デスクトップパソコンの選び方

最終更新日 2023年09月07日

デスクトップパソコンの本体

本体形状の種類

デスクトップパソコンの本体形状の種類には、 タワー型省スペース型キューブ型コンパクト型スティック型一体型 があります。

本体形状の種類によって様々な違いがありますが、必要な設置場所の広さ、持てる性能の高さ、拡張性の高さ、コストパフォーマンスの高さが主な違いです。

本体が大きいほど必要な設置場所が広い

本体形状の種類によって本体の大きさが違い、本体が大きい種類ほど必要な設置場所が広いです。必要な設置場所が広い順に並べると、タワー型、省スペース型、キューブ型、コンパクト型、スティック型です。一体型は、パソコン本体とディスプレイが一体となっており例外的な種類です。他の種類はパソコン本体とディスプレイが分離しています。一体型の必要な設置場所の広さが、画面サイズが同じ外付けディスプレイと同じくらいです。

全ての要求を満たす種類がない

本体が小さくて必要な設置場所が狭い種類が良さそうです。しかし、本体が小さい種類ほど持てる性能が低い、拡張性が低い、コストパフォーマンスが低いです。どれか一つでも重視する場合、必要な設置場所が広いことを受け入れて本体が大きい種類を選びます。重視せず必要な設置場所が狭い方が良い場合、本体が小さい種類を選びます。本体が大きいと小さいで二分する場合、キューブ型が境界ラインです。

種類の違いの一覧

本体 違い 種類
大きい ・必要な設置場所が広い
・持てる性能が高い
・拡張性が高い
・コストパフォーマンスが高い
タワー型
省スペース型
キューブ型(※)
小さい ・必要な設置場所が狭い
・持てる性能が低い
・拡張性が低い
・コストパフォーマンスが低い
キューブ型(※)
コンパクト型
スティック型
一体型
(※)本体形状が立方体だが本体サイズがピンキリであり、タワー型と同じくらい大きいキューブ型もあればコンパクト型と同じくらい小さいキューブ型もある

各種類を、必要な設置場所が広い順、持てる性能が高い順、拡張性が高い順、コストパフォーマンスが高い順に並べると以下のとおりです。

必要な設置場所の広さ
タワー型 > 省スペース型 > コンパクト型 > スティック型 ≒ 一体型
(※)左に行くほど必要な設置場所が広い

持てる性能の高さ
タワー型 > 省スペース型 > 一体型 > コンパクト型 > スティック型
(※)左に行くほど持てる性能が高い

拡張性の高さ
タワー型 > 省スペース型 > コンパクト型 ≒ 一体型 > スティック型
(※)左に行くほど拡張性が高い

コストパフォーマンスの高さ
タワー型 ≒ 省スペース型 > コンパクト型 ≒ スティック型 ≒ 一体型
(※)左に行くほどコストパフォーマンスが高い

キューブ型は本体サイズがピンキリであり、本体サイズにより順番が変わってくるので含めていません。本体サイズが大きい場合はタワー型、本体サイズが小さい場合はコンパクト型と同じです。

デスクトップパソコンのディスプレイ

一体型を選ぶならディスプレイの仕様も確認

一体型を選ぶ場合、ディスプレイの仕様も確認が必要です。ディスプレイの仕様が詳しく公開されていない場合が多く、仮に詳しい仕様がわかっても画質の良し悪しが実際に見てみないとわからないところがあります。

セット販売より単体販売の外付けディスプレイを推奨

一体型以外を選ぶが外付けディスプレイがセットの場合、ディスプレイの仕様も確認が必要です。セット販売で買う必要がなければ、単体販売の外付けディスプレイを選ぶと良いです。セット販売だと価格を抑えるために低コスト重視で画質が低い場合が多いためです。しっかりと自分に合う単体販売の外付けディスプレイを選ぶと良いです。

ディスプレイの画質の底上げ

昔と違って今では技術進歩により画質が底上げされたため、低コスト重視の外付けディスプレイでも画質がそれほど悪くありません。多くの人が満足できるくらいの画質があります。このため、セット販売の外付けディスプレイを避ける方が良いほどではありません。一体型のディスプレイも低コスト重視で画質が低い場合が多いですが、技術進歩により画質が底上げされたため、一体型を選ばない方が良いほどではありません。

一体型だとディスプレイごと買い替えることになる

ディスプレイを入手したら、長年に渡って使用していきたいところですが、一体型の故障や性能の陳腐化により買い替える場合、ディスプレイごとになります。これが一体型を推奨できない理由の1つです。どうしても一体型である必要がなければ、他の種類を選ぶと良いです。

デスクトップパソコンの性能

CPU、メインメモリー、ストレージ、GPUが重要

デスクトップパソコンの性能を重視する場合、特にCPUの性能が重要です。CPUの性能以外も重要であり、他のPCパーツの性能が低くボトルネックになると、デスクトップパソコンの性能が低いと感じる原因になります。CPUの性能以外では、特にメインメモリーの容量、ストレージの性能、GPUの性能が重要です。

性能以外も重要

デスクトップパソコンを快適に使用するには性能が重要ですが、ディスプレイの画質、キーボードとマウスの使いやすさ、周辺機器との接続に使用するインターフェースの多さ等も重要です。

デスクトップパソコンのCPU

デスクトップパソコン向けCPU、モバイルパソコン向けCPU

CPUの種類に、 デスクトップパソコン向けCPUモバイルパソコン向けCPU があります。デスクトップパソコンは原則的にデスクトップパソコン向けCPUを搭載です。一体型等の本体が小さいデスクトップパソコンはモバイルパソコン向けCPUを搭載です。モバイルパソコン向けCPUは発熱が小さく、本体が小さく内部空間が狭いパソコンに適しています。昔はモバイルパソコン向けCPUの中で最高クラスの性能でも推奨できないほど性能が低かったですが、今では性能が向上しておりゲーム、動画編集、画像編集等に使用するために選んでも良いです。

タワー型
省スペース型
キューブ型(※)
・デスクトップパソコン向けCPU搭載
キューブ型(※)
コンパクト型
スティック型
一体型
・モバイルパソコン向けCPU搭載
(※)サイズが大きい方だとデスクトップパソコン向けCPU、サイズが小さい方だとモバイルパソコン向けCPUを搭載

CPUのメーカー

パソコンのCPUのメーカーを選びますが、原則的にどちらでも良いです。一方にある機能を利用したい等、特殊な用途がない限りどちらでも良いです。

CPUのブランド

CPUのブランド に複数の種類があります。各ブランドに多数の製品が存在します。製品によって性能がピンキリのため、個別の製品の性能を調べて選びますが、ブランドから性能の高さを概ね把握できます。どのブランドを選ぶのか決めると製品の選択が楽です。例えば、デスクトップパソコンの性能を重視する場合、高性能ブランドに絞ると製品を選びやすいです。

  インテル AMD
高性能 Core Ultra 9
Core Ultra 7
Core i9
Core i7
Ryzen Threadripper
Ryzen 9
Ryzen 7
標準的性能 Core Ultra 5
Core i5
Core i3
Ryzen 5
Ryzen 3
低性能 インテルプロセッサー
Pentium
Celeron
-

CPUのベンチマークテスト

CPUのベンチマークテストとは、CPUの性能を比較して評価するテストです。ベンチマークテストを行うと、CPUの性能が数値化されます。この数値を比較することによってCPUの性能を比較できます。

当サイトではベンチマークテストを行った結果を、 Core UltraをCinebench 2024で性能比較Core i9,i7,i5,i3をCinebench 2024で性能比較RyzenをCinebench 2024で性能比較 に掲載しています。

デスクトップパソコンのCPUクーラー

純正品で良い

原則的には CPUクーラーの純正品 で良いです。多くのデスクトップパソコンが搭載するCPUクーラーが純正品です。BTOカスタマイズでサードパーティー製品に変更できる場合があります。純正品でも冷却性能と静音性が十分高いため、原則的には純正品で良いです。

冷却性能や静音性を重視ならサードパーティー製品

冷却性能を重視したり静音性を重視したりする場合、サードパーティー製品が良いです。サードパーティー製品の方が優れるとは限りませんが、パソコンメーカーではサードパーティー製品なのに純正品より劣ると不満が出てくることを懸念してか、純正品より優れるサードパーティー製品を採用しています。

空冷式CPUクーラーで良い

サードパーティー製品には、空冷式CPUクーラーと 水冷式CPUクーラー があります。水冷式CPUクーラーの方が冷却性能と静音性に優れていそうですが、一般的にはそうでもありませんので空冷式CPUクーラーで十分です。水冷式CPUクーラーを採用していたり、BTOカスタマイズで水冷式CPUクーラーを選べるデスクトップパソコンが非常に少ないことからも、積極的に水冷式CPUクーラーを選ぶ理由がないとわかります。

デスクトップパソコンのメインメモリー

メインメモリーの交換、増設

デスクトップパソコンによってはメインメモリーの交換や増設できません。この場合、仕様にはオンボード、メモリースロットなし等と記載されています。購入後に交換や増設したい場合、交換や増設できるデスクトップパソコンを選びます。

メインメモリーの容量

下記表はメインメモリーの容量の目安です(2024/11/05時点)。

容量の目安 用途等
32GB ・容量16GBでは足りない場合の目安
16GB ・動画・画像編集、ゲーム等、負荷が大きい作業に使用する場合の目安
8GB ・日常用途、ビジネス用途等、負荷が小さい作業に使用する場合の目安

負荷が小さい作業では8GBが目安ですが、昔と違って今では容量あたりの価格が安いので、かなり余裕がありそうでも16GBを選ぶのもありです。容量不足になるリスクを抑えられます。負荷が大きい作業では16GBが目安ですが、同じ理由で32GBを選ぶのもありです。

あくまでも目安なので、人によっては容量不足になる場合があります。例えば、4K解像度の動画に対し多くのエフェクトをかけて加工をする等して複雑な動画編集となったり、巨大なサイズの画像を編集したりすると、32GBでも足りない場合があります。

メインメモリーの最大容量

デスクトップパソコン購入後にメインメモリーの交換や増設して容量を増やせます。増やす予定がある場合、 メインメモリーの最大容量 の確認が必要です。例えば64GBまで増やしたいなら最大容量が64GB以上のデスクトップパソコンを選びます。

メインメモリーの規格

メインメモリーの規格 を自由に選べるものではなく、新しいデスクトップパソコンに限れば規格が同じです。厳密には規格の違いがありますが、新しいデスクトップパソコンに限れば、規格の違いによって体感できるほどの性能差が生じません。規格の確認が不要です。

マルチチャンネル

メインメモリーのマルチチャンネルについて、基本的に確認が不要です。一般的にマルチチャンネルにしても体感できるほど性能が向上しないためです。

デスクトップパソコンのストレージ

SSDが必須

SSDの容量当たりの価格が安くなり、昔と違い今ではSSDを選ぶ時代です。HDDと比べると容量当たりの価格が高いですが、これを気にしてSSDを選ばない時代が終わりました。SSDの最大メリットが、データ読み書き速度がHDDより速いことです。特に性能重視の場合、SSDが必須です。

HDDを選べない時代へ

性能重視せず予算を抑えて大容量のストレージを使用したい場合、HDDを選ぶと良いです。しかし、SSDを標準搭載し、BTOカスタマイズに対応でもSSDを選べないデスクトップパソコンが増えています。

SSD+HDD

今と比べてSSDの容量当たりの価格が高かった頃、小容量SSDと大容量HDDを選び、SSDとHDDそれぞれの長所を活かして使い分ける方法を推奨でした。今ではSSDのみを推奨しますが、必要な容量を満たす条件でSSDのみにすると予算を超える場合、小容量SSDと大容量HDDを選ぶと良いです。

HDDを選べないデスクトップパソコンが増えましたが、これでも購入後に小容量SSDと大容量HDDにできます。例えば小容量SSDを搭載しており、内蔵ストレージを増設可能なタワー型等を購入後、自分で内蔵HDDを増設する方法があります。外付けHDDを使用する方法なら簡単であり、内蔵ストレージを増設できないデスクトップパソコンでも実現できます。

eMMC

コンパクト型の一部、スティック型のストレージが eMMC(embedded Multi Media Card) です。データ読み書き速度がSSDより遅いですがHDDより速いです。これでも性能重視なら推奨できません。性能重視ならSSDを選びます。

RAID

一般的な家庭用途ではRAIDが不要です。RAIDが必要だとしてもデスクトップパソコンにRAID標準対応モデルが少なく、BTOカスタマイズでRAIDへ変更できる場合も少ないです。RAIDが業務用途向けであり、サーバーやワークステーションにRAID対応モデルが多いです。

デスクトップパソコンのSSD

種類

ドライブベイに搭載する2.5インチSSDが普及していますが、M.2スロットに差し込み搭載するM.2 SSDも普及しています。

ドライブベイが多数あるタワー型でもM.2 SSDが普及しており、その理由はデータ転送速度が速い規格PCI Expressに対応可能であり、データ読み書き速度が速いためです。

2.5インチSSDでもPCI Expressに対応するためにSATA Expressが登場しましたが、普及しませんでした。

データ読み書き速度重視の場合、M.2 SSDを選ぶとよいです。

2.5インチSSDでも十分速いので、無理にM.2 SSDを選ぶ必要はありません。

技術進歩によってCPUやGPUの性能が向上し一般的な用途では性能を持て余すようになりましたが、SSDのデータ読み書き速度に関しても同様です。

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容量

容量あたりの価格が高いですが、低価格化が進み大容量を選びやすくなりました。

128GBでは容量不足になる可能性が高いので、少なくとも256GBを選ぶとよいです。

自分にとって必要な容量を選ぶとよいですが、予算を超えてしまう場合はHDDと併用するとよいです。

購入後に容量不足になっても、外付けストレージを使用する等の方法がありますので気軽に選ぶとよいです。

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インターフェース規格

2.5インチSSDではSATAを選ぶことになります。

M.2 SSDでは、SATAかPCI Expressを選びますが、データ読み書き速度重視の場合はPCI Expressを選ぶ必要があります。

仕様にNVMe SSDと記載されている場合が多く、その場合はPCI Express対応M.2 SSDです。

同じPCI Expressでもリビジョンやレーン数によってデータ転送速度が違いますが、そこまで仕様に記載されていない場合が多く、知りたい場合はメーカーに問い合わせる必要があります。

最近では、リビジョンがPCI Express 4.0(Gen4)、レーン数が4レーン(x4)だと最もデータ転送速度が速いです。(2021/06/26時点)

最も遅いとPCI Express 2.0(Gen2)、2レーン(x2)ですが、これでも十分速いので最速クラスを求めない場合はリビジョンやレーン数の確認が不要です。

デスクトップパソコンのパーティション分割

昔はパーティション分割のメリットが大きかったですが、今では小さいので不要です。

必要で選ぶとしても、標準でパーティション分割済みが少なく、BTOカスタマイズで選べない場合が多いです。

購入後にパーティション分割の変更が可能ですので、必要でもパーティション分割なしを選んでもよいです。

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デスクトップパソコンの光学ドライブ

光学ドライブを搭載可能でも標準搭載していないデスクトップパソコンが増えてきたほど、光学ドライブの出番が減り廃れてきています。

CD、DVD、ブルーレイディスクを使用する予定がない場合、光学ドライブなしでよいです。

光学ドライブがなくても外付け光学ドライブを使用する方法がありますので、必要でも光学ドライブなしを選んでもよいです。

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光学ドライブ

DVDドライブ、ブルーレイドライブ

今ではCDメディアとDVDメディアの全規格に対応しているDVDスーパーマルチドライブが普及していますので、DVDドライブが対応している規格の確認が不要です。

ブルーレイドライブの場合、BD-ROM、BD-R/RE、BD-R/RE DL、BDXL-R/REに対応していれば十分ですが、どれも対応しています。

DVDドライブとブルーレイドライブ、どちらも技術が成熟しデータ読み書き速度の向上が物理的な限界まで向上しましたので、これも確認が不要です。

デスクトップパソコンのGPU

GPUの種類

グラフィックス処理を行うGPUの種類には、dGPU、CPU内蔵GPU、チップセット内蔵GPUがあります。

dGPUにはデスクトップパソコン向けとモバイルパソコン向けがあり、ビデオカードが前者を実装し、マザーボードが後者を実装します。

dGPUがない場合は、CPU内蔵GPUがグラフィックス処理を行います。

昔はCPUがGPUを内蔵しておらずチップセット内蔵GPUが行いましたが、CPU内蔵GPUが普及しました。

GPUを内蔵していないCPUもありますが、このCPUを使用する場合dGPUが必要です。

CPU内蔵GPU、dGPU

基本的にはCPU内蔵GPUを選び、必要に応じてdGPUを選びます。

dGPUが必要かは、高いグラフィックス性能が必要か不要かで判断します。

高いグラフィックス性能が不要な場合、dGPUも不要です。

インターネットやメールの利用、動画・画像・音楽コンテンツの視聴等の日常用途、ワードやエクセル等のオフィスソフトウェアを利用するビジネス用途等では、グラフィックス性能が低くてもよいです。

高いグラフィックスが必要な場合、dGPUが必要です。

一般的には、ゲーム、動画編集・画像編集等では、高いグラフィックス性能が必要です。

昔はゲームに使用する場合はdGPUが必須と言えるほどしたが、技術進歩によりCPU内蔵GPUのグラフィックス性能が向上したため、ゲームタイトルによってはCPU内蔵GPUでも十分でありdGPUが不要です。

動画・画像編集で利用するソフトウェアや編集の仕方により、CPU内蔵GPUで十分なのかdGPUが必要なのか決まってきます。

dGPUが必要か判断に迷う場合は、とりあえずビデオカード搭載可能なデスクトップパソコンを選ぶとよいです。

購入後にdGPUが必要な場合、ビデオカードを増設すればよいです。

モバイルパソコン向けdGPUは、購入後に増設できません。

dGPUとデスクトップパソコンの種類

dGPUが必要な場合、基本的にはデスクトップパソコン向けdGPUを実装しているビデオカードを選び、一体型にする必要がある場合はモバイルパソコン向けdGPUを選びます。

ビデオカードを選ぶ場合、タワー型を選ぶ必要があります。

グラフィックス性能が高いほどビデオカードのサイズが大きく、タワー型のみ搭載可能です。

キューブ型でもタワー型に近いほど本体サイズが大きければ搭載できますが、需要が小さいせいかあまり見られません。

本体形状が立方体がよい等、キューブ型を必要とする理由がない場合、タワー型でよいです。

ロープロファイル対応ビデオカードのグラフィックス性能で十分の場合、省スペース型やサイズが小さいキューブ型も選択肢に入りますので、設置スペースを抑えたい場合は選ぶとよいです。

コンパクト型、スティック型、一体型は、ロープロファイル対応ビデオカードでも搭載できません。

一体型はモバイルパソコン向けdGPUを搭載できますので、グラフィックス性能が高い製品があります。

コンパクト型、スティック型は、モバイルパソコン向けdGPUでも搭載できませんので、どれもグラフィックス性能が低いです。

GeForce、Radeon、Quadro、FirePro

一般的には、NVIDIAのGeForceかAMDのRadeonどちらかを選ぶとよいです。

多くの人はゲームのためにGPUを重視して選ぶと思われますが、原則的にはGeForceかRadeonを選ぶとよいです。

NVIDIAのQuadroやAMDのFireProは動画・画像編集向けですが、GeForceやRadeonも向いており、GeForceかRadeonを選ぶとよいです。

昔はQuadroやFireProを強く推奨でしたが、今ではGeForceやRadeonも推奨できます。

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GeForce、Radeon

自分が利用するソフトウェアとの相性に問題がなければ、GeForceとRadeonどちらを選んでもよいです。

どちらかが相性問題が起きやすいことはなく、どちらも発生する可能性が非常に低いです。

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GPUの性能

必要なGPUの性能は、利用するソフトウェアによって違います。

多くの人がゲームのためにGPUの性能を重視して選ぶと思われますが、プレイするゲームタイトルを快適にプレイできるGPUを調べると選ぶべきGPUがわかります。

自分にとって必要な性能を持つとわかったGPUに近い性能を持つGPUや、さらに高い性能を持つGPUでも選んでよいです。

GPUの性能はベンチマークスコアを参考にするとよいです。

デスクトップパソコンの電源ユニット

仕様

原則的には、電源ユニットの仕様を確認しなくてもよいほどです。

BTOカスタマイズでPCパーツの変更により消費電力が大きく増える場合や、購入後にPCパーツの交換や増設をする場合、電源ユニットの仕様の確認が必要です。

例えば、購入後に高性能ビデオカードを増設する場合、消費電力が高く補助電源を必要とする場合が多いので、それに対応できる電源ユニットがないと使用できません。

高性能ビデオカードを標準搭載していないと、それに対応可能な電源ユニットを標準搭載していない可能性がありますので、仕様の確認が必要です。

交換

購入後に電源ユニットの容量不足や故障等があっても、交換する方法があります。

交換可能がよい場合、市販の電源ユニットの搭載が明確なデスクトップパソコンを選ぶとよいです。

不明確でも交換できる場合がありますが、メーカー独自の電源ユニットだと原則的には交換できません。

交換可能でも、本体内部スペースが狭いと交換作業がしにくい、タワー型向けの電源ユニットが多い、以上の理由がありますのでタワー型を選ぶとよいです。

タワー型だと交換作業をしやすく交換用の電源ユニットを選びやすいです。

パソコンメーカー、パソコンショップ

NECや富士通等の国内大手パソコンメーカー、デルやヒューレット・パッカード等の海外大手パソコンメーカーでは、電源ユニットの選択肢があまりなく、仕様を詳細に記載していない場合が多く、メーカー独自の電源ユニットの場合があります。

サイコム、ツクモ、パソコン工房等、PCパーツも多く取り扱っているパソコンショップだと、電源ユニットの選択肢が多く、仕様を詳細に記載している場合が多く、原則的には市販の電源ユニットを採用しています。

電源ユニットの仕様にこだわって選ぶ場合や交換可能がよい場合、パソコンショップで選ぶとよいです。

容量

容量に余裕があるのが望ましいですが、余裕がない状態での販売がまずありませんので、原則的には容量の確認が不要です。

BTOカスタマイズでPCパーツを変更した結果、容量が不足すると変更の必要を知らせるメッセージが自動的に表示され場合がありますが、その場合は適切な容量に選び直す必要があります。

容量不足ではなくても容量ギリギリになっている場合や、購入後にPCパーツの交換や増設し消費電力が増える場合、容量が増えるように選ぶとよいです。

適切な容量は、各PCパーツの消費電力から計算して求める方法がありますが、面倒で難しいので、他の完成品デスクトップパソコンの中から似たような仕様を探して参考にするとよいです。

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電源ユニットの容量

コネクター

原則的には、コネクターの確認が不要です。

購入後にPCパーツの交換や増設し、必要なコネクターが増える場合、コネクターの確認が必要です。

特に高性能なビデオカードの搭載でPCI Express用コネクターが不足して困る場合が多いです。

高性能CPUや高性能ビデオカードを搭載するデスクトップパソコンに相応しい大容量の電源ユニットであれば、あらゆるコネクターが多くそろっている可能性が高いですが、そうとは限りません。

仕様にコネクターまで記載されていない場合が多いですが、電源ユニットのメーカーと型番が記載されている場合、インターネットを利用して調べられます。

80PLUS

80PLUS認証を取得している電源ユニットは変換効率が高く、無駄な消費電力と発熱量を抑えられ、節電、熱による劣化の減少、ファン回転数も抑えられ静音性の向上につながります。

80PLUS認証を取得していなくても変換効率が十分高いので、未取得でも懸念するほどではありません。

昔は80 PLUS認証を取得した電源ユニットの価格が高く、デスクトップパソコンの価格を抑えるせいか未取得が多かったですが、今では低価格化が進み普及しています。

80PLUSにはランクがあり、上位のランクほど変換効率が高く価格も高いです。

下位のランクの80 PLUSブロンズや80 PLUSシルバーでも変換効率が十分高いので、これらが選択の目安です。

低価格化が進み80 PLUSゴールド以上でも選びやすいですが、無理に選ぶ必要はありません。

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電源ユニットの80PLUS

デスクトップパソコンのBluetooth

デスクトップパソコンにとってBluetoothは必須ではありませんので、Bluetoothが不要であればBluetooth非対応を選んでも問題ありません。

外付けBluetoothアダプターを接続して使用する方法がありますので、Bluetoothが必要であってもBluetooth対応を選ぶ必要はありません。

外付けBluetoothアダプターのインターフェースの規格はUSBが主流であり、USB端子を1つ使用します。

USB端子が少ない小型デスクトップパソコンを選ぶ場合、Bluetooth対応を選ぶとよいですが、USB端子が少ない小型デスクトップパソコンではBluetoothが普及しています。

タワー型 ・Bluetooth対応は少ない
省スペース型 ・Bluetooth対応は少ない
キューブ型 ・Bluetooth対応は少ない
一体型 ・Bluetooth対応は多い
コンパクト型 ・Bluetooth対応は多い
スティック型 ・Bluetoothに対応している

タワー型、省スペース型、キューブ型は、Bluetooth対応が少ないので、Bluetoothが必要な場合は外付けBluetoothアダプターを使用するとよいです。

一体型、コンパクト型は、Bluetooth対応が多いですが、Bluetooth非対応でも外付けBluetoothを使用すればよいです。

スティック型は、Bluetoothに対応しています。

スティック型はUSB端子数が少なく、キーボードやマウスはBluetooth接続で使用しますので、スティック型にBluetooth非対応はないと思われます。

デスクトップパソコンの外部インターフェース

外部インターフェースのレイアウト

一般的にPCケースの前面と背面に外部インターフェースがあります。

タワー型だと机の下に設置する人が多いと思われますが、PCケースの上面に外部インターフェースがあると便利です。

例えば、上面にUSB端子があると、椅子に座りながらUSBメモリーの抜き差しがしやすいです。

USB端子の場合はUSBハブを机の上に設置する等、便利にする方法がありますので、レイアウトについてあまり気にする必要がありません。

USB

USBの端子位置

頻繁にUSB接続の抜き差しを行う場合、本体の前面にUSB端子があると便利ですが、多くの製品で前面と背面にUSB端子があります。

背面にはあるが前面にUSB端子がなかったり、前面にあるUSB端子数が少なく足りなくても、USBハブを使用すると前面側にUSB端子を増やせます。

USBの端子数

本体サイズが大きいほど端子数が多い傾向があります。

本体サイズが小さいのを選ぶ場合、端子数の少なさに妥協が必要です。

端子数が足りなくても、USBハブを使用し増やす方法があります。

USBの規格

最低でも最大速度が5GbpsのUSB 3.2 Gen 1x1(USB 3.1 Gen1、USB 3.0)があるとよいですが、どの製品にもあります。

外付けSSDを使用するのでデータ転送速度を重視する等、必要に応じて、さらに最大速度が速い規格がある製品を選ぶとよいです。

最大速度が480MbpsのUSB 2.0がある場合が多いですが、あっても問題なく、ある方がよいです。

キーボード、マウス、外付けDVDドライブ等、USB 2.0の最大速度で十分な周辺機器が多くあります。

規格は互換性がありますが、一部のUSB 2.0対応周辺機器はUSB 2.0対応端子に接続しないと正常に動作しない場合があります。

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USBの規格

USBの端子形状

USB Type-AとUSB Type-Bに加えてUSB Type-Cが新たに登場しましたが、特に気にして選ぶ必要がありません。

USB Type-Cへ置き換わっていくと思われますが、デスクトップパソコン側がUSB Type-A、周辺機器側がUSB Type-Cでも変換アダプターを使用する方法があります。

デスクトップパソコン側がUSB Type-Cであっても、USB Type-C登場前に存在していた周辺機器はもちろんですが、新たに発売される周辺機器でも急にUSB Type-Cへ置き換わるわけではありませんので、変換アダプターが必要になります。

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USBの端子

音声インターフェース

スティック型には音声インターフェースがありませんが、HDMI出力端子を使用するか、Bluetoothを利用し音声出力します。

一般的には、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子があり、さらにはライン入力端子、ライン出力端子もある場合が多く、これらがあれば十分です。

サラウンド端子、光デジタルオーディオの入力端子や出力端子を搭載している製品は無きに等しいので、これらが必要な場合、音声インターフェースを追加できる周辺機器やPCパーツを使用するとよいです。

映像インターフェース

映像入力端子

昔はビデオテープレコーダー等から映像を取り込めるように映像入力端子を搭載している製品がありましたが、今では映像は動画ファイルでやり取りされるようになりましたので無きに等しいです。

映像入力端子が必要な場合、ビデオキャプチャーカードを増設するか、外付けビデオキャプチャーを使用するとよいです。

映像入力端子を搭載している一体型がありますが、本体と一体になっているディスプレイを外付けディスプレイとしても使用するためであり、映像の取り込みはできません。

映像出力端子

原則的には映像出力端子がありますが、一体型では映像出力端子がない製品がありますので、必要な場合は選ばないようにします。

USB端子を映像出力端子に変換するディスプレイアダプターを使用する方法がありますが、遅延があります。

D-sub 15pin、DVI-D、DVI-Iは古く廃れつつあり、HDMI、DisplayPortが普及しています。

D-sub 15pin、DVI-D、DVI-Iがなくても変換アダプターを使用する方法がありますので、必要でもHDMI、DisplayPortがあればよいです。

映像出力端子の数

スティック型等、サイズが小さい製品を除くと、少なくとも2つの映像出力端子があります。

マルチディスプレイ環境を構築する場合は、同時出力する画面数と同じ数の映像出力端子があるだけでなく、出力可能な最大画面数の確認も必要です。

映像出力端子の数と出力可能な最大画面数が一致するとは限らず、例えば4つの映像出力端子があっても、最大3画面同時出力に対応している場合があります。

仕様で確認するとしても、出力可能な最大画面数までは記載されていない場合が多く、もし知りたい場合はメーカーに問い合わせる必要があります。

デスクトップパソコンの拡張インターフェース

デスクトップパソコン購入後にPCパーツの交換や増設をしない場合、拡張インターフェースを気にする必要がありません。

交換や増設をする場合、拡張インターフェースを確認して選ぶ必要があります。

拡張インターフェースは既に搭載しているPCパーツが使用しており、全ての拡張インターフェースを使用している場合は空き数が0であり増設できません。

PCパーツを増設する場合、拡張インターフェースの空き数を確認して選ぶ必要があります。

BTOカスタマイズで搭載PCパーツを変更すると、拡張インターフェースの空き数が変わり、仕様に記載されている空き数とは違ってくる場合があります。

拡張ベイ(ドライブベイ)

内蔵HDD、内蔵SSD、内蔵光学ドライブ等を多く搭載したい場合、拡張ベイ(ドライブベイ)が多いデスクトップパソコンを選ぶ必要がありますが、タワー型か、サイズが大きいキューブ型に限られます。

拡張ベイが多いほどサイズが大きくて重くなりますので、設置場所の広さや、耐えられる重量に注意が必要です。

拡張スロット

ビデオカード等、拡張カードを搭載したい場合、拡張スロットがあるデスクトップパソコンを選ぶ必要があります。

拡張スロットがあっても内部スペースが狭いと、サイズが大きい拡張カードを搭載できません。

高性能ビデオカードはサイズが大きく、内部スペースが十分ないと物理的に干渉し搭載できない場合がありますので、搭載するならタワー型の大きめを選ぶとよいです。

ミニタワーやマイクロタワーだと搭載できない場合がありますのでミドルタワーを選ぶとよく、さらに大きいフルタワーはサーバーやワークステーション向けであり、これらは大きすぎます。

高性能ビデオカードは1スロットに接続でも2〜3スロット分を占有する製品が多いです。

必要な拡張スロットの数は、接続する数だけではなく占有する数も考慮して選ぶ必要があります。

規格

規格はPCI Expressが普及しています。

PCI Expressのリビジョン

新しいデスクトップパソコンであれば、新しいリビジョンに対応しています。

PCI Expressのレーン数

拡張カードのレーン数は、x16やx1が多いです。

多くのビデオカードのレーン数がx16であり、それを搭載する場合はx16の拡張スロットが必要ですが、サイズが大きいデスクトップパソコンにあります。

x8やx4の拡張カードが少ないせいか、拡張スロットにx8やx4がない場合が多いです。

拡張カードがx8やx4に限らずx1であっても、x16の拡張スロットがあれば搭載できます。

x1の拡張カードを搭載できればよい場合、x1の拡張スロットがあれば十分です。

ロープロファイル

サイズが小さいデスクトップパソコンだと、拡張スロットがロープロファイルのみ対応です。

ロープロファイルはサイズの制限が小さい拡張カードであり、PCケース内部スペースが狭いパソコン用です。

ロープロファイルの拡張カードのみ搭載するなら、ロープロファイルのみ対応の拡張スロットがあればよいです。

省スペース型、サイズが小さいキューブ型だと、拡張スロットがロープロファイルのみ対応の場合が多いです。

ロープロファイルのみ対応と仕様に記載されていなくても、明らかに本体サイズが小さいパソコンの拡張スロットはロープロファイルのみ対応です。

PCパーツのメーカー、製品名

仕様等に未記載

デスクトップパソコンが搭載しているPCパーツのメーカーや製品名は、仕様等に未記載の場合が多いです。

その理由は、仕様等に記載してある性能等については変更がないが、メーカーや製品の変更が発生する場合があるためです。

例えば、仕様等にメインメモリーの容量が8GBと記載の場合、容量に関しては変更がないが、仕入れの都合によりメインメモリーのメーカーや製品に変更が発生する場合があります。

それでも仕様等にメーカーや製品名の記載が可能ですが、そこまで記載すると変更発生時の作業が増えコストが増えます。

メーカー、製品名の重要性

昔は選ばない方がよいと言えるほど故障率が高い等の問題があるPCパーツ搭載が見られましたが、今ではまず見られませんのでメーカーや製品名を気にする必要があまりありません。

その理由は、技術が成熟し問題があるPCパーツがほとんどなくなったためですが、そのようなPCパーツを採用しないようにパソコンメーカーが気を付けていることもあります。

もし問題があるPCパーツを採用してしまい、その情報が広まってしまうとパソコンメーカーにとって致命的です。


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