DisplayPort Alternate Mode
最終更新日
2024年06月04日
DisplayPort Alternate Modeとは
基礎
DisplayPort Alternate Modeとは、USB Type-CコネクターでDisplayPortのデータ転送を行う機能です。ディスプレイポート・オルタネートモードと読みます。USBのバージョン
DisplayPort Alternate Modeに対応可能なUSBのバージョンはUSB 3.1以降です。コネクターのUSB Type-CがUSB 3.1以降に対応でもDisplayPort Alternate Modeに対応とは限りません。メリット
DisplayPort Alternate Modeを採用するとコネクターの数を減らせます。DisplayPort Alternate Mode対応USB Type-Cコネクターでは、DisplayPortのデータ転送に限らずUSBのデータ転送、USBの給電も同時にできます。DisplayPortコネクターをなくし、USB Type-Cコネクターに集約できます。Windows起動前の画面を表示可能
DisplayPort Alternate Modeはデバイスドライバーを利用しません。そのため、Windows起動前の画面、例えばBIOS画面やUEFI画面を表示できます。DisplayPort Alternate Mode、DisplayPort
DisplayPortのバージョン
DisplayPort Alternate Modeが対応するDisplayPortのバージョンに限らず、他のAlternate Modeが対応する規格のバージョンも掲載します。Alternate Mode | 対応バージョン(2018/11/08時点) |
---|---|
DisplayPort Alternate Mode | DisplayPort 1.4 |
Thunderbolt Alternate Mode | Thunderbolt 3 |
HDMI Alternate Mode | HDMI 1.4 |
VirtualLink | VirtualLink(DisplayPort 1.4) |
DisplayPort Alternate Modeが発表された当初、DisplayPort 1.3に対応でした。後にDisplayPort 1.4に対応しました。
最大解像度や最大リフレッシュレート
DisplayPort Alternate Modeが対応する、DisplayPortの最大解像度や最大リフレッシュレートは、GPUが対応する、DisplayPortの最大解像度や最大リフレッシュレートと同じです。GPUの仕様でわかります。DisplayPort Alternate ModeとUSB Type-Cコネクター
USB Type-CのみDisplayPort Alternate Modeに対応できる
DisplayPort Alternate Modeに対応可能なコネクターはUSB Type-Cのみです。USB Type-A、USB Type-Bは対応できません。DisplayPort Alternate Mode対応とは限らない
コネクターがUSB Type-CでもDisplayPort Alternate Modeに対応とは限りません。DisplayPort Alternate Mode対応なら「D」ロゴマークあり
USB Type-CコネクターがDisplayPort Alternate Modeに対応の場合、USB Type-Cコネクターの周囲に「D」ロゴマークが印字されている場合があります。「D」はDisplayPortの頭文字です。ただし、DisplayPort Alternate Mode対応でも「D」ロゴマークがあるとは限りません。DisplayPort Alternate Mode、USBケーブル
USB Type-Cケーブルが必要
DisplayPort Alternate Modeを使用できるコネクターがUSB Type-Cです。このため、USB Type-Cケーブルが必要です。USB 2.0 Type-CケーブルはDisplayPort Alternate Mode非対応
USB 2.0 Type-Cケーブルは、DisplayPort Alternate Mode非対応です。USB 3.x Type-CケーブルやUSB4 Type-Cケーブルは、DisplayPort Alternate Mode対応です。規格違反でDisplayPort Alternate Mode非対応の場合あり
USB 3.x Type-CケーブルやUSB4 Type-Cケーブルは、規格上ではeMarker内蔵が必須ですが、規格に従っておらずeMarker非内蔵の場合があります。eMarker非内蔵でもDisplayPort Alternate Modeに対応できますが、他にも規格に従っていない仕様があり、DisplayPort Alternate Mode非対応の場合があります。DisplayPort Alternate Modeとディスプレイ
USBデータ転送も行うと最大解像度や最大リフレッシュレートが低下
USB Type-Cには、データ転送できる信号線が4組8本あります。2組4本を1セットとし、2セットを使い分ける場合があります。DisplayPort Alternate Modeを利用する場合、DisplayPortのデータ転送に1セットまたは2セットを割り当てます。DisplayPortのデータ転送とUSBのデータ転送を行う場合、それぞれに1セットを割り当てます。DisplayPortのデータ転送のみ行う場合、DisplayPortのデータ転送に2セットを割り当てます。そのため、例えばUSBハブと一体になったディスプレイとパソコンを接続し、DisplayPortのデータ転送とUSBのデータ転送を行う場合、DisplayPortのデータ転送のみ行う場合と比べて、DisplayPortのデータ転送のために割り当てられる信号線が少なくなります。DisplayPortの最大データ転送速度が低くなり、ディスプレイで表示できる最大解像度や最大リフレッシュレートも低くなる場合があります。
USBハブはUSB 2.0用信号線を使用しDisplayPort速度を維持
USB Type-Cには、USB 3.xのデータ転送用に信号線が4組8本ありますが、他にもUSB 2.0のデータ転送用に信号線が1組2本あります。DisplayPortのデータ転送は前者の全てを使用し、USB 2.0のデータ転送は後者を使用できます。USBハブを内蔵するディスプレイによっては、USBハブは後者を使用するように設定できます。そうするとUSBハブの最大データ転送速度がUSB 2.0の480Mbpsになりますが、DisplayPortの最大データ転送速度が低下しません。出典
・最新ディスプレイ講座――HDMI、DislplayPortから先進のUSB Type-Cまで映像入力インタフェース徹底解説 (1/3) - ITmedia PC USER(2016/10/26公開記事)
・万能だが難解、普及進むUSB Type-Cを理解(4ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2018/11/08時点)
・ノートPCのType-Cをディスプレイ出力に使用中、充電はどこからできる?(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2022/02/17公開記事)
・【教えてVAIO】開発者に教わってきた、USB Type-Cケーブルのトラブル回避方法 - PC Watch[Sponsored](2024/04/12公開記事)
・USB経由で映像を出力する仕組み、ケーブル1本で給電や通信を兼ねる使い方も - まる分かりUSB最新事情:日経クロステック Active(2025/03/14公開記事)
・USB経由で映像を出力する仕組み、ケーブル1本で給電や通信を兼ねる使い方も - まる分かりUSB最新事情(3ページ目):日経クロステック Active(2025/03/14公開記事)
・USB経由で映像を出力する仕組み、ケーブル1本で給電や通信を兼ねる使い方も - まる分かりUSB最新事情(4ページ目):日経クロステック Active(2025/03/14公開記事)
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