デスクトップパソコンの一体型

最終更新日 2024年11月01日

デスクトップパソコンの一体型とは

基礎

デスクトップパソコンの一体型とは、デスクトップパソコン本体の形状の一種で、パソコン本体とディスプレイが一体化しています。イッタイガタと読みます。

CRTディスプレイから液晶ディスプレイへ

昔の一体型はパソコン本体とCRTディスプレイが一体化していました。今の一体型はパソコン本体と液晶ディスプレイが一体化しています。

一体型が普及

昔は一体型がありませんでしたが、日本国内パソコンメーカーが一体型の販売を始め、デスクトップパソコンの主力になりました。後に海外パソコンメーカーも一体型の販売を始めました。当初は一体型があまり売れず廃れていくと思われましたが、他のデスクトップパソコンと比べて省スペースのため、スペースに制約のある家庭やオフィスで需要が高まり、デスクトップパソコンの主流になるほど普及しました。

一体型デスクトップパソコンのメリット

設置スペース

一体型の設置に必要なスペースは、画面サイズが同じ外付けディスプレイと同じくらいで小さいです。

パソコン本体とディスプレイが分離していると両者を接続するケーブルが必要ですが、一体型では不要であり、電源ケーブルが1つで済みますので、ケーブルが少なくなりパソコン周りがすっきりします。

設置場所の変更

ノートパソコンほどではありませんが、設置場所を変えやすく、例えば机の脇に移動する程度の変更をしやすいです。

デザイン

一体型にはデザインに凝った製品が多く、一見するとパソコンには見えない製品もあります。

一体型デスクトップパソコンのデメリット

性能

一体型は内部スペースが狭く冷却性能を高くできませんので、発熱が大きい高性能CPUや高性能GPUを搭載できません。

モバイルパソコン向けCPUやdGPUであれば高性能な製品を搭載できますので、負荷が大きい作業に適するほど高い性能を持てます。

厳密には一体型でもデスクトップパソコン用CPUの搭載は可能であり発売されたことがありますが、最高クラスの高性能CPUの搭載はできません。

拡張性

一体型は、拡張性が低いです。

原則的には、内蔵ストレージ、内蔵光学ドライブの増設、ビデオカードの増設ができません。

メインメモリーの交換や増設、ストレージの交換くらいは可能な製品が多いですが、その作業がしにくいです。

ユーザーによる交換や増設作業を考慮して作られていませんので、筐体を開ける作業だけでも面倒な場合が多いです。

コストパフォーマンス

一体型は、ディスプレイ分の価格を考慮してもコストパフォーマンスが低いです。

画質

一体型のディスプレイは、低コスト重視の場合が多いです。

買い替え

一体型のディスプレイの画質等に不満を感じても、ディスプレイだけを買い替えることができません。

パソコン本体に該当する部分とディスプレイの部分どちらかが故障した場合、片方を修理に出せず、片方を買い替えることができません。

まだ故障していなくても、パソコン本体かディスプレイどちらかが性能が陳腐化し買い替えたい場合、丸ごと買い替えとなり、まだまだ片方が使用できるのにもったいないです。

映像入力端子がある場合は外付けディスプレイとし使用でき、映像出力端子がある場合は外付けディスプレイに接続して使用する方法がありますが、そこまでするつもりならパソコン本体とディスプレイを別々にそろえる方がよいです。

一体型デスクトップパソコンと用途

昔は一体型の中で高性能でもパソコン全体の中では低性能だったので、インターネットやメール等の日常用途に向いているパソコンでしたが、今ではPCゲーム、動画編集、画像編集等に向いてるほど高性能な製品があります。

拡張性が低いので、購入後に性能の向上や機能の追加をしていきたい場合や、故障したときに自分で修理したい場合は適していません。

コストパフォーマンスが低いので、価格の安さを重視する場合は向いてません。

外付けディスプレイには画質重視等、様々な製品がありますが、それを使用する場合は向いていません。

映像出力端子がある場合、外付けディスプレイに接続し使用できますが、一体型のディスプレイ部分に余計な出費がかかります。

一体型デスクトップパソコンを使用する理由

デメリットが多い一体型ですが、私は使用しています。

テレビパソコンが欲しかったので一体型を購入し、テレビ番組の視聴や録画をするために使用しています。

昔はデスクトップパソコンの他の種類やノートパソコンにもテレビパソコンがありましたが、廃れてきており一体型のみになりました。

テレビパソコンではないパソコンを選び、テレビ機能を持つPCパーツや周辺機器を使用する方法もありますが、相性問題が発生し正常に録画できない等のトラブルに悩まされる可能性があります。

既に完成されているテレビパソコンの場合、そのようなトラブルに悩まされることがなく安心して使用できす。

テレビパソコンのメーカーはNECや富士通が有名ですが、テレビパソコンとしての完成度が高くテレビ機能が豊富で使いやすいです。

テレビパソコンにタワー型や省スペース型があれば選びたいところですが、完成度の高さを考慮すると一体型でもあまり抵抗を感じません。

出典

・一体型パソコン - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典(2010/04/16更新記事)

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