デスクトップパソコンのGeForce、Radeonの性能比較、選び方

最終更新日 2019年10月11日

デスクトップパソコンのビデオチップは GeForce か Radeon を選べば良いのか、Quadro や FirePro はどうなのか

デスクトップパソコンが搭載するビデオカードにはビデオチップ(GPU)が実装されています。個人が使う家庭用デスクトップパソコンでは、ビデオチップのメーカーは NVIDIA と AMD どちらかを選ぶことになります。

各メーカーのビデオチップには複数のブランド名がありますが、一般的に NVIDIA の GeForce か AMD の Radeon どちらかを選ぶことになります。多くの人はデスクトップパソコンを PC ゲームに使うためにビデオチップを重視して選ぶと思われますが、基本的に PC ゲームに使うなら GeForce か Radeon を選びます。

NVIDIA の Quadro、AMD の FirePro は動画・画像編集向けですので、デスクトップパソコンを動画・画像編集に使うなら Quadro か FirePro を選ぶ必要がありそうですが、そうでもありません。GeForce と Radeon も動画・画像編集に向いており、GeForce か Radeon が選択の目安となります。

Quadro、FirePro を選ぶ必要性については、 Quadro、FirePro の必要性の判断の仕方 にて詳しく記載しています。

・GeForce か Radeon が選択の目安

デスクトップパソコンのビデオチップの GeForce と Radeon どちらを選ぶ方が良いのか

ここでは GeForce か Radeon を選ぶとして話を進めていきますが、GeForce と Radeon どちらを選ぶ方が良いのかについて、あまり深刻に考える必要はありません。自分が利用するソフトウェアとの相性に気をつけて選ぶと良いですが、相性が問題になることはそうそうありませんので、どちらを選んでも良いです。

ソフトウェアとの相性についてですが、ビデオチップの違いの影響を受けやすい PC ゲームソフトウェア、動画・画像編集ソフトウェア等では、特定のビデオチップと相性が良くなく、最悪ソフトウェア動作中にエラーが発生して正常に動作しない場合もあります。

相性が悪いソフトウェアとビデオチップの組み合わせが事前にわかれば良いのですが、これはなかなか難しいことです。ソフトウェアのメーカーが公表している場合もありますが、ビデオチップ以外の PC パーツも影響してくる場合もありますので、ソフトウェアメーカーが完全に事前に把握することは難しいです。

ビデオチップ名とソフトウェア名をインターネットで検索し、相性の悪さが原因と思われるトラブル発生報告内容を探してみるのも良い手ですが、ソフトウェアとビデオチップの組み合わせが完全に悪いとは限らないことに注意しておく必要はあります。(別の PC パーツやソフトウェアが悪影響している場合もありえます。)

逆に相性が良いと思われるビデオチップを調べたい場合は、まずソフトウェアメーカーが動作確認済み、もしくは推奨するビデオチップを公表していないか調べると良いです。また、いろんなパソコンメーカーのラインナップを見て回り、ソフトウェア推奨モデルに選ばれているビデオチップを調べるのも良い手です。特に PC ゲームでは、特定の PC ゲーム推奨モデルがパソコンショップでよく見られるので参考になります。

特定のビデオチップに最適化されておらず本来はもっと高い性能を発揮するはずなのにしない場合もあり、これもある意味相性が良くないと言えます。全てのビデオチップに対して最適化するようにソフトウェアを作ることは難しいので仕方ありません。

いろんなソフトウェアを利用するなら、GeForce に最適化されているソフトウェア、Radeon に最適化されているソフトウェアどちらも利用することになりますので、あまり気にする必要はありません。

・自分が利用するソフトウェアとの相性に問題がなければ、GeForce と Radeon どちらを選んでも良い

GeForce、Radeon の製品名から性能比較はできないのか

GeForce や Radeon はシリーズごとに分けられ、それぞれに複数の製品があります。製品名からある程度性能順がわかります。同じシリーズに属する製品であれば、製品名に含まれるアルファベットや数字を参考に、どちらの方が性能が高いのか程度はわかります。

例えば、GeForce 10 シリーズに属する GeForce GTX 1080 と GeForce GTX 1070 なら、数字が大きい GeForce GTX 1080 の方が高性能です。

しかし、比較対象によっては難しいです。異なるシリーズに属する製品と比較する場合は、製品名から性能比較は難しいです。同じシリーズに属する製品同士でも、どちらの方が高性能かわからない場合があります。

・同シリーズの製品同士を比較するなら、どちらの方が性能が高いかくらいはわかる

GeForce、Radeon どのように性能比較すれば良いのか

たいていの人は、限られた予算の中で最も高い性能を発揮するビデオチップを選びたいはずです。そのようなビデオチップを見つけるためには、選択候補となるビデオチップを集め、自分が利用するソフトウェアにて様々なプログラムを実行し性能を測定する必要がありますが現実的に無理な話です。

そこでベンチマークを参考にする方法があります。ベンチマークでは様々なプログラムを実行してビデオチップの性能を測定し、性能を数値化して比較できるようにします。その数値をベンチマークスコアと呼びます。

GeForce、Radeon のベンチマークスコアを掲載しているウェブサイトは多数あり、簡単に性能比較できます。ここでは、 PassMark Software - Video Card (GPU) Benchmark Charts にて公開されているベンチマークスコア Passmark G3D Mark を参考に GeForce、Radeon を性能が高い順に並べています。ただし、比較的新しい GeForce、Radeon に限っています。

PassMark Score はベンチマークスコア、PassMark Ratio は最も高いベンチマークスコアに対する割合です。最もベンチマークスコアが高いビデオチップが 100% です。

製品 PassMark
Score
PassMark
Ratio
シリーズ 発売年
GeForce RTX 2080 Ti 17094 100% GeForce 20 2018年
GeForce RTX 2080 15663 91% GeForce 20 2018年
GeForce RTX 2070 14478 84% GeForce 20 2018年
NVIDIA TITAN Xp 14282 83% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 1080 Ti 14225 83% GeForce 10 2016年
Radeon VII 13764 80% Radeon VII 2019年
NVIDIA TITAN X 13612 79% GeForce 10 2016年
GeForce RTX 2060 13273 77% GeForce 20 2018年
GeForce GTX 1080 12413 72% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 1070 Ti 12341 72% GeForce 10 2016年
Radeon RX Vega 64 11874 69% Radeon RX Vega 2017年
Radeon RX Vega 56 11691 68% Radeon RX Vega 2017年
GeForce GTX 980 Ti 11380 66% GeForce 900 2014年
GeForce GTX 1070 11327 66% GeForce 10 2016年
GeForce GTX Titan X 10689 62% GeForce 900 2014年
GeForce GTX 980 9632 56% GeForce 900 2014年
GeForce GTX 1060 6GB 9084 53% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 1060 3GB 8967 52% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 970 8620 50% GeForce 900 2014年
Radeon RX 580 8449 49% Radeon 500 2017年
Radeon RX 480 8120 47% Radeon 400 2016年
Radeon RX 470 7597 44% Radeon 400 2016年
Radeon RX 570 6815 39% Radeon 500 2017年
GeForce GTX 1050 Ti 6001 35% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 1060 5GB 5856 34% GeForce 10 2016年
GeForce GTX 960 5814 34% GeForce 900 2014年
GeForce GTX 950 5226 30% GeForce 900 2014年
GeForce GTX 1050 2GB 4673 27% GeForce 10 2016年
Radeon RX 560 4390 25% Radeon 500 2017年
Radeon RX 460 4329 25% Radeon 400 2016年
Radeon RX 550 3443 20% Radeon 500 2017年
GeForce GT 1030 2209 12% GeForce 10 2016年
Radeon R7 450 2195 12% Radeon 400 2016年
Radeon RX 540 1618 9% Radeon 500 2017年
Radeon R7 430 1417 8% Radeon 400 2016年
Radeon 530 1239 7% Radeon 500 2017年
Radeon R5 430 1032 6% Radeon 400 2016年
Radeon 520 844 4% Radeon 500 2017年

上記では比較的新しいデスクトップパソコン向けビデオチップに絞りましたが、以下のリンク先では古いデスクトップパソコン向けビデオチップも含めて性能が高い順に並べています。

NVIDIA デスクトップ GPU 性能比較早見表

AMD デスクトップ GPU 性能比較早見表

ベンチマークを参考に GeForce、Radeon を性能比較する際は、あくまでもベンチマークが実行するプログラムにて発揮する性能で比較しているのであり、自分が利用するソフトウェアではベンチマークと同じ結果になるわけではないことに注意が必要です。

その理由は、ビデオチップが発揮する性能はプログラムによって違うからです。ベンチマークには様々な種類がありますが、ベンチマークによって性能順が違う理由も同じです。ベンチマークによって実行するプログラムが異なります。

たいていの人は、GeForce と Radeon どちらの方が性能が高いのか気になると思われますが、ある GeForce と Radeon を性能比較した場合、ベンチマークでは GeForcen の方が高い性能を発揮していても、自分が利用するソフトウェアでは Radeon の方が高い性能を発揮する可能性があります。

ベンチマークを参考にして厳密に性能比較することはせず、大まかに性能比較するにとどめておくと良いです。

・GeForce、Radeon の性能比較はベンチマークを参考にする
・ベンチマークで厳密に性能比較せず大まかに性能比較するにとどめる

なぜ GeForce の TITAN は価格の割りにベンチマークスコアが低いのか

NVIDIA の GeForce には、製品名に TITAN を含む製品があります。TITAN は価格が高い割りにベンチマークスコアが低いですが、Passmark G3D Mark では PC ゲーム等の一般的なグラフィックス処理における性能で評価しているためです。他のベンチマークでも同様です。

TITAN は、他とは異なり一般的なグラフィックス処理だけでなく GPU コンピューティングにおける性能(倍精度浮動小数点演算性能)にも優れています。

ビデオチップはプログラムによって発揮する性能が違うことがよくわかる事例であり、GPU コンピューティングにおける性能を評価するプログラムを実行するベンチマークなら、TIAN の性能順が大きく変わります。

一般的なパソコン使用用途では GPU コンピューティングの性能を気にする必要はなく、一般的なグラフィックス処理における性能が重要ですので TITAN は選択肢に入ってきません。

・TITAN は GPU コンピューティング向けであり一般的に利用されるベンチマークでは本来の性能を発揮しない

GeForce と Radeon には多数の製品があるがどれを選べば良いのか

デスクトップパソコンを PC ゲームに使う場合

GeForce と Radeon それぞれにある複数の製品をベンチマークで性能比較したら、どれくらいの性能がある製品を選べば良いのか決めなければなりません。

結論から言えば、どれくらいの性能がある GeForce または Radeon を選べば良いのかは人それぞれ違いますので一概には決められません。

デスクトップパソコンを PC ゲームに使うために GeForce または Radeon を選ぶ人が多いと思われますが、GeForce のシェアが大きく普及していますので、ここでは GeForce で選択の目安を示します。

技術進歩によりビデオチップの性能が向上すれば、PC ゲームが求める性能も向上しますので将来は選択の目安が変わってきますが、今のところ GeForce GTX 1070 があれば解像度フル HD、最大負荷の画質設定でも、たいていの PC ゲームを快適にプレイできます。解像度 4K、最大負荷の画質設定だと、GeForce GTX 1080 Ti が必要になってきます。(2018年3月8日時点)

PC ゲームによって必要な性能が違いますので、自分がプレイしたい PC ゲームを快適にプレイできる性能がある GeForce または Radeon はどれなのかインターネットで調べる方が良いです。

デスクトップパソコンを動画・画像編集に使う場合

デスクトップパソコンを動画・画像編集に使うために GeForce または Radeon を選ぶ場合は、選択の目安を示すことが難しいです。PC ゲームであれば快適にプレイできる基準はフレームレートを利用できますが、動画・画像編集では快適に編集できる基準は特にないからです。

基本的に GeForce または Radeon の性能が高いほど快適に動画・画像編集できますが、同じ動画・画像編集ソフトウェアを利用し、かつ編集のやり方がほぼ同じでも、人によって快適と感じる基準が違います。また、動画・画像編集ソフトウェアによっては、GeForce または Radeon があっても特に処理速度は変わらないことがあります。

それを踏まえた上で以下に示す選択の目安を参考にしてほしいですが、GeForce のシェアが大きく普及していますので、ここでも GeForce で選択の目安を示します。

GeForce GTX 1070 なら 4K 動画編集や CG 制作等の重い動画・画像編集でも快適に作業できる性能があります。GeForce GTX 1060 でも十分なくらいです。予算を抑えるとしても、GeForce GTX 1050 は選びたいところです。(2018年3月8日時点)


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