USBメモリーの選び方

最終更新日 2021年12月23日

USBメモリーとは

基礎

USBメモリーとは、外付けストレージの一種です。データの記録にフラッシュメモリーを使用するため小型化・軽量化が可能であり、どの製品も持ち運びしやすいです。昔は容量が小さく容量あたりの価格が高かったので普及しませんでしたが、大容量化と低価格化が実現し普及しました。

USBメモリーは小型・軽量であるが故に紛失しやすいのでデータ漏洩に注意が必要です。重要なデータの保存に使用する場合、セキュリティ機能に注目して選ぶとよいです。

USBという呼び方

「USBメモリー」の「メモリー」を省略し「USB」と呼ぶ場合があります。そのため、「USBに保存する」、「USBに保存した」、「USBに保存されている」、「USBに保存されていた」等が見られますが、間違いではありません。インターフェースのUSBに接続し使用する機器には、USBメモリーに限らず外付けHDDや外付けSSD等もありますが、「USBに保存」と言えば名称に「USB」を含む「USBメモリー」を指すことが明らかです。「USBメモリー」以外に「USB」を含む機器が出てくる等して、「USB」と言えば「USBメモリー」を指すとは限らなくなってきた場合、「USBに保存」等と言うと紛らわしくなります。今のところ「USBに保存」等と言えば「USBメモリーに保存」等を意味します(2021/12/24時点) 。

USBメモリーの種類

キャップ式USBメモリー

キャップ式USBメモリーとは、端子部分を保護するためのキャップがあるUSBメモリーです。デメリットはキャップを紛失してしまう可能性があるくらいです。紛失してもキャップが単体販売されており、キャップなしでも簡単に壊れるものではありません。

キャップ式ボールペンの中には、先とは反対側へキャップを取り付けられる製品がありますが、キャップ式USBメモリーにも同様に取り外したキャップを端子とは反対側へ取り付けられる製品があります。このような製品ならキャップ紛失リスクが減ります。端子部分を保護する方式にはスイング式やスライド式もあり、キャップがないのでキャップ紛失リスクがありません。

端子内部がホコリ等で汚れると接触不良により正常に動作しない場合があるのでキャップ式がおすすめです。スイング式、スライド式でもよいです。

デュアルUSBメモリー

デュアルUSBメモリーとは、パソコンとスマートフォン(タブレット)どちらでも使用できるように2種類の端子があるUSBメモリーです。パソコン用USBメモリーの端子形状の規格はType-Aですが、スマートフォン(タブレット)にType-AのUSB端子がない場合が多いので、変換アダプター(変換ケーブル)が必要です。デュアルUSBメモリーにはType-AのUSB端子に加えて、スマートフォン(タブレット)に多い形状のUSB端子にも対応しています。最近ではスマートフォン(タブレット)にType-CのUSB端子が普及しており、デュアルUSBメモリーはType-AとType-Cに対応している製品が多いです(2019/05/23時点)。

サイズ

挿しっぱなしで使用

USBメモリーを挿しっぱなしで使用し、かつUSBメモリーに物等がぶつかりやすい場合、小型製品がよいです。例えばデスクトップパソコンを足元に設置し前面のUSB端子にUSBメモリーを挿しっぱなしにすると、脚をぶつけてしまいUSBメモリーが破損する可能性があります。小型製品であれば全く出っ張らないわけではないですが、物等がぶつかりにくく、ぶつかっても破損リスクを抑えられます。

容量

必要な容量がある製品を選ぶ

昔は容量あたりの価格が高く、必要な容量を選ぶとしても予算が厳しいのであれば容量に妥協が必要でした。今では128GBでも価格が安い製品であれば1,000〜1,500円です(2021/12/24時点)。必要な容量がある製品を選ぶとよいですが、価格が安いので余裕を持たせて選ぶのもありです。例えば16GBもあれば十分だとしても128GBの製品を選んでおけば、購入後に16GBを超える容量が必要になっても対応できます。

フォーマット後の使用領域がゼロではない理由

USBメモリーをフォーマットするときにファイルシステムを選びます。選んだファイルシステムによっては使用領域の一部を管理領域にするので、フォーマット後の使用領域がゼロになりません。そのため、ゼロではなくてもUSBメモリーの異常ではありません。使用領域とはユーザーのデータを記録する領域です。管理領域とは使用領域に存在するユーザーのデータの場所をOSが管理するためのデータを記録する領域です。

例えばファイルシステムのFATでは、管理領域のサイズが使用領域を必要としないサイズなので、フォーマット後の使用領域がゼロです。ファイルシステムのFAT32では、管理領域のサイズが大きく使用領域の一部を必要とするので、フォーマット後の使用領域がゼロになりません。

インターフェース

規格

USBには複数の規格が存在し、転送速度が12MbbsのUSB 1.1、480MbbsのUSB 2.0、5GbbpのUSB 3.0があります。

USBの規格は互換性があるので、例えばUSBメモリーがUSB 3.0に対応していれば、パソコン側がUSB 2.0対応、もしくはUSB 1.1対応でも接続し使用可能です。ただし、規格が古い方の転送速度になるので、USB 3.0の転送速度は発揮できません。

端子の色

端子内部の色が青のUSBメモリーはUSB 3.0以降に対応です。黒やグレーだとUSB 2.0以前に対応です。USB 3.0以降に対応でも青色とは限らず黒やグレーの場合もあります。

アクセス速度

同じ規格でもアクセス速度が違う

USBメモリーが搭載するフラッシュメモリーやコントローラーが製品によって違い、これらの性能がアクセス速度を左右するので、インターフェースの規格が同じでも製品によってアクセス速度が違います。

容量が大きいほどアクセス速度が速い理由

USBメモリーは容量が大きいほどアクセス速度が速い傾向が見られます。容量が大きいほどフラッシュメモリーチップが多く、複数のフラッシュメモリーチップに対し同時にデータアクセスすることで高速化を実現しているためです。このように高速化しているのかは製品によって違うため、容量が大きい方がアクセス速度が速いとは限りません。

どの製品もアクセス速度が十分

USBメモリーを快適に使用するにはアクセス速度が重要です。昔と違って今ではアクセス速度が随分と底上げされたため、どの製品も十分なアクセス速度があります。大容量データを少しでも速く読み書きしたい等、アクセス速度重視の理由がなければ確認が不要です。

アクセス速度を確認して選ぶ場合、仕様等に未記載の場合もあるので確認ができない製品があります。記載があってもアクセス速度の測定条件がメーカーによって違うので厳密な比較ができません。厳密な比較をして選びたい場合、パソコン関連の雑誌やウェブメディア等を参考にする方法があります。

それでも特定の条件での測定結果なので、自分の使い方ではアクセス速度の優劣が変わる可能性があります。例えば製品Aと製品Bがあり、パソコン関連の雑誌には製品Aの方がアクセス速度に優れている結果が掲載されているが、自分が使用すると製品Bの方が優れている可能性があります。結局は自分の使い方において測定しないと、どの製品がアクセス速度に優れているのかわかりません。

シーケンシャルアクセス速度が重要

一般的にUSBメモリーはデータを連続して読み書きする用途に使用するストレージなので、シーケンシャルアクセス速度が重要です。仕様等にはシーケンシャルライトではなくシーケンシャルリードのアクセス速度が記載されている場合がありますが、一般的にシーケンシャルリードの方が速く、宣伝のために数値が高い方を記載するためです。

USBメモリーの用途次第ではランダムアクセス速度が重要です。例えばUSBメモリーにOSやアプリケーションをインストールしシステムドライブとして使用する場合です。

USBマスストレージクラス

USBマスストレージクラスとは

USBマスストレージクラスとは、USB接続で使用する周辺機器を制御するドライバの仕様を規定する規格です。原則的にパソコン等はUSBマスストレージクラス対応のドライバを標準搭載しており、USBメモリーも対応であれば標準搭載ドライバで動作します。USBメモリーが非対応だと専用ドライバが必要です。原則的にUSBメモリーはUSBマスストレージクラスに対応しています。

ブート

USBメモリーをブートに使用する場合、USBマスストレージクラス対応が必要です。非対応だとBIOSから認識できないためです。対応でもアクセス速度が非常に遅いとブートできませんが、最近のUSBメモリーであれば問題にならないアクセス速度があります。多くの製品が対応していますが、仕様等に対応やブート可能と記載があれば確実です。

ウェアレベリング

USBメモリーにはウェアレベリング対応製品もあれば非対応製品もあります。ウェアレベリング対応だとデータ書き換え回数が平準化され、一部のブロックに書き換えが集中しなくなるので書き換え回数が上限に達するという意味での寿命が延びます。一般的にUSBメモリーはSSDと比べてデータ書き換え回数が多くならない使い方をするものなので、ウェアレベリングの重要性が低く非対応でもよいです。頻繁にデータ書き換えが発生する用途に使用する場合、ウェアレベリング対応製品を選ぶとよいです。

ReadyBoost

ReadyBoostとは

ReadyBoostとはWindows Vistaで追加された機能です。ReadyBoost対応のUSBメモリーをキャッシュメモリーとして使用でき、パソコンの処理速度が向上します。

ReadyBoostを利用するにはUSBメモリーのアクセス速度が十分速い必要があります。ReadyBoost対応はアクセス速度が速いという目安になります。

ReadyBoostによる高速化効果

メインメモリーの容量が十分あるとReadyBoostを利用しても体感できるほど高速化効果が出ません。容量が十分あるとWindows Vistaで新たに追加された機能のWindows SuperFetchによる効果が大きいため、ReadyBoostの効果があまり出ません。

容量が不足すると体感できるほど高速化効果が出ます。例えば1GBあれば十分だが512MBでは不足する場合、512MBでReadyBoostを利用すると効果が出ます。1GBで利用すると効果が出ません。容量不足でも不足しすぎでスワップが頻繁に発生するほどの場合だと効果が出ません。

USB メモリーのセキュリティ機能

USB メモリーは、小型な事もあり、紛失しやすいパソコン周辺機器です。もし、機密情報が保存された USB メモリーを紛失したら大変な事になります。

プライベートな情報がインターネットに流出してしまう可能性もありますし、会社の機密情報の漏洩につながり、大きな責任問題につながる可能性もあります。

そのため、USB メモリーを選ぶときは、セキュリティ機能付きモデルを選ぶのがおすすめです。各メーカーから、様々なセキュリティ機能付きの製品が販売されていますが、基本的にセキュリティ機能が充実したモデルほど、価格が高いです。

しかし、その分安全性が高いので、重要なファイルを取り扱うのであれば、価格が高くてもセキュリティ機能が充実したモデルを選ぶのがおすすめです。

防水・防塵

使用環境

USBメモリーが水や塵に晒されると故障する場合があります。屋外で使用する場合、雨が降る、砂埃が舞う等の環境でも故障リスクを抑えるために防水・防塵対応製品を選ぶとよいです。屋内でも水周り等、水や塵がかかる使用環境であれば防水・防塵対応製品がよいです。

動作環境温度

動作環境温度範囲

USBメモリーの動作環境温度が製品によって異なります。例えば0〜55度、5〜35度等、様々です。一般的な製品よりも動作環境温度の範囲が広い製品もあり、0〜70度、-40〜85度等、高温の環境でも使用できる製品や、極寒の環境でも高温の環境でも使用できる製品もあります。メーカーは動作環境温度の範囲に余裕を持たせて決めており、実際に動作環境温度の範囲外でも使用できる可能性が高いです。

一般的な用途であれば0〜35度程度で十分です。この範囲外から多少ずれても動作する可能性が高いです。氷点下を大きく下回る環境や、人間にとって温度が高すぎる環境等、過酷な環境で使用する場合、もっと動作環境温度範囲が広い製品を選ぶとよいです。

使用上の注意

抜き方

いきなりUSBメモリーを抜くとデータが破損する可能性があります。USBメモリーに対するデータ読み書きが終わりアクセスランプが点滅していなければ、いきなりUSBメモリーを抜いてもよいです。抜こうとした瞬間にアクセスランプが点滅する可能性があるので、「ハードウェアの安全な取り外し」を実行してから抜くと安全です。

静電気

USBメモリーは静電気に弱いです。基板がむき出しになっていませんが、端子に注意が必要です。端子に手等が接触しないように注意します。接触してしまう可能性を考慮し、触れる前に金属製の物等に触れて静電気を逃しておくとよいです。

衝撃・振動

USBメモリーは衝撃・振動に強そうですが弱いです。特に内部にある水晶振動子が衝撃・振動に弱いです。机の上から落とす等しても簡単には壊れませんが、できるだけ乱暴に扱わず丁寧に扱うとよいです。

寿命

USBメモリーには寿命があります。内部にあるフラッシュメモリーにデータを記録しますが、このフラッシュメモリーが書き換えにより劣化し、寿命を迎えるとデータを読み書きできなくなります。一般的にUSBメモリーはフラッシュメモリーが書き換え寿命を迎えるほどの用途に使用されませんので、基板等の部品が寿命を迎える場合が多いです。寿命ではない故障が発生する可能性もありますので、USBメモリーのみにデータを保存しておくと失う恐れがあります。

USBメモリーが書き換え寿命を迎えると、すぐに故障するわけではありません。データ読み書きに時間がかかる、データ読み書きが完了せずエラーが発生する、負荷が高まるとデータを読み取れなくなる等の症状が発生します。短期間でファイルが破損する現象も発生します。基板等の部品が寿命を迎えると認識されない等、いきなりデータ読み書きできなくなる場合が多いです。

トラブル

USBメモリーへ4GB以上のファイルを転送できない

USBメモリーをFAT32でフォーマットして使用すると、FAT32だと4GB以上のファイルを保存できないので、4GB以上のファイルを転送できません。exFATかNTFSにフォーマットし直すと解決できます。NTFSはMacではデータ読み込みはできますがデータ書き込みはできません。exFATは両者できます。フォーマットするとデータが削除されるので、フォーマット前に別のストレージへデータのバックアップが必要です。

データアクセスしてないがアクセスランプが点滅し続ける

アクセスランプが点滅し続け、かつ認識しない場合、USBメモリーが故障の可能性が高いです。認識はするがデータ読み書きできない場合も故障の可能性が高いです。常駐プログラム等がデータアクセスしている場合もあり、その場合は故障ではありません。例えばセキュリティソフトウェアによっては定期的にUSBメモリーにデータアクセスする場合があります。

水に濡れた場合の対処法

防水非対応の製品でも、水に濡れても故障せずデータ読み書きできる可能性があります。ただし、水濡れにより腐食が発生し早期に故障する恐れがあるので使用中止するのが無難です。

濡れた場合、濡れたままパソコン等に接続してはいけません。ショート(短絡)し故障する場合があります。乾かしてから接続します。付着した水をタオルやティッシュ等で拭き取り自然乾燥させます。内部に侵入した水の量、湿度等、様々な要因によって乾燥にかかる時間が違いますが、約1週間も経てば内部も自然乾燥します。密封容器にUSBメモリーと乾燥剤を入れて乾燥させる方法もあり、1週間より早く乾燥する可能性が高いですが、約1週間放置するのが無難です。


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