GTG(Gray To Gray)(中間階調応答速度)

最終更新日 2024年04月24日

GTG(Gray To Gray)(中間階調応答速度)とは

基礎

GTGとはGray To Grayの略で、画素にて中間色から別の中間色への切り替えにかかる時間です。ジーティージーと読みます。日本語では中間階調応答速度です。

GTGが短いメリット

GTGが短いと、動きが激しい映像でも鮮明に表示できる、以上のメリットがあります。

GTGの測定方法

複数に区切った階調間の平均値

GTGの測定方法を解説します。階調を複数に区切り、階調から別の階調への切り替えにかかる時間を全ての組み合わせにおいて測定し、これらの平均値をGTGとします。

GTGの測定方法がメーカーによって異なる

GTGを測定するために階調を何等分に区切るかメーカーによって異なります。階調から別の階調への全組み合わせではなく、隣り合う階調の組み合わせにおいて測定する等、測定する組み合わせの対象がメーカーによって異なります。どのようにGTGを測定したか公表するメーカーが非常に少ないです。そのため、GTGを厳密に比較することができません。

GTGと映像ぼやけ

GTGゼロでも映像ぼやけ発生

液晶ディスプレイでは、GTGがゼロでも映像にぼやけが発生します。液晶ディスプレイがホールド型表示のためです。ぱらぱら漫画のように表示することで映像が動いているように見えますが、ホールド型表示だと前に表示した内容が残像として残りやすく、その残像と最新表示内容が重なり、映像にぼやけが発生します。

映像ぼやけ解決技術

CRTディスプレイではインパルス型表示のため、映像にぼやけが発生しません。そこで液晶ディスプレイでもインパルス型表示のようにするために、表示内容と次に表示する内容の間に一瞬だけ全画面を黒色表示にすると、映像のぼやけを抑えられます。

表示内容と次に表示する内容、両者の表示内容から両者の間に表示する内容を作り出し、さらにリフレッシュレートを倍にすることで映像にぼやけを抑える方法もあります。ホールド型表示のままですが、1つの内容が表示される時間が短くなり、前の表示内容が残像として残りにくくなります。残像を抑えられれば、映像のぼやけも抑えられます。

出典

GTG(ジーティージー)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書
コントラスト比、視野角、応答速度液晶ディスプレイのスペックについて知る(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2007/10/10公開記事)


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