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ソフトウェアレビュー「いきなりPDF for 自炊」

最終更新日 2019年10月11日

「いきなりPDF for 自炊」とは

「いきなりPDF for 自炊」は、スキャナ等から取り込んだ書籍のPDFファイルや画像ファイルを、iPad等のタブレット端末、スマートフォン向けに最適化するソフトウェアです。

最適化には、具体的に言うと、ページのサイズの調整や文字を見やすくしたり、余白をカットする処理等があります。

今回このソフトウェアを使ってみた感想等を以下に記載します。

シンプルな操作で使える

使い方は簡単

使い方は操作説明書が不要なくらい操作は簡単でした。変換対象ファイルをドラッグ&ドロップし、その後変換設定画面が表示されるので、変換設定を行い、設定完了後に変換開始ボタンを押すだけで済みます。

このソフトウェアの開発と販売を行っているソースネクスト社の他のソフトウェアを使ってみた時も思いましたが、ユーザーにできるだけ少ない操作回数で実現できるようユーザーインターフェースが設計されているようで、直感的に使い方を把握できます。使いやすさを重視した分、豊富な機能が犠牲になったりしてるのかもしれませんが、多機能でイマイチ使い方が掴みにくいソフトウェアよりは、万人にとって使いやすいシンプルなソフトウェアを提供するスタイルには好感が持てます。また、シンプルにすることによりリーズナブルな価格を実現できているのであればなおさらです。

あらかじめ用意されている変換設定

変換設定についてですが、あらかじめ複数のタブレット端末やスマートフォン用の自動設定が用意されていますので、変換後ファイルを閲覧予定のタブレット端末を選ぶだけで設定でき、一つ一つ設定値をいじったりする必要がありません。変換設定が用意されているタブレット端末やスマートフォンの機種は以下の通りです。メジャーな機種は大体そろっていました。

・Galaxy SII
・iPad
・iPad 2
・iPad 3(新しいiPad)
・iPhone 4
・iPhone 4S
・Kindle
・Kobo
・Sony Reader

別の機種向けや、もっと詳細に設定を行いたい場合のために、ユーザーによる詳細な変換設定も可能となっており、以下の項目について設定可能でした。

■軽量化
・画像サイズの変更
・画像のグレースケール化
・画質の変更
・ファイルの分割
■画像補正
・文字の太さ
・明るさの調整
・コントラストの調整
・自動余白カットの設定
■PDF
・閲覧用パスワードの設定

変換後のファイルを確認

余白カットが便利

私は過去に様々な書籍をスキャンして画像ファイルにしてきましたが、パソコンで見られれば良いとしてきたため、タブレット端末やスマートフォンでも見やすいとは言えない状態でした。

「いきなりPDF for 自炊」を利用して、タブレット端末、スマートフォン向けに変換してみた結果、特に便利だと思ったのは余白カットです。余白が減った分文字が相対的に大きくなるため、特に画面サイズが小さいスマートフォンでは有効でした。比較的大型の画面で閲覧するためには、余白カットしてもあまり変わらないかもしれませんが、小型の画面で閲覧するためには、余白カットは非常に便利だと思います。

最適なサイズ変換の恩恵は

画像ファイルを最適なサイズに変換するのも、このソフトウェアの大きな特徴でしたが、それほど古くない機種を使用したため、性能が良いせいか、劇的に読み込みや表示速度が速くなるとは感じませんでした。ただ、型落ちで比較的性能が低い機種だと劇的に改善されるかもしれません。

画像補正の威力は

画像補正を使えば、スキャンがあまりうまくいかず、画像がぼやけていたりして画質が悪い状態の画像ファイルを見やすくしてくれると期待し、いろいろ設定をいじって変換を行ってみましたが、さすがにこれは無理なようでした。私の場合は、あまりうまくスキャンがいったとはいえず、パソコンでも目を凝らさないと読みづらいような画像ファイルで試してみましたが、良くて若干読みやすくなった程度でした。そのため、あくまでしっかり取り込まれているものを、さらに読みやすくするための機能と捉えておいたほうが良さそうです。

例えば、パソコンで見る分には、問題ないと感じる文字の太さでも、タブレット端末やスマートフォンで見るとなると文字が細いと感じる場合、文字の太さ調整は有効で、読みやすくなったと思いました。

あれば良いと思った事

プレビュー機能

個人的に変換設定を行う際のプレビュー機能が欲しいと思いました。特に文字の太さや、明るさ、コントラスト調整を行う時です。現状のソフトウェアでは、変換後に出力されるファイルを見て変換結果を確認し、結果が良くない場合は、再度変換対象ファイルの指定から行う必要があります。これではやや面倒なので、変換設定を行いながら、変換対象ファイルの内から1ファイル(1ページ)抽出し変換結果が見られるようなプレビュー機能があれば便利だと思いました。

他の画像ファイル形式の対応

「いきなりPDF for 自炊」では、画像ファイルの場合は今のところJPEG形式のみ対応となっていましたが、他の画像ファイル形式にも対応していれば良いと思いました。その理由は、JPEG形式以外の画像ファイルも変換したかったからです。他のソフトウェアを利用して画像ファイル形式をJPEG形式に変換すれば済む話ですし、あまり多くの画像ファイル形式に対応すると、ソフトウェアの処理内容や設定項目等が増えてしまうので、仕方ないかもしれません。

価格の値下げ

実現したら良いと思った点ですが、「いきなりPDF for 自炊」の標準価格は税込で7,980円であり、やや高い印象を受けました。ソフトウェアはシンプルな機能で構成されているとは言え、内部の処理では複雑で高度な事をしていて開発コストがかかっているのかもしれませんが、ソースネクスト社のソフトウェアは、お手ごろな価格で買えるというイメージがありますので、もう少し価格が安いと良いと思いました。

おすすめ「いきなりPDF for 自炊」販売店

「いきなりPDF for 自炊」は、パソコン用のソフトウェアを取り扱う店で販売されていますが、「いきなりPDF for 自炊」の開発を行っているソースネクストでも販売しています。「超割ダウンロード」サービス(年額2,980円)なら、1年間いつでもソースネクスト製品のダウンロード版ソフトを50%OFFで購入できますので、やや高めな「いきなりPDF for 自炊」のダウンロード版を購入する際は、「超割ダウンロード」で購入するのが良いかも知れません。

ソースネクスト
様々なソースネクスト製品を販売しています。ほとんどのソフトウェア製品にはダウンロード版の販売もあり、購入してダウンロードすればすぐ使えます。



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