パソコンの選び方と買い方

液晶モニターの選び方

最終更新日 2008年01月24日

モニターとは

モニターとはパソコンからの出力情報を画面に映し出すものです。前まではブラウン管を使用するCRTモニターが主流でした。今は液晶モニターが主流です。省スペースで省電力で目にも優しいです。

昔は液晶モニターよりCRTモニターの方が画質がきれいでした。それは、昔は液晶モニターとパソコンをつなく機器にデジタル信号をそのまま伝えるものがなかったからです。それでパソコンからのデジタル信号をアナログ信号に変えて液晶モニターへ出力し、液晶モニターでアナログ信号をデジタル信号に変えて表示してましたので、どうしても画質が悪くなったのです。

現在でも、画質が一番いいのはCRTモニターですが、それは数十万円もするようなプロが仕事で使うようなモニターのレベルの話になった場合です。現在は個人で使う場合は省スペース性に優れた液晶モニターを買うのが一般的です。

店頭で製品を見てみる

液晶モニターはスペックだけではどのくらいの画質なのかイメージしにくいものです。家電量販店では薄型テレビが展示品として置かれており実際に画質等を確認できますが、これと似たように多くのパソコンショップでは液晶モニターを展示品として置いてあり画質等を確認できます。よってスペック、価格と画質等の性能を合わせてみてみると良いでしょう。気に入った製品があればそこで買うのも良いでしょう。ただし店内の照明の強さや、展示品として置いてあるが故の画面の汚れや長時間の起動による消耗等も考えておく必要があります。つまり実際に購入して自宅で見ると、店頭で見たときとは違って見える事があります。

sRGB 対応

CRTモニターと比べて、液晶モニターには色の表示の統一があいまいという欠点があります。例えば液晶モニターの種類によって同じはずの青色が違うように見えるということです。そこで液晶モニターも含めてパソコンの周辺機器にはsRGBと呼ばれる色空間の国際規格があります。この規格によって例えば液晶モニターとプリンターの印刷物との色の違いを極力少なくします。ですので、デジタルカメラの写真の編集など、色彩の統一が必要なときはsRGB対応のものを選びたいです。個人で使うのであればあまりsRGB対応にこだわらなくてもいいと思います。

Adobe RGB 対応

上記のsRGB より、より多くの色を表示できるのが、Adobe RGBです。高性能な液晶モニターに採用されていることが多いです。Adobe RGB対応で価格が安い液晶モニターはまだ無く、色の表示を重視するならsRGB対応が選択の目安となるでしょう。

液晶モニターのスペックの見方

液晶モニターを選ぶときは次のスペックを見ましょう。カタログや製造メーカーのホームページ等で確認することができます。

スペック 見方
パネルサイズ 画面の大きさを表します。CRTモニターより2型大きくなります。例えば液晶17型であればCRTの19型の大きさとなります。

パネルサイズが大きいほど、画面が大きくスペースが広いので見やすく作業効率がよくなります。机の上が広いほどノートや本がいろいろ広げられて勉強がはかどることと似ています。よってできるだけパネルサイズが大きい液晶モニターが良いですが、設置場所スペース等を考慮すると大きすぎるのも問題です。よってパネルサイズの選択の目安は価格と使い勝手に優れた17型か19型です。15型はサイズの割りに価格が高く、もう少し画面のサイズが欲しいところです。

映画等のワイド画面を液晶モニターで見たいのであれば、ワイド画面である液晶モニターを選びたいです。通常画面の液晶モニターでワイド画面を見ると左右の幅が足りないので、物足りなくなります。
最大解像度 出力映像の細かさを表します。SXGA 1280×1024のように表示されていますが、これらの数値が大きいほど滑らかに表示されます。最大解像度はパネルサイズに応じて決まりますので、あまり選択性がありませんが、同じ画面サイズの製品でもそれぞれ最大解像度が違うときもあります。

また最大解像度が大きいほど、画面に表示できる範囲を大きくなりますので、一つの画面に収まらないようなウインドウ(例えばエクセル等)を開いて作業するときには便利です。しかし最大解像度が大きくてその解像度で使用したとき、パネルサイズが小さいと文字が小さくなり見づらくなります。つまり最大解像度を活かすためには大きいパネルサイズが必要です。
ドットビッチ 画素との間の距離です。小さいほど画質がよくなります。
輝度 画面の最大の明るさのことです。最大では通常目にきついですから通常これより明るさを下げて使います。しかし、テレビや映画を液晶モニターでみるとき、輝度を上げないときれいにみれません。液晶テレビの最大輝度は500 cd/uと高輝度となっている製品が多いことからも、テレビやDVD映画などをみるとき輝度の高さが重要であることがわかります。液晶モニターは液晶テレビほど高輝度な製品があまりありませんが、きれいな画質でみるためには、300 cd/u 以上はほしいです。
コントラスト比 白と黒の明るさの違いを表します。500:1 というふうに表されています。両者の比が大きいほど映像がくっきりします。テレビや映画をきれいな画質でみたいときは、両者の比が 700:1 以上は欲しいです。
最大表示色数 何色の情報を持っているかを表します。この数値が大きいほど画質がいいです。最大表示色は1619万色、または1677万色となっている製品が多いです。あまり違いはなさそうですが、1619万色は擬似フルカラー、1677万色はフルカラーと呼ばれ画質は後者の方が上です。1677万色でも擬似フルカラーとなっている場合があります。

擬似フルカラーは直接表示できない色を、直接表示できる色を組み合わせて表現します。よって全ての色を直接表現できるフルカラーより画質が劣ります。

画像処理やDVDやテレビの再生、PCゲームをパソコンで行うのであれば画質を重視する必要があるでしょうから、フルカラー(1677万色以上)を選びたいです。そうでなければ擬似フルカラーでも大丈夫でしょう。
応答速度 通常は黒から白、または白から黒へと表示が変わる速度のことです。安い製品だと遅い傾向があります。また黒白以外の色が切り替わる(例えば赤から青)表示の場合の応答速度は、スペック表示の応答速度より遅くなります。特に性能が低い液晶モニターだと遅くなる傾向があります。

この数値が小さい、すなわち応答速度が速いほど、動きの速い映像の表示に優れています。映画やPCゲームに使う場合は、残像を抑えスムーズな映像を得るために応答速度が速い方が良いです。10 ms 以下であれば十分速いでしょう。
視野角 画面との垂直軸からどれだけずれて正常に見えるかを表します。液晶モニターは画面を横から見ると見づらい特徴があります。視野角の範囲内なのに、画面真正面からずれると画面が暗くなることがありますが、視野角は画面がある明るさ以上みえる範囲のことですので仕方ありません。

垂直視野角と水平視野角がありますが両者とも160度以上あれば十分でしょう。多人数で映画鑑賞といった使い方には、さらに広い視野角が望ましいです。
入力端子 デジタル接続であるDVI-D(DVI24pin)とデジタルとアナログ兼用のDVI-I(DVI29pin)のほかにアナログ接続であるD-Sub 15pin(アナログRGB)があります。通常液晶モニターは入力端子としてDVI-D(DVI24pin)かD-Sub 15pin(アナログRGB)のどちらか1つを搭載しており、またこの2つ両方搭載しているものもあります。

パソコンの出力端子がDVI-DかDVI-Iならデジタル接続のために迷わずこれらと一緒の入力端子がついたものを選びたいです。DVI-DとDVI-Iは変換ケーブルでつなぐことができます。またパソコンの出力端子がDVI-Iの場合、この出力端子はデジタルとアナログ兼用ですので、入力端子D-Sub 15pinへも接続が可能です。

パソコンからの出力がD-Sub 15pinのみの場合は必ず液晶モニターの入力にもD-Sub 15pinがついていることも確認しておきたいです。アナログからデジタルへの変換が困難だからです。
HDCP デジタル放送番組やブルーレイディスク、HD DVDに収録された著作権保護付きの映像コンテンツの再生には、出力側のパソコンもそうですが、入力側の液晶モニターもHDCPに対応している必要があります。HDCPは著作権保護技術の事を指しており、HDCP対応の液晶モニターは、入力端子のDVI-DかDVI-IがHDCPに対応しています。

著作権保護付きの映像コンテンツの再生、またはその予定がある方は、HDCP対応の液晶モニターを選ぶ必要があります。
ビデオ入力端子 ビデオ機器やゲーム機と液晶モニターを接続したい場合は、コンポジットビデオ端子かSビデオ端子が必要です。より画質にこだわるならD端子やHDMI端子が付いている液晶モニターを選びたいです。
TVチューナー 直接アンテナをつないでテレビとしても使えるかどうかを表す機能です。パソコンを起動せずに液晶モニターをテレビとしても使いたい場合はこの機能がついているのを選びたいです。普通のテレビと同じように使えるので便利です。

またこの機能がついているものは、テレビがきれいに見れるものが多いです。それは、テレビを見るために開発された液晶テレビの技術が取り入れているからです。普通パソコン専用の液晶モニターは、テレビ映像を表示するには輝度が足りませんのでテレビはあまりきれいに映りません。特に液晶テレビを製造しているメーカーの液晶モニターは質が高いです。
HDCP対応 地上デジタル放送などを見るには、著作権保護の理由により液晶モニターがHDCPに対応している必要があります。
縦表示機能 通常液晶モニターは横長で、そのまま使用しますが、縦表示機能がついている液晶モニターは、画面をくるっと回して縦長に使用でき、縦長の文書作成等のビジネス系の仕事に便利です。
スピーカー有無 液晶モニターにスピーカーがついていると、スピーカーとスピーカーの接続ケーブルや電源コードがなくてすみますので便利です。しかし、液晶モニターに付属するスピーカーの性能には限界があります。音質にこだわる方は専用のスピーカーを用意した方が良いでしょう。

画素欠け

液晶モニターは性能もそうですが品質によっても価格が異なります。特に品質の1つの画素欠けという正常に動作しない画素の問題があります。これは液晶を作る過程で避けられない問題で初期不良品ではありません。ですので画素欠けが有るか無いかは運です。

有ったとしてもよほど画素欠けが多くない限り交換等は無理なことが多いです。メーカーによっては液晶モニターの動作チェックをして画素欠けがあったものは排除しますが、その分コストがかかるので、値段も跳ね上がります。またたとえ高価な液晶モニターでも画素欠けがあるときがあります。

購入した製品が画素欠けが多くて嫌なら中古販売で画素欠け有りという名目で売ってまた買いなおす手があります。画素欠けがあっても安く液晶モニターを買いたいという方もいるので結構需要があります。

画素欠け保障

基本的に運悪く画素欠けの液晶モニターを購入してしまっても、交換はできません。しかし、パソコンショップによっては画素欠け保障と呼ばれる保障制度があります。液晶モニターを購入するとき少額支払えば、液晶モニターが画素欠けしてた場合交換してくれます。画素欠けをどうしても使いたくない場合は、この保障に入っておけば安心です。

安さか品質か

液晶モニターを選ぶのは大変難しいです。特にどれがいいかは言えません。安さか品質かどちらを選ぶかはよく考えたいです。とことん品質重視でいくならあまり中途半場なものを選ばず高価な液晶モニターを選ぶことがおすすめです。安い液晶モニターは、輝度のむら、コントラストの差が大きく、また購入してから数ヶ月後に色むらが発生し見られる等、安さの理由がでてきます。

また高価な液晶モニターは、画質はもちろん、画面の角度調整等細かいところまでしっかりとつくられています。高価なものだと標準的なパソコン1台分の価格以上しますが、満足できると思います。

液晶モニターでテレビやDVD映画をよくみる人は

特にパソコンでテレビやDVD映画を楽しみたい場合、安い液晶モニターでは性能が足りず、やや画面が暗い感じがして不満だと思います。なぜなら特に安い液晶モニターでは輝度が足りないからです。普通の性能の液晶モニターでも、目にきつい程輝度を上げているのに、テレビやDVD映画等をみると、何か暗い感じがしてメリハリがない画質だと感じると思います。よって特に高輝度であることを重視して液晶モニターを選びたいです。