ビデオチップ - ビデオカードの選び方

最終更新日 2018年03月07日

ビデオチップとは

ビデオカードの頭脳的存在

ビデオカードのスペックを決める重要な要素の1つはビデオチップです。ビデオチップは、ビデオカードにおける頭脳的存在であり、ビデオチップの性能次第で、ビデオカードの性能が決まると言っても過言ではありません。そのため、ビデオカードの性能の良し悪しを見るには、ビデオチップに注目する必要があります。

ビデオチップだけでビデオカードの性能は決まらない

ビデオチップから、そのビデオチップを搭載するビデオカードの性能の高さが大体わかりますが、同じビデオチップ名を搭載するビデオカード間で価格や性能が異なったりします。もしビデオカードの性能にこだわるのであれば、ビデオチップだけでなく、ビデオメモリーの容量や性能も確認する事が重要です。特にビデオメモリー関連のコストを削って、価格とともに性能も落とされる場合が多いので、ビデオメモリー関連の仕様をよく見ておく必要があります。

ビデオチップのメーカーの選び方

ビデオチップのメーカーは実質二択

ビデオチップの製造メーカーは、nVIDIA 社と AMD 社(かつては ATI 社であったが、AMD 社によって買収された。)が有名であり、ビデオチップのシェアは、この2つのメーカーが大半を占めていますので、選ぶならこの2社製のビデオチップのどちらかになります。

nVIDIA 社が優勢

CPU では、AMD 社はインテル社と競合しており、インテル社の方が圧倒的に優勢です。ビデオチップ製品では、AMD 社は nVIDIA 社と競合しており、2014年9月15日時点では nVIDIA 社の方が優勢と言えるものの、いつ AMD 社が優勢になってもおかしくはありません。

そのため、nVIDIA 社のビデオチップ製品を搭載したビデオカードの方が多いですが、AMD 社のビデオチップ製品を搭載したビデオカードも多く、どちらのメーカーにも優れたビデオチップ製品があります。

ビデオチップの選び方

ビデオチップの名称

各メーカーのビデオチップには、それぞれに名称がついていますが、名称からある程度性能の順位の判別が可能です。基本的にビデオチップにはシリーズごとに分けられ、それぞれにいくつか種類があります。今売れ筋のビデオチップを性能が高い順に並べると以下のようになります。

製品 PassMark シリーズ 発売年
GeForce GTX 1080 Ti 100% GeForce 10シリーズ 2016年
NVIDIA TITAN Xp 96% GeForce 10シリーズ 2016年
NVIDIA TITAN X 94% GeForce 10シリーズ 2016年
GeForce GTX 1070 Ti 89% GeForce 10シリーズ 2016年
GeForce GTX 1080 88% GeForce 10シリーズ 2016年
GeForce GTX 980 Ti 82% GeForce 900シリーズ 2014年
GeForce GTX 1070 80% GeForce 10シリーズ 2016年
GeForce GTX Titan X 77% GeForce 900シリーズ 2014年
GeForce GTX 980 69% GeForce 900シリーズ 2014年
GeForce GTX 1060 6GB 64% GeForce 10シリーズ 2016年
GeForce GTX 1060 3GB 64% GeForce 10シリーズ 2016年
GeForce GTX 970 62% GeForce 900シリーズ 2014年
GeForce GTX 1050 Ti 42% GeForce 10シリーズ 2016年
GeForce GTX 960 42% GeForce 900シリーズ 2014年
GeForce GTX 950 37% GeForce 900シリーズ 2014年
GeForce GTX 1050 32% GeForce 10シリーズ 2016年
GeForce GT 1030 16% GeForce 10シリーズ 2016年

ビデオチップは、性能順にハイスペック、スタンダード、エントリーと3つに分けられます。ビデオカードの性能はビデオチップだけでなくビデオメモリー容量等によっても性能が左右されますが、それほど変わらないので、たいていはこのビデオチップの性能を参考にして選べば大丈夫です。

3Dゲームにも十分対応するほどスペックを求めるのであればスタンダードモデル以上のビデオチップを採用したビデオカードの選択が目安です。予算を抑えたいけどグラフィック性能もある程度高いものを求めるのであればエントリーモデルのビデオチップを採用したビデオカードが選択の目安です。

製品 PassMark シリーズ 発売年
Radeon RX Vega 64 85% Radeon RX Vegaシリーズ 2017年
Radeon RX Vega 56 82% Radeon RX Vegaシリーズ 2017年
Radeon RX 580 60% Radeon 500シリーズ 2017年
Radeon RX 480 59% Radeon 400シリーズ 2016年
Radeon RX 470 54% Radeon 400シリーズ 2016年
Radeon RX 570 48% Radeon 500シリーズ 2017年
Radeon RX 560 32% Radeon 500シリーズ 2017年
Radeon RX 460 31% Radeon 400シリーズ 2016年
Radeon RX 550 25% Radeon 500シリーズ 2017年
Radeon R7 450 15% Radeon 400シリーズ 2016年
Radeon RX 540 12% Radeon 500シリーズ 2017年
Radeon R7 430 10% Radeon 400シリーズ 2016年
Radeon 530 9% Radeon 500シリーズ 2017年
Radeon R5 430 7% Radeon 400シリーズ 2016年
Radeon 520 5% Radeon 500シリーズ 2017年

今のところ、上記以外のビデオチップは型落ちとなり、パソコンショップでは新製品としてはあまりみられません。基本的に上位のビデオチップを積んでいるビデオカードが高価で性能が高いです。

3Dゲームにも十分対応するほどスペックを求めるのであればスタンダードモデル以上のビデオチップが搭載されたビデオカードの選択が目安です。予算を抑えたいけどビデオカードの性能もある程度高いものを求めるのであれば、エントリーモデルのビデオチップが搭載されたビデオカードの選択が目安です。

ビデオチップのグラフィックス性能比較

CPU と同様に、異なる製品を比較して選ぶ場合、どちらの方がグラフィックス性能が高いのか気になるところです。

ビデオチップは、同じシリーズに属する製品であれば、製品名に含まれるアルファベット文字や数字を参考に、どちらの方がグラフィックス性能が高いのかくらいはわかりますが、比較対象によっては難しいです。異なるシリーズに属する製品と比較する場合は、製品名からグラフィックス性能を比較できません。

ビデオチップ以外のハードウェア、使用する OS やソフトウェア等によって発揮するグラフィックス性能は異なりますが、以下のリンク先では、グラフィックス性能と比例するようにランクごとに分けて比較的新しい製品と古い製品を並べています。

ビデオカードにはデスクトップパソコン向けビデオチップが実装されており、デスクトップパソコン向けビデオチップに関しては、 NVIDIA デスクトップ GPU 性能比較早見表AMD デスクトップ GPU 性能比較早見表 に掲載しています。

PC ゲーム等の一般的なグラフィックス処理における性能が高い順に上から並べています。NVIDIA 社のデスクトップパソコン向けビデオチップには、製品名に TITAN が含まれる製品があります。この製品は他の製品とは異なり、グラフィックス処理だけでなく GPU コンピューティングにおける性能の高さに優れています。

一般的なグラフィックス処理では、製品名に TITAN が含まれる製品は特別性能が高くありませんが、GPU コンピューティング(倍精度浮動小数点演算)では、他の製品よりもかなり性能が高いです。

マルチ GPU ビデオカードの選び方

マルチ GPU ビデオカードとは

たいていのビデオカードは、1つのビデオチップを搭載したシングル GPU ビデオカードです。他に、2つのビデオチップを搭載したデュアル GPU ビデオカードもあります。今のところデュアル GPU ビデオカードのみですが、複数のビデオチップを搭載したビデオカードを、マルチ GPU ビデオカードと呼びます。

デュアル GPU ビデオカードは、ビデオカードの頭脳的存在のビデオチップが2つになりますので、理論上はグラフィックス性能がほぼ2倍になります。

同様にグラフィックス性能を高める方法に、複数のビデオカードを搭載して、各ビデオチップを組み合わせて動作させる手があります。このような事を可能にする技術を、nVIDIA 社では SLI、AMD 社では CrossFireX と呼びます。

デュアル GPU ビデオカードも、1枚のビデオカード上で SLI、または CrossFireX を利用して2つのビデオチップを組み合わせて動作させています。

SLI、または CrossFireX に対応しているソフトウェアでないと意味が無い

グラフィックス性能の高さを重視するなら、デュアル GPU ビデオカードを選ぶ方が良さそうですが、ソフトウェアが SLI、または CrossFireX に対応していないと、グラフィックス性能は同じビデオチップを搭載したシングル GPU ビデオカードと同じです。

例えば、nVIDIA 社のビデオチップを搭載したデュアル GPU ビデオカードを使う場合、ソフトウェアが SLI に対応していないと意味がありません。また、SLI に対応していても、どれだけグラフィックス性能が向上するかはソフトウェア次第です。グラフィックス性能が1.5倍程度向上するのであれば良い方です。

そのため、使用予定のソフトウェアのためにデュアル GPU ビデオカードを選ぶ事を検討しているなら、そのソフトウェアが SLI、または CrossFireX に対応しているか、どの程度グラフィックス性能は向上するのか調べてみると良いです。

例えば、多くの PC ゲームは SLI、または CrossFireX に対応していますが、対応していてもビデオチップを2つにする事でベンチマークのスコアが1.1〜1.2倍程度までしか上がらないのであれば、デュアル GPU ビデオカードを選ぶ意味は薄いです。ベンチマークのスコアが1.5倍程度まで上がるのであれば、デュアル GPU ビデオカードを選ぶ価値は十分あります。

コアクロックの選び方

ビデオチップには、パソコンの CPU のように演算処理を担う部分があり、そこの動作周波数をコアクロックと呼びます。CPU の動作周波数と同様にコアクロックの値が大きいほど性能が高いです。

CPU では、同じ種類でも様々な動作周波数を持つ製品があります。ビデオカードでも同じように、同じビデオチップを搭載していてもコアクロックが異なるビデオカードが見られますが、その差は大きくなく、性能差を体感するのは難しいほどです。また、ビデオメモリーの容量や性能等によってもビデオカードの性能が変わってくるため、コアクロックが高い方が性能が高いとは限りません。

また、ビデオカードの性能は何のビデオチップを搭載しているかで性能が決まってくる部分が大きいため、異なるビデオチップを搭載するビデオカードの間でコアクロックを比較して、どちらの性能が良いか判断するのはできないと言えます。

そのため、ビデオチップのコアクロックに関しては、参考程度に見ておくで十分です。

製造プロセスの選び方

ビデオチップには、肉眼ではわからないほど非常に密に配線が作られています。その配線の細かさを示すのが製造プロセスであり、50nm (ナノメートル)等と距離の単位で表されます。

製造技術が進化するほど、製造プロセスが小さくなりますので、製造プロセスは、ビデオチップがどれくらい新しいものなのか判断する指標になります。また、一般的に製造プロセスが小さいほど高性能で低消費電力です。

最新技術で製造された高性能で消費電力が抑制されたビデオカードを選びたいなら、製造プロセスにも注目すると良いですが、そうでなければビデオカードを選ぶ際に見ておく必要はないです。


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