SSDの書き換え可能回数

最終更新日 2023年09月07日

SSDの書き換え可能回数とは

基礎

ASCII.jp:クラウド時代に対応するストレージの最新技術 (1/2)(2009/12/18更新記事) より引用します。
なお、書き換え可能回数とは記憶素子に対するデータ記録回数の上限である。この回数が増えると記憶素子の劣化によりデータの保持ができなくなるため、SSDの寿命ともいえる値である。
SSDの書き換え可能回数とは、記憶素子に対するデータ記録回数の上限です。カキカエカノウカイスウと読みます。記憶素子がデータを書き換えると劣化します。データの保持ができなくなるほど劣化すると寿命です。記憶素子が寿命を迎えるとSSDも寿命です。

用語

記憶素子とは、データを記憶する素子です。記憶セルと呼ぶ場合もあります。素子とは、電子回路を作るために使用する部品です。

SSDの書き換え可能回数が不明

どのメーカーもSSDの書き換え可能回数を公開していないので不明です。SLCは10万回、MLCは1万回等がありますが、これは一般的な書き換え可能回数です。例えばSSDが使用するNAND型フラッシュメモリーがMLCであっても書き換え可能回数が1万回かわかりません。

SSDの書き換え可能回数とSSDの寿命

SSDの書き換え可能回数が少ない方が短寿命とは限らない

MLC SSDの寿命がSLC SSDよりも短いと考えられます。一般的にNAND型フラッシュメモリーの書き換え可能回数がSLCは10万回、MLCは1万回のためです。SSDの寿命がWAFとウェアレベリングの効率によっても変わるので、MLC SSDの方が短寿命とは限りません。SSDの寿命が(NAND型フラッシュメモリーの書き換え可能回数)÷(WAF×ウェアレベリングの効率)に比例します。WAFもウェアレベリングの効率も完璧であれば1です。

例えばインテルではMLC SSDの自社モデルをモバイル用途に使用した場合、WAFが1.1、ウェアレベリングの効率が1.04と公開したことがあります。同時にSLC SSDの他社モデルのWAFが10、ウェアレベリングの効率が5と公開しました。インテルのモデルの場合、10,000÷(1.1×1.04)≒8,741です。他社モデルの場合、100,000÷(10×5)=2,000です。8,741÷2,000≒4.3となり、この場合ではMLC SSDの寿命がSLC SSDの約4.3倍です。

出典
【元麻布春男の週刊PCホットライン】SSDの寿命 - PC Watch(2009/04/20公開)

SSDに書き換え可能回数があるが寿命の懸念無用

SSDに書き換え可能回数があるのでSSDの寿命が気になりますが、一般的な用途では気にする必要がありません。SSDが寿命を延ばす様々な機能を搭載しているためです。例えばウェアレベリングが代表的です。ウェアレベリングとは、データ書き込みが論理ドライブ全体に不均等に分散されている場合でも、フラッシュメモリーの物理的な場所全体にデータ書き換え回数を分散させる機能です。

ウェアレベリングにはダイナミックウェアレベリング、スタティックウェアレベリングがあります。ダイナミックウェアレベリングでは、データが書き込まれていない場所の中で、データ書き換え回数が少ない場所を選びデータを書き込みます。スタティックウェアレベリングでは、データ書き換え回数が少ない場所に書き込まれているデータを、データ書き換え回数が多い場所に移動させます。スタティックウェアレベリングは、SSDがアイドル状態等のときに実行します。

出典
(2)空き領域が少ないと遅い!? SSDの仕組み(5ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2014/08/04公開記事)


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