です。前面は光沢があるパネルで反射するため、かなり斜めから撮った画像となりますが、ゲーム機みたいなかっこいいデザインです。

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産ゲーマーズモデル 前面
HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT
東京生産ゲーマーズモデル
前面
HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産ゲーマーズモデル 背面
HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT
東京生産ゲーマーズモデル
背面

以下は、PC ケースの左側面と右側面を撮った画像です。特徴的なのは右側面の下方にある透明パネルで、丁度水冷 CPU クーラーが見える位置となっています。ちょっとした遊び心をくすぐるデザインにするために透明パネルにしたのかもしれませんが、安心して使えるよう透明パネルにしたのかもしれません。

パソコンに限らず、どんな製品にも不可抗力のトラブルがあり、水冷 CPU クーラーで一番怖いのは水漏れですので、異常が起きていないか透明パネル越しに即確認できるのは便利です。

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産ゲーマーズモデル 左側面
HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT
東京生産ゲーマーズモデル
左側面
HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産ゲーマーズモデル 右側面
HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT
東京生産ゲーマーズモデル
右側面

以下は、PC ケースの上面と底面を撮った画像です。特徴的なのは上面で、段差が付いたデザインで、中央がわずかに窪んでいます。単にデザインでそうしていると思われますが、上面にある外部インターフェースと接続した周辺機器、例えばヘッドセットやコントローラー等を置きやすくするために、こうしたデザインにしてるのかもしれません。あまり変わりませんが、ただの平面なデザインよりは、上に置いた周辺機器が滑って落ちにくいです。

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産ゲーマーズモデル 上面
HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT
東京生産ゲーマーズモデル
上面
HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産ゲーマーズモデル 底面
HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT
東京生産ゲーマーズモデル
底面

外部インターフェース

上面

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT は、上面に外部インターフェースがある珍しい構造をしています。上面には、USB3.0×2、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子があります。

机の下等の低い位置に設置する場合は、上面に外部インターフェースがあるおかげで手が届きやすく、周辺機器の抜き差しがしやすくなっています。ただし、PC ケースより前からだと接続インターフェース部分が背面側を向いており見えないため、慣れるまで差しにくいです。構造の問題でそうなっているのか、デザイン上の理由でそうなっているかはわかりませんが、この点は評価が分かれそうです。

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産ゲーマーズモデル 上面 外部インターフェース
HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT
東京生産ゲーマーズモデル
上面 外部インターフェース

前面

前面には、スライド式のカバーの下に USB2.0×4 があります。付近には、メモリーカードスロットがあります。

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産ゲーマーズモデル 前面 外部インターフェース
HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT
東京生産ゲーマーズモデル
前面 外部インターフェース

背面

背面には、USB3.0×2、USB2.0×4、映像出力端子として DVI-I、DVI-D、HDMI、DisplayPort、音声出力端子としてリアスピーカー出力端子、サイドスピーカー出力端子、センターサブウーファー出力端子、ライン出力端子、ライン入力端子、マイク入力端子、光デジタル音声出力端子があります。

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産ゲーマーズモデル 背面 外部インターフェース
HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT
東京生産ゲーマーズモデル
背面 外部インターフェース

特筆すべき事ではありませんが、外部インターフェースを一通り触れてみて、精度の高さを感じました。特に性能の割りに価格が安いパソコンだと、スライドの開け閉めで引っかかるような感じがしてスムーズな動作でなかったり、ケーブルが抜き差しが行いにくく、精度が悪いと感じる事があったのですが、今回使用した HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT では、そのような事は感じませんでした。

本来は統計を取って調べてみないと断定できませんが、こういう細かいところまで十分配慮して品質を高めているのかもしれません。

主要 PC パーツ構成

今回使用した HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT が搭載する主要 PC パーツを見ていきます。CPU、光学ドライブ、グラフィックスはアップグレードしているため、HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 東京生産ゲーマーズモデルの標準構成とは異なります。

CPU

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT が搭載する CPU は、インテル社の第4世代 Core i シリーズの Core i7-4960X です。 主な仕様は、コア数6、スレッド数12、動作周波数 3.6GHz、TB利用時最大周波数 4.0GHz です。

Core i7-4960X は、インテル社の第4世代 Core i シリーズの最上位に位置する製品であり、PC ゲームに限らず動画編集や画像編集等、CPU の性能が重視される用途で驚異的なパフォーマンスを発揮します。

標準構成では Core i7-4770K(コア数4、スレッド数8、動作周波数 3.5GHz、TB利用時最大周波数 3.9GHz)を搭載しており、こちらも驚異的なパフォーマンスを発揮します。

PC ゲームでは、CPU よりもグラフィックス性能の方が重要なため、アップグレードするならグラフィックスを優先して CPU は標準構成のままとし、予算に余裕があるなら CPU もアップグレードするのがおすすめです。

メインメモリー

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT が搭載するメインメモリー容量は 16GB で、8GB×2枚のデュアルチャネルです。これだけの容量があれば、あらゆるゲームタイトルで容量が不足する事はありません。

ストレージ

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT が搭載するストレージは、SSD 128GB + HDD 2TB 構成で、性能と価格のバランスがとれた理想的な構成となっています。

SSD に PC ゲームをインストールすれば、起動時間やロード時間の待ち時間の短縮効果が望め、その他のデータは HDD へ大量に保存できます。

光学ドライブ

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT が搭載する光学ドライブは、DVD スーパーマルチドライブと BD ドライブの2つです。標準構成では DVD スーパーマルチドライブのみです。

PC ゲームは、光ディスクメディアによる提供からインターネット経由による提供へシフトしてきたため、PC ゲームのプレイに使うなら光学ドライブ自体の必要性が低いですが、高性能を活かして映画等の BD コンテンツも楽しめるよう BD ドライブ搭載がおすすめです。

グラフィックス

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT が搭載するビデオカードは、ビデオチップ GeForce GTX 770 のビデオカードです。標準構成では GeForce GTX 760 となります。

GeForce GTX 770 は、GeForce 700 シリーズの中で高い性能の方に入り、高負荷のゲームタイトルでも快適にプレイできます。GeForce GTX 760 でも十分な性能がありますが、高負荷のゲームタイトルで画質設定次第では余裕がなくなってきますので、予算に余裕があれば GeForce GTX 770 にアップグレードするのがおすすめです。

実力

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT の実力を、主なゲームタイトルのベンチマーク結果で見ていきます。

比較的負荷が高くないゲームタイトルなら高画質設定で快適

CPU をはじめとして高性能なだけあって、負荷が高くないゲームタイトルは、解像度と画質で最も負荷がかかる設定にしても、余裕あるスコアが出ています。

ドラゴンクエストX ベンチマークソフト ver.1.10

解像度、設定等 スコア
1920×1080 最高品質 19982 すごく快適(※)
(※)すごく快適に動作すると思われます。お好みの設定でお楽しみください。

モンスターハンターフロンティア【大討伐】

解像度、設定等 スコア
1920×1080 19800(※)
(※)公式には、快適なプレイができるスコアの目安を公表していませんが、非常に快適にプレイできると言えます。

高い負荷がかかるゲームタイトルでも高画質設定で快適

同様な設定で、負荷が高いゲームタイトルでベンチマークを行っても、余裕あるスコアが出ています。

FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編

解像度、設定等 スコア
1920×1080 最高品質 11472 非常に快適(※)
(※)非常に快適に動作すると思われます。お好みのグラフィック設定でお楽しみください。

ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver2.0

解像度、設定等 スコア
1920×1080 簡易描画設定5 44817 非常に快適(※)
(※)快適に動作すると思われます。お好みの設定でお楽しみください。

バイオハザード6 PC版 ベンチマーク

解像度、アンチエイリアス、モーションブラー、影品質、テクスチャ品質、画面クオリティ スコア
1920×1080 FXAA3HQ ON 高 高 高 11227 S(※)
(※)現在の設定で、とても快適な動作が見込めます。

非常に高い負荷がかかるゲームタイトルでは

そこらのゲームタイトルでは、負荷が高まる設定にしても余裕あるスコアとなってしまうため、さらに実力を見るために、トップクラスの負荷の高さで有名な Crysis3 のベンチマークを実施しました。

Crysis3 ではベンチマーク機能が無いため、1秒間あたりの画面描画回数フレームレート(fps)を記録できるソフトウェア Fraps を使用してのベンチマークとなります。また、フレームレート測定範囲は、新規キャンペーンを開始してプレイヤーの操作ができるようになってから60秒間としています。その間は、登場人物のサイコの後を追いかけるように操作しています。

また、グラフィックス設定はアンチエイリアスとテクスチャ解像度を、それぞれ SMAA低(1X)、高と初期設定のままとし、解像度と画質設定を変更してベンチマークを行うとしています。

Crysis3

解像度、画質設定 フレームレート(平均値)
1920×1080 高 58.767
1920×1080 最高 45.933

フレームレートは平均60に近ければ、誰もが快適にプレイできると判断できる目安となります。画質が高であれば平均60に近いですが、最高だと約45という結果になりました。フレームレート平均が40を超えてれば、カクつきを感じるのは難しいほどですので、十分高いスコアが出ていると言えます。

参考のために、アンチエイリアスとテクスチャ解像度を、それぞれMSAA高(8X)、最高に設定したベンチマーク結果を載せると、以下となります。

解像度、画質設定 フレームレート(平均値)
1920×1080 最高 27.000

結果は厳しいものであり、フレームレート平均が30付近になると、さすがにカクつきを感じるようになってきます。

Crysis3 のような高負荷ゲームタイトルで最高に負荷がかかる設定にして快適にプレイするためには、もはや趣味の領域に入る性能を持つパソコンが必要になってきますので、さすがの HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT の性能であっても、快適にプレイできると言えるスコアは出ません。

総評

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT は、高いパフォーマンスを発揮する優秀なゲームパソコンですが、性能以外でも満足度が高いです。上記では特に触れませんでしたが、特に音が静かな点が良かったです。

水冷 CPU クーラーのおかげもありますが、電源ユニットやビデオカードの冷却ファンもある事を考慮すると、PC ケースによるところも大きいと思われます。

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT の PC ケースは、エアインテークが少なめで、内部から発生する音の漏れを減らす効果がありますが、エアインテークが少なめでも振動や共鳴で音が大きくなってしまう PC ケースもあります。

しかし、HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT では音が閉じこもっているように感じ、デザインや精度に限らず、静音性も重視した作りになっていると思われます。

また、PC ケース内部を見た時は、ミニタワーでどうしても狭くなってしまうため、内部にぎっしり各 PC パーツが詰まっている印象を受けましたが、配線まできっちりと綺麗に固定されており、表に出ないようなところまで、ものづくりのこだわりを感じました。

性能面も含めて、これほど満足度の高いゲームパソコンでありながら、高い価格競争力を維持しているのは驚異的です。ゲームパソコンを選ぶとなると、パソコンショップのショップブランドが選択候補にまず入ってくると思いますが、ぜひ HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT にも注目したいです。

HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT 販売店

今回レビューに使用した HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT は、HP の直販ショップ HP Directplus で購入できます。

2014年5月27日時点では、HP ENVY Phoenix 810-190jp/CT は、東京生産 カスタムモデル、東京生産 ゲーマーズモデル、東京生産 i7 GTX770搭載モデルに分かれており、さらに各モデルは BTO カスタマイズに対応しているため、自分の予算や使用用途に適した仕様のモデルを購入可能です。
ヒューレット・パッカード icon
HP は、Hewlett-Packard(ヒューレット・パッカード)の略で、米国にある海外パソコンメーカーです。海外パソコンメーカーと聞くと、人件費が安い海外で生産されて日本国内に送られてくるというイメージを持つ方がいると思いますが、HP では日本国内生産に強いこだわりを見せており、日本国内パソコンメーカーらしい特長があります。

全ての製品が日本国内生産ではなく、海外生産の製品もありますが、日本国内生産の製品は増え続け、日本国内生産だと人件費等のコストが上がり、価格が高くなってしまうのではと懸念されましたが、日本国内生産というメリットを活かした徹底的なコスト削減により、非常に高い価格競争力を維持しています。


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