HDMI(High-Definition Multimedia Interface)
最終更新日
2024年06月28日
HDMI(High-Definition Multimedia Interface)とは
基礎
HDMIとはHigh-Definition Multimedia Interfaceの略で、デジタル映像データとデジタル音声データの入出力に使用するインターフェースの規格です。エイチディーエムアイやエッチディーエムアイと読みます。策定年月
2002年12月にシリコンイメージを中心として、ソニー、東芝、トムソン・マルチメディア、パナソニック、日立製作所、フィリップスがHDMIを策定しました。DVIの後継
HDMIがDVIの後継です。DVIが主にパソコンとディスプレイの接続に使用されてきましたが、テレビ、レコーダー等のAV機器向けにDVIを進化させたものがHDMIです。DVIでは映像データのみ転送ですが、HDMIでは音声データの転送を追加しました。著作権保護機能のために、データを暗号化する方式にHDCPの対応も追加しました。機器認証等のための制御データの転送も追加しました。AV機器にHDMIが普及し、パソコンとディスプレイにもHDMIが普及しました。データの劣化なし
HDMIでは映像データと音声データをデジタルデータのまま転送します。そのため、映像データと音声データの劣化がありません。転送時にデジタルデータからアナログデータに変換するため劣化するD端子、S端子等と比較すると、HDMIの方が画質、音質が高いと体感できるほどです。著作権保護機能に対応
HDMIでは著作権保護機能に対応しています。データを暗号化する方式にHDCPを採用しています。相互制御機能に対応
HDMIではAV機器間の相互制御機能に対応しています。HDMIで接続されたテレビ、レコーダー等の一括操作等を実現できます。ライセンス料
HDMIを製品に実装するには、年間1万ドルのライセンス料が発生し、HDCPの実装に年間1万5千ドルのライセンス料が発生します。これらがメーカーの負担になります。ライセンス料に関係なく製品の価格を変えないメーカーが存在するかもしれませんが、ライセンス料が製品の価格上昇につながっているメーカーが多いと見るのが妥当です。HDMIの信号
TMDS採用
HDMIではTMDSを採用しています。TMDSとはTransition Minimized Differential Signalingの略で、コンピューターとディスプレイとの間で伝送する画像のデジタル信号の規格です。RGB各1チャンネル、クロック同期用1チャンネル、以上の合計4チャンネルを使用します。HDMIのバージョン
バージョンによる違いあり
HMDIにバージョンがあります。最大データ転送速度や対応機能がバージョンによって違います。バージョンに規定の全機能に対応とは限らない
HDMIポートを搭載し特定のバージョンに対応でも、そのバージョンが規定する全ての機能に対応とは限りません。HDMIポート
ポートサイズがDVIより小さい
HDMIがDVIの後継に該当し、DVIよりも機能に優れていますが、HDMIのポートのサイズがDVIよりも小さいです。DVIだとノートパソコンに搭載しにくいサイズですが、HDMIなら搭載しやすいサイズです。サイズが小さいHDMIポートがある
HDMIポートに複数の種類があります。HDMIポートのサイズが大きい順に並べると、主に通常のHDMIポート、ミニHDMIポート、マイクロHDMIポートがあります。HDMIポートのタイプ
HDMIポートを「タイプ+アルファベット」で分類する場合があります。タイプ | 特徴 |
---|---|
タイプA |
・幅14mm×高さ4.55mm ・ピン数が19本 |
タイプB |
・幅21.3mm×高さ4.55mm ・ピン数が29本 ・高解像度に対応するためのタイプ |
タイプC | ・幅10.5mm×高さ2.5mm |
HDMIケーブル
1本のケーブルで転送
従来のインターフェースの規格、例えばDVIでは映像データ用のケーブル1本、音声データ用のケーブル1本、合計2本のケーブルが必要です。DVIでは制御データの転送に非対応です。HDMIでは映像データと音声データと制御データを1本のケーブルで転送できます。HDMIでは制御データを利用できるため、例えばテレビとDVDレコーダーの連携動作を実現できます。ライセンス料のため価格が高い
従来のケーブルと比較するとHDMIケーブルの価格が高い印象を受けるかもしれません。従来のケーブルよりもコストがかかる理由もありますが、ライセンス料が価格に反映されているという理由があります。HDMIとAV機器
AV機器でもHDMI使用
パソコンとディスプレイとの接続にHDMIを使用しますが、テレビ、DVDレコーダー、ビデオカメラ、家庭用ゲーム機等のAV機器同士の接続にもHDMIを使用します。AV機器と共に規格も進化
技術進歩によりAV機器の性能や機能が向上します。これを踏まえてHDMI Licensingが規格を見直し、新しい規格を出します。この新しい規格に対応したAV機器が登場します。出典
・HDMI - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典(2010/04/16更新記事)
・HDMI(エッチディーエムアイ)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書
・HDMI | 時事用語事典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス(2014/03公開記事)
・HDMI(エイチディーエムアイ) | 時事用語事典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス(2016/03公開記事)
・HDMI(1)――デジタル時代のAVケーブル:デジモノ家電を読み解くキーワード - ITmedia NEWS(2007/06/07公開記事)
・DisplayPortからD-Subまで――液晶ディスプレイの「映像入力インタフェース」を網羅する:ITmedia流液晶ディスプレイ講座II 第2回(3/4 ページ) - ITmedia PC USER(2008/12/12更新記事)
・HDMIとDVIの違いは? | 日経クロステック(xTECH)(2009/12/28公開記事)
・最新ディスプレイ講座――HDMI、DislplayPortから先進のUSB Type-Cまで映像入力インタフェース徹底解説 (1/3) - ITmedia PC USER(2016/10/26公開記事)
・HDMI(エッチディーエムアイ)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書
・HDMI | 時事用語事典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス(2014/03公開記事)
・HDMI(エイチディーエムアイ) | 時事用語事典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス(2016/03公開記事)
・HDMI(1)――デジタル時代のAVケーブル:デジモノ家電を読み解くキーワード - ITmedia NEWS(2007/06/07公開記事)
・DisplayPortからD-Subまで――液晶ディスプレイの「映像入力インタフェース」を網羅する:ITmedia流液晶ディスプレイ講座II 第2回(3/4 ページ) - ITmedia PC USER(2008/12/12更新記事)
・HDMIとDVIの違いは? | 日経クロステック(xTECH)(2009/12/28公開記事)
・最新ディスプレイ講座――HDMI、DislplayPortから先進のUSB Type-Cまで映像入力インタフェース徹底解説 (1/3) - ITmedia PC USER(2016/10/26公開記事)
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