ノートパソコンレビュー「GALLERIA QF770HE」

最終更新日 2023年09月07日

PC ゲームのプレイに最適なモデル

パソコン本体だけでなく、様々な周辺機器や PC パーツがそろうパソコンショップ「ドスパラ」で販売されているノートパソコン「GALLERIA QF770HE」。PCゲーム専用パソコンとして2013年6月2日に販売が開始され、最新高性能 CPU、高性能グラフィックス搭載と PC ゲームのプレイに最適なモデルとなっています。

今回は、このモデルを1週間ほど使用してみましたので、以下にそのレビューを記載します。

正面
GALLERIA QF770HE 正面

筐体

光沢仕上げで、凝ったデザイン

たいていのノートパソコンは、シンプルな平面にメーカー名やブランド名のロゴが付いているだけですが、「GALLERIA QF770HE」の本体上面は、光沢仕上げとなっており、中央には電源が入ってると光るロゴ「GALLERIA」、ロゴ周辺はちょっと窪みを利用した PC ゲーム機らしいデザインとなっています。

上面
GALLERIA QF770HE 上面

充実したインターフェース

ノートパソコンは、構造上どうしてもインターフェースが不足しがちですが、「GALLERIA QF770HE」では十分なインターフェースがあり、不足を感じません。

左側面には、ヘッドフォン/SPDIF出力、マイク入力、ライン入力、ライン出力、USB2.0 が1つあり、PC ゲームでヘッドセットや外部スピーカーを使う場合も困りません。

左側面
GALLERIA QF770HE 左側面


右側面にはカードリーダー、USB3.0 が3つあります。カードリーダーは、今やデジタルカメラや携帯電話等の様々な機器に利用されている SD メモリーカードに対応しており、他の機器とデータをやり取りしたいときに使えるので便利です。また、新規格の USB3.0 が3つもあり、外付けハードディスク等と大容量のデータを高速にやり取りできます。

右側面
GALLERIA QF770HE 右側面


背面には、VGA 外部出力端子、HMDI 出力、Mini-DisplayPort、LAN があります。電源入力もそうですが、一度繋いだらほとんどそのままにしておくインターフェースが背面にまとまっているのに好感が持てます。また、HDMI 出力が備わっており、外部の液晶モニターや液晶テレビににて、大画面で迫力ある PC ゲームをプレイしたいニーズにも応えてくれます。

背面
GALLERIA QF770HE 背面

PC ゲーム用として申し分ない性能

PC ゲームに限らず、あらゆる作業が快適

「GALLERIA QF770HE」に搭載されるCPU は、Core i7-4700QM。ノートパソコン向け CPU として高性能な方であり、4コア搭載、クロック周波数は 2.4GHz、TB 時最大 3.4GHz まで上昇します。メインメモリーは、4GB×2枚の 8GB。グラフィックスには、最新の GeForce GTX770M が採用されており、さすがにこれだけ性能が充実していれば、PC ゲームに限らず動画編集や画像編集あらゆる作業でストレスを感じません。

PC ゲームのソフトウェアを起動中でも、インターネットで調べ物したり、気分転換に動画投稿サイトを利用したりしても快適に操作できます。PC ゲームによっては、さらなる性能が求められるかもしれませんが、私が今よくプレイしているオンラインゲーム「モンスターハンター フロンティアG(MHF-G)」であれば、性能不足を感じる事はまずありません。

十分な容量のハードディスク

ハードディスク容量は、1TB。ファイル容量が大きい動画ファイルでも大量に扱わない限り、かなり余裕ある容量と言えるでしょう。注文時には、ハードディスクに比べて読み書き速度が速い SSD へのカスタマイズが可能なので、予算に余裕があれば SSD への変更が良さそうです。

Windows 8 エクスペリエンス インデックス

客観的に性能を見るための参考情報として、以下に Windows 8 エクスペリエンス インデックスの結果を記載します。

コンポーネント スコア
プロセッサ 7.9
メモリ(RAM) 7.9
グラフィックス 7.1
ゲーム用グラフィックス 7.1
プライマリハードディスク 5.9

プロセッサ、メモリ(RAM)は、7.9 となっており、基本性能の高さを伺えます。グラフィックス、ゲーム用グラフィックスは 7.1 となっており、PC ゲーム向けのノートパソコンとして相応しいグラフィックス性能の高さを伺えます。

プライマリ ハードディスクが 5.9 と、他と比べて低い数値となっていますが、ハードディスクの性能には限界があるので、仕方ないところだと思います。この数値は、PC ゲームのソフトウェア起動時間やデータの読み込み時間の短縮に関わってきますので、もし数値を上げて短縮効果を発揮させたいのであれば、BTO カスタマイズでハードディスクから SSD への変更をすると、改善が見込めると思われます。

性能以外にも見られる PC ゲームのプレイを考慮した作り

手が触れる場所が熱くならない

高性能なノートパソコンだと、どうしても熱が発生して本体が熱くなるものです。特にキーボード操作時に手を置く場所(タッチパッド周辺)が熱くならないか懸念しますが、この「GALLERIA QF770HE」は、ほんの少し温かくなってると感じる程度であり、熱さを感じません。今、私が使ってる別の高性能なノートパソコンでは結構熱を感じる程で、大きな違いを感じました。ゲームコントローラーを主に使う PC ゲームだと、このメリットはあまり感じませんが、キーボード操作がメインとなる PC ゲームでは、熱が気にならないので集中力が乱れません。

ドスパラ公式通販サイトに記載してある商品特長によると、発熱の大きい CPU とグラフィックス機能を本体内部の後方に配置しているため、ユーザーの手が触れる部分が熱くなりにくいそうです。

タイプミスを防ぐキーボード

「GALLERIA QF770HE」のキーボードは、各キーの間隔が離れていて、タイプミスを起こしにくくなっています。特に素早い入力が求められるキーボード操作ではタイプミスは避けたいものですが、1本の指で本来押したいキーと隣のキーを同時に押してしまうといったタイプミスが起きにくいです。また、キー周りの隙間が小さく、掃除等のメンテナンスがしやすくなっています。

PC ゲームによってはあまりキーボードを使う機会がありませんが、私はチャットやキーボード操作の PC ゲームでよく使うので、もし同様にキーボードをよく使うのであれば、各キーの間隔が離れているキーボードが合うと思います。

各キーの間隔が離れていないキーボードでも困るほど打ちにくいという事は無いですが、各キーの一直線に細長い隙間があるため、掃除がしづらく、入ってしまったゴミによってはキーボードのタイプに支障をきたすので、「GALLERIA QF770HE」のキーボードのように各キーの間隔が離れている方が、操作に限らずメンテナンスもしやすいです。

キーボードで明るさ調整、音量調整がしやすい

たいていのノートパソコンは、Fn キーと F キーの組み合わせて画面の明るさ調整や音量調整ができるようになっていますが、「GALLERIA QF770HE」では Enter キーの下の方にある矢印キーと Fn キーを組み合わせてできるようになっています。

PC ゲームをプレイしていると、明るさや音量調整をする機会が結構ありますので、矢印キーだと調整しやすいです。F キーであっても選ぶのをためらうほどではありませんが、スリープモードや画面出力先変更等、PC ゲームのプレイ時に絶対に押したくないのが隣の F キーにあったりするので、これらと離れたところにあるのは好印象です。

誤タッチを防ぐタッチパッド

タッチパッドは、ざらつき感があり、ある程度すべりに対して抵抗があるので、指が滑りすぎるといった事が無く、使い勝手は良いです。また、私はタッチパッドの面積を気にしますが、大きすぎず小さすぎずといった所です。

タッチパッドの面積が広い方が、スクロールやカーソル移動等の操作がやりやすいですが、キーボードで文字入力していると、手の親指の付け根のふくらみ部分がタッチパッドに触れてしまい、勝手にスクロールやカーソル移動等してしまうため、タッチパッド面積が広いよりは狭い方が好みというのがありますが、タッチパッドの面積は丁度良いと感じます。

人によってはタッチパッドの面積が狭いと感じるかもしれませんが、PC ゲームにはマウスは必須と言っていいくらいですし、サイズや重量を考慮すれば、持ち歩いて使うよりは据え置き型のノートパソコンとして使うのに向いていますので、マウスを使うようにすれば、気にならないと思います。
キーボード、タッチパッド
GALLERIA QF770HE キーボード、タッチパッド

意外に良かったスピーカーの音質

私は、ノートパソコンを購入する時は、構造上良いスピーカーを搭載できる訳にもいかないため、内蔵スピーカーの音質に期待はせず、ヘッドフォンや外付けスピーカーを利用する事にしてますが、「GALLERIA QF770HE」の内蔵スピーカーの音質は良い方です。

今までに購入して使ってきたノートパソコンだと、音が軽い感じがして音質は明らかに悪く、音質にこだわらなくても動画や PC ゲームのセリフが聞き取りづらいといった事がありましたが、このモデルでは、音質重視の外付けスピーカーにはかなわないものの、音楽を聴くにもそれほど不満を感じず、動画や PC ゲームのセリフがよく聞き取れるため、外付けスピーカーやヘッドフォンいらずでした。

Bluetooth 機能でワイヤレス操作

「GALLERIA QF770HE」には、Bluetooth 機能が内蔵されています。PC ゲームにとって必須とは言えませんが、精度の高いマウス操作が要求される PC ゲームだと、Bluetooth 対応のマウスが使えて、ワイヤレスで操作しやすく重宝します。

液晶ディスプレイ

目の疲労を感じにくい非光沢液晶

PC ゲームにとって、性能の高さはもちろん重要ですが、目から入ってくる情報、すなわち液晶ディスプレイの質の高さも重要です。画質が悪かったり、目が疲れやすいとなってしまっては、PC ゲームがいくらサクサク動いても元も子もありません。

液晶ディスプレイは、実際に買って見ないと、質が良いかどうかわからない部分がありますので、購入して使い始めるまで不安が残るものですが、「GALLERIA QF770HE」ではその不安はすぐに消え去りました。

「GALLERIA QF770HE」の液晶ディスプレイは、非光沢(ノングレア)液晶となっており、目に優しく、長時間 PC ゲームをプレイしても目が疲れにくいと感じました。特に一点を集中して見る事が多い PC ゲームだと、別の光沢液晶ディスプレイのノートパソコンでは1時間も持たずに目に疲労を感じてしまうのですが、このモデルでは、1時間を超えても目に疲労をあまり感じません。

光沢(グレア)の方が映像が鮮やかできれいに見えるとは思いますが、照明や外部の光が映りこみやすく、使用環境によっては自分の姿も映りこみしてしまい、集中力が途切れてしまったり、見づらいと感じる事もありますので、PC ゲームに限らず、映画等の動画、特に暗いシーンが多い動画を見る場合も、このモデルを使って見て非光沢液晶の方が良いと改めて思いました。

非光沢液晶のため、色の鮮やかさ等、見かけ上の美しさがもっと欲しいと思わない事もありませんが、画質の粗さは特に感じず、発色が落ち着いた感じで、目に強い刺激を与えてこないので、この程度の画質があれば今後も PC ゲームのプレイに最適なノートパソコンを探すなら、非光沢液晶ディスプレイ搭載モデルとなりそうです。

丁度良いサイズ

液晶ディスプレイのサイズは、15.6 インチのワイドです。人によっては物足りないサイズかもしれません。以前もっと大きなサイズとなるノートパソコンの方が良いと思い購入した事があり、ちょっと画面から離れて映画等の動画を視聴する際は、サイズが大きいと良いと思いましたが、PC ゲームに関しては、サイズが大きいと目の移動距離の増加につながりますし、画面に近づいて集中して見るため、それほど画面サイズが大きい必要はないと考えていますので、15.6 インチでも小さいとは感じる事はなく、丁度良いと感じます。

また、フル HD(解像度 1920×1080)表示対応のため、フルHD表示対応の PC ゲームなら表示できる情報量が多く、インターネットや文書の編集、動画編集等の作業がしやすいです。

冷却台を選んで、温度上昇を軽減

「GALLERIA QF770HE」購入時に、ノートパソコン冷却台プレゼントかカスタマイズ特価を選べるキャンペーンが実施されており、今回は冷却台を使用してみました。

冷却台は、DEEPCOOL製の N19 です。ノートパソコンと接地する上面は、通気性が良くなるようメッシュ構造になっており、内部のファンで熱を逃がす仕組みになっています。

上面
N19 上面


N19 は、14 インチのノートパソコンまでの対応となっており、「GALLERIA QF770HE」は 15.6インチのためサイズがオーバーしていますが、なんとかギリギリ冷却台の上にのる結果となりました。

以下の使用例では、本体底面の後部にあるツメを立てて傾斜させていますが、傾斜せずに使う事も可能です。また、USB バスパワーで動作するため、USB 接続する必要がありますが、ノートパソコンの USB を1つ占めてしまわないよう N19 の USB ケーブルは、差し込む部分に別の USB が1つ接続できるようになっており、実質ノートパソコンの USB を塞ぎません。インターフェースの数が不足しがちなノートパソコンにとってありがたい設計です。

使用例
N19 使用例


「GALLERIA QF770HE」は冷却効率が高いせいか、長時間 PC ゲームのプレイに使っても、ファンの音が大きくなったり、処理が重くなったりする事がないので、なかなかその効果を実感する事ができませんでしたが、ノートパソコンの底面の熱さは若干軽減されている事はわかりました。もっと発熱量が高い高性能ノートパソコンだと、冷却の効果をより実感できるかもしれません。

「GALLERIA QF770HE」であれば、冷却台の併用は強くはおすすめする必要はなさそうですが、動作に支障をきたすほど温度が高くならなくても、PC パーツには温度の高さによって寿命が変わってくる部品が使われていますので、ノートパソコンを労わるのであれば、この冷却台と併用して使い続けると良いかもしれません。

ただし、使用環境によっては冷却台との併用はおすすめです。私はノートパソコンを布団の上に置いて、横になりながら PC ゲームをプレイする事がありますが、布団とノートパソコンとの間は密着してしまい、どうしても熱くなってしまいますが、この冷却台があると、ノートパソコン底面の熱さが布団以外の所(テーブル等の卓上)に置く場合とあまり変わりません。このような使い方をするのであれば、この冷却台があると便利だと思います。

冷却の効率上昇だけでなく動作音も気になるところですが、N19 は静かで動作音が気になりません。これであれば、音量が小さい時でも邪魔になりません。

総評

PC ゲーム用ノートパソコンだけあって、性能の高さだけでなく、液晶画面やスピーカー、キーボード等、PC ゲーム用に作られているのか特長で、ノートパソコンで PC ゲームをプレイしたい方に推奨できるモデルです。

性能の割りに価格が安く、同程度の性能であれば、まず国内大手メーカーでは買えない価格です。性能の割りに価格が安い国内メーカーや海外メーカー、ショップブランドを販売しているパソコンショップだと、同程度の性能のモデルで価格も同程度となってきますが、ドスパラの方が安い印象を受けます。

実際に見たり使ってみたりしないとわからない品質や使いやすさがありますので、厳密な比較はできませんが、このモデルと同程度の性能を最安値で買うなら、ドスパラの「GALLERIA QF770HE」は間違いなく選択肢の一つとなると思います。


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