ビデオカードの選び方

最終更新日 2021年08月05日

ビデオカードの搭載

ビデオカードを選ぶ前に、ビデオカードを搭載できるのか確認が必要です。

ビデオカードを搭載できるとしても、全てのビデオカードを搭載できるとは限りませんので、搭載できるビデオカードの条件も確認が必要です。

ビデオカードの搭載には拡張スロットが必要です。

ノートパソコン等、拡張スロットがないパソコンにはビデオカードを搭載できません。

ビデオカードによっては1枚でも複数のスロット分のスペースを占有します。

拡張スロットがあっても規格等が合わないと搭載できません。

拡張スロットに関してビデオカードを搭載できる条件を満たしていても、ビデオカードのサイズ、PCケース内部構造、他のPCパーツ搭載状況によっては、物理的に干渉し搭載できないことがあります。

ビデオカードのサイズ

サイズ

ビデオカードのサイズは製品によって違い、性能が高いほどサイズが大きい傾向があります。

PCケースがタワー型でもミニタワー、マイクロタワーの場合、大型ビデオカードだと物理的干渉が発生する可能性がありますので注意が必要です。

ビデオカードのサイズに幅、奥行き、高さがありますが、拡張スロットに差し込む端子がある辺が幅、ブラケットがある辺が奥行き、残りの辺が高さです。

幅と奥行きが上記とは逆に定義される場合もありますが、ここでは上記の定義とします。

幅、奥行き、高さ、どれもPCケースにとって長すぎると物理的干渉が発生し搭載できませんので、PCケース内部のビデオカードを搭載するスペースから搭載可能なサイズを測定し、そのサイズに収まるビデオカードを選びます。

PCケースによっては仕様に搭載可能なビデオカードのサイズが記載されている場合がありますが、他のPCパーツの搭載状況によっては仕様通りにはなりません。

幅はハーフ(ショート)サイズだと173mmまで、フルサイズだと312mmまでと規格で決まっていますが、フルサイズでも312mmを超えている等、規格通りではない場合があります。

あまりありませんが、ビデオカードによってはブラケットの逆側に補助電源コネクターがある場合があり、その場合はビデオカードの幅に加えて補助電源コネクターの分も長くなりますので注意が必要です。

奥行き

奥行きは確認不要そうですが、ビデオカードによってはブラケットよりも長く、PCケースによってはサイドパネルと物理的干渉が発生します。

補助電源コネクターの位置がビデオカードによって違いますが、側面にある場合が多く、ビデオカードの奥行きに加えて補助電源コネクターの分も加わりますので注意が必要です。

高さ

高さは、仕様に記載されている占有スロット数を確認して搭載可能か判断します。

ビデオカードのブラケットを見ると使用するスロット数がわかりますが、GPUクーラーのサイズが大きく、ブラケットが使用するスロット数よりも占有スロット数が大きい場合があります。

例えば、ブラケットが2スロット使用でも、大型GPUクーラーの分も加わり占有スロット数が3の場合があります。

ビデオカードのファンレス

ビデオカードは搭載しているGPUを冷却するためのGPUクーラーも搭載しています。

一般的にGPUクーラーに冷却ファンがありますが、ビデオカードによっては冷却ファンがなくファンレスです。

GPUクーラーはヒートシンクと呼ぶ金属の物体を使用して熱を逃がしますが、ヒートシンクは表面積が大きいほど熱を効率よく逃がすことができますので、ファンレスのビデオカードだとヒートシンクのサイズが大きいです。

ファンレスのビデオカードは冷却ファンの動作音がなく静かですが、サイズが大きいためPCケース内部スペースが広く、かつビデオカード周辺に十分なスペースが必要です。

ビデオカードの補助電源コネクター

ビデオカードの性能が高いほど補助電源コネクターがあり、必要とする補助電源コネクターの数が多い傾向があります。

補助電源コネクターがあるビデオカードを使用する場合、電源ユニットに補助電源コネクターが必要です。

電源ユニットによって補助電源コネクターの有無、数が違いますので、電源ユニットにある補助電源コネクターを考慮してビデオカードを選ぶ必要があります。

ビデオカード搭載GPUのメーカー

GPUのメーカーは、NVIDIA、AMDどちらかを選ぶことになります。

NVIDIA、AMDは競合しており、どちらにも性能等に優れているGPUがあり、どちらを選んでもよいです。

ビデオカード搭載GPUのブランド

NVIDIA、AMDどちらにも様々なブランドがありますが、NVIDIAのGeForce、AMDのRadeonを選ぶとよいです。

昔は動画・画像編集ではNVIDIAのQuadro、AMDのFireProを選ぶとよい場合があり、今でも選ぶとよい場合がありますが、今では原則的には動画・画像編集でもGeForce、Radeonを選ぶとよいです。

GeForce、Radeonどちらにも優れている製品がありますので、どちらを選んでもよいです。

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GeForceとRadeon

ビデオカード搭載GPUの性能

ベンチマーク

ビデオカードの性能はGPUに限らずVRM等によって決まりますが、ほとんどGPUによって決まりますので、GPUの性能を確認してビデオカードを選ぶとよいです。

同じGPUを搭載していてもビデオカードによって性能が違いますが、違いが小さいです。

GPUの性能は同じメーカーかつ同じシリーズに属する製品であれば、製品名に含まれるアルファベット文字、数字を参考にどちらの方が性能が高いのかくらいはわかります。

それでも比較対象によっては性能比較が難しく、メーカーが異なったり同じメーカーでもシリーズが異なると製品名を参考に性能を比較できません。

そこでベンチマークソフトウェアを利用しGPUの性能を数値化したベンチマークスコアを参考にして選ぶとよいです。

ゲーム

多くの人がゲームのためにビデオカードを選ぶと思われますが、ゲームを快適にプレイできる性能が必要です。

フレームレートによって快適にプレイできるか決まりますが、必要なフレームレートはゲームタイトルによって違い、同じゲームタイトルでも人によって違います。

最低でも30fpsは必要であり、60fpsもあれば多くの人にとって十分と思われます。

ゲーム関連の書籍やウェブサイトを調べ、どのくらいの性能を持つGPUなら必要なフレームレートを達成できるか調べて選ぶとよいです。

同じGPUかつ同じゲームタイトルでも、ゲームの画質設定や解像度によってGPUにかかる負荷が変わりフレームレートも変わることに注意が必要です。

ビデオカード搭載GPUのコアクロック

ビデオカードの性能は搭載しているGPUで性能がほとんど決まりますので、コアクロックを確認せずにビデオカードを選んでもよいです。

同じGPUを搭載していてもビデオカードによってコアクロックが違うことがありますが、体感できないほどの性能差です。

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GPUのコアクロック

ビデオカードとSLI、CrossFireX

SLI、CrossFireXを利用しなくても1枚のビデオカードで性能が十分な場合、デュアルGPUビデオカード、複数のビデオカードを選ぶ必要がありません。

十分ではない場合、デュアルGPUビデオカードを選ぶか、複数のビデオカードを選び搭載するとよいですが、性能が上がるメリットの割にデメリットが大きいので、よく検討するとよいです。

ビデオカードのVRAM(Video Random Access Memory)(ビデオメモリー)

VRAM容量

ビデオカードが搭載しているGPUの性能が高いほど、VRAM容量が大きい傾向があります。

同じGPUを搭載しているビデオカードに限ってもVRAM容量に違いがありますが、体感できるほどの性能差が出ませんので、必要なVRAM容量があればVRAM容量が大きい方を選ばなくてもよいです。

VRAM容量が大きいほどよいですが、ビデオメモリーの低価格化と大容量化が進み、価格が安いビデオカードでも十分なVRAM容量があります。

大容量VRAMを必要とする用途にPCゲームがありますが、PCゲームを快適にプレイできるGPUを搭載しているビデオカードを選ぶと、自動的に十分なVRAM容量を選ぶことになります。

価格が安いビデオカードでも数GBのVRAM容量を搭載しており、ほとんどのPCゲームが必要とするVRAM容量以上となっていますので、PCゲームの推奨動作環境にVRAM容量について記載されていないことが多いほどです。

PCゲームに使うためにビデオカードを選ぶ場合でも、VRAM容量を気にせずに選んでもよいです。

VRAMの規格

ビデオカードの性能を重視する場合、VRAMの規格が新しいとよいですが、高性能GPUを搭載しているビデオカードを選ぶと自動的に新しいVRAMの規格を選ぶことになります。

低性能GPUを搭載しているビデオカードだとVRAMの規格が古い場合がありますが、低性能GPUにとって古い規格でもデータ転送速度が十分です。

VRAMのメモリーインターフェース(メモリーバス幅)

ビデオカードが搭載しているGPUが同じであれば、メモリーインターフェースも同じ場合が多いです。

搭載しているGPUが同じでもビデオカードによってメモリーインターフェースが違うことがありますが、体感できるほどの性能差が出ませんので、メモリーインターフェースが大きい方を選ばなくてもよいです。

VRAMのメモリークロック

搭載しているGPUが同じでもビデオカードによってメモリークロックが違う場合がありますが、メモリークロックの違いは小さく、その違いによって生じる性能差を体感できないほどですので、メモリークロックが高い方を選ばなくてもよいです。

ビデオカードのインターフェース

規格

ビデオカードはマザーボードの拡張スロットに接続しますので、両者のインターフェースの規格を確認して選ぶ必要があります。

規格はPCI Expressが普及しており、原則的にはPCI Express対応ビデオカードを選びます。

PCI Expressのリビジョン

PCI Expressのリビジョンは3.0と4.0が普及しており、ビデオカードは性能に見合うリビジョンに対応しています。

リビジョンは互換性がありますが、データ転送速度が遅い方に合わせて動作しますので、拡張スロット側がデータ転送速度が遅い方だと、データ転送速度が不足しビデオカードが本来の性能を発揮できないことがあります。

PCI Expressのレーン数

PCI Express端子の形状はレーン数によって違い、レーン数が多いほど形状が長いです。

多くのビデオカードはレーン数がx16であり、原則的にはx16を選びます。

x16の拡張スロットがないと搭載できません。

レーン数がx8、x4、x1のビデオカードは少なく、性能が低いです。

x16の拡張スロットがない等の理由があり搭載したい場合は、x16よりもレーン数が小さいビデオカードを選ぶとよいです。

PCI Expressの割り当てレーン数

拡張スロットではレーン数と割り当てレーン数が同じとは限りませんが、ビデオカードでは同じです。

レーン数がx16であり割り当てレーン数がx8等、同じではないビデオカードもあるかもしれませんが、割り当てレーン数よりもレーン数を大きくし形状を長くするメリットがありませんので、存在するとは考えにくいです。

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PCI Express

ビデオカードの占有スロット数

多くのビデオカードは1スロット分のスペースを占有しますが、1スロットに接続でも2スロット分や3スロット分のスペースを占有するビデオカードも多いです。

ビデオカードを性能が高い順にハイエンド、ミドルレンジ、ローエンドに分けた場合、ハイエンドのビデオカードはGPUの発熱量が大きく大型のGPUクーラーを必要とするため2スロット分や3スロット分を占有するビデオカードが多いです。

ハイエンドではないビデオカードでも冷却性能や静音性を重視するため大型のGPUクーラーを搭載し、2スロット分や3スロット分のスペースを占有する場合があります。

パソコン側でビデオカードのために用意できるスペースのスロット数よりも占有スロット数が多いビデオカードだと搭載できませんので、パソコンに搭載できるように占有スロット数を確認してビデオカードを選ぶ必要があります。

ビデオカードの占有スロット数分のスペースがあっても、2スロット分や3スロット分のスペースを占有するビデオカードはサイズが大きいので、PCケース内部で物理的に干渉してしまい搭載できない、物理的に干渉しないが他の拡張カードとの距離が近すぎてしまいビデオカードの冷却効率が落ちるといったトラブルが発生する可能性がないか考慮して選ぶことも必要です。

ビデオカードの映像インターフェース

規格

必要な映像出力端子があるビデオカードを選ぶ必要があります。

映像出力端子によっては変換可能ですので、必要な映像出力端子がないビデオカードを選んでもよいです。

例えば、D-sub 15pin(アナログRGB、VGA)出力端子がなくても、HDMI出力端子やDisplayPort出力端子等を変換しD-sub 15pin入力端子に接続し映像出力できます。

HDMI、DisplayPort

多くのビデオカードにはHDMIとDisplayPortがあり、DisplayPortの方が多いです。(2021/08/09時点)

例えば、HDMIが1つ、DisplayPortが3つです。

HDMIが2つ、DisplayPortが2つ等、HDMIを多く使うユーザー向けの製品もありますので、HDMIを多く必要とする場合は選ぶとよいです。

DisplayPortが多い理由は、DisplayPortの方が帯域量が大きく、高解像度かつ高リフレッシュレートに強いためです。

昔は解像度4K(3,840×2,160)、リフレッシュレート60HzにDisplayPortは対応できたが、HDMIは対応できなかったほどです。

今ではHDMI 2.0以降であれば、4K、60Hzに対応可能です。

4Kを超える解像度や60Hzを超えるリフレッシュレートにDisplayPortが強いため、ビデオカードではDisplayPortの方が多いです。

USB Type-C

まだ少ないですが、USB Type-Cがあるビデオカードがあります。

私が見た限りでは、ビデオカードのUSB Type-Cは、DisplayPort Alternate Mode、USB PD、USBデータ転送、以上の全てに対応し、映像・音声・USBデータの伝送、電力の供給が同時に可能であり、主にVirtualLinkの利用のためにUSB Type-Cがありました。

VirtualLinkとは、パソコンとVRヘッドマウントディスプレイをUSB Type-Cケーブル1本で接続し使用するための規格です。

後にVirtualLinkの開発が中止になり、ビデオカードにUSB Type-Cを搭載するメリットがあまりないため、しばらくはUSB Type-Cがあるビデオカードが普及しないと思われます。(2021/08/09時点)

ノートパソコン、外付けディスプレイにUSB Type-Cが普及してきていますので、ビデオカードにも普及する可能性があると思われます。

端子の数

複数のディスプレイに映像出力しマルチディスプレイ環境を構築する場合、ビデオカードに複数の映像出力端子が必要です。

複数の映像出力端子の全てを使用し同時に映像出力できるとは限りません。

同時に映像出力可能な数も確認してビデオカードを選ぶ必要があります。

ビデオカードの対応解像度

対応最大解像度

必要とする最大解像度が高い場合、性能の高いGPU、伝送データ量が大きい規格の映像出力端子を搭載しているビデオカードを選ぶ必要があります。

一般的な用途や環境であれば、最低限欲しい最大解像度はフルハイビジョン等と呼ぶFHD(1920×1080)ですが、GPUの性能が底上げされたため、新しいビデオカードであればFHD(1920×1080)以上に対応しています。

4K(QFHD)(3840×2160)に対応しているディスプレイ、コンテンツ(PCゲーム、動画、画像等)が普及してきていますので、4K(QFHD)(3840×2160)に対応しているビデオカードを選ぶとよいです。

ビデオカードを選ぶときに4K(QFHD)(3840×2160)が不要であっても、将来において必要になる可能性があります。

対応解像度の種類

特定の解像度、柔軟に解像度を変えたい場合、多彩な解像度に対応している規格の映像出力端子を搭載しているビデオカードを選ぶ必要があります。

ビデオカードが対応する解像度の種類は、ビデオカードにある映像出力端子の規格によって違います。

規格のみで決まるわけではありませんが、同じ規格であれば対応する解像度の種類がほとんど同じです。

HDMIは対応可能な解像度の種類が少ないですが、一般的な用途では問題はありません。

対応する解像度の種類の多さを重視する場合、DisplayPort出力端子があるビデオカードを選ぶとよいです。

ビデオカードの仕様には対応する最大解像度が記載されていても、対応解像度の種類は対応最大解像度、映像出力端子の規格によって実質決まるため、対応する解像度の種類までは記載されていない場合が多いです。

どうしても確認したい場合はビデオカードのメーカーに問い合わせる必要があります。

以下は、D-sub 15pin、DVI-D、DVI-I、HDMI、DisplayPortの映像出力端子を持つビデオカードが対応する解像度の種類の例です。

GPUは4Kに対応可能なほど性能が高く、DVI-Dはデュアルリンク、HDMIのバージョンは1.4です。

解像度 D-sub 15pin
DVI-I(アナログ出力)
DVI-D
DVI-I(デジタル出力)
HDMI DisplayPort
720 × 480
800 × 600 ×
1024 × 768 ×
1152 × 864 ×
1280 × 720
1280 × 768 ×
1280 × 960 ×
1280 × 1024 ×
1360 × 768 ×
1440 × 900 ×
1600 × 1200 ×
1680 × 1050 ×
1920 × 1080
1920 × 1200 ×
2048 × 1536 ×
2560 × 1440 × ×
2560 × 1600 × ×
3840 × 2160 × × ○(30Hz)
4096 × 2160 × × ○(24Hz)
○:対応、×:非対応

上記のように対応する解像度の種類が全て記載されていないビデオカードが多いですが、同じ条件に当てはまるビデオカードの場合ほとんど同じです。

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GPUの解像度

ビデオカード搭載GPUの対応API

対応API

CPUがAPIに対応していてもAPIを利用するグラフィックス関連の高度な処理、高速処理が可能ですが、GPUの方がグラフィックス関連の処理が得意ですのでGPUが対応している方がよいです。

一般的にGPUはゲーム、動画編集、画像編集ソフトウェアがよく利用しているAPIに対応していますが、必要なAPIに対応しているGPU搭載ビデオカードを選ぶとよいです。

DirectX

用途によってはDirectXが不要ですが、原則的にはゲームでDirectXが必要です。

一般的にGPUはDirectXに対応しており、DirectX非対応GPU搭載ビデオカードを選んでしまうことがありません。

DirectX対応GPUを必要とするソフトウェアを利用する場合は、そのソフトウェアが必要とするDirectXのバージョンを確認し、GPUがそれを満たしているか確認して選ぶとよいです。

例えば、DirectX 10以上対応GPUが必要なソフトウェアの場合、DirectX 10以上対応GPU搭載ビデオカードが必要です。

新しいGPU搭載ビデオカードなら、新しいバージョンのDirectXに対応しています。

OpenGL

OpenGLを利用する動画編集、画像編集ソフトウェア等を利用する場合、OpenGL対応GPU搭載ビデオカードを選ぶとよいです。

一般的にGPUはOpenGLに対応しており、OpenGL非対応GPU搭載ビデオカードを選んでしまうことがありません。

OpenGL対応GPUを必要とするソフトウェアを利用する場合は、そのソフトウェアが必要とするOpenGLのバージョンを確認し、GPUがそれを満たしているか確認して選ぶとよいです。

新しいGPU搭載ビデオカードなら、新しいバージョンのOpenGLに対応しています。

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グラフィックスAPI

ビデオカードの消費電力

消費電力と電気代

ビデオカードは性能が高いほど消費電力が大きいです。

性能の高さより省エネにして電気代を抑えることを重視する場合、消費電力が小さいビデオカードを選ぶとよいですが、電気代に大した差が出ませんし、どうしてもビデオカードが必要な場合を除き、電気代を気にするくらいならCPU内蔵GPUを使用するとよいです。

消費電力と電源ユニットの最大出力

省エネを気にしない場合でも消費電力を気にする必要があり、ビデオカードと他のPCパーツの消費電力が、電源ユニットの最大出力を超えないように選ぶ必要があります。

必要に応じて電源ユニットを交換する場合は話が別ですが、ビデオカードを搭載するパソコンの電源ユニットを確認し、消費電力が大きすぎて出力不足にならないようにビデオカードを選ぶ必要があります。

消費電力の調べ方

ビデオカードの消費電力はほとんどGPUの消費電力ですので、GPUの消費電力がビデオカードの消費電力と判断します。

GPUのメーカーにはNVIDIA、AMDがあります。NVIDIAではウェブサイトで消費電力を公開しています。

AMDではウェブサイトで公開していませんが、製品発表会等で消費電力を公開しており、その情報を様々なウェブサイトが掲載していますので、検索エンジンでGPUの製品名と消費電力をキーワードにして検索すると消費電力がわかります。

極一部のGPUでは消費電力が全く公開されていませんので、その場合は同等の性能を持つGPUの消費電力を参考にし推測します。

NVIDIAのウェブサイトでは、消費電力だけでなく最小限必要な電力も公開しています。

例えば、GeForce GTX 780の仕様を確認すると、消費電力が250W、最小限必要な電力が600Wと記載されています。

GeForce GTX 780を使用するには、電源容量600Wが必要という意味です。

どのように最小限必要な電力を決めているかは不明ですが、ギリギリではなく余裕を持たせてありますので、他のPCパーツの消費電力、電源ユニットの劣化による電源容量低下等を考慮して決めていると思われます。

消費電力と電源容量の目安

以下は、TDPが100WのCPU、各PCパーツ(メインメモリー数2〜4、マザーボード数1、ストレージ数1〜2、光学ドライブ数1)が標準的な数、以上を搭載しているパソコンに、各消費電力のビデオカード1枚を搭載した場合の電力容量の目安です。

CPUの消費電力は150W(100W×1.5)、各PCパーツの消費電力をまとめて100Wとし、消費電力が電源容量の70%程度になるとしています。

ビデオカードの
消費電力
パソコン全体の
消費電力
電源容量の目安
50W 300W 400W〜450W
100W 350W 500W〜550W
150W 400W 550W〜600W
200W 450W 600W〜650W
250W 500W 700W〜750W
300W 550W 750W〜800W
350W 600W 850W〜900W
400W 650W 900W〜950W
450W 700W 1000W〜1050W
500W 750W 1050W〜1100W

消費電力と+12Vの最大出力

ビデオカードは、電源ユニットの系統の+12Vが電力を供給しており、+12Vの最大出力を考慮してビデオカードを選ぶ必要があります。

一般的には、ビデオカードの消費電力と比べて電源ユニットの最大出力が十分であれば、+12Vで出力不足になる可能性が低いですが、+12Vが複数に分かれているマルチレールの場合、+12Vで出力不足になる可能性が高くなります。

最大出力が大きい電源ユニットは、消費電力が大きいビデオカードを搭載しても+12Vで出力不足にならないようにシングルレール採用が多いですが、マルチレールの電源ユニットを使用する場合、+12Vで出力不足にならないようにビデオカードを選ぶ必要があります。

例えば、各系統の最大出力が、以下のような仕様の電源ユニットがあるとします。

  +3.3V +5V +12V1 +12V2 -12V -5V +5VSB
最大出力電流 25A 25A 25A 25A 1A 1A 2.5A
最大出力 140W 576W 12W 5W 12.5W
総合最大出力 650W

マルチレールの場合は、+12Vの最大出力が分割され小さくなり、上記の仕様では各+12Vの最大出力電流が25A、最大出力が300W(12V×25A)です。

複数の系統を合わせた最大出力をコンバイン出力と呼びますが、+12V1と+12V2を合わせたコンバイン出力は576Wであり、600W(300W×2)になってませんが、コンバイン出力は各系統の最大出力を足し合わせた合計よりも小さいのが一般的です。

1つの系統に多少消費電力が偏っても、できるだけ出力不足にならないようにしているためです。

電源ユニットの総合最大出力もコンバイン出力であり、たいていの電源ユニットは各系統の最大出力を合わせた合計が総合最大出力より大きいです。

上記の仕様だと+12Vの最大出力は576Wですので、パソコン全体の消費電力が576Wを超えなければ問題ありません。

実際は他の系統の出力電力も消費しますが、パソコンで消費する電力はほとんど+12Vの出力電力ですので、実質+12Vの最大出力を消費電力が超えないようにする必要があります。

+12Vの1系統の最大出力は300Wですので、少なくとも1つのPCパーツの消費電力が300Wを超えないようにする必要があります。

消費電力が300Wを超えるビデオカードだと出力不足です。

少なくともと書いた理由は、+12Vが複数に分かれている場合、1つの+12Vはビデオカード専用とは限らないためです。

1つの+12Vがビデオカード専用ではなくても、他の+12Vをビデオカード以外のPCパーツにまわせればビデオカード専用にできますが、例えば1つの+12Vにマザーボードとビデオカードが割り当てられている場合、ビデオカード専用にできません。

他のPCパーツも考慮して、+12Vの1系統で出力不足にならないようにする必要があります。

電源ユニットの各コネクターは、どの+12V系統なのか割り振りがわかればよいのですが、仕様や説明書にも記載されていない場合があります。

電源ユニットのメーカーに問い合わせる方法がありますが、その方法でも無理な場合は実際に接続し使ってみないと出力不足になるかわかりません。

各+12V系統がどのコネクターへ割り振りされているのか不明で、単一の+12Vの最大出力に近い消費電力のビデオカードを選ぶ場合は、出力不足になるリスクが高いことを認識しておく必要があります。

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電源ユニットの系統

ビデオカードのメーカー

同じGPUを搭載しているビデオカードでも、ビデオカードのメーカーが差別化しており違いがあります。

主にGPUの性能、冷却性能、静音性に違いがありますが、同じGPUであれば性能の違いが小さく、全体的に見れば冷却性能、静音性の違いも小さいです。

ビデオカードのメーカーにこだわらずに選んでもよいです。

レイトレーシング

レイトレーシングとは

レイトレーシングとは、ゲームのグラフィックスで光の屈折や反射をシミュレーションする技術です。

ゲームのグラフィックスをリアルに近づけるには必要なシミュレーションであり、例えば私達が現実世界を移動していると、周囲に自分の姿が映る場合がありますが、このような表現が可能です。

レイトレーシングなしでも同様な表現が可能ですが、レイトレーシングでは光の屈折や反射をシミュレーションして表現しているので、レイトレーシングなしよりもリアルな表現が可能です。

技術進歩によりGPUの性能が向上したので実現可能となった技術ですが、GPUに高い負荷がかかりますので高性能GPUが必要です。

ゲームタイトルによりますが高性能GPUがあってもフレームレートが落ちますので、フレームレートを犠牲にしてまでリアルな表現を求めるかは人によって分かれると思われます。

個人的にはレイトレーシングなしでもゲームのグラフィックスが十分リアルと思っていますので、レイトレーシングの必要性が高くないと思います。

できるだけリアルな表現を求める場合、レイトレーシングを利用するとよいです。

レイトレーシング利用条件

レイトレーシングを利用するには、レイトレーシング対応GPUと、ゲームがDXR(DirectX Raytracing)に対応している必要があります。

レイトレーシング対応GPUは、NVIDIAのGPUではRT Core、AMDのGPUではRay Acceleratorと呼ぶ回路を実装しています。

NVIDIAではGeFroce RTX 20シリーズから、AMDではRadeon RX 6000シリーズからレイトレーシング対応GPUが登場し始めました。


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