デスクトップパソコンの省スペース型

最終更新日 2024年11月01日

デスクトップパソコンの省スペース型とは

基礎

デスクトップパソコンの省スペース型とは、デスクトップパソコン本体の形状の一種で、本体が小さく、横置きにも縦置きにもできる、大きな分厚い本のような形状です。ショウスペースガタと読みます。他の呼び方に、スリムタワー型があります。

本体の幅、奥行き、高さの中で、特に幅が狭いのが特徴です。タワー型よりも幅が狭いですが、高さと奥行きは同じくらいです。

省スペース型でも本体が大きい

省スペース型と言ってもタワー型と比べたら省スペースで済むと言えるだけであり、コンパクト型、スティック型、一体型の方が遥かに設置スペースを抑えられます。それなら省スペース型の存在価値がなさそうですが、本体の大きさを活かしたメリットがあります。

スモール・フォーム・ファクター

省スペース型デスクトップパソコンをスモール・フォーム・ファクターと呼ぶ場合があります。スモール・フォーム・ファクターとは、薄型・小型のデスクトップパソコンです。定義が厳密ではなく曖昧です。広義にはタワー型より小さいパソコンであればスモール・フォーム・ファクターに該当します。キューブ型も該当しますが、製品によってはタワー型とサイズが同じくらいなので該当しない場合もあります。ノートパソコンでもデスクトップパソコンのように設置場所を固定して使用するような大型製品の場合は該当します。

省スペース型デスクトップパソコンのメリット、デメリット

省スペース型でも必要な設置スペースが大きいですが、タワー型よりは抑えられます。

省スペース型は横置きも可能であり(製品によっては不可能)、縦長の隙間スペースだけでなく横長の隙間スペースにも設置でき、隙間スペースを活かせます。

省スペース型の内部スペースは広く冷却性能を高くできますので、高性能CPUを搭載している製品があります。

最高クラスの高性能CPUは、省スペース型にとって発熱と消費電力が大きすぎるため搭載できません。

サイズが小さいロープロファイル対応のビデオカードのみ搭載可能なので、高性能GPUを実装しているサイズが大きいビデオカードの搭載はできません。

特殊な内部構造にしサイズが大きいビデオカードを搭載している省スペース型がありますが、例外的な存在です。

タワー型ほどではありませんが、拡張性が高いです。

拡張性が高いと言っても、内蔵ストレージや内蔵光学ドライブの搭載可能台数が少ないです。

内蔵ストレージや内蔵光学ドライブはドライブベイに搭載しますが、省スペース型は内部スペースが狭くドライブベイが少ないので、多くてもそれぞれ2つ程度までしか搭載できません。

ビデオカード以外の拡張カードに関しても同様で、ロープロファイル対応のみ搭載できます。

拡張カードには、ビデオカードに限らずビデオキャプチャーカード、サウンドカード、インターフェースカード等がありますが、ロープロファイル対応ではないサイズが大きい拡張カードは搭載できません。

コストパフォーマンスが高いです。

省スペース型デスクトップパソコンの用途

できるだけ設置スペースを抑えたいが、高性能CPUが必要な人や、コストパフォーマンスの高さを重視する人に向いています。

デスクトップパソコンの中でコストパフォーマンスが高い種類に限ると、最も設置スペースを抑えられるのが省スペース型です。

他の種類を選ぶ方が設置スペースを抑えられますが、省スペースだとコストパフォーマンスが高いのでお得であり、同じ予算で比較すると省スペース型の方が高性能です。

サイズが大きいビデオカードを搭載できませんので、高性能GPUを必要とする用途に適していません。

ロープロファイル対応ビデオカードのグラフィックス性能で十分であれば、省スペース型でも問題ありません。

出典

省スペース型 - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典(2008/04/16更新記事)


キャンペーン情報(PR)
マウスコンピューター
・オータムセール
最大50,000円OFF
(10月9日迄)
DELL
・今週のおすすめ製品
対象製品が特別価格でお買い得
(キャンペーン実施中)
パソコン工房
・決算セール
セール対象BTOパソコン最大55,000円OFF
(10月1日迄)