HDDからSSDへの交換例(Endeavor MR6900)

最終更新日 2023年09月07日

Endeavor MR6900 の内部確認

エプソンのデスクトップパソコンタワー型 Endeavor MR6900 は、購入時に BTO カスタマイズで様々なストレージ構成を選べましたが、手元にある Endeavor MR6900 には HDD が1台搭載されています。その HDD を SSD へ交換します。

まずは、Endeavor MR6900 の内部を確認です。搭載されている HDD のサイズは3.5インチであり、接続インターフェースは Serial ATA でした。また、Endeavor MR6900 に搭載可能な内蔵ストレージの台数は合計3台であることがわかりました。

Endeavor MR6900 に SSD 搭載

今回は、Endeavor MR6900 に SSD を増設し、HDD から SSD へ完全コピーすることにします。そこで、2.5インチサイズの SSD を1台、2.5インチサイズの内蔵ストレージを3.5インチベイに搭載できるようになる変換マウンタを1つ、Serial ATA ケーブルを1本用意します。

SSD は Samsung の SSD 750 EVO シリーズの MZ-750120B/IT、変換マウンタは Ainex の2.5インチSSD/HDD変換マウンタ HDM-29、Serial ATA ケーブルは適当に余ってるものを使うことにします。

変換マウンタに SSD を固定し、SSD と一体になった変換マウンタを Endeavor MR6900 に搭載します。以下の画像は、搭載した様子を写したものです。

Endeavor MR6900 に SSD を増設
Endeavor MR6900 に SSD を増設

一番上にあるのが HDD、その下にあるのが SSD です。SSD の下には、もう1台内蔵ストレージを搭載できるスペースがあります。

以下の画像は、SSD 搭載前にマザーボードの Serial ATA 端子を写したものです。

Endeavor MR6900 マザーボードの Serial ATA 端子
Endeavor MR6900 マザーボードの Serial ATA 端子

右下 SATA0(赤色)、右上 SATA1(赤色)、中央下 SATA2(黒色)、中央上 SATA3(黒色)、左下 SATA4(黒色)、左上 SATA5(青色)であり、SATA0 は HDD、SATA3 は光学ドライブとつながっています。マザーボードの詳しい仕様がわからないので、色の違いは何を示しているのかわかりませんが、とりあえず SSD は SATA1 へつなげることにします。

Endeavor MR6900 に搭載した SSD を初期化

Endeavor MR6900 を起動し、コンピューターの管理画面を開き、ディスクの管理を選択します。ディスクの初期化するためです。以下は、その時のコンピューターの管理画面です。

コンピューターの管理画面
コンピューターの管理画面

ディスク0は、元から搭載されている HDD、ディスク1は増設した SSD ですが、ディスク1はメディアなしと表示されており、また未割り当て領域が表示されていません。

Endeavor MR6900 を再起動して、またコンピューターの管理画面を開いてみます。以下は、その時のコンピューターの管理画面です。

コンピューターの管理画面
コンピューターの管理画面

今度は、正常に認識されました。原因不明ですが、初回は SSD が正常に起動しなかったと思われます。

ディスクの初期化前に、HDD のパーティションスタイルを確認します。SSD を初期化する際は、パーティションのスタイルを選びますが、HDD と合わせるためです。異なるパーティションスタイルで初期化してしまうと、SSD で起動できないことがあります。

以下は、HDD のプロパティ画面です。ディスク0上で右クリックメニューを出し、プロパティを選ぶと表示されます。

HDD のプロパティ画面
HDD のプロパティ画面

上部メニューでボリュームを選ぶと、パーティションのスタイルを確認できます。パーティションのスタイルは、MBR であることがわかりました。

次に SSD を初期化します。以下のように MBR を選び、初期化します。この画面は、ディスク1上で右クリックメニューを出し、ディスクの初期化を選ぶと表示されます。

ディスクの初期化画面
ディスクの初期化画面

HDD から SSD へ完全コピーする

EaseUS Todo Backup Free 10.0( 完璧な無料データバックアップソフト - EaseUS Todo Backup Free ) を利用して、HDD から SSD へ完全コピーします。以下は、EaseUS Todo Backup Free 10.0 の起動画面です。

EaseUS Todo Backup Free 10.0 起動画面
EaseUS Todo Backup Free 10.0 起動画面

右上の方にあるクローンを押します。そうすると、以下のソースを選択する画面が表示されます。

EaseUS Todo Backup Free 10.0 ソース選択画面
EaseUS Todo Backup Free 10.0 ソース選択画面

ソースはコピー元ですので、HDD を選びます。この Endeavor MR6900 では、ハードディスク0が HDD、ハードディスク1が SSD ですので、ハードディスク0にチェックします。そして、次へを押しますと、以下のターゲットを選択する画面が表示されます。

EaseUS Todo Backup Free 10.0 ターゲット選択画面
EaseUS Todo Backup Free 10.0 ターゲット選択画面

ターゲットはコピー先です。SSD であるハードディスク1にチェックします。また、ターゲットは SSD ですので、SSD に最適化にチェックします。編集を押すと、パーティションのサイズを変更できますが、今回は不要なので行いません。

次へボタンを押すと、以下のソースとターゲットを確認する画面が表示されます。

EaseUS Todo Backup Free 10.0 ソースとターゲット確認画面
EaseUS Todo Backup Free 10.0 ソースとターゲット確認画面

特に問題ないので、実行ボタンを押します。正常に完全コピーが完了し、以下の画面が表示されました。

EaseUS Todo Backup Free 10.0 完全コピー完了画面
EaseUS Todo Backup Free 10.0 完全コピー完了画面

このまま Endeavor MR6900 を再起動すると、HDD から起動するでしょうが、確認のためにやってみたところ HDD から起動しました。HDD を取り外してもいいでしょうが、BIOS 画面で起動順序を変更して SSD から起動するようにします。

以下のように、BIOS 画面の上部メニューで Boot を選び、Hard Disk Drives を選びます。

Endeavor MR6900 BIOS 画面
Endeavor MR6900 BIOS 画面

以下のように Hard Disk Drives の起動順序が表示されますが、1st Boot Device を変更したいので、それを選択します。

Endeavor MR6900 BIOS 画面
Endeavor MR6900 BIOS 画面

以下のように P1: Samsung SSD 750 EVO 120GB を選びます。

Endeavor MR6900 BIOS 画面
Endeavor MR6900 BIOS 画面

これで、1st Boot Device が P1: Samsung SSD 750 EVO 120GB、すなわち SSD となりました。

Endeavor MR6900 BIOS 画面
Endeavor MR6900 BIOS 画面

BIOS 画面の設定を保存して終了し、Endeavor MR6900 を起動すると無事に SSD から起動しました。


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