NOR型フラッシュメモリー

最終更新日 2023年09月21日

NOR型フラッシュメモリーとは

基礎

NOR型フラッシュメモリーとは、1988年にインテルが開発したフラッシュメモリーの一種です。ノアガタ・フラッシュメモリーと読みます。

NORとはNOT OR、否定的論理和です。否定的論理和とは、論理演算の一種です。論理和とは計算結果が逆です。2つの入力値で1つでも真(1)であれば計算結果が偽(0)です。偽(0)と偽(0)の場合は計算結果が真(1)です。メモリーセルの形状が、NOR型の論理回路に類似しているのでNOR型フラッシュメモリーと呼びます。

NOR型フラッシュメモリーは、記憶したデータの保持に電源供給が不要、1ビットごとのデータ読み書きができる、ランダムアクセス速度が速い、信頼性が高い、以上の特徴があります。

NOR型フラッシュメモリーは頻繁にデータを書き換えるが消えては困るデータの保存に適しており、携帯電話、PDA、ルーター、プリンター、デジタルカメラ、GPS等のファームウェアの保存等に使用されています。

出典
NOR型フラッシュメモリー - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典(2010/04/16更新記事)
NOR型フラッシュメモリ - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典(2011/05/06更新記事)
NOR型フラッシュメモリー | 時事用語事典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス(2013/03公開記事)

NOR型フラッシュメモリーはデータの信頼性が高い理由

NAND型フラッシュメモリーは、一定数のメモリーセルを直列に接続しており、このメモリーセルのまとまりをページと呼びます。このように接続すると配線が単純になり、単位面積当たりのメモリーセルの数を多くでき大容量化に向いています。データ書き込みがページ単位です。複数のメモリーセルに対し一括でデータを書き込むので、誤ったデータを書き込む懸念があります。

NOR型フラッシュメモリーは、メモリーセルを並列に接続しています。配線が複雑になり、単位面積当たりのメモリーセルの数が少なくなり大容量化に向いていません。データ書き込みが1ビット単位なので、誤ったデータを書き込む懸念がありません。そのため、NOR型フラッシュメモリーはデータの信頼性が高いです。

出典
なぜ消えるのか、劣化するのか(11ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2009/11/19公開記事)


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