NVIDIA GPUのResizable BAR

最終更新日 2023年09月07日

基礎

GeForce RTX 30 シリーズが Resizable BAR の対応でパフォーマンスを加速 | GeForce News | NVIDIA より引用します(この記事の公開年月日は2021/03/30)。

Resizable BAR は、PCI Express インターフェイスのオプション テクノロジです。ゲーム内の世界を移動する際、GPU メモリ (VRAM) は、テクスチャ、シェーダー、ジオメトリを、CPU から GPU への多数の小さな転送によって常に転送しています。

現代のゲーム アセットのサイズはますます大きくなっているため、これにより多くの転送が発生します。 Resizable BAR を使用すると、アセットは必要に応じて要求され完全に送信できるようになるため、CPU はフレーム バッファ全体に効率的にアクセスできます。また、複数のリクエストが行われた場合、転送を順に行うのではなく同時に行うことができます。

引用した内容を参考に大雑把に言えば、Resizable BARとはCPUとVRAMの間に発生するデータ転送の効率を上げる機能です。VRAMとはVideo Random Access Memoryの略であり、グラフィックス関連のデータを一時的に保存するところです。ビデオメモリー、グラフィックスメモリー等と呼ぶ場合もあります。

Resizable BARを使用しない場合、一度に転送できるデータ量に制限があります。荷物を小分けにして運ぶイメージです。Resizable BARを使用する場合、一度に転送できるデータ量の制限がなくなります。荷物を小分けにせずに運ぶイメージです。

GeForce RTX 30シリーズから対応

Resizable BARはPCI Expressにある機能です。この機能を使用可能になる条件の一つが、GPUがResizable BARに対応です。NVIDIA GPUではGeForce RTX 30シリーズからResizable BARに対応し始めました。

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