色域 - 液晶モニターの選び方

最終更新日 2015年10月26日

色域とは

色空間が表せる色の範囲

自然界には色が無限に存在しますが、液晶モニターが表現できる色の範囲は有限であり、色はデータで表す必要があります。

物の位置を、座標を用いて複数の数値を組み合わせて表す事と同様に、色も複数の数値を組み合わせて表しており、このような色の表し方は色空間、またはカラースペースと呼ばれます。

代表的な色空間には RGB がありますが、R(赤色)とG(緑色)、B(青色)それぞれ3つの数値を組み合わせて色を表し、例えば全ての数値が0の場合は黒色を表します。

色空間が表せる色の範囲は、色域と呼ばれます。色域は、色空間の規格によって決まってきます。液晶モニターは、対応している色空間の規格によって色域、すなわち表現できる色の範囲が決まってきます。

主な色空間の規格

主な色空間の規格には、sRGB と Adobe RGB があります。

規格名 特徴
sRGB IEC(国際電気標準会議)によって策定された、色空間の国際規格です。液晶モニターも含めて、多くの周辺機器が sRGB に対応しており、sRGB 対応の製品の価格は、それほど高くはありません。

他の色空間の規格 Adobe RGB と比べると、表現できる色の範囲が劣りますが、一般的な使用用途に限れば十分ですので、 sRGB 対応の液晶モニターが選択の目安です。
Adobe RGB Adobe Systems 社によって策定された色空間の規格です。Adobe Systems 社の画像編集ソフトウェアや動画編集ソフトウェア等、色の表現が重要なソフトウェアは、世界中で広く使われており、かつそれらのソフトウェアは、Adobe RGB に対応していますので、広い色の表現が求められるプロの世界では、実質 Adobe sRGB が主流となっています。

Adobe RGB は、上記の sRGB より、より多くの色を表示できるので、高性能で高価な液晶モニターが対応していることが多いです。Adobe RGB 対応の液晶モニターは、安い方の製品でも、パソコン本体が買えるくらいの値段がしますので、まだまだ手軽に購入できるものではありません。

比とカバー率

液晶モニターが、ある色空間の規格に対応していても、その色空間の色域と、液晶モニターが表現できる色の範囲が一致するとは限りません。どの程度一致しているかは、比かカバー率で表されますが、よく使われるのはカバー率です。

比は、色空間の色域と、液晶モニターが表現できる色の範囲、両者の広さの比を表しますので、両者がどの程度一致しているかは曖昧です。

例えば、Adobe RGB 比100%なら、Adobe RGB の色域と液晶モニターが表現できる色の範囲、両者の広さが同じである事を示しているだけであって、液晶モニターが Adobe RGB の色域の範囲内にある全ての色を表現できるとは言えません。

カバー率は、液晶モニターが表現できる色の範囲が、どれだけ色空間の色域をカバーしているのかを示します。例えば、Adobe RGB 比98%であれば、Adobe RGB の色域の範囲内にある98%の色を、液晶モニターが表現できる事になります。

カバー率の方が高くするのが難しく、比の方が高くしやすくユーザーに何となく良い印象を与えやすいせいか、昔は比が使われている事が結構ありましたが、今ではカバー率が主流です。

もし液晶モニターの仕様にて、比を用いて色域について記載されているのであれば、正確な色を表現できない可能性がある事を認識しておく必要があります。

広色域の色空間に対応し、カバー率が高い液晶モニターは価格が高い

色域が広い色空間に対応し、かつカバー率を高めるためには、製造コストがかかりますので価格が高めになります。Adobe RGB は色域が広いですが、Adobe RGB に対応しているだけでも価格は高く、さらにカバー率が高いと、さらに価格が高くなり、他の仕様にも優れている液晶モニターだと、そこらのパソコン本体の価格よりも高くなってしまうほどです。

液晶モニターは予算を抑えて選びたいところですが、色域の広さと色の正確性を求めるなら、広色域の色空間に対応し、カバー率が高い液晶モニターが必要なため、十分な予算を用意する必要があります。

液晶モニターは、sRGB 対応製品が多い

色域が広い Adobe RGB に対応している液晶モニターを選ぶ方が良さそうですが、基本的に動画や画像編集に使わなければ、sRGB に対応している液晶モニターを選ぶ方が良いため、液晶モニターは、sRGB 対応製品が多いです。

動画や画像編集向けとして販売されている液晶モニターに、Adobe RGB 対応製品が多いですが、動画や画像編集に使うとしても、Adobe RGB に対応している液晶モニターを選ぶ方が良いとは限りません。詳しくは、以下に記載します。

また、Adobe RGB に対応している液晶モニターは、色空間 sRGB で表示できるよう設定できる製品もあります。このような液晶モニターは、sRGB と Adobe RGB の両者に対応しています。

色域の選び方

色の見え方が同じになるように選ぶ

色域は広さで選ぶのではなく、色の見え方が同じになるように選ぶ必要があります。色空間は、液晶モニターに限らず、色を扱う周辺機器にも関わってきます。例えば、デジタルカメラやプリンターも、色空間に対応しています。

これら色空間に対応した周辺機器を使用する場合、色空間が変わると色の見え方が違ってきます。色は複数の数値を組み合わせて表されますが、色空間が変われば、同じ数値の組み合わせのままでも色が変わってくるからです。

例えば、デジタルカメラで Adobe RGB に設定して撮影した画像を、sRGB 対応の液晶モニターで見ると、デジタルカメラ本来の色の見え方と異なります。また、sRGB 対応の液晶モニターで確認した画像を、プリンターで Adobe RGB に設定して印刷すると、液晶モニターでの色の見え方と、印刷物との色の見え方は異なります。

sRGB と Adobe RGB の間で色空間が変わると、以下のように色の見え方が変わってきます。

sRGB→Adobe RGB ・色が全体的に濃くなり、彩度が高くなる(色が鮮やかになる)
Adobe RGB→sRGB ・色が全体的に薄くなり、彩度が低くなる(色がくすむ)

色の見え方が異なると言っても、一見した程度なら同じように見え、よく見ると色の見え方が違うのが分かる程度です。しかし、正確な色の見え方が求められる使用用途に液晶モニターを使うなら、わずかな色の見え方が問題になってきます。

一般的な使用用途では、sRGB 対応の液晶モニターを選ぶのが目安

インターネットやメール等の日常利用やビジネス用途、動画や画像コンテンツの視聴、PC ゲームのプレイ等に使うなら、sRGB 対応の液晶モニターを選ぶのがおすすめです。

日常利用やビジネス用途では、色の見え方を重視する必要はありませんし、sRGB 対応の液晶モニターが普及しているため、たいていの動画や画像コンテンツ、PC ゲームは、sRGB 対応の液晶モニターで見られる事を想定して作られていますので、sRGB 対応の液晶モニターで問題ありません。

Adobe RGB 対応の液晶モニターで見られる事を想定して作られた動画や画像コンテンツを見る場合は、正確な色の表現を求めるなら、Adobe RGB 対応の液晶モニターを選びたいところですが、sRGB 対応の液晶モニターでも、高いレベルで色の表現の正確さを求めなければ十分ですので、無理して Adobe RGB 対応の液晶モニターを選ぶ必要はありません。

正確な色の見え方が求められる使用用途では、適切な色域に対応した液晶モニターを選ぶ

色域は、色の見え方の正確性を重視して動画や画像編集を行う場合に重要になってきます。その場合は、他に使用する色を扱う周辺機器を考慮して選ぶ必要があります。

例えば、デジタルカメラで Adobe RGB に設定して撮影した画像を編集するなら、Adobe RGB に対応した液晶モニターを選ぶ必要があります。sRGB に設定して撮影した画像を編集するなら、sRGB に対応した液晶モニターを選ぶ必要があります。

プリンターでも同様に、Adobe RGB に設定して印刷するなら Adobe RGB に対応した液晶モニターを、sRGB に設定して印刷するなら sRGB に対応した液晶モニターを選ぶ必要があります。

また、他の人と動画や画像をやり取りして編集する場合は、どの色域で編集を行うのか確認し、合わせて適切な色域を選ぶ必要があります。クリエイティブな仕事だと、Adobe RGB で編集が行われる場合が多いですが、sRGB で編集が行われる場合もあります。

Adobe RGB に対応した液晶モニターは価格が高いので、これを選ぶとなると十分な予算が必要になりますが、正確な色を表現する事を求められる仕事では、色の見え方が違ってしまうと大きな問題になりますので、色の正確性にこだわって Adobe RGB に対応した液晶モニターを選ぶ方が良いです。

sRGB と Adobe RGB の両者が必要になってくる場合は、sRGB と Adobe RGB の両者に対応している液晶モニターを選ぶと良いです。このような液晶モニターでは、色空間の設定を変更すれば、sRGB での表示や Adobe RGB での表示もできます。


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