SSDのDZT
最終更新日
2023年09月07日
SSDのDZTとは
基礎
SSDのDZTとはDeterministic Zeroing Trimの略であり、Trimの通知によりSSD上で削除可能になったデータに対し読み込みが発生したときにゼロ「0」を返す機能です。DZT非対応でもゼロを返す製品がありますが、DZT対応であれば必ずゼロを返します。DZT非対応SSDの中には、ゼロではなく削除可能になったデータそのものを返す製品もあります。
DZTの必要性
RAID 5、RAID 6で必要になる
一般的な用途ではDZTが不要です。RAID 5またはRAID 6を利用するときに必要です。RAID 5、RAID 6では複数のストレージに分けてデータとパリティを書き込みます。どれかストレージが故障しデータを読み込めなくなっても、他のストレージに書き込みしたパリティよりデータを復旧できます。OSから操作して削除したがストレージ上には残っているデータが、上書きが発生するまで変わらないとしパリティを生成します。パリティ生成に必要な条件です。Trimの通知によりデータを削除可能として扱うので、上書きが発生する前にSSDが削除する場合があります。上書きが発生する前にデータが変わる可能性があり不確定です。パリティ生成に必要な条件を満たしません。
DZTを利用すると、OSで削除したがSSD上に残っているデータをゼロとして扱うので、上書きが発生するまでゼロのまま変わりません。パリティ生成に必要な条件を満たします。
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