液晶パネルの駆動方式

最終更新日 2021年06月18日

液晶パネルの駆動方式とは

液晶パネルの駆動方式とは、液晶パネルがバックライトの光の透過量を制御する方式です。

液晶ディスプレイ内部には光を発するバックライトがあり、バックライトの光の透過量を制御する液晶パネルがあります。

ここでは黒色と白色のみを画面に表示するとして説明すると、黒色を表示するときはバックライトからの光の透過量を無しにし、白色を表示する時はバックライトからの光の透過量を最大にします。

光の透過量を制御する方法は、液晶パネルの駆動方式によって違います。

駆動方式には、主にTN(Twisted Nematic)方式、VA(Virtical Alignment)方式、IPS(In Place Switching)方式があります。

駆動方式によって液晶ディスプレイの特性が決まってきますので、自分の用途に合った駆動方式に対応しているとよいです。

以下は、各駆動方式を特性ごとに優れた順序で並べた表です。

応答速度の速さ VA > TN > IPS
コントラスト比の高さ VA > TN > IPS
視野角の広さ IPS > VA > TN
色再現性の高さ IPS > VA > TN
製造コストの安さ TN > VA > IPS

上記の表は、ある程度は当てはまりますが参考程度にとどめ、それぞれの特性が優れているかどうかは仕様等を確認して判断します。

液晶ディスプレイの技術は着実に進歩しており、駆動方式の短所を改善する技術を取り入れていれば、他の駆動方式の方が勝っている特性の優劣が逆転する場合もあります。

例えば、応答速度はIPS方式よりもVA方式の方が優れていますが、応答速度の高速化技術を採用したIPS方式の液晶ディスプレイと、特に応答速度に関して高速化する技術を採用していないVA方式の液晶ディスプレイを比べると、前者の方が応答速度が速い場合があります。

液晶パネルの駆動方式と用途

TN方式

製造コストの安さ以外に一番に優れている点はありませんが、製造コストが安いためTN方式の液晶ディスプレイは価格が安い傾向にあります。

できるだけ液晶ディスプレイを安く購入して使いたい場合に向いています。

VA方式

応答速度の速さに優れているため、動画コンテンツの視聴、ゲームに使うのに向いています。

VA方式は最も劣る特性が無く、全体的に見てバランスがとれています。

IPS方式

視野角の広さ、色再現性の高さに優れているため、画面から遠く離れ、斜めの角度から見ても画質が高く綺麗に見えますので、リビングに設置したテレビのように画面から離れて視聴する使い方に向いています。

このような使い方では動画コンテンツの視聴に向いており、応答速度の速さが劣る点が気になりますが、応答速度の高速化技術を取り入れたIPS方式の液晶ディスプレイであれば応答速度が十分速いです。

色再現性の高さに優れているため、動画編集や画像編集に使うのにも向いています。

駆動方式の改善技術

上記の各駆動方式の向いている使い方は、各駆動方式を特性ごとに優れた順序で並べた表を基にしています。

駆動方式の短所を改善する技術を取り入れている液晶ディスプレイであれば、他の用途にも適するようになります。

例えば、応答速度の高速化技術を採用したIPS方式の液晶ディスプレイであれば、動画コンテンツの視聴やゲームのプレイに使うのにも向くようになります。

特にIPS方式の液晶ディスプレイには、応答速度の速さに限らずコントラスト比の高さも改善する技術を取り入れている製品が見られ、さらに製造コストが下がり、あらゆる使用用途に適し、かつ比較的お手ごろな価格で買えるIPS方式の液晶ディスプレイが増えてきています。

AH-IPS

AH-IPS(Advanced High Performance IPS)とは、液晶パネルの駆動方式の一つであり、技術進歩によりIPSが進化した駆動方式です。

AH-IPSは、LGエレクトロニクスが開発しました。

AH-IPSには、解像度の高さに優れている、元の色を精度高く再現して表示できる、光の透過率に優れているのでバックライトのLEDの光をよく通し低消費電力で明るい画質にできる、周囲が明るい屋外でも高輝度にでき見やすい、以上のメリットがあります。

液晶パネルの駆動方式だけで液晶ディスプレイの仕様が決まるわけではなく、AH-IPSに限らず同じ駆動方式の液晶パネルを採用した液晶ディスプレイであっても製品によって画質等が違います。

TN、VA、IPSを仕様から見分ける方法

視野角、最大色数、応答速度を確認し、TN方式かVA方式かIPS方式かを見分ける方法がありますが、確実ではありません。

視野角

垂直方向の視野角が上下で違うとTN方式の場合が多いですが、違うとは限りませんので、同じでもTN方式の場合があります。

表示色

昔はTN方式かつフルカラーがなく、今ではありますが、それでもTN方式かつフルカラーは少ないです。

VA方式やIPS方式はフルカラーとは限りませんが、フルカラーの場合が多いです。

疑似フルカラーならTN方式、フルカラーならVA方式かIPS方式の可能性が高いです。

応答速度

黒から白(白から黒)の応答速度が12ms以下だとTN方式の場合が多いですが、応答速度を向上させており12ms以下でもVA方式やIPS方式の場合があります。

昔と違って今では仕様に中間階調の応答速度は書かれていますが、黒から白(白から黒)の応答速度は仕様に記載されていない場合が多いです。

昔は中間階調の応答速度の方が遅いものでしたが、今ではオーバードライブによって中間階調の応答速度の方が速いものであり、昔から仕様に速い方を記載する傾向が見られましたので、中間階調の応答速度だけ記載されている場合が多いと考えられます。

今では黒から白(白から黒)の応答速度から駆動方式を見分けたくてもできない場合が多いです。


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