内蔵 SSD の選び方 - 内蔵ストレージの選び方

最終更新日 2017年03月18日

内蔵 SSD を選ぶ前に

内蔵 SSD を交換、もしくは増設可能か確認

内蔵 SSD を、パソコンに既設されている内蔵 HDD か内蔵 SSD と交換、もしくは増設する場合は、交換や増設が可能か確認する必要があります。

内蔵 SSD のサイズや接続インタフェースは必ず確認し、パソコンに搭載可能か事前に調べておく事が重要です。内蔵 SSD は、内蔵 HDD と比べると種類が多く、その分サイズや接続インタフェース等が合わず使えない内蔵 SSD を選んでしまうリスクが大きいです。

また、ノートパソコンやデスクトップパソコン一体型等のサイズが小さいパソコンは、内蔵 SSD の交換や増設作業が難しい場合があります。筐体を開ける事すら難しい場合もあります。

そのため、事前にパソコンの付属マニュアル等を見たりして、実際に内蔵 SSD の交換や増設が可能かどうか調べておく必要があります。できれば、実際にパソコン内部を見て、既存の内蔵 HDD や内蔵 SSD を取り外して交換できそうか、または内蔵 SSD を増設できそうか確認しておくと良いです。

内蔵 SSD の種類の選び方

主な内蔵 SSD の種類

内蔵 SSD には幾つか種類が存在し、種類によってサイズや搭載方法等が異なります。以下は、内蔵 SSD の種類です。

SSD ・ドライブベイに搭載
・マザーボードとは、Serial ATA で接続
・製品数が多い
・データ読み書き速度が速い
mSATA SSD ・mSATA スロットに搭載
・マザーボードとは、Mini Serial ATA で接続
・製品数が少ない
M.2 SSD ・M.2 スロットに搭載
・マザーボードとは、M.2 で接続
・製品数が少ない
・データ読み書き速度が速い
拡張カード型 SSD ・製品数が非常に少ない
・データ読み書き速度が速い
・拡張スロットに搭載
・マザーボードとは、PCI Express で接続

mSATA SSD や M.2 SSD、拡張カード型 SSD は SSD の一種ですが、ここではドライブベイに搭載する SSD と区別します。SSD と言えば、一般的にドライブベイに搭載する SSD を指し、内蔵 SSD では主流です。

mSATA SSD や M.2 SSD は、薄くて小さい拡張カードの形状をした内蔵 SSD です。マザーボードの専用スロットに挿し込んで搭載するため、ドライブベイが無く内部スペースが狭いパソコン向けの内蔵 SSD です。

拡張カード型 SSD は、小型ビデオカードのような拡張カードの形状をした内蔵 SSD です。マザーボードの拡張スロットに挿し込んで搭載します。拡張スロットのインターフェース規格 PCI Express のデータ転送速度の速さを利用し、よりデータ読み書き速度が速い内蔵 SSD を使用したいユーザーに向いています。

SSD や M.2 SSD で、インターフェース規格 PCI Express を利用できるようになり、SSD や M.2 SSD の方が搭載可能なパソコンが多いため、拡張カード型 SSD はあまり普及しないと思われます。

ドライブベイに搭載する SSD を選ぶのが基本

内蔵 SSD では、ドライブベイに搭載する SSD を選ぶのが基本です。SSD は製品数が多くデータ読み書き速度が速いです。ただし、データ読み書き速度が速い SSD は、Serial ATA Express で接続可能で、かつインターフェース規格 PCI Express を利用する SSD にあります。Serial ATA Express は普及が十分進んでいないため、Serial ATA Express 対応の SSD やマザーボードは少ないです。

ドライブベイも拡張スロットも無いパソコンに内蔵 SSD を搭載したい等の理由がある場合は、mSATA SSD か M.2 SSD を選ぶ必要があります。ただし、mSATA SSD を搭載するためにはマザーボードに mSATA スロット、M.2 SSD を搭載するためにはマザーボードに M.2 スロットが必要です。

どちらもある場合は、M.2 SSD の方がデータ読み書き速度が速いです。ただし、データ読み書き速度が速い M.2 SSD は、インターフェース規格 PCI Express を利用する M.2 SSD にあります。

拡張カード型 SSD は、拡張スロットにしか内蔵 SSD を搭載できない場合や、インターフェース規格 PCI Express を利用したデータ読み書き速度が速い内蔵 SSD を使用したいなら、拡張カード型 SSD が選択肢に入ってきます。

インターフェース規格 PCI Express を利用できる Serial ATA Express や M.2 よりも、インターフェース規格 PCI Express を利用できる拡張スロットは広く普及しています。Serial ATA Express や M.2 では接続できないマザーボードでも、インターフェース規格 PCI Express を利用できる拡張スロットがある可能性は高いです。

ドライブベイに搭載する SSD のサイズの選び方

内蔵 SSD には幾つか種類が存在しますが、ここではドライブベイに搭載する SSD のサイズの選び方について記載します。

SSD を取り付けるドライブベイのサイズ

パソコンには、ドライブベイと呼ばれる所があり、そこに内蔵 HDD や SSD を取り付けます。ドライブベイにはサイズによって種類が分かれており、内蔵 HDD や SSD を取り付ける用に、3.5 インチサイズのドライブベイと 2.5 インチサイズのドライブベイがあります。

基本的にデスクトップパソコンでは 3.5 インチサイズのドライブベイ、ノートパソコンでは 2.5インチサイズのドライブベイがありますが、内部スペースが狭い小型のデスクトップパソコンでは、2.5インチサイズのドライブベイが多いです。

例えば、一体型等の内部スペースが狭いデスクトップパソコンでは、少しでもサイズの大きさを抑えるために 2.5 インチサイズのドライブベイしか無い場合があります。なので、デスクトップパソコンだから 3.5 インチサイズ、またはノートパソコンだから 2.5 インチサイズと決め付けずに、念のためにパソコンのドライブベイのサイズを調べておく必要があります。

ドライブベイのサイズと合わせて選ぶ

SSD も、サイズで分かれており、3.5 インチサイズの SSD、2.5 インチサイズの SSD があります。SSD を選ぶときは、パソコンのドライブベイのサイズと同一のものを選ぶ必要があります。

そう考えると、基本的にはデスクトップパソコンの場合は、3.5 インチサイズの SSD、ノートパソコンの場合は 2.5 インチサイズの SSD を選ぶ事になりますが、SSD は HDD よりも小型化が容易なので、SSD では 2.5 インチサイズが主流です。

今では 3.5 インチサイズの SSD は無きに等しくなり、2.5 インチサイズの SSD を 3.5 インチサイズのドライブベイに搭載したい場合は、変換マウンタを利用します。

変換マウンタは、2.5 インチサイズの SSD に付属している場合もあれば、デスクトップパソコンの PC ケースに付属している場合もあります。また、変換マウンタは単品でも販売されています。

3.5 インチサイズの SSD ・3.5 インチサイズのドライブベイ用の内蔵 SSD だが、無きに等しくなった
2.5 インチサイズの SSD ・2.5 インチサイズのドライブベイ用の内蔵 SSD
・変換マウンタを利用すれば、3.5 インチサイズのドライブベイにも搭載可能

対応パソコンを調べる

SSD は、HDD と形状が異なります。同じサイズでも微妙に縦や横の長さ、厚み幅が異なる場合があります。デスクトップパソコンであれば、この微妙なサイズの違いは問題とならない場合が多いですが、ノートパソコンの場合はこの微妙なサイズの違いが問題になる場合があります。

ノートパソコンは持ち運ぶものですので、SSD が衝撃や振動を受けて故障しないように、ドライブベイ内部の形状がしっかりと既設の SSD に合わせて作られている場合が多いです。そのため、別途で購入して用意した SSD を取り付けようとすると、上手くはまらない場合があります。

そのため、ノートパソコン用の SSD を選ぶ場合は、その SSD の製造メーカーの公式サイト等を調べて、対応パソコンを調べてみると良いです。また、HDD から SSD への交換用のために、HDD の形状に合わせて作られた SSD もありますので、そちらを選ぶのも良い選び方です。

mSATA SSD のサイズの選び方

mSATA SSD のサイズと、Mini Serial ATA 接続端子の対応サイズ

mSATA SSD のサイズには、ハーフサイズとフルサイズがあります。mSATA SSD は、マザーボードにある Mini Serial ATA 接続端子に搭載しますが、Mini Serial ATA 接続端子にはハーフサイズ対応とフルサイズ対応に分かれ、それぞれ搭載可能な mSATA SSD のサイズが異なります。

Mini Serial ATA
接続端子
搭載可能な mSATA SSD のサイズ
ハーフサイズ対応 ハーフサイズ
フルサイズ対応 ハーフサイズ(※)
フルサイズ
(※)変換アダプタが必要

フルサイズ対応の Mini Serial ATA 接続端子は、ハーフサイズの mSATA SSD も搭載できますが、ハーフサイズからフルサイズへ変換するアダプタが必要です。変換アダプタは単品として販売されていますが、ハーフサイズの mSATA SSD には、変換アダプタがセットになっている製品もあります。

Mini Serial ATA 接続端子の対応サイズに合わせて選ぶ

mSATA SSD はフルサイズが主流です。多くのマザーボードにフルサイズ対応の Mini Serial ATA 接続端子があるため、フルサイズの mSATA SSD を選ぶのが基本です。変換アダプタと合わせればハーフサイズの mSATA SSD も搭載できますが、サイズを小さくするために容量が小さくなっている製品が多いです。

ハーフサイズ対応の Mini Serial ATA 接続端子に搭載するなら、ハーフサイズの mSATA SSD を選ぶ必要があります。

M.2 SSD のサイズの選び方

M.2 SSD のサイズと、M.2 接続端子の対応サイズ

M.2 SSD のサイズは、規格 M.2 で決められています。幅は 12, 16, 22, 30mm、長さは 16, 26, 30, 38, 42, 60, 80, 110mm の中から M.2 SSD のサイズは決まります。

これらの幅と長さの組み合わせを考慮すると、M.2 SSD のサイズは多彩になりますが、M.2 SSD のサイズは、幅は 22mm、長さは 60mm か 80mm が主流です。

マザーボードの M.2 接続端子には対応サイズがあり、多彩なサイズに対応するのは難しく、M.2 SSD と同様に幅は 22mm、長さは 60mm か 80mm あたりに対応しているマザーボードが主流です。

また、M.2 SSD のサイズや M.2 接続端子の対応サイズは、Type 幅 + 長さで表される場合が多いです。例えば、M.2 SSD の仕様に Type 2260 と記載されていれば、幅は 22mm、長さは 60mm です。

M.2 接続端子の対応サイズに合わせて選ぶ

M.2 SSD を搭載できるように、M.2 接続端子の対応サイズに含まれるサイズを選ぶ必要があります。幅は 22mm、長さは 60mm か 80mm の M.2 SSD なら、主流サイズのため、M.2 接続端子の対応サイズに含まれる可能性が高いですが、念のために搭載できるか確認しておく必要があります。

ドライブベイに搭載する SSD の対応インターフェース規格の選び方

Serial ATA の規格一覧

ドライブベイに搭載する SSD は、パソコンに搭載されているマザーボードと接続します。マザーボードとは、Serial ATA で接続しますが、Serial ATA には幾つか規格が存在し、それぞれデータ転送速度が異なります。

以下は、Serial ATA の規格です。

ANSI 規格名
(通称)
よく使われる呼び方 データ
転送速度
Serial ATA 1.5 Gbps
(Ultra SATA/1500)
Serial ATA
S-ATA
Serial ATA 150
1.5 Gbps
Serial ATA 3.0 Gbps
(Ultra SATA/3000)
Serial ATA II
S-ATA2
Serial ATA 300
3.0 Gbps
Serial ATA 6.0 Gbps
(Ultra SATA/6000)
Serial ATA III
S-ATA3
Serial ATA 600
6.0 Gbps

Serial ATA 6.0 Gbps が主流

Serial ATA 6.0 Gbps に対応している SSD が主流であり、選択の目安となります。

Serial ATA 3.0 Gbps に対応している SSD は少なく、Serial ATA 1.5 Gbps に対応している SSD は見られません。SSD が持つデータ読み書き速度の速さを考慮したら、Serial ATA 3.0 Gbps でもデータ転送速度は不足しますので、Serial ATA 1.5 Gbps 対応 SSD が出てくる事はないと思われます。

マザーボードの Serial ATA 接続端子と SSD の間で、Serial ATA の規格が異なっても、各規格には互換性があります。例えば、Serial ATA 6.0 Gbps の SSD を、Serial ATA 3.0 Gbps の Serial ATA 接続端子に接続して使用できます。ただし、データ転送速度は、Serial ATA 3.0 Gbps の 3.0 Gbps で動作します。

他にも、両者の対応規格が異なる組み合わせパターンがありますが、以下のように動作します。

Serial ATA
接続端子
SSD データ
転送速度
Serial ATA 1.5 Gbps Serial ATA 3.0 Gbps 1.5 Gbps
Serial ATA 6.0 Gbps 1.5 Gbps
Serial ATA 3.0 Gbps Serial ATA 3.0 Gbps 3.0 Gbps
Serial ATA 6.0 Gbps 3.0 Gbps
Serial ATA 6.0 Gbps Serial ATA 3.0 Gbps 3.0 Gbps
Serial ATA 6.0 Gbps 6.0 Gbps

Serial ATA Express の規格一覧

SSD のデータ読み書き速度の向上により、Serial ATA の規格 Serial ATA 6.0 Gbps のデータ転送速度でも不足するようになり、Serial ATA Express が登場しました。

Serial ATA Express は、Serial ATA と互換性を持ち、ビデオカード等の接続に使われる拡張スロットで見られる接続インターフェース PCI Express のデータ転送技術を取り入れ、Serial ATA よりも速いデータ転送速度を実現しています。

以下は Serial ATA Express の規格です。

内部
インターフェース
規格名
(通称)
レーン数 データ
転送速度
Serial ATA Serial ATA 6.0 Gbps
(Ultra SATA/6000)
- 6.0 Gbps
PCI Express PCI Express 2.0
(Gen2)
2レーン(x2) 10.0 Gbps
PCI Express 3.0
(Gen3)
2レーン(x2) 20.0 Gbps

PCI Express では、使用するレーン(データの通り道のようなもの)数が多いほどデータ転送速度が速くなりますが、Serial ATA Express では2レーンです。 PCI Express の規格によってデータ転送速度が異なり、PCI Express 2.0 よりも PCI Express 3.0 の方がデータ転送速度が速いです。

パソコン全体で割り当てられる PCI Express 3.0 や PCI Express 2.0 のレーン数は、CPU やマザーボードによって決まってきますが、PCI Express 3.0 のレーンは主に拡張スロットに優先的に割り当てられるため、Serial ATA Express には PCI Express 2.0 のレーンが割り当てられることが多いです。そのため、Serial ATA Express では PCI Express 2.0 が主流です。

マザーボードにて Serial ATA Express 対応製品が登場し、Serial ATA Express が普及すると思われましたが、SSD の方では Serial ATA Express は普及していません。見落としがあったかもしれませんが、Serial ATA Express 対応 SSD は発売されていません。(2017年3月17日時点)

広く普及しているとは言えませんが、M.2 で接続する SSD が普及の兆しを見せており、今後 U.2 で接続する SSD が普及する可能性があります。恐らく、Serial ATA Express は普及することなく廃れていくと思われます。

mSATA SSD の対応インターフェース規格の選び方

Mini Serial ATA の規格

以下は、Mini Serial ATA の規格です。

規格名
(通称)
よく使われる呼び方 データ
転送速度
Serial ATA 3.0 Gbps
(Ultra SATA/3000)
Serial ATA II
S-ATA2
Serial ATA 300
3.0 Gbps
Serial ATA 6.0 Gbps
(Ultra SATA/6000)
Serial ATA III
S-ATA3
Serial ATA 600
6.0 Gbps

Serial ATA と異なり、Serial ATA 1.5 Gbps がありませんが、Serial ATA 1.5 Gbps の後継 Serial ATA 3.0 Gbps が登場してから Mini Serial ATA が作られたからです。

Serial ATA 6.0 Gbps が主流

Serial ATA 6.0 Gbps に対応している mSATA SSD が主流であり、Serial ATA 3.0 Gbps に対応している mSATA SSD は少ないです。

Serial ATA 6.0 Gbps 対応 mSATA SSD は、データ転送速度の高さを活かしてデータ読み書き速度が速いので、Serial ATA 6.0 Gbps 対応 mSATA SSD を選ぶのがおすすめです。

ただし、マザーボードの Mini Serial ATA 接続端子が、Serial ATA 3.0 Gbps 対応であれば、Serial ATA 6.0 Gbps 対応 mSATA SSD を搭載しても、Serial ATA 3.0 Gbps のデータ転送速度で動作します。

他にも、両者の対応規格が異なる組み合わせパターンがありますが、以下のように動作します。

Mini Serial ATA
接続端子
mSATA SSD データ
転送速度
Serial ATA 3.0 Gbps Serial ATA 3.0 Gbps 3.0 Gbps
Serial ATA 6.0 Gbps 3.0 Gbps
Serial ATA 6.0 Gbps Serial ATA 3.0 Gbps 3.0 Gbps
Serial ATA 6.0 Gbps 6.0 Gbps

M.2 SSD の対応インターフェース規格の選び方

M.2 の規格一覧

M.2 SSD の接続方式である M.2 には複数の規格が存在し、規格によりデータ転送速度が異なります。以下は、M.2 の規格です。

key B(Socket 2)(※)

内部
インターフェース
規格名
(通称)
レーン数 データ
転送速度
Serial ATA Serial ATA 6.0 Gbps
(Ultra SATA/6000)
- 6.0 Gbps
PCI Express PCI Express 2.0
(Gen2)
2レーン(x2) 10.0 Gbps
PCI Express 3.0
(Gen3)
2レーン(x2) 20.0 Gbps
(※)USB 等、他の内部インターフェースも持つ

key M(Socket 3)

内部
インターフェース
規格名
(通称)
レーン数 データ
転送速度
Serial ATA Serial ATA 6.0 Gbps
(Ultra SATA/6000)
- 6.0 Gbps
PCI Express PCI Express 2.0
(Gen2)
4レーン(x4) 20.0 Gbps
PCI Express 3.0
(Gen3)
4レーン(x4) 40.0 Gbps

M.2 は、mSATA に拡張スロットで使われてきた PCI Express のデータ転送技術を取り入れて誕生した mSATA の後継のため、mSATA SSD や拡張スロットにもある規格名が見られます。

M.2 は、物理的には新しい接続インターフェースですが、内部には従来からある接続インターフェースを取り入れており、その内容は Key によって異なります。

主に key B(Socket 2 とも呼ばれる)と key M(Socket 3 とも呼ばれる)が見られますが、key M(Socket 3)が主流です。

key B(Socket 2)は、Serial ATA や PCI Express の他にも USB 等の内部インターフェースを持ちますが、様々な内部インターフェースを持つため、PCI Express のレーン数が key M(Socket 3)よりも小さいです。

key M(Socket 3)は、内部インターフェースは Serial ATA と PCI Express のみであり、内部に持つインターフェースの種類が少ないですが、その分 PCI Express のレーン数を多く割り当てられるようになっています。

そのため、key M(Socket 3)は、PCI Express のレーン数が key B(Socket 2)よりも大きいです。レーンはデータの通り道のようなもので、レーン数が大きいほどデータ転送速度が速くなります。

key B(Socket 2)と key M(Socket 3)には、Serial ATA 1.5 Gbps や Serial ATA 3.0 Gbps が存在しませんが、Serial ATA 6.0 Gbps が登場してから M.2 が作られたためです。

マザーボードの Key と合わせて選ぶ必要あり

M.2 SSD 搭載可能なマザーボードには M.2 スロットがありますが、 M.2 スロットにも Key の違いがあります。マザーボードと SSD との間で Key が異なると搭載できません。

SSD と同様にマザーボードでも key M(Socket 3)が主流ですので、Key について確認せずに選んでも Key が一致する可能性が高いですが、念のためにマザーボードの Key を確認し、それに合わせて M.2 SSD を選ぶ必要があります。

Serial ATA のみ対応、または PCI Express のみ対応 M.2 スロット

マザーボードの M.2 スロットの多くは、内部インターフェースは Serial ATA と PCI Express 両者に対応していますが、片方に対応している場合は、それに合わせて M.2 SSD を選ぶ必要があります。M.2 SSD は、Serial ATA と PCI Express どちらかに対応しています。

例えば、マザーボードの M.2 スロットが Serial ATA のみ対応の場合、PCI Express 対応の M.2 SSD を搭載しても認識せず動作しません。同様にマザーボードの M.2 スロットが PCI Express のみ対応の場合、Serial ATA 対応の M.2 SSD は使えません。

PCI Express 2.0 と PCI Express 3.0 は互換性あり

マザーボードの M.2 スロットと M.2 SSD 両者が PCI Express に対応しているが、片方が PCI Express 2.0、もう片方が PCI Express 3.0 に対応している場合、両者に互換性がありますので正常に動作します。ただし、データ転送速度は遅い方に合わせられます。

小さい方のレーン数に合わせて動作する

PCI Express のレーン数は、key B(Socket 2)では2、key M(Socket 3)では4ですが、これらは規格上のレーン数です。マザーボードの M.2 スロット、M.2 SSD どちらも対応するレーン数は、規格上のレーン数より小さい場合があります。

その結果、マザーボードの M.2 スロット、M.2 SSD との間で対応レーン数が異なる場合が出てきますが、その場合は小さい方のレーン数で動作し、データ転送速度は遅い方に合わせられます。

例えば、マザーボードの M.2 スロットの対応レーン数が2、M.2 SSD の対応レーン数が4の場合は、レーン数2で動作することになります。

また、マザーボードの M.2 スロットの対応レーン数は、最大までレーン数が割り当てられた場合の値です。割り当て可能な PCI Express のレーン数の上限は、CPU やマザーボードによって決まります。

マザーボードの仕様によりますが、M.2 スロットには優先的にレーン数が割り当てられないようになっていることが多く、PCI Express を利用する他の接続インターフェースにレーン数が優先的に割り当てられ、レーン数が不足すると M.2 スロットのレーン数が減ってしまうことがあります。

例えば、マザーボードの M.2 スロットの対応レーン数が4でも、割り当てられるレーン数が2となれば、レーン数は2で動作します。割り当てられるレーン数が0になってしまうと、動作できなくなります。

レベルセルの選び方

レベルセルの種類

SSD には、記憶セルが大量に存在し、それぞれの記憶セルにデータを記録します。1つの記憶セルに記録できるデータは、基本的に1ビット(0と1の2値)ですが、複数のビットを記録できる記憶セルもあります。

SSD は、1つの記憶セルに記録可能なビット数に応じて、SLC(Single Level Cell)タイプ、MLC(Multi Level Cell)タイプ、TLC(Triple Level Cell)タイプと呼ばれます。

タイプ データ記録方式
SLC タイプ 1つの記憶セルに1ビットのデータを記録する
MLC タイプ 1つの記憶セルに2ビット以上のデータを記録する
TLC タイプ 1つの記憶セルに3ビットのデータを記録する

MLC タイプは、厳密には1つの記憶セルに2ビット以上のデータを記録するという意味のため、2ビットに限らず3ビット等でも同じ MLC タイプと呼ばれます。

しかし、MLC タイプは、一般的に1つの記憶セルに2ビットのデータを記録するという意味で使われる場合が多いです。特に TLC タイプと比較する場合は、MLC タイプは1つの記憶セルに2ビットのデータを記録するという意味で使われる場合が多いです。

SLC タイプと MLC タイプのメリット、デメリット

1つの記憶セルに記録できるビット数が多いタイプほど、同じサイズあたりに保存可能なデータ量を大きくできますので、大容量化が用意になり、容量あたりの価格を低くしやすいです。

しかし、1つの記憶セルに記録できるビット数が多いタイプほど、書き込み処理が複雑になりますので、書き込み速度が遅くなります。

また、1つの記憶セルにデータを記録する場合は、記憶セルに入れる電荷量を調整し、電荷量の多さによって記録されている値が判定できるようにします。例えば、1つの記憶セルに1ビット記録可能な SLC タイプの場合は、0値記録時は電荷量を多くし、1値記録時は電荷量を少なくします。

そのため、1つの記憶セルに記録できるビット数が多いタイプほど、電荷量のずれがエラーにつながりやすい(記録した値とは、別の値と誤判定されてしまう)です。

SSD に使われる記憶素子は、書き込み回数を繰り返していくと劣化して、データ記録時の電荷量の多さが、段々と正常な量からずれていきますので、1つの記憶セルに記録できるビット数が多いタイプほど劣化に弱く、寿命が短くなりやすくなります。

また、記憶素子に蓄えられた電荷量は、時間経過していくと徐々に逃げていきますので、1つの記憶セルに記録できるビット数が多いタイプほど、電荷量のずれがエラーにつながりやすいため、データを保持可能な期間が短くなります。

SLC タイプと MLC タイプには、上記のような違いがあるため、以下のメリット、デメリットがあります。

タイプ メリット デメリット
SLC タイプ ・データ書き込み速度が速い
・劣化に強く寿命が長い
・データの保持期間が長い
・大容量化しにくい
・容量あたりの価格が高い
MLC タイプ ・大容量化しやすい
・容量あたりの価格が低い
・データ書き込み速度が遅い
・劣化に弱く寿命が短い
・データの保持期間が短い

TLC タイプは、MLC タイプの一つですが、1つの記憶セルに2ビットのデータを記録する MLC タイプと TLC タイプを比較するなら、TLC タイプの方が MLC タイプのメリットがより大きく、デメリットがより大きくなります。

MLC タイプの SSD を選ぶのが基本

SLC タイプの SSD は、容量の大きさや価格よりも、処理速度や寿命、データの保持期間が何よりも優先される業務用途向けです。一般用途では、MLC タイプの SSD を選ぶのが基本です。

MLC タイプの SSD には様々なデメリットがありますが、技術進歩によって大きく改善されており、デメリットを気にして選ぶのを避ける必要はないくらいです。

内蔵 SSD の容量の選び方

容量あたりの価格の安さを重視する

自分にとって必要な容量を持つ内蔵 SSD を選ぶのが基本ですが、容量あたりの価格の安さを考えて選ぶ事も重要です。普及している容量の内蔵 SSD であれば、量産効果によるコストダウン効果により、容量あたりの価格が安いため選択の目安になります。

普及容量よりも容量が大きすぎる内蔵 SSD だと、容量あたりの価格が高くなり、普及容量の内蔵 SSD を複数購入した方が価格が安くなる事が起こりえます。逆に普及容量よりも小さすぎる内蔵 SSD でも、内蔵 SSD 自体の価格は安くなりますが、容量あたりの価格が高くなります。

そのため、必ず必要な容量が決まっていなければ、普及容量の内蔵 SSD を選ぶのがおすすめです。普及容量かどうかは、売れ筋の内蔵 SSD の容量、または内蔵 SSD のラインナップが豊富な容量帯を見て判断します。また、容量が同じ内蔵 SSD でも、製品によって性能や品質等が異なり、価格が大きく異なる場合がある事に注意が必要です。

容量 特徴
普及 SSD の容量より小さい 容量あたりの価格が高い
普及 SSD の容量と同程度 容量あたりの価格が低い
普及 SSD の容量より大きい 容量あたりの価格が高い

2014年9月19日時点では、容量 256GB 〜 512GB の内蔵 SSD が普及しています。容量 1TB 近い内蔵 SSD は、まだ容量あたりの価格が高いため、選ぶなら十分な予算が必要です。容量 128GB 程度までの小さい容量の内蔵 SSD であれば、容量あたりの価格はそこまで悪くありません。

予算が厳しいなら、HDD との併用を考える

SSD は、HDD と違って大容量化と低価格化が実現できているとは言いがたいですが、大容量化と低価格化は着々と進んでいます。それでも、内蔵 HDD のラインナップを見ると、大容量の製品が多く存在し、随分と安い印象を受けますので、内蔵 SSD だと容量が小さく、価格が高い製品が多い印象を受けます。

そのため、よほど予算があるなら話は別ですが、容量はある程度妥協して選び、HDD との併用も考えると良いです。例えば、予算に厳しくならない容量の 内蔵 SSD を選び、内蔵 SSD では OS やソフトウェア関連のデータや使用頻度が高いデータに使用し、容量が足りない場合、大容量なデータやあまり使わないデータは、別の内蔵 HDD や外付け HDD 等を利用するのも手です。

そうすれば、内蔵 SSD のメリットを活かしつつ、容量あたりの価格が高いというデメリットを HDD でカバーする事ができます。

Trim 機能の選び方

Trim とは

Trim は、SSD 内部のデータを完全に消去する機能です。SSD に限らず HDD にも当てはまりますが、SSD 内部のデータの存在場所は、アドレスによって管理されています。

OS を操作してデータを削除しても、アドレス上においては削除されますが、データは完全には削除されず残ります。これがゴミ箱からデータを削除しても、データを復元できる理由です。

HDD では、データが完全に削除されていない領域にデータを書き込むには上書きすれば済みますが、SSD では HDD とは異なり上書きができず、完全に削除されていないデータを完全に削除する処理を入れないと、データを書き込めません。

このデータを完全に削除する処理が発生すると、SSD はデータ書き込み速度が体感できるほど低下します。そこで Trim を使うと、データ書き込み前にデータを完全削除しておく事ができるようになり、データ書き込み速度の低下を抑える事ができます。

Trim に対応している内蔵 SSD が多い

データ書き込み速度の低下は大きな問題となるため、Trim が使えるよう Trim に対応している内蔵 SSD がおすすめです。Trim 対応内蔵 SSD が主流となっているため、Trim 対応の内蔵 SSD を選ばざるを得ない状況ですが、念のため Trim に対応しているか確認しておきたいです。

また、内蔵 SSD が Trim に対応していても、OS が Trim に対応していないと Trim は使えません。Windows では、Windows 7 から Trim に対応しています。Mac OS X では、v10.7(Lion)から Trim に対応しています。


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