USB4
最終更新日
2024年05月29日
USB4とは
基礎
USB4とはUniversal Serial Bus 4の略で、USB 3.2と比べてデータ転送速度が2倍に向上したUSBの規格です。ユーエスビー・フォーと読みます。流せる信号
USB4ではUSB信号に限らず、DisplayPort信号、PCI Express信号、Thunderboltネイティブ信号も流せます。ただし、PCI Express信号、Thunderboltネイティブ信号に対応とは限りません。USB 3.2以前と互換性あり
USB4はThunderbolt 3を基礎として開発されましたが、USB 3.2以前の仕組みを残しているため、USB 3.2以前と互換性があります。規格上ではUSB 3.2のデータ転送速度が最大20Gbpsです。USB4対応機器では最大20Gbpsに対応とは限らず、最大10Gbpsに対応の場合もあります。
USB4、USBの規格の表記
USBの規格の新表記
2022年9月にUSB-IFが、USBの規格の新表記を公開しました。旧表記 | 新表記 |
---|---|
USB 3.2 Gen 1x1 | USB 5Gbps |
USB 3.2 Gen 2x1 | USB 10Gbps |
USB 3.2 Gen 2x2 | USB 20Gbps |
USB4 Gen 3x2 | USB 40Gbps |
USB 1.1とUSB 2.0に変更ありません。USB4 Gen 3x1等が規格上に存在しますが、対応するUSB機器が存在しないため表記の変更の対象外です。
この記事では旧表記を使用します。新表記よりも旧表記を使用する方が解説しやすいためです。
USB4とThunderbolt 3
Thunderbolt 3が基礎
USB4はUSB 3.2の後継ですが、Thunderbolt 3を基礎として開発されました。そのため、USB4の仕組みがThunderbolt 3の仕組みと似ています。Thunderbolt 3対応とは限らない
USB4はThunderbolt 3を基礎として開発されたことから推測できますが、Thunderbolt 3と互換性があります。しかし、USB4に対応でもThunderbolt 3に対応とは限りません。USB4とThunderbolt 4
USB4とThunderbolt 4が異なる規格
1個のUSB Type-CポートがUSB4とThunderbolt 4の両者に対応の場合があるため、USB4とThunderbolt 4が名称が異なるだけで同じ規格と誤解しやすいです。USB4とThunderbolt 4が異なる規格という認識が正しいです。USB4とThunderbolt 4の両者に対応のUSB Type-Cポートに対し、USB4機器を接続するとUSB4を利用してデータ転送し、Thunderbolt 4機器を接続するとThunderbolt 4を利用してデータ転送します。Thunderbolt 4対応とは限らない
USB機器ではUSB4に対応でもThunderbolt 4に対応とは限りません。Thunderbolt 4非対応USB4対応パソコン存在せず
パソコンではThunderbolt 4とUSB4に対応するモデルのみ存在し、Thunderbolt 4に非対応でUSB4に対応のモデルが存在しません(2021/12/09時点)。パソコンがインターフェースに対応するなら、そのインターフェースのコントローラーを搭載しますが、USB4コントローラーが存在せず、Thunderbolt 4コントローラーが存在するためです。Thunderbolt 4ではUSB4に標準対応するため、パソコンがThunderbolt 4コントローラーを搭載すればUSB4にも対応できます。USB4のデータ転送速度
最大40Gbps
USB4のデータ転送速度が最大40Gbpsです。USB4対応でも最大20Gbps
USB4に対応でも最大40Gbpsに対応が必須ではありません。最大20Gbpsに対応の場合もあります。その場合、USB4とThunderbolt 3に対応でも、Thunderbolt 3も最大20Gbpsになります。規格上ではThunderbolt 3のデータ転送速度が最大40Gbpsです。USB4とUSB Type-C
USB4対応にUSB Type-C必要
USB4に対応するにはUSB Type-Cが必要です。USB Type-AではUSB4に対応できません。USB Type-AではUSB 3.2 Gen 2x1までなら対応できますが、USB 3.2 Gen 2x2に対応できません。USB Type-CとUSB Type-A、それぞれが対応できるUSBの規格が下表の通りです。
規格 | 最大速度 | Type-C | Type-A |
---|---|---|---|
USB 2.0 | 480Mbps | ◯ | ◯ |
USB 3.2 Gen 1x1 | 5Gbps | ◯ | ◯ |
USB 3.2 Gen 2x1 | 10Gbps | ◯ | ◯ |
USB 3.2 Gen 2x2 | 20Gbps | ◯ | × |
USB4 Gen 3x2 | 40Gbps | ◯ | × |
厳密には他にもUSBの規格があります。ここでは普及しているUSBの規格に限定しています。
USB Type-CポートがUSB4対応とは限らない
USB Type-CポートがあってもUSB4に対応とは限りません。USB4とUSBバスパワー
USBバスパワーに対応
従来と同じくUSB4もUSBバスパワーに対応しています。給電できる最大電力の最小要件が7.5Wです。最大電力15Wまで対応できます。USB Type-C Currentを利用
USB4ではUSB Type-C Currentを利用します。USB Type-C CurrentをUSBバスパワーに含めないとする場合、USB4にUSBバスパワーがなくUSB Type-C Currentを利用するとなります。USB4と周辺機器
USB4対応周辺機器が少ない
USB4に対応する周辺機器が少ないです(2022/12/16時点)。USB4のデータ転送速度が最大40Gbpsですが、多くの周辺機器にとって最大40Gbpsの必要性が低いためです。データ転送速度が重要な外付けSSDでもUSB 3.2 Gen 2x1(最大10Gbps)に対応するモデルが多く、それで十分です。キーボードやマウス等ではUSB 2.0(最大480Mbps)に対応するモデルが多く、それで十分です。出典
・データ通信・給電・ディスプレイ出力の相乗りで分かりにくいUSB、最新規格を整理(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2021/12/09公開記事)
・データ通信・給電・ディスプレイ出力の相乗りで分かりにくいUSB、最新規格を整理(3ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2021/12/09公開記事)
・USB4とThunderbolt 4が同じ規格だという誤解、一体何が違うのか | 日経クロステック(xTECH)(2022/02/15公開記事)
・Thunderbolt 4とUSB4はどこまで同じ?周辺機器との組み合わせはより複雑に | 日経クロステック(xTECH)(2022/12/16公開記事)
・Thunderbolt 4とUSB4はどこまで同じ?周辺機器との組み合わせはより複雑に(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2022/12/16公開記事)
・USBの謎、Type-C端子はType-Aよりも絶対高速か? | 日経クロステック(xTECH)(2023/03/23公開記事)
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・USB4とThunderbolt 4が同じ規格だという誤解、一体何が違うのか | 日経クロステック(xTECH)(2022/02/15公開記事)
・Thunderbolt 4とUSB4はどこまで同じ?周辺機器との組み合わせはより複雑に | 日経クロステック(xTECH)(2022/12/16公開記事)
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