ノートパソコンレビュー「LaVie G タイプ Z(WQHD IGZO液晶モデル)」
最終更新日
2023年09月07日
驚異的な薄さと軽さの超高解像度ノートパソコン
以前 NEC の驚愕の薄さと軽さを実現したノートパソコンのレビュー記事をノートパソコンレビュー「LaVie G タイプ Z」にて掲載しました。LaVie G タイプ Z には、WQHD IGZO 液晶モデルとタッチパネルフル HD IPS 液晶モデルがありますが、以前のレビューではタッチパネルフル HD IPS 液晶モデルの方のレビューを行いました。
今回は、NEC のメーカー直販ショップ NEC Direct より、WQHD IGZO 液晶モデルの貸出をして頂けましたので、ここでは WQHD IGZO 液晶モデルを実際に使用してみた個人的な感想等を記載しています。
今回は、両者を明確に区別するため、LaVie G タイプ Z だけなく、WQHD IGZO 液晶モデルやタッチパネルフル HD IPS 液晶モデルというモデル名を使用します。
以下は、WQHD IGZO 液晶モデルの主な仕様です。
※仕様、価格は 2014年4月8日 時点のものです。
※仕様、価格は変更される場合があります。
LaVie G タイプ Z は、両モデル共に 2014年4月13日時点では販売終了となっています。LaVie G タイプ Z は 2012年7月に第1世代が登場し、その後は第2世代となる WQHD IGZO 液晶モデル、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルが登場しました。
あくまで推測ですが、LaVie G タイプ Z は NEC のモバイルノートパソコンの象徴のような存在でしたので、第3世代の LaVie G タイプ Z が登場する可能性は高いと思われます。例年通りであれば、2014年の5月頃に新モデルを発表しますので、その際に LaVie G タイプ Z の新モデルが登場するかもしれません。
今回は、NEC のメーカー直販ショップ NEC Direct より、WQHD IGZO 液晶モデルの貸出をして頂けましたので、ここでは WQHD IGZO 液晶モデルを実際に使用してみた個人的な感想等を記載しています。
今回は、両者を明確に区別するため、LaVie G タイプ Z だけなく、WQHD IGZO 液晶モデルやタッチパネルフル HD IPS 液晶モデルというモデル名を使用します。
以下は、WQHD IGZO 液晶モデルの主な仕様です。
LaVie G タイプ Z の主な仕様 (WQHD IGZO液晶モデル) |
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---|---|
OS | Windows 8.1 64ビット |
画面サイズ | 13.3インチ型(2560×1440) |
CPU | Core i7 4500U |
メインメモリー | 4GB シングルチャネル |
ストレージ | SSD 128GB |
光学ドライブ | なし |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 4400 |
バッテリー駆動時間 | 9.2時間 |
価格 | 12万8400円(税抜)(2014年4月8日時点) |
※仕様、価格は変更される場合があります。
LaVie G タイプ Z は、両モデル共に 2014年4月13日時点では販売終了となっています。LaVie G タイプ Z は 2012年7月に第1世代が登場し、その後は第2世代となる WQHD IGZO 液晶モデル、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルが登場しました。
あくまで推測ですが、LaVie G タイプ Z は NEC のモバイルノートパソコンの象徴のような存在でしたので、第3世代の LaVie G タイプ Z が登場する可能性は高いと思われます。例年通りであれば、2014年の5月頃に新モデルを発表しますので、その際に LaVie G タイプ Z の新モデルが登場するかもしれません。
WQHD IGZO 液晶モデルとタッチパネルフル HD IPS 液晶モデルの主な違い
今回レビューで使用した WQHD IGZO 液晶モデルは、以前のレビューで使用したタッチパネルフル HD IPS 液晶モデルと大きな違いはないため、相違点を中心に見ていきます。
以下は、両モデルの主な違いです。
今回レビューで使用した WQHD IGZO 液晶モデルの本体色は、ストームブラックです。
タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルが搭載する液晶ディスプレイは、液晶パネルにどの半導体を採用しているかはわかりませんが、IGZO が登場する前から広く使われてきた半導体と思われます。解像度はフル HD とある通り 1920×1080 です。IPS は液晶パネルの駆動方式であり、IPS は視野角の広さや色再現性の高さに優れている特長があります。また、タッチパネルと書いてある通りタッチ操作に対応しています。
WQHD IGZO 液晶モデルは、駆動方式は不明ですが、タッチパネルではないためタッチ操作はできません。
今回レビューで使用した WQHD IGZO 液晶モデルは、Core i7 4500U を搭載しています。
以下は、両モデルの主な違いです。
本体色
WQHD IGZO 液晶モデルの本体色はストームブラックですが、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルではストームブラックかムーンシルバーいずれか選択可能です。今回レビューで使用した WQHD IGZO 液晶モデルの本体色は、ストームブラックです。
外形寸法
WQHD IGZO 液晶モデルの幅と奥行きは、それぞれ 319mm、217mm で、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルも同じですが、高さは WQHD IGZO 液晶モデルが 14.9mm、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルが 14.9mm 〜 15.9mm で、若干タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルの方が厚みがあります。質量
WQHD IGZO 液晶モデルの質量は約 795g であり、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルの質量は約 964g で、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルの方が重いです。液晶ディスプレイ
モデル名に含まれていますが、WQHD IGZO 液晶モデルが搭載する液晶ディスプレイは、液晶パネルに IGZO(イグゾー)を採用しています。IGZO はシャープが世界で初めて量産化に成功した酸化物半導体であり、液晶パネルの低消費電力化と高精細化を実現します。WQHD は解像度 2560×1440 の名称であり、画面サイズ13.3インチ型にしては、かなりの高精細ですが、IGZO の採用により実現しています。タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルが搭載する液晶ディスプレイは、液晶パネルにどの半導体を採用しているかはわかりませんが、IGZO が登場する前から広く使われてきた半導体と思われます。解像度はフル HD とある通り 1920×1080 です。IPS は液晶パネルの駆動方式であり、IPS は視野角の広さや色再現性の高さに優れている特長があります。また、タッチパネルと書いてある通りタッチ操作に対応しています。
WQHD IGZO 液晶モデルは、駆動方式は不明ですが、タッチパネルではないためタッチ操作はできません。
CPU
WQHD IGZO 液晶モデルが搭載する CPU は、Core i7 4500U か Core i5 4200U です。BTO カスタマイズでどちらを搭載するか選択できます。タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルでは、Core i5 4200U であり、CPU は固定です。今回レビューで使用した WQHD IGZO 液晶モデルは、Core i7 4500U を搭載しています。
バッテリー駆動時間
WQHD IGZO 液晶モデルのバッテリー駆動時間は約9.2時間であり、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルは約14.5時間です。WQHD IGZO 液晶モデルとタッチパネルフル HD IPS 液晶モデルの違いを検証
上記のWQHD IGZO 液晶モデルとタッチパネルフル HD IPS 液晶モデルの主な違いを詳しく見ていきます。
以前タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルを使用した時はムーンシルバーだったため、ストームブラックだと付いた指紋が目立つのではないかと予想してましたが、そのような事なく、付いた指紋が目立ちにくいです。
また、ストームブラックも塗装がしっかりしている印象があり、引き締まっていて安っぽさを感じません。底面や細部まで、しっかり塗装されており、所有する満足感を高めてくれると思われます。
タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルが手元に無いので比べられませんが、恐らくタッチパネルに関する部品によって液晶ディスプレイ側がわずかに厚みが増しているのではないかと思われます。
それでも、最大 1mm 違うだけですので、両者の薄さは、ほぼ同じと言えます。
質量は、WQHD IGZO 液晶モデルの方が約 150g 軽いです。WQHD IGZO 液晶モデルの方がバッテリー充電時間が短いため、バッテリー容量を小さくして、さらなる軽量化を実現していると思われますが、他に液晶ディスプレイの違いが質量の差に影響しているのかもしれません。
約 150g だと、丁度手元にあった未開封のガムボトルケース(147g)と一緒で、これだけを持つと結構な質量を減らしたと実感できますが、実際に WQHD IGZO 液晶モデルを持つと、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルよりも劇的に軽いとは実感するのは難しいかもしれません。
それにしても、WQHD IGZO 液晶モデルの約 795g という軽さは驚異的です。同画面サイズのノートパソコンで、軽さでライバルになりそうなモデルが、なかなか見つからないほどです。
しかし、画面サイズが13.3インチ型ですので、テキスト等の表示サイズを大きくしないと見づらくなります。そのため、表示サイズを大きくして使う事になるユーザーが多くなると思います。
以下は、表示する項目サイズを最大にした場合と最小にした場合の画面です。右画面のように最小にすれば、超高解像度を活かして表示領域を広くできますが、小さくで見づらいです。左画面のように最大にしておけば、見やすくなります。
表示サイズを大きくするのであれば、表示領域が広くなるというメリットは小さくなりますが、高解像度によるメリットは他にもあります。それは文字が見やすい事です。同画面サイズで同サイズの文字を表示する場合、解像度が高い方が文字表示に使われるドット数が多くなるため、解像度が高いほど文字がなめらかに表示されますが、2560×1440 もあるとその効果をかなり実感します。
小さいサイズにしても文字がくっきりと見やすく、複雑な漢字を見ると特に実感しますが、拡大しなくても小さいサイズのままで文字が見やすいです。
文字だけでなく、画像や映像も緻密でなめらかに表示されますので、実に綺麗です。解像度以外の仕様が異なるため一概には比較できないのは承知の上ですが、他の同程度の画面サイズで 2560×1440 よりも低い解像度の液晶ディスプレイと比較して見ると、違いは明らかです。
解像度は、フル HD 1920×1080 もあれば十分と思わない事はありませんが、WQHD IGZO 液晶モデルのように超高解像度の液晶ディスプレイを使用すると、解像度は高い方が良いと実感します。
以前のレビューで使用したタッチパネルフル HD IPS 液晶モデルの性能の印象は記憶頼りのため、実際に併用して使ってみると答えは変わるかもしれませんが、Core i7 4500U を搭載した WQHD IGZO 液晶モデルを使用して、性能が特段変わったとは実感しませんでした。
以下は、両者の CPU の主な仕様ですが、Core i7 4500U の方が動作周波数、TB(ターボ・ブースト)利用時最大周波数が若干高いため、CPU の動作周波数の高さが重要になってくる動画エンコード処理等で、効果が見られると思われます。
また、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルで実施した各ゲームタイトルのベンチマークを、WQHD IGZO 液晶モデルでも実施しましたが、結果は WQHD IGZO 液晶モデルの方が若干スコアが良かった程度で、あまり変わらない結果になりました。両者の CPU の統合ビデオチップはインテル HD グラフィックス 4400 と同じであり、PC ゲームではビデオチップの性能が重要になってくるため、あまり変わらない結果となったと思われます。
できるだけ性能が高いパソコンを手に入れたいものですが、 WQHD IGZO 液晶モデルに関しては無理に Core i7 4500U を選ぶ必要はなく、Core i5 4200U で十分と個人的には思います。
実際に使用して約9.2時間もバッテリー動作すれば十分長いと言えますが、JEITA バッテリ動作時間測定法(Ver. 1.0)による測定結果のため、実用上ではもっと短くなります。ハードウェア構成やユーザーの使い方次第で変わってきますが、実用上のバッテリー駆動時間は仕様上の約50%となるため、約4.6時間になります。
3〜4時間程度バッテリー動作すれば良いのであれば問題ありませんが、もっと長い時間バッテリー動作し続ける必要がある方は、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルの方を選んだ方が良いと言えます。
WQHD IGZO 液晶モデルでも、比較的バッテリー消費量が大きくなる動画コンテンツの視聴(動画配信サイト YouTube)を行って、実用上のバッテリー駆動時間を計測してみましたが、結果は2時間52分となりました。
CPU に負荷がかかる動画再生処理と、無線 LAN による通信処理が常に発生している状態だったため、これより負荷がかからない使い方で、液晶ディスプレイの輝度を落とせば、4時間くらいは持つと思われます。
仮に3時間とすると、ユーザーによって必要なバッテリー駆動時間は異なりますが、電源コンセントが無い環境での使用が3時間を超えるユーザーだと厳しくなりますので、より長いバッテリー駆動時間が必要な方は、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルを選ぶ方が良いと言えます。
ストームブラックでも、付いた指紋が目立ちにくい
WQHD IGZO 液晶モデルの外観は、本体色はストームブラック固定で、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルでは、ストームブラックだけでなくムーンシルバーも選べますが、気になるのは付いた指紋が目立つかどうかです。以前タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルを使用した時はムーンシルバーだったため、ストームブラックだと付いた指紋が目立つのではないかと予想してましたが、そのような事なく、付いた指紋が目立ちにくいです。
また、ストームブラックも塗装がしっかりしている印象があり、引き締まっていて安っぽさを感じません。底面や細部まで、しっかり塗装されており、所有する満足感を高めてくれると思われます。
さらに薄くて軽いが、大きな差異を感じるのは難しい
WQHD IGZO 液晶モデルは、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルと比べると、幅と奥行きは同じですが、高さは 14.9mm と 14.9mm 〜 15.9mm でわずかに違いがあります。タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルが手元に無いので比べられませんが、恐らくタッチパネルに関する部品によって液晶ディスプレイ側がわずかに厚みが増しているのではないかと思われます。
それでも、最大 1mm 違うだけですので、両者の薄さは、ほぼ同じと言えます。
質量は、WQHD IGZO 液晶モデルの方が約 150g 軽いです。WQHD IGZO 液晶モデルの方がバッテリー充電時間が短いため、バッテリー容量を小さくして、さらなる軽量化を実現していると思われますが、他に液晶ディスプレイの違いが質量の差に影響しているのかもしれません。
約 150g だと、丁度手元にあった未開封のガムボトルケース(147g)と一緒で、これだけを持つと結構な質量を減らしたと実感できますが、実際に WQHD IGZO 液晶モデルを持つと、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルよりも劇的に軽いとは実感するのは難しいかもしれません。
それにしても、WQHD IGZO 液晶モデルの約 795g という軽さは驚異的です。同画面サイズのノートパソコンで、軽さでライバルになりそうなモデルが、なかなか見つからないほどです。
超高解像度の魅力
WQHD IGZO 液晶モデルの解像度は 2560×1440 であり、同じくらいの画面サイズのノートパソコンで比較すれば、かなりの高解像度です。解像度が高いほど表示領域が広くなりますので、表計算ソフトウェア等の横に長いウィンドウや縦に長いウィンドウで、スクロールせずに表示できる領域が広くなり便利です。また、複数のウィンドウを横や縦に並べての表示もしやすいです。しかし、画面サイズが13.3インチ型ですので、テキスト等の表示サイズを大きくしないと見づらくなります。そのため、表示サイズを大きくして使う事になるユーザーが多くなると思います。
以下は、表示する項目サイズを最大にした場合と最小にした場合の画面です。右画面のように最小にすれば、超高解像度を活かして表示領域を広くできますが、小さくで見づらいです。左画面のように最大にしておけば、見やすくなります。
表示サイズを大きくするのであれば、表示領域が広くなるというメリットは小さくなりますが、高解像度によるメリットは他にもあります。それは文字が見やすい事です。同画面サイズで同サイズの文字を表示する場合、解像度が高い方が文字表示に使われるドット数が多くなるため、解像度が高いほど文字がなめらかに表示されますが、2560×1440 もあるとその効果をかなり実感します。
小さいサイズにしても文字がくっきりと見やすく、複雑な漢字を見ると特に実感しますが、拡大しなくても小さいサイズのままで文字が見やすいです。
文字だけでなく、画像や映像も緻密でなめらかに表示されますので、実に綺麗です。解像度以外の仕様が異なるため一概には比較できないのは承知の上ですが、他の同程度の画面サイズで 2560×1440 よりも低い解像度の液晶ディスプレイと比較して見ると、違いは明らかです。
解像度は、フル HD 1920×1080 もあれば十分と思わない事はありませんが、WQHD IGZO 液晶モデルのように超高解像度の液晶ディスプレイを使用すると、解像度は高い方が良いと実感します。
CPU の違いによる性能差を実感するのは難しい
今回レビューに使用した WQHD IGZO 液晶モデルは Core i7 4500U を搭載しており、以前のレビューで使用したタッチパネルフル HD IPS 液晶モデルは Core i5 4200U 搭載でした。仕様を見ると、性能に関わる違いは CPU のみであり、気になる性能差ですが、ウェブサーフィン等の日常利用に限るなら、性能差は実感するのは難しいと思われます。以前のレビューで使用したタッチパネルフル HD IPS 液晶モデルの性能の印象は記憶頼りのため、実際に併用して使ってみると答えは変わるかもしれませんが、Core i7 4500U を搭載した WQHD IGZO 液晶モデルを使用して、性能が特段変わったとは実感しませんでした。
以下は、両者の CPU の主な仕様ですが、Core i7 4500U の方が動作周波数、TB(ターボ・ブースト)利用時最大周波数が若干高いため、CPU の動作周波数の高さが重要になってくる動画エンコード処理等で、効果が見られると思われます。
プロセッサー ナンバー |
コア数 | スレッド数 | 動作周波数 | TB 利用時 最大周波数 |
---|---|---|---|---|
Core i7 4500U | 2コア | 4スレッド | 1.8GHz | 3.0GHz |
Core i5 4200U | 2コア | 4スレッド | 1.6GHz | 2.6GHz |
また、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルで実施した各ゲームタイトルのベンチマークを、WQHD IGZO 液晶モデルでも実施しましたが、結果は WQHD IGZO 液晶モデルの方が若干スコアが良かった程度で、あまり変わらない結果になりました。両者の CPU の統合ビデオチップはインテル HD グラフィックス 4400 と同じであり、PC ゲームではビデオチップの性能が重要になってくるため、あまり変わらない結果となったと思われます。
できるだけ性能が高いパソコンを手に入れたいものですが、 WQHD IGZO 液晶モデルに関しては無理に Core i7 4500U を選ぶ必要はなく、Core i5 4200U で十分と個人的には思います。
バッテリー駆動時間は、十分かどうか確認が必要
WQHD IGZO 液晶モデルは、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルよりもバッテリー駆動時間が短く、仕様上では約9.2時間です。ちなみに、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルでは約14.5時間です。バッテリー充電時間だと WQHD IGZO 液晶モデルの方が長い事もあり、恐らくさらなる軽量化のため、WQHD IGZO 液晶モデルの方はバッテリー容量を小さくしていると思われます。実際に使用して約9.2時間もバッテリー動作すれば十分長いと言えますが、JEITA バッテリ動作時間測定法(Ver. 1.0)による測定結果のため、実用上ではもっと短くなります。ハードウェア構成やユーザーの使い方次第で変わってきますが、実用上のバッテリー駆動時間は仕様上の約50%となるため、約4.6時間になります。
3〜4時間程度バッテリー動作すれば良いのであれば問題ありませんが、もっと長い時間バッテリー動作し続ける必要がある方は、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルの方を選んだ方が良いと言えます。
WQHD IGZO 液晶モデルでも、比較的バッテリー消費量が大きくなる動画コンテンツの視聴(動画配信サイト YouTube)を行って、実用上のバッテリー駆動時間を計測してみましたが、結果は2時間52分となりました。
CPU に負荷がかかる動画再生処理と、無線 LAN による通信処理が常に発生している状態だったため、これより負荷がかからない使い方で、液晶ディスプレイの輝度を落とせば、4時間くらいは持つと思われます。
仮に3時間とすると、ユーザーによって必要なバッテリー駆動時間は異なりますが、電源コンセントが無い環境での使用が3時間を超えるユーザーだと厳しくなりますので、より長いバッテリー駆動時間が必要な方は、タッチパネルフル HD IPS 液晶モデルを選ぶ方が良いと言えます。
総評
超解像度の液晶ディスプレイを選ぶメリットは十分ある
今回 WQHD IGZO 液晶モデルを使用してみて、特に印象に残ったのは軽さと薄さでした。以前のレビューでタッチパネルフル HD IPS 液晶モデルを使用したので、初めての驚きではないですが、とにかく強烈に記憶に残る軽さと薄さです。持ち運びが苦にならないので、外出先への持ち運びせずに自宅のみで使う場合でも、LaVie G タイプ Z の軽さと薄さにぜひ注目したいです。
他に、超高解像度の液晶ディスプレイも注目したい特長です。画面サイズ13.3インチ型であればフル HD 1920×1080 もあれば十分と言えますが、 2560×1440 の超解像度だと、画像や映像が緻密でなめらかに表示されて綺麗に見え、文字は複雑な漢字を小サイズで表示しても、つぶれずにくっきりと表示され、実に見やすいです。
バッテリー長時間駆動と非光沢液晶の両立モデルが欲しい
良いところばかりの LaVie G タイプ Z ですが、個人的に要望を出すとしたら、バッテリー長時間駆動と非光沢(ノングレア)液晶の両立です。外出先にも持っていって使用するなら、バッテリー駆動時間が長いタッチパネルフル HD IPS 液晶モデルを選びたいところですが、このモデルは光沢(グレア)液晶のため、屋外等の外光が多い環境では、映りこみが気になります。映りこみを抑えるために、非光沢液晶の WQHD IGZO 液晶モデルを選ぶと、今度は十分長いとは言えないバッテリー駆動時間がネックになってきます。
外出先での使用でも、光沢液晶でも映りこみが少ない環境や、電源コンセントが使える環境なら上記については気にならないですが、バッテリー長時間と非光沢液晶の両立が決め手の1つというユーザーもいると思われますので、今後こういったユーザーのニーズに応えるモデルが登場するのか LaVie G タイプ Z を引き続き注目していきたいです。
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