SSDのMTBF

最終更新日 2023年09月07日

SSDのMTBFとは

基礎

SSDのMTBFとはMean Time Between Failureの略で、SSDの故障が修復してから次に故障が発生するまでの平均時間です。エムティービーエフと読みます。日本語では平均故障間隔です。

SSDのMTBFはSSDの信頼性を示します。SSDのMTBFが長いほどSSDの信頼性が高い、すなわちSSDが故障しにくいです。SSDのMTBFは、「SSDの全運転時間−SSDの修復時間合計÷SSDの修復回数」で求められます。

出典
MTBF - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典(2010/04/16更新記事)

SSDのMTBFは寿命ではない

SSDのMTBFは、SSDが寿命を迎えるまでの平均時間のように見えます。そうではなくSSDのMTBFは寿命によるものではない故障のしにくさを示すものです。例えば、SSDのMTBFが100万時間の場合、平均的に見て100台のSSDの動作時間が1万時間に達すると1台が故障するという意味です。台数や時間に決まりはなく、統計的な目安を示せればよいです。

SSDのMTBFが、SSDの故障が修復してから次に故障が発生するまでの平均時間であれば、SSDの寿命に近くなりそうです。SSDの故障率が低い時期において、SSDの故障が修復してから次に故障が発生するまでの平均時間がMTBFです。そのため、SSDのMTBFはSSDの寿命よりもかなり長くなります。

SSDを使用開始後しばらくは故障率が高い時期があり、その後はSSDの故障率が低い時期が続き、SSDが寿命を迎える頃に故障率が高まります。SSDのMTBFでは、両者の故障率が高い時期を除いています。

出典
気になる「自然蒸発」と「セル寿命」(9ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2009/11/18公開記事)

SSDのMTBFと故障期

SSD以外にも当てはまることですが、SSDを使い始めてしばらくは故障率が高い時期があり、その時期が終わると故障率が低い時期が続き、そしてまた故障率が高い時期が続きます。

最初の故障率が高い時期を初期故障期、故障率が低い時期を偶発故障期、最後の故障率が高い時期を摩耗故障期と呼びます。

MTBFとは、偶発故障期における故障率を基にして、故障するまでの時間の長さを求めたようなものです。

一般的には寿命とは摩耗故障期に達するまでの時間の長さであり、MTBFは寿命ではありません。

SSDのMTBFは、偶発故障期における故障のしにくさ示す指標です。

SSDが初期故障期や摩耗故障期に当てはまる頃では、MTBFが参考になりません。

SSDのMTBFと耐久性の指標

SSDのMTBFは、耐久性の指標です。

耐久性の指標であることを否定し、TBW(PBW)が耐久性の指標であると見聞きします。

耐久性の意味によって変わり、耐久性が故障が少ないことを意味する場合は耐久性の指標です。

耐久性が寿命の長さを意味する場合は、耐久性の指標ではありません。

SSDのMTBFの比較

SSDのMTBFが長いほど信頼性が高い、すなわち壊れにくいSSDですが、MTBFが長い方が信頼性が高いとは限りません。

SSDのMTBFをどうやって求めたのか各メーカーは公表しておらず、仮に公表していても求め方が違うと公平に比較できません。

何台のSSDを用意して何時間動作させ続けてMTBFを求めたのか、さらに故障の定義等もメーカーによって違うでしょうから、SSDのMTBFを比較しMTBFが長い方のSSDが信頼性高いとは断定できません。


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