パソコンの選び方と買い方

ソフトウェアレビュー「おまかせ引越し」

最終更新日 2019年10月11日

「おまかせ引越し」とは

「おまかせ引越し」とは、パソコンから別のパソコンへ様々なデータを移行できるソフトウェアです。例えば、新しいパソコンに買い替えた時、今まで使っていたパソコンのデータを新しいパソコンへ移行したい場合は、一つ一つ手作業でデータ移行をする必要があります。

その移行法には、パソコン同士をネットワークで接続してファイル共有を利用してデータを移行する、もしくは外付けハードディスクを経由してデータを移行する等、様々な手段がありますが、どれも移行するデータが多いほど時間と労力がかかる作業となります。

もし、「おまかせ引越し」があれば、簡単な設定でまとめてデータを移行できます。また、OS をアップグレードする場合等にバックアップをとるためにも利用できます。その場合は、「おまかせ引越し」を利用してデータを外付けハードディスクにバックアップし、データを戻したいタイミングで「おまかせ引越し」を利用してデータを戻せます。

ここでは、「おまかせ引越し」を使って、古いパソコンから新しく購入したパソコンへデータを移行してみた感想等を以下に記載します。

無事にデータ移行は完了

「おまかせ引越し」の設定は簡単だが

「おまかせ引越し」自体の設定や操作は簡単でしたが、なかなか2台のパソコン間でデータをやり取りができる状態にできないというトラブルに遭遇しました。原因は、片方のパソコンにインストールされていたセキュリティソフトウェアであり、「おまかせ引越し」自体に問題があった訳ではありません。

ただ、冷静に考えてみると最近のパソコンはますますセキュリティ対策が重視されており、2台のパソコンを繋げば即データをやり取りできるようになっているとは思えませんので(もしできる状態であれば、その分外部から侵入されるリスクが高まります。)、「おまかせ引越し」の利用の際に、今回自分が遭遇したようなトラブルに合う方は、珍しくないと思います。

「おまかせ引越し」のオンラインマニュアルや、インターネットで調べれば解決できるとは思われるものの、結構難易度は高いと思いますので、誰もが「おまかせ引越し」を利用してスムーズにデータの移行が実現できるとは言えないかもしれません。

もっと早く利用しておきたかったソフトウェア

「おまかせ引越し」を利用してデータを移行し、上記のトラブルの解決にやや時間を要しましたが、無事にデータ移行を完了させる事ができました。

今までパソコンを何度か買い替えてきましたが、その度に移行が必要なデータを一つ一つ指定して、新しいパソコンへデータを移行してました。また、大量のデータ中から、必要に応じてデータを移行してきましたので、古いパソコンから新しいパソコンへなかなかデータ移行が完了せず、古いパソコンがいつまで経っても捨てられない状況でした。

「おまかせ引越し」を利用してからは、全てのデータを移行できた訳ではありませんが、主用なデータを移行できましたので、新しいパソコンは古いパソコンとほぼ同様な環境となり、スムーズに新しいパソコンへ使用を移す事ができました。

今まで「おまかせ引越し」を利用せずに行ってきたデータ移行作業を考えると、今後のデータ移行の際は「おまかせ引越し」が欠かせないものとなりそうです。

「おまかせ引越し」導入前の注意点

ダウンロード版には専用ケーブルは付属しない

「おまかせ引越し」には、パッケージ版とダウンロード版があります。パッケージ版には専用ケーブルが付属していますが、ダウンロード版には付属しません。そのため、専用ケーブルの代わりとなる LAN ケーブル(クロスケーブル)を別途で用意する必要があります。用意する際は、LAN ケーブル(ストレートケーブル)と間違えないよう注意が必要です。

マニュアルはオンラインマニュアルで提供される

「おまかせ引越し」のマニュアルは、オンラインで提供されます。そのため、マニュアルを参照するにはインターネット接続環境が必要です。シンプルな操作でデータ移行できるため、マニュアルが無くても直感的に操作がわかると思いますが、オンラインマニュアルを参照できた方がわかりやすいです。

また、オンラインマニュアルには、発生する可能性のあるトラブルの原因と対処方法等、「おまかせ引越し」に関連する情報が豊富に載っていますので、いざというときにオンラインマニュアルを確認できると便利です。

全てのデータを移行できる訳ではない

「おまかせ引越し」を使えば全てのデータを移行できる訳ではありません。移行元のパソコンにインストールされている OS やソフトウェアは移行できません。(インストール不要のソフトウェアは移行できます。)他に全てのフォルダに入っているデータが移行対象とはなりません。

データ移行対象となるのは、マイドキュメント、マイピクチャ、マイビデオ、マイミュージック、デスクトップのフォルダに格納されているデータとなります。(厳密には、これらとは別のフォルダに格納されているデータも移行対象となっており、Internet Explorer の設定等を移行するため、これらとは別のフォルダに格納されているデータも移行対象となります。)

例えば、C ドライブ直下に保存されているデータは、移行対象とはなりませんので、そこに重要なデータを保存してる場合は、「おまかせ引越し」のデータ移行対象フォルダに移しておくか、後で別途でデータ移行する必要があります。

また、アクセス権の問題等で移行できないデータも出てくる場合があります。このように何らかのトラブルでデータ移行に失敗したファイル名は、ログとして出力されますので、データ移行処理完了後に移行できなかったデータの確認は可能です。

パソコンについてある程度の知識が必要

「おまかせ引越し」自体のソフトウェアの設定や操作は簡単だと思いますが、「おまかせ引越し」を正常に使うために OS(Windows)や別のソフトウェアの設定を適切に行う必要が出てくる場合があります。

「おまかせ引越し」でデータを移行させるためには、2台のパソコン同士を LAN ケーブル(クロスケーブル)で接続する必要がありますが(データ移行には別の方法もとれます。)、パソコンは、ただ LAN ケーブルを接続しただけで、お互いのデータをすぐにやり取り可能になるとは限りません。

データのやり取りが不可能な場合は、OS や別のソフトウェアに対して適切な設定変更を行ったり、データのやり取りを不可能にしている要因を取り除く必要があります。以下に、私が遭遇したデータのやり取りがすぐできなかった事例を記載します。

私が「おまかせ引越し」を利用してデータ移行する際に実際に遭遇した事になりますが、新しく購入した Windows 8 搭載パソコン(以降は新パソコンと呼ぶ)へ、「おまかせ引越し」を利用してデータを移行しようとしました。移行するデータがあるのは今まで使用していた Windows 7 搭載パソコン(以降は旧パソコンと呼ぶ)でした。両者のパソコンは LAN ケーブル(クロスケーブル)で接続を行いました。

ここで、旧パソコンから新パソコンへデータを移行できない問題が発生しました。移行しようとすると何らかのエラー等が発生するのではなく、旧パソコンから、ネットワーク上にある新パソコンが見えないのです。(新パソコンから旧パソコンは見える。)

この原因は、新パソコンにインストールされていたセキュリティソフトウェアであり、このソフトウェアが安全のために他のパソコンからネットワーク上に見えないようにしていた訳で、悪さをしていた訳ではありません。

結果としてはこれに気づくのに30分はかかってしまい、大きく時間を失ってしまいましたが、後に「おまかせ引越し」を利用してデータ移行は成功したので、失った時間以上の時間を得したと思っています。

上記のような事例は、あくまで一例に過ぎず、パソコンの環境は人それぞれですので、「おまかせ引越し」によるデータ移行を阻害する要因が他にも出てくるかもしれません。もし出てきたら自分で何とか解決する必要があります。「おまかせ引越し」の開発及び販売を行っているソースネクスト社のサポートを利用する手もありますが、「おまかせ引越し」というソフトウェア自体に問題がある訳ではありませんし、パソコンの環境は人それぞれですので、解決に導く有効な回答をもらえるのは厳しいのではないかと思われます。

ただ、今はインターネットが発達し、パソコン関連のトラブルの事例や解決例が掲載されているサイトや、質問を受け付けているサイト等が豊富にありますので、Google 等の検索エンジンを駆使できるのであれば、自己解決できる可能性は十分あると思います。

おすすめ「おまかせ引越し」販売店

「おまかせ引越し」は、パソコン用のソフトウェアを取り扱う店で販売されていますが、「おまかせ引越し」の開発を行っているソースネクストでも販売しています。「おまかせ引越し」のダウンロード版を購入する際は、専用ケーブル(クロスケーブルとなる LAN ケーブル)が付属しない事に注意が必要です。

ソースネクスト
様々なソースネクスト製品を販売しています。ほとんどのソフトウェア製品にはダウンロード版の販売もあり、購入してダウンロードすればすぐ使えます。



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