デスクトップパソコンの電源ユニットの容量、80PLUS、選び方

最終更新日 2018年03月30日

デスクトップパソコンの電源ユニットとは

デスクトップパソコンは電源コンセントに接続し、電源コンセントからの電力供給で動作します。電源コンセントからは 100V 交流電流を得られますが、パソコンが必要とするのは 100V よりも低い電圧の直流電流です。

デスクトップパソコンに搭載される電源ユニットは、100V 交流電流を 100V よりも低い電圧の直流電流へ変換し、デスクトップパソコンに搭載されているマザーボード等の各 PC パーツへ電力を供給します。

電源ユニットは、より良いものを選んでもパソコンの処理速度が上がるといった性能の向上に直接は貢献しませんが、特に消費電力が高い PC パーツを搭載するパソコンでは安定した大容量の電力を供給するために重要な PC パーツとなってきます。

・安定した電力供給に欠かせない電源ユニットは縁の下の力持ち

デスクトップパソコンの電源ユニットの仕様を気にして選ぶ必要はあるのか

基本的にデスクトップパソコンを選ぶ際は電源ユニットの仕様を気にして選ぶ必要性は低いです。

デスクトップパソコン購入後に PC パーツを交換、増設したりする場合は、電源ユニットの仕様を確認して選ぶ必要性が高い場合があります。

例えば、ビデオカードなしのデスクトップパソコン購入後に高性能なビデオカードを搭載する予定がある場合は、高性能ビデオカードの消費電力は高く、また補助電源を必要とする場合がありますので、それに応える電源ユニットがないと高性能ビデオカードは動作できません。

ビデオカードなしのデスクトップパソコンなら、高性能ビデオカードを動作させるのに十分な電源ユニットを搭載していない可能性がありますので、電源ユニットの仕様を確認して選ぶ必要があります。

電源ユニットの品質が悪いと電源ユニットに限らず他の PC パーツの故障率が高くなる恐れがあります。電源ユニットに限ったことではありませんが、一般的に電源ユニットは価格が安いほど品質が低いです。

価格競争が激しいデスクトップパソコンでは電源ユニットのコストを抑えても目に見えやすい形で仕様に表れてくるわけではありませんので、デスクトップパソコンには価格が安い品質が低い方の電源ユニットが搭載されていることが多いです。

そのため、電源ユニットの品質を重視するなら電源ユニットの仕様を確認して選ぶ必要性が高そうです。しかし、これも電源ユニットに限ったことではありませんが、全体的に電源ユニットの品質は向上しており、価格が安い電源ユニットでも選ばない方が良いほど品質が低いとは言えなくなってきています。価格が高く品質が高い方の電源ユニットは、過剰品質と言えるくらいです。

また、各パソコンメーカーのデスクトップパソコンを見ると、電源ユニットの品質に気をつけているようであり、電源ユニットのメーカー名や型番等がわかるようになっていて、購入を検討している人がインターネットで電源ユニットの評価・評判を調べられる場合が多いです。つまり、インターネットで悪評が広まってもおかしくない粗悪な電源ユニットを搭載している可能性は低いです。

電源ユニットのメーカー名や型番等が不明なデスクトップパソコンも多いですが、悪評が広まりやすいインターネット社会になった状況で、故障率が高い低品質な電源ユニットを搭載するデスクトップパソコンをパソコンメーカーが発売することがあるのかどうかは疑問です。

・デスクトップパソコン購入後に PC パーツの交換、増設予定があるなら電源ユニットの容量等の確認が必要
・昔と比べたら電源ユニットの品質は高くなっており、仕様を確認せずに選んでも粗悪な電源ユニットをつかむ可能性は低い

デスクトップパソコンの電源ユニットの選択肢があまりない、電源ユニットの仕様が不明

市販されている電源ユニットを見るとラインナップが豊富ですが、デスクトップパソコンでは複数のモデルが同じ電源ユニットを搭載していることが多く、BTO カスタマイズに対応していても電源ユニットの選択肢は少ない場合が多いです。

もし電源ユニットを豊富なラインナップの中から選びたいなら、デスクトップパソコン本体だけでなく PC パーツも取り扱っているパソコンメーカーでタワー型を選ぶと良いです。

NEC や富士通等の国内大手メーカー、デルやヒューレット・パッカード等の海外大手メーカーでは、電源ユニットの選択肢はあまりありません。サイコム、ツクモ、ドスパラ、パソコン工房等では、電源ユニットの選択肢が多いです。

また、電源ユニットの選択肢が豊富なパソコンメーカーでも、タワー型以外のデスクトップパソコンだと電源ユニットの選択肢があまりありません。

デスクトップパソコンの仕様に電源ユニットの仕様が書かれていないことは珍しくありません。特に電源ユニットにこだわらなければ問題ありませんが、電源ユニットの仕様を詳細に確認して選びたい場合でも、デスクトップパソコン本体だけでなく PC パーツも取り扱っているパソコンメーカーで選ぶと良いです。

国内大手メーカーや海外大手メーカーでは電源ユニットの仕様を詳細に公表しておらず、サイコム、ツクモ、ドスパラ、パソコン工房等では、電源ユニットの仕様を詳細に公表している傾向が見られます。

・PC パーツも取り扱っているパソコンメーカーのタワー型なら電源ユニットの選択肢が多く仕様がわかりやすい

デスクトップパソコン購入後に電源ユニットを交換できるのか

将来 PC パーツの交換や増設する予定を事前に決めておくのは難しく、念のためにデスクトップパソコン購入後に自分で電源ユニットを交換できるようにしておきたい人がいると思われます。また、電源ユニットが故障したら自分で電源ユニットを交換して直したい人もいると思われます。

それなら、取り外し可能であり、かつ市販されている電源ユニットを搭載するデスクトップパソコンを選ぶと良いです。デスクトップパソコンのタイプはタワー型以外でも省スペース型等も電源ユニットを取り外しできますがタワー型を選ぶと良いです。タワー型は電源ユニットの交換作業をしやすく、また市販されている電源ユニットはタワー型向けが多いです。

デスクトップパソコンの仕様に電源ユニットのメーカー名や型番等が書かれており、その情報を基にインターネットで調べて市販されているのがわかれば、市販されている電源ユニットを搭載するデスクトップパソコンです。

電源ユニットのメーカー名や型番等が不明でも、市販されている電源ユニットを搭載するデスクトップパソコンの可能性がありますが、メーカー独自の電源ユニットを搭載している可能性もあります。

メーカー独自の電源ユニットを搭載するデスクトップパソコンでも市販の電源ユニットへ交換できる場合がありますが、メーカー独自の電源ユニットしか搭載できないとなると交換用の電源ユニットの選択肢があまりなく、そもそもメーカー独自の電源ユニットとなると入手しにくいです。

自分で電源ユニットを交換できるデスクトップパソコンを選びたいなら、市販されている電源ユニットを搭載していることが明確なデスクトップパソコンを選ぶのが無難です。

・タワー型は電源ユニットの交換作業をしやすく交換用の電源ユニットを選びやすい
・メーカー独自の電源ユニットだと電源ユニットの交換作業も交換用の電源ユニット入手も難しい

デスクトップパソコンの電源ユニットの容量はどれくらいあれば良いのか

電源ユニットの容量とは、電源ユニットの最大供給電力です。電源ユニットの容量は、総出力ワット数とも呼びます。電源ユニットの容量は、デスクトップパソコンに搭載されている CPU 等、各 PC パーツの消費電力を合わせた全体の消費電力よりも大きい必要があります。

電源ユニットは経年劣化により徐々に容量、すなわち最大供給電力が落ちてきます。電源ユニットは最大供給電力に近い電力を供給し続けると発熱量が大きくなり、冷却ファンの回転数が上がり騒音がひどくなる場合があります。大きい発熱量により温度が上昇し、劣化が進み寿命が短くなる原因にもなります。そのため、電源ユニットの容量には余裕を持たせておくのが望ましいです。

販売されているデスクトップパソコンは、電源ユニットの容量に余裕がないことはまずなく、電源ユニットの容量が足りないままデスクトップパソコンを販売するところもありません。低すぎず高すぎない容量の電源ユニットが搭載されていますので、電源ユニットの容量を気にせずにデスクトップパソコンを選んでも大丈夫です。

オンラインショップの BTO カスタマイズで PC パーツを変更した結果、電源ユニットの容量が足りなくなったら電源ユニットの変更が必要なことを知らせるメッセージが自動的に表示されますが、その場合は適切な容量がある電源ユニットに選び直す必要があります。電源ユニットの容量が足りていても余裕がない可能性がありますので、BTO カスタマイズで PC パーツを変更し消費電力が大幅に高くなるなら、電源ユニットの容量に注意して選ぶ方が良いです。

デスクトップパソコン購入後に PC パーツの交換や増設をすることで消費電力が大幅に高くなる場合でも、電源ユニットの容量に注意して選ぶと良いです。

特に消費電力が高いのは CPU とビデオカードです。性能が高いほど消費電力が高いので、アップグレードして性能が高いものへ変更するなら要注意です。

PC パーツの構成が同じか似ている完成品デスクトップパソコンを探し、そのデスクトップパソコンに搭載されている電源ユニットの容量を参考にして選ぶのが簡単でおすすめですが、各 PC パーツの消費電力から電源ユニットの容量の目安を求める方法もあります。 電源容量の目安の計算方法 に詳しく掲載しています。

・デスクトップパソコンの消費電力により電源ユニットの適切な容量が異なる
・基本的に電源ユニットの容量を気にせずにデスクトップパソコンを選んでも問題ない
・BTO カスタマイズまたはデスクトップパソコン購入後に PC パーツを変更し消費電力が大幅に高くなるなら電源ユニットの容量を見直す
・各 PC パーツの消費電力から電源ユニットの容量の目安を計算して求める方法もあるが、他の完成品デスクトップパソコンを参考にして電源ユニットの容量を選ぶのが簡単でおすすめ

デスクトップパソコンの電源ユニットのコネクタはどのように選べば良いのか

電源ユニットには、マザーボードやストレージ等に接続し電力を供給するためのコネクタがあります。どの電源ユニットにも最低限必要なコネクタがあります。

コネクタの種類は、 「電源ユニットの選び方」掲載のコネクタの種類一覧 にて掲載しています。

容量が小さい電源ユニットや価格が安い電源ユニットだと、補助系のコネクタがない場合があります。デスクトップパソコン購入後に PC パーツの交換か増設をして補助系のコネクタを使うなら、電源ユニットに必要な補助系のコネクタがあるのかどうか確認が必要です。

特に高性能なビデオカードで使うことが多い 6ピン+2ピン PCI Express 用コネクタ、または 6ピン PCI Express 用コネクタがなくて困る場合が多いですので、デスクトップパソコン購入後に高性能なビデオカードを搭載する予定がある方は、これらのコネクタがあるのかどうか確認しておく必要があります。

パソコンの仕様等では、電源ユニットにあるコネクタまで書かれていないことが多いです。高性能 CPU や高性能ビデオカードを搭載するデスクトップパソコンに見られるような容量が大きい電源ユニットを搭載しているなら補助系のコネクタがあるでしょうが絶対にあるとは言い切れません。

サイコム、ツクモ、ドスパラ、パソコン工房等、電源ユニットのメーカーと型番を公開しているところなら、その情報を基にインターネットで検索して電源ユニットの詳細な仕様を調べられますので、これらのパソコンメーカーのデスクトップパソコンを選べば必要なコネクタがあるのかどうかわかります。

・デスクトップパソコン購入後に PC パーツの交換か増設をして補助系のコネクタが必要になるなら、あるのかどうか確認しておく

デスクトップパソコンの電源ユニットは 80 PLUS 認証取得を選ぶ方が良いのか

80 PLUS 認証の有無

電源ユニットは、製品によって交流から直流の変換効率が異なっており、変換効率が高いほど無駄な消費電力と発熱量を抑えられます。この変換効率が 80% 以上の電源ユニットには、80 PLUS の認証が付けられています。

80 PLUS 認証電源ユニットを選ぶ必要性は高くはありませんが、電気代の節約や低発熱の恩恵による静音環境、熱による劣化が少なくなるメリットがありますので、80 PLUS 認証を取得した電源ユニットを選ぶ方が良いです。

昔は 80 PLUS 認証を取得した電源ユニットは価格が高く、デスクトップパソコンの価格を抑えるせいか 80 PLUS 認証を取得していない電源ユニットが少なくありませんでした。今では 80 PLUS 認証を取得した電源ユニットの低価格化が進み、80 PLUS 認証を取得した電源ユニットを搭載するデスクトップパソコンばかりです。もし搭載していなくても、BTO カスタマイズに対応しているなら 80 PLUS 認証を取得した電源ユニットに変更できる場合が多いです。

・節電、静音、低発熱効果があるので 80 PLUS 認証を取得した電源ユニットを選ぶ方が良い

80 PLUS ランク

80 PLUS は、クリアしている変換効率の高さに応じてランクが付けられます。以下は、80 PLUS のランクと各ランクの変換効率一覧です。

80 PLUS ランク 変換効率
(電源負荷率 20% / 50% / 100%)
80 PLUS スタンダード 80% / 80% / 80%
80 PLUS ブロンズ 82% / 85% / 82%
80 PLUS シルバー 85% / 88% / 85%
80 PLUS ゴールド 87% / 90% / 87%
80 PLUS プラチナ 90% / 92% / 89%
80 PLUS チタン 92% / 94% / 90%

80 PLUS ランクが高くなるほど価格が高いですが、今よりも電源ユニットの低価格化が進んでいなかった頃は、変換効率の高さと価格とのバランスを考えると、80 PLUS ブロンズか 80 PLUS シルバーが選択の目安でした。

今では 80 PLUS ゴールド や 80 PLUS プラチナや 80 PLUS チタンを選んでも、それほどデスクトップパソコンの価格は上がりませんので、80 PLUS ゴールド以上が選択の目安です。(2018年3月30日時点)

しかし、80 PLUS ブロンズや 80 PLUS シルバーでも変換効率は十分高いので、無理に 80 PLUS ゴールド以上を選ぶ必要はありません。予算を抑えることを重視するなら、80 PLUS ブロンズか 80 PLUS シルバーを選択の目安にすると良いです。

価格が高くても、できるだけ 80 PLUS ランクが高い、すなわち変換効率が高い電源ユニットを選び、電気代の節約で上がった価格分を回収するという考え方もありますが、かなり長期間に渡って長時間使い続けないと回収するのは難しいです。

・80 PLUS ゴールド以上が選択の目安

電源ユニットの仕様がわかりやすいショップ

電源ユニットの仕様を詳しく公開していなくても、悪い電源ユニットとは限りませんが、自分で仕様を確かめて選びたい場合は、仕様がわかりやすいショップを選ぶ必要があります。

少なくとも電源ユニットのメーカー名、型番を公開しているのが条件です。これらがわかれば、電源ユニットのメーカー公式ウェブサイトで仕様を調べられます。仕様を詳細に公開していれば、さらに良いですが、深いところまで調べるためには、電源ユニットのメーカー公式ウェブサイトを訪れる必要がありますので、電源ユニットのメーカー名、型番が公開されていれば十分です。

以下は、電源ユニットの仕様がわかりやすい主なショップ一覧です。ただし、どのショップにも当てはまりますが、一部の電源ユニットの仕様を詳しくは公開していません。
ドスパラ
ドスパラは、ショップブランドや PC パーツを販売しているパソコンショップの中で最大級の規模です。電源ユニットのメーカー、型番が公開されていますので、これらの情報を基に電源ユニットメーカーの公式ウェブサイトで仕様を調べる事ができます。
ツクモ
ツクモは、ショップブランドや PC パーツだけでなく、様々なメーカーのパソコンや周辺機器を取り扱うパソコンショップです。電源ユニットの詳細な仕様を調べられるよう電源ユニットのメーカー、型番を公開しています。
Sycom
Sycom は、規模が小さいですが、顧客を重視した独自のサービスを展開し、ユーザーからの支持を集めているパソコンショップです。電源ユニットの仕様だけでなく、さらに詳細な仕様がわかるよう電源ユニットメーカーの公式ウェブサイトの仕様公開ページも紹介しており、仕様を調べやすいです。
STORM
ストームは、様々な海外メーカーの国内正規代理店になっており、様々な PC パーツに関するノウハウを活かしてショップブランドの販売を行っているパソコンショップです。電源ユニットに限らず、搭載されている PC パーツの仕様がわかるよう徹底的に公開しています。
VSPEC
VSPEC は、BTO カスタマイズで選べる PC ケース、PC パーツの組み合わせ量が圧倒的なパソコンショップです。選べる電源ユニットのメーカー名、型番を公開しており、これらの情報を基に電源ユニットの詳細な仕様を調べられます。


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