パソコンの選び方と買い方

液晶モニターの選び方 その1

最終更新日 2009年08月12日

モニターとは

モニターとは、パソコンからの出力情報を画面に映し出すものです。昔は、ブラウン管を使用する CRT モニターが主流でしたが、今は液晶モニターが主流です。液晶モニターは、省スペース&省電力で目にも優しいです。

昔は液晶モニターより CRT モニターの方が画質がきれいでした。それは、昔は液晶モニターとパソコンをつなく機器にデジタル信号をそのまま伝えるものがなかったからです。それでパソコンからのデジタル信号をアナログ信号に変えて液晶モニターへ出力し、液晶モニターでアナログ信号をデジタル信号に変えて表示してましたので、どうしても画質が悪くなったのです。

現在でも、画質が一番いいのは CRT モニターですが、それは数十万円もするようなプロが仕事で使うようなモニターのレベルの話になった場合です。現在は個人で使う場合は省スペース性に優れた液晶モニターを買うのが一般的です。

パネルサイズの選び方

液晶モニターを選ぶときは、自分に合ったパネルサイズを選ぶ事が大切です。パネルサイズは、実際に映像が表示される領域の大きさを示すものであり、パネルサイズが大きいほど、画面が大きくスペースが広いので見やすく作業効率がよくなります。机の上が広いほどノートや本がいろいろ広げられて勉強がはかどることと似ています。

できるだけパネルサイズが大きい液晶モニターを選びたいですが、設置場所スペース等を考慮すると大きすぎるのも問題です。極端な例ですが、パネルサイズが 30 型の液晶モニターは、机に設置して個人で使用するには、大きすぎるでしょう。

人によって、適したパネルサイズは異なりますが、パネルサイズの選択の目安は、価格と使い勝手に優れた 17 型か 19 型です。15 型は、もう少し画面のサイズが欲しいところと感じやすく、物足りないと思います。

最近は、19 型の液晶モニターがパソコン本体とセットになって販売されていたりする事が多いですが、19 型もあれば十分だと思います。液晶モニターも随分と安くなりましたので、もう少し大きい 22 型の液晶モニターを狙っても良いでしょう。

ワイド画面を持つ液晶モニターを選ぶときは、画面サイズの高さに注意

映画等のワイド画面を液晶モニターで見たいのであれば、ワイド画面である液晶モニターを選びたいです。通常画面の液晶モニターでワイド画面を見ると、左右の幅が足りないので、物足りなくなります。

また、ワイド画面だと、左右に広くスペースが使えますので、パソコンでの作業がより効率的になるでしょう。例えば、左右半分ずつに異なる文書ファイルを広げれば、見ながら比較したり、左側の文書ファイルを見ながら、右側の文書ファイルを編集できたりします。

このような事もあり、ワイド画面の液晶モニターはおすすめなのですが、選ぶときは画面サイズの高さに注意しなければなりません。どういう事かと言いますと、ワイド画面を持つ液晶モニターでは、同じパネルサイズで比較すると、通常画面の液晶モニターより、画面サイズの高さが小さくなります。もちろん、横の長さは大きくなります。同じパネルサイズのまま通常画面からワイド画面に移行すると、画面の面積をほぼ維持したまま、横に広がるとイメージして頂くとわかりやすいと思います。

液晶モニターは、高さも結構重要ですので、ワイド画面を持つ液晶モニターを選ぶ時は、通常画面の液晶モニターを選ぶ場合よりも、大きいパネルサイズの液晶モニターを選ぶことをおすすめします。

通常画面の高さを維持したままワイド画面に移行したい場合、約 4 型サイズアップさせて選ぶのが目安なので、例えば、通常画面の 17 型が丁度良いと感じていたのであれば、21 型の液晶モニターが選択の目安です。

はじめてワイド画面を持つ液晶モニターを選ぶときは、どのくらいが丁度いいのか判断するのが難しいと思いますが、個人的に 20 型〜 22 型は欲しいと思います。19 型のワイド画面でも大きな不満にはならないでしょうが、17 型のワイド画面だと、高さが物足りないと感じやすいと思います。

正確な色の表現を求める場合

一般的な使い方であれば、あまり気にする必要はありませんが、液晶モニターは、製品によって色の表現の正確性に違いがあります。と言っても、大きな問題になるほどではありません。画像編集や動画編集等、正確な色を表現する事を求められる仕事にでも使わない限り、特に色の正確性について気にする必要はありません。

もちろん正確な色を表現できた方が、鮮やかな画質が得られたり、プリンター等の他の周辺機器で得られる色表現との違いに困る事が減りますので、色の正確性にこだわって、液晶モニターを選ぶのも良いでしょう。

ただし、正確な色を表現できる液晶モニターは、製造コストがかかりますので、どれも価格が高めです。とことん色の正確性を求めると、パソコン本体の価格よりも高くなってしまうほどなので、正確な色を表現できる液晶モニターを選ぶときは、十分な予算が必要です。

正確な色を表現できる液晶モニターを選ぶときは、色空間の規格について知っておく必要があります。主な色空間の規格は、以下の2つ sRGB と Adobe RGB です。

規格名 特徴
sRGB IEC(国際電気標準会議)によって策定された、色空間の国際規格です。液晶モニターも含めて、多くの周辺機器が sRGB に対応しており、sRGB 対応の製品の価格は、それほど高くはありません。

ただし、他の色空間の規格と比べると、正確に表現できる色の範囲が劣るため、高いレベルで正確な色の表現を求める場合は不向きです。しかし、一般的な使用用途に限れば十分ですので、 正確な色表現を求めるのであれば、sRGB 対応の液晶モニターが選択の目安です。
Adobe RGB Adobe Systems 社によって策定された色空間の規格です。Adobe Systems 社の画像編集ソフトや動画編集ソフト等、色の表現が重要なソフトは、世界中で広く使われており、かつそれらのソフトは、Adobe RGB に対応していますので、正確な色の表現が求められるプロの世界では、実質 Adobe sRGB が主流となっています。

Adobe RGB は、上記の sRGB より、より多くの色を表示できるので、高性能で高価な液晶モニターが対応していることが多いです。Adobe RGB対応の液晶モニターは、安い方のモデルでも、高性能なパソコン本体が買えるくらいの値段がしますので、まだまだ手軽に購入できるものではありません。

選ぶなら、後者の Adobe RGB に対応した液晶モニターがおすすめですが、 Adobe RGB に対応した液晶モニターは価格が高いので、十分な予算が必要です。sRGB 対応の液晶モニターでも、非常に高いレベルで色の表現の正確さを求めなければ、十分だと思いますので、無理して Adobe RGB 対応の液晶モニターを選ぶ必要はないと思います。