ビデオカードの補助電源コネクター

最終更新日 2023年09月07日

ビデオカードの補助電源コネクターとは

基礎

ビデオカードの補助電源コネクターとは、マザーボードのPCI Express対応拡張スロットが供給する電力のみでは不足するビデオカードに電力を供給するコネクターです。PCI Express対応拡張スロットの最大電力が75Wです。これでは足りないビデオカードが補助電源コネクターを必要とします。

ビデオカードの補助電源コネクターの種類

補助電源コネクター(6ピン)

最大電力が75Wです。

補助電源コネクター(8ピン、6+2ピン)

最大電力が150Wです。6ピンと2ピンに分離できるので6+2ピンと呼ぶ場合もあります。6ピンにして使用する場合、最大電力が75Wです。

補助電源コネクター(16ピン、12+4ピン)

最大電力が600Wです。12+4ピンと呼ぶ場合がありますが、分離できるわけではありません。12ピンと4ピンの役割が大きく異るためです。12VHPWR補助電源コネクターと呼ぶ場合が多いです。12VHPWRは12V High Powerの略です。

ビデオカードの補助電源コネクターの組み合わせパターン

6ピン、8ピン

以下は、ビデオカードの補助電源コネクターの組み合わせパターンです。

6ピン
6ピン+6ピン
6ピン+8ピン
8ピン+8ピン
6ピン+8ピン+8ピン

ビデオカードの性能が高いほど必要とする電力が大きいので、補助電源コネクターが多い傾向があります。

ビデオカードにある全ての補助電源コネクターに接続が必要とは限らず、例えば6ピン+8ピン+8ピンがあり、8ピン+8ピンに接続すれば正常に動作し、6ピンはオーバークロックするときに接続の必要があるビデオカードがあります。

16ピン

現時点では16ピン使用なら1つのみです(2022/07/23時点)。

ビデオカードの補助電源コネクターの変換

電源ユニット側6ピン→ビデオカード側8ピン

電源ユニット側が6ピン、ビデオカード側が8ピンの場合、両者を接続する変換ケーブルがあります。最大電力が150Wになります。ただし、電源ユニットによっては最大電力が150Wにならず電力不足になる場合があります。電力不足になると、一般的には本来の性能を発揮できません。電源を入れても画面に何も表示しない等、全く正常に動作しない場合もあります。

電源ユニットの6ピンに本来は最大電力が75Wのところ、75Wを超えて150Wまで流れる場合があります。余裕を持たせて設計してあるので安全の可能性が高いですが、危険の可能性もあります。電源ユニットによっては異常に発熱し溶ける、さらには発火する場合もあります。安全か危険か実際に使用してみないとわかりません。

電源ユニット側(6ピン+SATA)→ビデオカード側8ピン

電源ユニット側の6ピンとSATAを組み合わせ、ビデオカードの8ピンに接続する変換ケーブルがあります。ここではSATAとはSATA接続のHDD等に電力を供給するコネクターです。SATAからも電力を出力するので6ピンが出力する電力を減らせます。SATAなし6ピンのみと比べると安全性が高いです。

電源ユニット側8ピン×3→ビデオカード側16ピン

電源ユニット側が8ピン×3、ビデオカード側が16ピン、両者を接続する変換ケーブルがあります。変換ケーブルの16ピン側が12ピンであり4ピンがありません。この場合、規格上では最大電力が150Wまでです。しかし、規格外で150Wを超える電力が流れるビデオカードが存在します。ビデオカード側で16ピン対応製品が登場しましたが、電源ユニットに16ピン対応製品がなく、上記の変換ケーブルを使用し、かつ4ピンなしでも150W超えの電力を流す方法を採用したためです。

これでも危険性がありません。ただし、電源ユニット側の8ピンの3つに接続せず1つまたは2つ接続すると、1本または2本に流れる電力が増えケーブルが溶ける、さらには発火する危険性があります。

補助電源コネクター未接続での使用

補助電源コネクターを接続しないと、トラブルが発生する場合があります。

電源が入っても画面に警告メッセージが表示されOSが起動しない、電源が入っても画面に何も表示されずビデオカードの補助電源コネクターのLEDが赤く光る、電源が入っても警告音(ビープ音)が鳴ってOSが起動しない、OSが起動し動作するが供給電力不足により性能が下がる等のトラブルがあり、どれが発生するのかはビデオカードによって違います。


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