HDMI 1.3

最終更新日 2024年07月09日

基礎

HDMI 1.3とはHigh-Definition Multimedia Interface version 1.3の略で、HDMI 1.2の後継です。最大帯域幅が大きく向上したのが大きな変更点です。最大帯域幅の向上により伝送できる映像データの画質や音質も向上しています。

策定年

2006年にHDMI 1.3が公開されました。

最大帯域幅

HDMI 1.3では最大帯域幅が4.95Gbpsから10.2Gbpsに向上しています。

カラースペース

HDMI 1.3ではカラースペースの規格のxvYCCに対応しました。xvYCCではなくx.v.Colorと呼ぶ場合がありますが、x.v.Colorはソニーが提唱した業界標準の呼称です。

最大解像度

HDMI 1.3では最大解像度が2,560×1,440から3,840×2,160に向上しています。ただし、リフレッシュレートが30Hzの場合です。リフレッシュレートが60Hzの場合、1,920×1,080から2,560×1,440に向上しています。HDMI 1.3では1,920×1,080の場合、リフレッシュレート120Hzに対応可能です。

最大色深度

HDMI 1.3では最大色深度が24bppから48bppに向上しています。

サラウンド

HDMI 1.3ではDolby Digital Plus、Dolby True HD、DTS-HD High Resolution Audio、DTS-HD Master Audioに対応しました。どれも7.1chサラウンドに対応する音声データの符号化方式です。

リップシンク

HDMI 1.3ではリップシンクに対応しました。リップシンクとは、映像と音声とを同期する機能です。映像の処理に時間がかかり映像と音声の同期ズレが発生した場合、従来ではHDMI機器の機能を利用し手動で調整する必要があります。リップシンクではHDMI機器が自動的に調整します。

HDMI 1.2a以前と互換性あり

HDMI 1.3がHDMI 1.2a以前と互換性があります。そのため、HDMI 1.3対応機器とHDMI 1.2a以前対応機器を接続しても、映像データと音声データを伝送できます。ただし、出力機器がHDMI 1.3対応かつHDMI 1.3追加機能対応、入力機器がHDMI 1.2a以前対応の場合、HDMI 1.3追加機能を利用できません。

HDMI 1.3以前の主な変更点

HDMI機器では対応規格の主な変更点に全て対応とは限りません。例えばHDMI 1.3対応機器でも1440p、60Hz対応ではなく1080p、60Hz対応の場合があります。

・最新　お役立ちインタフェース大図鑑（3）（2ページ目） | 日経クロステック（xTECH）(2008/02/27公開記事)
・HDMI 1.3 | 時事用語事典 | 情報・知識＆オピニオン imidas - イミダス(2009/02公開記事)
・HDMI（2）――デジタル時代のAVケーブル：デジモノ家電を読み解くキーワード - ITmedia NEWS(2007/06/07公開記事)
・DisplayPortからD-Subまで――液晶ディスプレイの「映像入力インタフェース」を網羅する：ITmedia流液晶ディスプレイ講座II 第2回（2/4 ページ） - ITmedia PC USER(2008/12/12公開記事)

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