ノートパソコンレビュー「XPS13」

最終更新日 2018年10月19日

完成度が高い薄型で軽量なノートパソコン

モバイル用途で使用するためにノートパソコンを選ぶなら、薄型で軽量なノートパソコンが欲しいところです。技術進歩によって、薄くて軽いノートパソコンが増えてきましたが、技術的な問題に限らず、コスト的な問題で犠牲になるものがあるため、完成度の高いモデルとなると、少ないです。

そこで、今回は Dell の薄型で軽量なノートパソコン XPS13 に注目し、実際に使用してみた個人的な感想等を記載しています。

XPS13 は薄さと軽さだけでなく、性能や液晶ディスプレイの画質、バッテリーの持ち等、あらゆる点で優れており、完成度の高いモデルです。以下は、XPS13 の主な仕様です。

XPS13 の主な仕様
OS Windows 8.1 64ビット
画面サイズ 13.3インチ型(1920×1080)
CPU Core i5 4200U
メインメモリー 8GB デュアルチャネル
ストレージ SSD 128GB
光学ドライブ なし
グラフィックス インテル HD グラフィックス 4400
バッテリー駆動時間 約9時間
価格 13万979円(税込)(2014年5月31日時点)
※仕様は今回のレビューで使用した XPS13 ですが、価格は2014年5月31日時点で販売されているのが確認された XPS13(Core i5 4210U 搭載モデル)です。常に確認していなかったので、いつからはわかりませんが、CPU が Core i5 4200U から Core i5 4210U へ変更となったようです。
※仕様、価格は今後また変更される場合があります。

2014年5月31日時点では、XPS13 には Office の有無や OS のエディション、搭載 CPU、ストレージ容量 が異なる複数のモデルがあります。

XPS13 外観

上面

上面は、金属の質感がある塗装で覆われており、中央には DELL のロゴがあるというシンプルなデザインです。適度な滑り心地があり、手触りが良いです。色がシルバーのおかげもありますが、付いた指紋や汚れが目立ちにくいです。

XPS13 上面
XPS13
上面
XPS13 ロゴ
XPS13
ロゴ

正面

正面の手前側は、本体が最も薄くなるところです。閉じると、液晶ディスプレイ側とキーボード側の間に溝ができる状態となり、指が溝に引っかかり、開けやすくなっています。

XPS13 正面
XPS13
正面
XPS13 正面 溝
XPS13
正面 溝

底面

底面は、ゴムのようなグリップする素材で覆われており、正面から見て奥側に横長のエアインテークがあります。底面も付いた指紋や汚れが目立ちにくいです。

中央には、XPS と Windows 8、intel のロゴが入ったプレートのようなものが埋まっているように見えますが、カバーになっており、外すと製品に関する情報を確認できます。

XPS13 底面
XPS13
底面
XPS13 底面 カバー
XPS13
底面 カバー

背面

背面は、ヒンジ部分が見えますが、閉じると凹凸が少ない平面となり、持ちやすく収納しやすいです。

XPS13 背面
XPS13
背面
XPS13 ヒンジ
XPS13
ヒンジ

左側面

左側面や右側面から見るとよくわかりますが、正面から見て奥側が高くなるように傾斜になっており、キーボードが打ちやすくなっています。

左側面の外部インターフェースには、AC アダプタと接続するための DC コネクタ、USB3.0、ヘッドセット端子があります。

右側面

右側面の外部インターフェースには、バッテリー充電ステータスライト、バッテリーステータスボタン、USB3.0、Mini DisplayPort 出力端子があります。左側面と合わせて見ると、外部インターフェースの数は少なめで、薄さを重視しているのがわかります。

バッテリーステータスボタンを押すとバッテリー充電ステータスライト点灯し、ライトの点灯状況により総充電量が20%単位でわかるようになっています。(ライトは5つあり、3つ点灯すれば残り60%)

XPS13 左側面
XPS13
左側面
XPS13 右側面
XPS13
右側面

XPS13 サイズと重量

持ち運びしやすさと使いやすさを両立したサイズ

XPS13 のサイズは、幅 316mm、奥行 205mm、高さ 6〜18mm です。A4サイズ(297mm×210mm)と同じくらいの大きさであり、持ち運びしやすく、バック等に収納しやすいです。画面サイズの大きさやキーボードの広さは、使いやすいよう十分確保されており、持ち運びしやすさと使いやすさを両立したサイズの目安は本体サイズが A4 サイズだと改めて思います。

正面から見て手前側の高さが 6mm、奥側に行くにつれ高さが増し、左右側面の外部インターフェース付近が最も高くなり、18mm となります。手前側から割りとすぐに高さが増すため、全体平均だと高さ 15mm は超えてきますが、それでも驚くほどの薄さです。

端を手で持ったりしても、たわむ感触が発生する事は無く、デルによると軽くても強度に優れたアルミ素材とカーボンファイバ素材を採用して、堅牢なボディーを実現しているそうです。

見た目の割りに重さを感じるが、軽くて持ち運びしやすい

XPS13 の重量は、1.37kg です。ノートパソコンとして見れば軽いのですが、サイズが小さくて薄いせいか、ズシリとした重さを感じます。

後に詳しく記載しますが、XPS13 はバッテリー駆動時間が長いため、大容量バッテリー搭載によりズシリとした重みを感じるのだと思われます。さらには、XPS13 は高い性能を持ち、堅牢性に優れ、しっかりと作られている事も、重量が増す要因になっていると思われます。

バッテリー容量を減らす等、何かを犠牲にすれば、さらに軽くできると思われますが、個人的には十分な軽さです。

XPS13 液晶ディスプレイ

XPS13 が搭載する液晶ディスプレイは、光沢(グレア)液晶でタッチパネルになっており、指先やスタイラスペンによるタッチ操作が可能です。視野角が広いため、駆動方式は IPS 方式と思われます。解像度は、1920×1080 と十分な高さです。

画質は高い印象で、鮮明で綺麗に表示されます。光沢液晶に加えて LED バックライトを採用しているおかげもあり、引き締まった黒が表現されて、メリハリのある画質です。これなら、動画や画像コンテンツも綺麗に楽しめます。

XPS13 キーボード

XPS13 のキーボードには、バックライトが付いており、キーの場所を見る機会がある方にとって、暗い場所でも打ちやすいです。

テンキーが無いため、頻繁に数字入力を行う方にとっては不便ですが、テンキーが無い分キーピッチが広くなっており、打ちやすいです。

仕様としては公開していないようですが、キーピッチとキーストロークを測定してみると、それぞれ約 1.9mm、約 1.2〜1.3mm ありました。

XPS13 以外の様々なノートパソコンのキーボードを見ると、キーピッチは 1.5〜1.9mm の範囲に収まり、サイズが大きいノートパソコンほどキーピッチが広くなりますが、XPS13 のサイズを考慮すると、しっかりとキーピッチの広さが確保されており、打ちやすいです。

ノートパソコンのキーボードでは、キーストロークは 2mm あると十分な深さがあると言えますが、XPS13 では薄さを重視した設計のため、キーストロークは浅めです。それでも、打ちにくいと感じるほどではありません。

XPS13 キーボード1
XPS13
キーボード1
XPS13 キーボード2
XPS13
キーボード2

XPS13 主要 PC パーツ構成

CPU

XPS13 が搭載する CPU は、インテル社の第4世代 Core i シリーズの Core i5 4200U です。Core i5 4200U の主な仕様は、コア数2、スレッド数4、動作周波数 1.6GHz、ターボ・ブースト利用時の最大周波数 2.6GHz となります。

先に記載した通り、2014年5月31日時点では Core i5 4210U へ変更となっていますが、Core i5 4210U の主な仕様は、コア数2、スレッド数4、動作周波数 1.7GHz、ターボ・ブースト利用時の最大周波数 2.7GHz となります。

動作周波数が若干向上していますが、実際に使用して性能の違いを体感するのは難しいほど差はありません。

両者の CPU のプロセッサー・ナンバーには、サフィックスに U が付いていますが、これは超低消費電力プロセッサーである事を意味します。XPS13 のようなモバイル用途向けノートパソコンに適した CPU であり、バッテリーの長時間駆動の実現に貢献します。

また、消費電力が低いと、発熱量が小さくなりますので、冷却性能を落とせます。そのため、XPS13 は冷却ファンが付いていないと思うくらい静かです。ただし、高負荷の処理を行ったり、温度が高い環境で使用すると、冷却ファンの回転数が上がり、静かとは言えなくなります。

メインメモリー

XPS13 が搭載するメインメモリー容量は 8GB です。XPS13 は日常用途やビジネス用途に向いたノートパソコンであり、メインメモリー容量は 4GB もあれば十分ですが、同時に使用するソフトウェア数が多くなってくると足りなくなってくるため、メインメモリー容量 8GB は最適な容量です。

ストレージ

XPS13 が搭載するストレージは SSD で、容量は 128GB です。SSD は HDD よりも、読み書き速度が速く、衝撃に強い、動作音が静か、消費電力が低いというメリットがあり、持ち運びしやすい XPS13 では衝撃に強いメリットは大きいです。

ただし、SSD は容量あたりの価格が高いというデメリットがあるため、容量が 128GB と少なめですが、大容量ファイルを多く保存しなければ十分な容量です。

動画や画像、音楽ファイルを大量に保存したい等、もっと大きいストレージ容量が必要になってくる方のために、XPS13 には SSD 256GB 搭載モデルがあります。

光学ドライブ

XPS13 は、薄さを重視しているため、光学ドライブ非搭載です。USB メモリーやメモリーカード等、光ディスクメディアに代わって、よく使われるようになった記憶媒体が普及し、インターネット経由によるソフトウェア提供も普及したため、光学ドライブが無くても支障はありません。

光ディスクメディアを頻繁に利用する方にとっては不便ですが、外付け光学ドライブを用意してカバーしたいです。

グラフィックス

XPS13 が使用するビデオチップは、CPU 統合ビデオチップのインテル HD グラフィックス 4400 です。日常用途やビジネス用途であれば、十分すぎるほどグラフィックス性能が高いです。

それほど負荷が高くないゲームタイトルであれば、PC ゲームを快適にプレイできます。

XPS13 バッテリー駆動時間

XPS13 のバッテリー駆動時間は、仕様上では約9時間です。他メーカーのノートパソコンのバッテリー駆動時間と比べると、特に優れている印象はありませんが、測定方法の違いを考慮すると、約9時間は非常に優秀なバッテリー駆動時間です。

どのような測定方法なのか、仕様上からはわかりませんでしたが、バッテリー駆動時間の測定ができるベンチマークソフトウェア MobileMark を使用した可能性が高いです。MobileMark は、海外パソコンメーカーでよく使われており、実用上のバッテリー駆動時間は仕様上の6割〜7割程度になります。

日本国内パソコンメーカーでは、JEITA バッテリ動作時間測定法(Ver. 1.0)がよく使われており、実用上のバッテリー駆動時間は仕様上の半分程度になります。

ただし、仕様上の何割になるかは、ノートパソコン全体の仕様や使い方によって結構変わってきますので、あくまで目安です。

XPS13 の実用上のバッテリー駆動時間についてですが、今回は動画配信サイト YouTube にて動画コンテンツの視聴を行ってバッテリー駆動時間を測定してみましたが、結果は7時間24分使えました。

9時間の約82%となり、XPS13 は効率的に電力を消費するのが伺えます。これほど長い時間バッテリー動作するため、モバイル用途で使うのに非常に利便性が高いです。

総評

XPS は、個人向けパソコンのプレミアムブランド名として使われてきており、XPS13 はブランド名 XPS をかかげるに相応しいノートパソコンです。ただ薄くて軽いだけでなく、性能に優れ、液晶ディスプレイの画質が高く、バッテリー駆動時間が長いです。デルのノートパソコンの中で高価な方に入りますが、それだけ完成度が高く、満足度が高いです。

特にバッテリー駆動時間が長いのが評価できます。他メーカーのノートパソコンを見ると、XPS13 に匹敵、もしくは上回るくらい薄くて軽いノートパソコンはあります。しかし、バッテリー駆動時間の短さが気になる事が珍しくありません。

XPS13 では、そのような事がなく、電源コンセントが無い環境で安心して使用できます。まさにモバイル用途におすすめのノートパソコンです。

XPS13 販売店

今回使用した XPS13 は、デルの直販ショップで販売されています。2014年6月9日時点では、XPS13 は以下のラインナップとなっています。価格は税込・配送料込です。

プラチナ・タッチパネルでは CPU が Core i5 から Core i7 へ、SSD 容量が 128GB から 256GB へアップグレードされています。

・New XPS 13 プレミアム・タッチパネル(13万979円)
・New XPS 13 プレミアム・タッチパネル・Office付(14万7579円)
・New XPS 13 プラチナ・タッチパネル(14万5980円)
・New XPS 13 プラチナ・タッチパネル(15万8980円)(OS が Windows 7 Professional)
・New XPS 13 プラチナ・タッチパネル・Office付(16万2580円)
Dell
デルは、世界的に有名な海外パソコンメーカーです。徹底的なコスト削減に成功し、性能の割に価格が安いパソコンがそろっています。

日本に進出し始めた頃は、米国を中心に大型サイズのパソコンの需要が大きい市場で大きなシェアを獲得してきたせいか、小型サイズのパソコンのラインナップに弱点がありましたが、今では国内の需要にも応えようと、薄型で軽量なモバイル用ノートパソコンやタブレット PC のラインナップも充実しています。


デル株式会社