光ディスクの保管

最終更新日 2023年09月07日

光ディスクの保管とは

基礎

光ディスクの保管とは、光ディスクが正常にデータ読み書きできる状態を維持するように管理することです。

光ディスクの適切な保管方法

光ディスクのデータを失わないように適切な方法で保管

光ディスクの適切な保管方法が多いですが、難しくありません。不適切な方法で保管するとデータを読み込めなくなり失う恐れがあるので、面倒でも適切な方法で保管します。下記の出典を参考に適切な保管方法について記載します。

出典
記録メディアの寿命はどれくらい? | 日経クロステック(xTECH)(2006/03/27公開記事)
長期保管に向く光ディスク、ただし「直射日光」「高温多湿」「汚れや傷」は大敵 | 日経クロステック(xTECH)(2023/05/25公開記事)
長期保管に向く光ディスク、ただし「直射日光」「高温多湿」「汚れや傷」は大敵(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2023/05/25公開記事)

記録面に指紋やホコリを付着させない

TDKによると、光ディスクを使用できないと訴えるユーザーの原因の9割以上が、光ディスクの記録面に付着した指紋やホコリです。記録面に指等が触れないようにし、ホコリ、水、油等が付着しないように保管します。指紋が付着してもそのままにして後で拭き取ればよさそうですが、指紋の脂を餌にしてカビが生える恐れがあります。

記録面とは逆の表面も丁寧に扱う

光ディスクの記録面とは逆の表面も扱いに注意が必要です。光ディスクに何のデータを保存したかわかりやすいようにしておきたいものですが、ラベル等を貼らない、先が硬い筆記用具で強く書くことをしない等に気をつけます。

レーベル面にラベルを貼らない

光ディスクの記録面とは反対側のレーベル面にラベルを貼っても問題なさそうです。しかし、接着剤や湿気の影響で光ディスクが反る場合があります。ラベルを貼った状態で光ディスクを使用すると、回転時に重心がずれてデータ読み書きできない場合があります。レーベル面でもラベルを貼らない方がよいです。

記録面が他の物に接触しない

記録面がデリケートなので他の物に接触しないように保管がよいです。接触すると傷が付き読み込めなくなる恐れがあります。例えば紙の箱に光ディスクを入れて保管すると紙に接触するのでよくないです。

積み重ねない

光ディスク同士を積み重ねて保管すると記録面が接触するのでよくないです。積み上げると重さによる力が生じ、光ディスクが歪む恐れがあるのもよくない理由です。

スピンドルケースはよい

スピンドルケースに入れて保管すると光ディスク同士が積み重なりますが、これはよい保管方法です。光ディスクの最内周部に厚みがあり、記録面が接触しにくいためです。しかし、全く接触しないわけではなく、記録面にかかる重さによる力が生じるので歪む恐れがあります。そのため、最善の保管方法ではありません。

光ディスク用のプラスチックケース

光ディスク用のプラスチックケースに入れて保管すると、ホコリ、汚れ、傷等を防げることに加えて、記録面が他の物に接触しません。立てた状態にすれば記録面にかかる重さによる力を抑えられ歪む恐れがありません。最善の保管方法です。

直射日光を当てない

光ディスクに直射日光が当たると劣化が早まります。温度が高くなるので劣化が早まりますが、特に直射日光に含まれる紫外線が劣化を早めます。例えばCD-Rの場合、直射日光が当たった時間が2時間程度でもデータを読み込めなくなる場合があります。光ディスクに直射日光が当たらない場所に保管します。

高温多湿を避ける

光ディスクが高温になると光ディスクに反りや歪みが生じます。光ディスクが多湿に晒されると光ディスク内部の層が腐食します。高温多湿を避けて光ディスクを保管します。

光ディスクの保管に適切な温度と湿度

温度が5〜25度、湿度が20〜60%

光ディスクの保管に適切な温度と湿度は、厳しい条件だと温度が20度、湿度が40%です。緩い条件だと温度が5〜25度、湿度が20〜60%です。厳しい条件で保管すると最も劣化しません。しかし、緩い条件でも保管するのが難しいです。とりあえず温度や湿度が低すぎる、または高すぎる場所で保管しないようにするとよいです。

別の記憶媒体にも保存しておく

日本国内では春夏秋冬と1年が経つ間に温湿度の変化が激しく、全体的に湿度が高いです。緩い条件でも保管するのが難しい場合、光ディスクの劣化が早いと認識し、光ディスクに限らずHDD、クラウド・ストレージ等にも保存しておくとよいです。

温湿度の急激な変化に晒すと劣化しやすい

適切な温度と湿度で保管するとしても、使用場所の温度と湿度と比べて大きな差があると、温湿度の急激な変化により劣化が早まるため注意が必要です。特に結露に注意が必要です。

コラム

JISが望ましいとする光ディスク保存環境

「JIS Z 6017:2013 電子化文書の長期保存方法」では、JISが望ましいとする光ディスク保存環境を記載しています。

保存条件 長期保存環境 オフィス環境
温度 10〜25度 5〜30度
湿度 40〜60% 15〜80%
じんあい
(塵埃)
じんあいの少ない環境 じんあいの少ない環境
保管庫
構造
耐火構造で,施錠管理できる。
外光を受けない,結露しない。
施錠管理できる。
外光を受けない,結露しない。
その他 有害な気体が存在しない。 有害な気体が存在しない。

長期保存環境が望ましいですが、オフィス環境を参考にするとよいです。長期保存環境の方が光ディスクを長期保存できますが、条件が厳しいです。


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