SSDのデータランダマイザ

最終更新日 2023年09月07日

データランダマイザとは

データランダマイザとは、隣接するセルに同じデータが連続しないように、データをランダムに配置して書き込む機能です。ビットエラーが発生しにくくなります。

データ読み込み時にビットエラーが多すぎるとECCで訂正不可能になりデータが破損しますが、この機能により破損リスクを抑えられます。

データランダマイザのイメージ

あくまでもイメージで解説します。フラッシュメモリーにはセルと呼ぶ小さい箱が多数あり、各セルに電子を入れてデータを記録します。データの違いはセルに入っている電子量の違いで判別します。

シンプルに考えて、1を記録するときは電子量が10個、0を記録するときは電子量が0個とします。1つのセルに電子を10個入れて1を記録するとき、セルが非常に小さいので周囲のセルにも電子が入ってしまいます。1を記録するセルが周囲に多いと、電子量が10個よりも大きく増えてしまい一定以上になるとエラーになります。1を記録するセルの周囲に0を記録するセルが適度にあると、電子量が10個より大きくは増えにくくエラーが発生しにくいです。

仮に各セルに電子量が10個入っても、電子が時間経過によって漏れ出してしまい周囲のセルに入ってしまう場合があります。電子量が10個入っているセルが密集していると、電子の漏出によって互いに影響し一部のセルで電子量が大きく変化してしまうリスクが大きくなります。

データランダマイザでは、1を記録するセルと0を記録するセルをランダムに配置して書き込み、電子量が大きく変わらないようにします。

1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
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1を記録するセルが偏っていると周囲のセルによって電子量が大きく変わってしまう

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1 1 0 1 1 0 0 1 0 1
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1を記録するセルと0を記録するセルが適度に散らばっていると電子量の変化が小さい


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