ストレージの容量

最終更新日 2023年09月07日

ストレージの容量とは

ストレージの容量とは、ファイルを保存できる量です。

ストレージには、OSやソフトウェアのファイル、文書ファイル、動画ファイル、画像ファイル、音楽ファイル等、様々なファイルを保存して使用しますが、容量が大きいほど多くのファイルを保存できます。

容量が不足すると、ファイルを保存できなくなります。

まだ容量不足ではないが残り容量が小さいと、OSやソフトウェアによっては正常に動作しない等のトラブルが発生する場合がありますので、ある程度の余裕があるとよいです。

パソコン搭載ストレージの容量の目安

ストレージ

適切なストレージ容量は人それぞれ違いますが、目安があります。

SSDは容量あたりの価格が高いので、HDDと比べると容量の目安が小さいです。

HDD

HDDを使用する場合、HDDの容量の目安です。

容量 特徴等
1TB ・動画や音楽、画像ファイル等、容量が大きいデータを多く保存する場合の目安
500GB ・標準的な容量であり一般的な目安
250GB ・予算を少しでも抑えたい場合の目安

HDDの低価格化と大容量化が進み、1TBどころか2TBや3TB等でも導入しやすいです。

なかなか使い切れないほどの大容量HDDでも、それほど価格が高くなりません。

SSD

SSDを使用する場合、SSDの容量の目安です。

容量 特徴等
512GB ・動画や音楽、画像ファイル等、容量が大きいデータを多く保存する場合の目安
256GB ・標準的な容量であり一般的な目安
128GB ・予算を少しでも抑えたい場合の目安

128GBより小さい64GBや32GBも見られますが、自分の用途では保存するデータ量が少ない場合や、保存するデータ量が多くても外付けストレージやメモリーカードやクラウドストレージもデータ保存に活用し小さい容量をカバーする使い方をする場合は何とかなります。

ストレージの空き容量

HDDの空き容量が小さいと起きる症状

HDDの空き容量が小さいと断片化が起こりやすく、データの読み書き速度が遅くなりパソコンの動作が不安定になります。OSやアプリケーションの起動が遅くなる等、動作が重くなったり一時的に動作が固まる場合が多くなります。Windowsやアプリケーションにて容量不足によるエラーが発生しやすくなる症状もあります。

空き容量にデータを断片化せず書き込める場所が少ないので断片化が起きやすいです。本棚にぎっしり書籍が詰まっており、所々に書籍を収納できる空きスペースがあるが、全巻セットの本を全て並べて入れられるほどの空きスペースが少なく、全巻セットの本を分割して収納せざるを得ないイメージです。

断片化を解消するためにデフラグするとしても、空き容量が小さいとデフラグに時間がかかる、空き容量が小さすぎるとデフラグができません。デフラグ実行時にデータの移動を行うので、ある程度の空き容量が必要です。

HDDの空き容量20%以上がよい理由

デフラグを実行する場合、HDDに15%以上の空き容量が必要です。15%以上なくても実行可能ですが、断片化の解消が不十分に終わる可能性が高いです。デフラグのために空き容量を20%以上にしておくとよいです。15%以上あればよいですが、余裕を持たせて20%以上がよいです。

ストレージの容量不足

容量不足の対処法

ストレージの容量が不足しても増やす方法があります。外付けストレージを使用する方法が簡単ですが、拡張ベイ(ドライブベイ)に空きがある場合、内蔵ストレージを増設する方法もあります。DVDやブルーレイディスク等にデータを移し、ストレージの空き容量を増やす方法もあります。

手軽に容量を増やせるリムーバブルメディア

容量不足を解決できる外付けストレージ等は、リムーバブルメディア(リムーバブルディスク)の一種です。リムーバブルメディアとは、パソコンが稼働中でも抜き差し、入れる/取り出すが可能なストレージです。外付けストレージ(外付けHDD、外付けSSD)、USBメモリー、フロッピーディスク、光ディスクメディア、メモリーカード等があります。

ストレージの容量あたりの価格

ストレージによって容量あたりの価格が違います。

普及している容量のストレージだと、量産効果によるコストダウンが実現しており、容量あたりの価格が安いです。

普及容量よりも容量が大きすぎるストレージだと、容量あたりの価格が高くなり、普及容量のストレージを複数台購入する方が価格が安くなることがあります。

普及容量よりも小さすぎるストレージだと、ストレージ1台分の価格が安いですが、容量あたりの価格が高くなることがあります。

容量 価格
普及容量より小さい 容量あたりの価格が高い
普及容量と同程度 容量あたりの価格が低い
普及容量より大きい 容量あたりの価格が高い

ストレージの価格は容量に限らず性能等によって決まりますので、同じ容量のストレージに限っても容量あたりの価格が大きく違うことがあります。

ストレージの容量と録画可能時間

ストレージにテレビ番組の録画データを保存する場合、データが大きくなりますので、容量不足にならないように用意する容量に注意が必要です。

容量がわかり計算すると、何時間のテレビ番組が録画できるのかわかりますが、計算が面倒です。

ストレージの仕様等に、容量と録画可能時間の目安が記載されている場合があり、テレビ録画用の外付けストレージだと記載されている場合が多いです。

わかりやすい記載ですが、画質によって容量あたりの録画可能時間が変わることに注意が必要です。

例えば、画質に触れることなく、〜時間もテレビ録画できると宣伝が記載されている場合がありますが、それは最低画質で録画した場合の話である可能性があり、パソコンで観るにはあまりにも画質が低いです。

画質を上げて録画することになり、最低画質での録画可能時間では当てになりませんので、どのような画質で録画した場合の録画可能時間なのか必ず確認が必要です。

テレビ番組の録画は最高画質で録画する前提で、必要なストレージ容量を見積もるとよいです。

ディスプレイの大型化が普及し、液晶テレビ等への出力も手軽にできるようになりましたので、録画したテレビ番組を大画面で観る機会が多いと思われます。

画質を落として録画し、大画面で観ると画質が低いと感じると思います。最高画質で録画しておかないと、満足できる画質にならないと思います。

OSやソフトウェアで容量が小さく表示される理由

例えば、容量が320GBのHDDを購入し使用すると、OSやソフトウェアが298GBと表示する。このように容量が小さく表示されます。実際の容量が320GBよりも小さいのに320GBのHDDとして販売していたのか、それとも一部の容量が使えなくなってしまっているのか等、いろいろな理由を考えられます。

仕様や商品情報等に記載の容量は、1,000バイト=1キロバイト、1,000キロバイト=1メガバイト、1,000メガバイト=1ギガバイト、1,000ギガバイト=1テラバイトとして計算します。OSやソフトウェアでは、1,024バイト=1キロバイト、1,024キロバイト=1メガバイト、1,024メガバイト=1ギガバイト、1,024ギガバイト=1テラバイトとして計算します。この違いが原因で容量が小さく表示されます。

仕様等に容量が320GBと記載のHDDについて、OSやソフトウェアが表示する容量を計算してみます。まずは320GB(ギガバイト)は何バイトなのか計算します。

320×1,000×1,000×1,000=320,000,000,000(バイト)

1,024バイト=1キロバイト、1,024キロバイト=1メガバイト、1,024メガバイト=1ギガバイトであることを前提にしギガバイトに計算し直します。

320,000,000,000÷(1,024×1,024×1,024)=298.023・・・≒298(ギガバイト)

実際にOSやソフトウェアが298GBと表示しますが(小数点以下も表示する場合あり)、計算結果と一致します。


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