外付け SSD の選び方 - ストレージの選び方

最終更新日 2017年07月14日

外付け SSD とは

まず SSD についてですが、SSD(ソリッドステートドライブ)は、フラッシュメモリーを応用したものであり、データを保存するために使用する装置です。

従来は、データを保存するために HDD(ハードディスクドライブ)が使われてきましたが、SSD の大容量化、低価格化が進み、SSD も使われるようになってきました。

外付け SSD は、SSD をパソコンと USB 等で接続して使用する装置であり、その選び方は外付け HDD と似ています。ただし、外付け SSD は、外付け HDD よりも優れたところもあれば、劣るところもあります。そのため、まずは自分の使用用途を考慮して、外付け SSD を選ぶべきか検討する必要があります。

外付け SSD のメリット、デメリット

外付け SSD を選ぶ方が良いかは、まず外付け SSD のメリット、デメリットを把握する必要があります。もし、外付け SSD のデメリットよりもメリットの方が上回ると判断したら、外付け SSD の中で、どの製品を選ぶか検討すると良いです。

外付け SSD のデメリット

SSD は、HDD と比べたら大容量化と低価格化が進んでいません。そのため、外付け HDD と比べると、容量が少ない製品しかなく、価格が高いです。いずれ大容量化と低価格化が実現できると思われますが、大容量と安さを重視するなら外付け HDD を選ぶ方が良いです。

SSD は、書き込み回数で寿命が決まってくる特性があります。つまり、データの書き込み回数が多いほど寿命が短くなるため、データの書き込み回数が多い使用用途には不向きです。

しかし、SSD の技術進歩は早く、今では書き込み回数による寿命を気にせずに選んで良いと言えます。1日中絶え間なくデータの書き込みが発生するような使用用途では避けた方が良いですが、一般的な使用用途なら書き込み回数による寿命を気にせずに外付け SSD を選んで問題ありません。

どれくらい使えるかという寿命の他に、どれくらいデータを保存したままでいられるかという問題もあります。SSD はフラッシュメモリを応用した装置であり、フラッシュメモリには電子を格納する所があります。この場所に電子があるかないかでデータを保存していくため、電子を閉じ込めておく仕組みがありますが、どうしても時間が経過すると電子が逃げてしまう現象が起きます。電子が逃げてしまうとデータが失われてしまいます。

すぐに電子が逃げてデータの損失となってしまう訳ではなく、10年や20年といった数十年後に問題となってきます。そのため、外付け SSD は、データを一度保存して10年といった長期間保存したままにしておく使用用途には向いていません。

ちなみに、データを長期間保存したままという使用用途には、HDD も向いていません。HDD は、長期間経つと機械的な寿命を迎えてしまう可能性が高く、SSD と同様に長期間保存したままにしておく使用用途には向いていません。そのため、外付け SSD も外付け HDD も、使用する場合は定期的なバックアップやデータを別の記憶媒体にも管理しておく事は重要です。

外付け SSD のメリット

SSD は、HDD と比べてデータの読み込み、書き込み速度が速いです。HDD でも十分速いですが、一度 SSD の速さに慣れると HDD が結構遅く感じてしまうほどです。

SSD も HDD も精密機械ですが、SSD は HDD と比べると複雑な内部構造を持ちません。そのため、衝撃に強いです。特に持ち歩くのであれば、衝撃に強いというメリットは大きいです。複雑な内部構造を必要としないため、SSD は軽量化と小型化も実現しやすく、外付け SSD はコンパクトで軽い製品が多く、持ち運びしやすいというメリットもあります。

他に、複雑な内部構造を持たない事と関連して、内部で駆動する部品が少ないため、動作音が静かで消費電力が低いというメリットもあります。消費電力が低いため、AC アダプターを持たない外付け SSD が多く、パソコンで USB で接続するだけで使えます。バッテリー駆動のノートパソコンと接続して使う場合は、バッテリーの負担を軽減します。

容量の少なさと価格の高さを許容できるかどうか

外付け SSD のメリットを見れば、ぜひ利用したいところですが、容量の少なさと価格の高さがネックになってきます。容量はそれほど必要とせず、予算が十分あるなら、外付け SSD を選ぶと良いです。もし、容量の大きさと価格の低さを重視するなら、外付け HDD を選ぶ方が良いです。

ただし、持ち運ぶ必要性もあると、SSD のメリットが大きく活きてきます。この場合は、外付け SSD の方が良いか、SSD のデメリットも考慮して選びたいです。

容量の選び方

容量あたりの価格の安さを重視する

外付け SSD を選ぶ際は、自分にとって必要な容量を持つ製品を選びたいところですが、容量あたりの価格の安さも重視して選びたいです。

外付け SSD には、容量が小さい製品から大きい製品までありますが、普及している容量の外付け SSD が、量産効果等によるコストダウンにより、容量あたりの価格が安いです。

普及容量よりも容量が大きい外付け SSD だと、普及容量の外付け SSD を複数購入した方が安く済む事が起こりえます。

普及容量よりも容量が小さい外付け SSD だと、外付け SSD 自体の価格は安くなりますが、需要が少なく大量生産によるコストダウンが難しくなるため、容量あたりの価格が高くなります。

容量 特徴
普及 SSD の容量より小さい 容量あたりの価格が高い
普及 SSD の容量と同程度 容量あたりの価格が低い
普及 SSD の容量より大きい 容量あたりの価格が高い

2014年9月20日時点では、容量 256GB 〜 512GB の外付け SSD が普及しています。価格の面から見て、この程度の容量を持つ製品を選ぶのがおすすめです。

さらに容量が大きい外付け SSD だと、まだ容量あたりの価格が高いため、選ぶなら十分な予算が必要です。容量 128GB 程度までの小さい容量の外付け SSD であれば、容量あたりの価格はそこまで悪くありません。

予算が厳しいなら、外付け HDD との併用を考える

SSD は価格が高いため、容量が大きい外付け SSD ほど価格が高くなります。そのため、必要な容量を持つ外付け SSD を選ぶと予算をオーバーしてしまう場合は、外付け HDD と併用するのがおすすめです。

使用頻度が高いデータは外付け SSD を利用し、使用頻度が低いデータは外付け HDD を利用するようにする等して、使用する外付け SSD の容量を抑えるように使えれば、容量が小さい外付け SSD でも活用していけます。

接続インターフェースの選び方

外付け SSD の接続インターフェースは USB が主流

外付け SSD は、USB 接続で使用する製品が多く、それ以外で接続する製品は少ないです。USB は、どのパソコンにもある接続インターフェースであり、今後もしばらくは普及し続けるでしょうから、USB 接続で使用する外付け SSD を選んでおけば、接続できなくて困る可能性が非常に低くなります。

外付け SSD は、Thunderbolt 接続で使用する製品も見られます。Thunderbolt は、インテル社とアップル社が共同開発したインターフェースです。Thunderbolt は、USB と比べて様々な点において優れている接続インターフェースですが、外付け SSD に限らず他の周辺機器や、パソコン等でも広く普及していません。

Thunderbolt が登場した当初はアップル社のパソコン Macintosh(Mac)に搭載されてきましたが、後に Windows パソコンにも搭載されるようになり、Thunderbolt が登場した当初と比べると普及が進んでいます。

Thunderbolt の普及がほとんど進んでいなかった頃は、量産効果等によるコストダウンが実現していなかったせいか、Thunderbolt 接続で使用する外付け SSD が登場した当初は価格が高めでした。

予算との兼ね合いで選ぶなら、Thunderbolt で接続する外付け SSD を選ぶのを避けるのは妥当でしたが、徐々に価格が下がってきましたので、選択肢に入れる価値が上がってきています。

Thunderbolt は、データ転送速度の速さが特長であり、その特長を活かして Thunderbolt 接続で使用する外付け SSD はデータ読み書き速度が速いです。

USB 接続で使用する外付け SSD でもデータ読み書き速度が十分速いですが、さらなる速さを求めるなら Thunderbolt 接続で使用する外付け SSD を選ぶと良いです。

USB 規格

USB の発展が進み、USB の規格 USB3.0 は USB3.1 Gen1 へ変わり、USB 端子形状の規格に Type-C が追加され、Thunderbolt の規格 Thunderbolt 3 は端子形状に USB の Type-C を採用したことで、USB というインターフェースは複雑化しています。

USB については、 USBの規格、端子形状の規格 にて詳しく記載しています。

USB 規格のデータ転送速度の違いは、以下のとおりです。

種類 データ転送速度
USB1.1 12Mbps
USB2.0 480Mbps
USB3.0 5Gbps
USB3.1 USB3.1 Gen1 5Gbps
USB3.1 Gen2 10Gbps

USB 接続で使用する外付け SSD を選ぶなら、選択肢は USB3.1 Gen1(USB3.0)か USB3.1 Gen2 です。(2017年7月1日時点)

USB1.1 対応の外付け SSD はなく、あったとしても USB1.1 のデータ転送速度は遅すぎて SSD の性能を活かせません。USB2.0 対応の外付け SSD は時代遅れであり、USB2.0 のデータ転送速度も SSD にとっては不十分で SSD の性能を活かせません。

USB3.1 Gen1(USB3.0)でもデータ転送速度が十分速いですが、さらなる速さを求めるなら USB3.1 Gen2 を選ぶと良いです。

USB 規格の互換性

USB 規格には互換性がありますので、パソコンと外付け SSD との間でお互いの USB 規格が異なっていても、古い USB 規格の方(データ転送速度が遅い方)の USB 規格でデータをやり取りします。例えば、USB3.1 Gen1(USB3.0)搭載パソコンと USB3.1 Gen2 搭載外付け SSD を接続して使用した場合は、USB3.1 Gen1(USB3.0)のデータ転送速度でデータをやり取りします。

例えば、外付け SSD を使用する予定のパソコンが USB3.1 Gen1(USB3.0)であっても、USB3.1 Gen2 搭載の外付け SSD を選んでも、USB3.1 Gen1(USB3.0)のデータ転送速度となりますが使えます。将来 USB3.1 Gen2 搭載パソコンを導入できれば、USB3.1 Gen2 搭載外付け SSD 本来の性能を発揮できます。

USB 端子形状の規格

USB 端子形状の規格に新しく登場した Type-C は、まだ広く普及していませんが、今後 USB 端子形状の主流になると思われます。(2017年7月1日時点)

無理に Type-C 対応外付け SSD を選ぶ必要はありません。従来の Type-B 対応の外付け SSD を選んでも、変換アダプター(ケーブル)を使う方法がありますので、パソコンの USB 端子に Type-C が完全に普及しても使い続けられます。

Thunderbolt 規格

Thunderbolt については Thunderboltの規格 にて詳しく記載しています。

Thunderbolt 規格のデータ転送速度の違いは、以下のとおりです。

規格 データ転送速度
Thunderbolt 10Gbps
Thunderbolt 2 20Gbps
Thunderbolt 3 40Gbps

Thunderbolt には、様々な特長がありますが、最大の特長はデータ転送速度の速さです。USB とデータ転送速度の速さで競っているような状況ですが、それぞれの最新規格で比較すれば Thunderbolt の方が速いです。

上記のデータ転送速度は理論上のデータ転送速度ですので、実用上のデータ転送速度はもっと低いですが、Thunderbolt の方が体感できるほど速くなります。そのため、データ読み書き速度の速さを重視するなら、Thunderbolt 接続で使用する外付け SSD を選ぶのが望ましいですが、Thunderbolt は Windows 搭載パソコンでは、USB と比べて普及していません。

そのため、Thunderbolt で接続する外付け SSD を選ぶ場合は、パソコンに Thunderbolt が搭載されているのか確認する必要があります。

Thunderbolt 規格の互換性

Thunderbolt 規格には互換性がありますので、パソコンと外付け SSD との間でお互いの Thunderbolt 規格が異なっていても、古い Thunderbolt 規格の方に合わせる形で動作します。

ただし、Thunderbolt 1 と Thunderbolt 2 の端子形状は Mini DisplayPort の端子形状と同じであり、Thunderbolt 3 の端子形状は、USB Type-C の端子形状と同じですので、両者を接続する場合は変換アダプター(ケーブル)が必要となります。

Thunderbolt 端子形状

Thunderbolt は、従来からあるインターフェースの端子形状を採用しています。Thunderbolt 1 と Thunderbolt 2 の端子形状は、Mini DisplayPort の端子形状と同じですが、Thunderbolt 1 または Thunderbolt 2 対応の外付け SSD を、ただの Mini DisplayPort 端子に接続できますが使えません。Thunderbolt 1 または Thunderbolt 2 に対応している Mini DisplayPort 端子(Thunderbolt 1 端子または Thunderbolt 2 端子と呼ばれる)に接続して使えます。

Thunderbolt 3 の端子形状は、USB Type-C の端子形状と同じですが、同様に Thunderbolt 3 対応の外付け SSD は、Thunderbolt 3 に対応している USB Type-C 端子(Thunderbolt 3 端子と呼ばれる)に接続して使えます。Thunderbolt 3 に対応していない USB Type-C 端子に接続できても使えません。

Thunderbolt 3 と USB3.1 Gen1(USB3.0)等の USB 規格両者に対応している外付け SSD もありますが、これなら Thunderbolt 3 に対応していない USB Type-C 端子でも接続して使えます。

電源の選び方

外付け SSD は、バスパワーの製品、すなわちパソコンの接続ポートからの供給電力で動作する製品が主流です。USB 接続で使用する製品であれば、USB ポートからの供給電力で動作します。

SSD は消費電力が低いという特徴があり、接続ポートからの供給電力不足で正常に動作しない可能性が低いせいか、外付け SSD はセルフパワーの製品、すなわち電源コンセントからの供給電力で動作する製品は非常に少ないです。

供給電力不足で正常に動作しないリスクはありますが、そのリスクは非常に低いため、セルフパワーについて気にせずにバスパワーを選んでも問題ありません。もちろん電源コンセントがない環境で使用するなら、バスパワーを選ぶ必要があります。

セルフパワーを選びたい場合、選べる製品はかなり限られます。セルフパワーの製品は、ネットワークでのデータ共有機能等の付加機能を持つ製品や、複数のストレージを利用して、データ読み書き速度やデータ安全性を向上させる RAID に対応した製品くらいしかありません。

そこで、セルフパワー対応の外付けストレージケースと内蔵 SSD を購入し、内蔵 SSD を外付けストレージケースに搭載して使う方法があります。外付け SSD よりも使い始めるまでに手間がかかりますが、搭載作業は難しくなく簡単です。

外付けストレージケースは、内蔵 HDD と内蔵 SSD どちらでも搭載可能な製品が多く、パソコンから取り出して余った内蔵 HDD や内蔵 SSD を有効活用できたりして便利です。

バスパワー ・接続ポートからの供給電力で動作する
・外付け SSD の主流であり、基本的にバスパワーを選べば良い
・電源コンセントがない環境で使用するなら、バスパワーの選択が必須
セルフパワー ・電源コンセントからの供給電力で動作する
・選べる製品が非常に少ない
・代わりにセルフパワー対応の外付けストレージケースと内蔵 SSD を組み合わせて使用する方法あり

対応 OS の確認

外付け SSD は、製品によって対応している OS が異なります。古い OS や最新の OS に対応していない場合が多いですので、接続して使う予定のパソコンの OS に対応しているか確認が必要です。

サイズと重量の選び方

外付け SSD を、室内でほぼ固定して使用するなら、サイズや重量を気にする必要はありません。持ち運ぶをするなら、サイズが小さく重量が軽い製品を選ぶのがおすすめです。

SSD は小型化と軽量化がしやすいため、どの製品もコンパクトで軽いですが、メーカーによっては持ち運びのしやすさを重視して、可能な限り小さくして軽くした製品がありますので、様々な製品をサイズと重量の観点で比較して選ぶのがおすすめです。


キャンペーン情報
富士通
・新製品セール
クーポン利用で10〜23%OFF等の9大特典
(11月1日迄)
・シークレットクーポン
省スペース型デスクトップ
ESPRIMO WD2/B2 icon がクーポンコード「ODS106LSJ」入力で21%OFF
コンパクト型デスクトップ
ESPRIMO WD1/B2 icon がクーポンコード「QUD810LSJ」入力で18%OFF
一体型デスクトップ
ESPRIMO WF2/B2 icon がクーポンコード「FRU302LSJ」入力で23%OFF
ESPRIMO WF1/B3 icon がクーポンコード「FBR123LSJ」入力で25%OFF
据え置きノート
LIFEBOOK WA1/A3 icon がクーポンコード「OAU924LSJ」入力で27%OFF
LIFEBOOK WA3/B3、WA2/B3 icon (CPU:Core i7,Core i5選択時)がクーポンコード「UAZ217LSJ」入力で25%OFF
(CPU:Core i3選択時)がクーポンコード「DAG217LSJ」入力で25%OFF
モバイルノート
LIFEBOOK WS1/B3 icon がクーポンコード「PGG25LSJ」入力で23%OFF
LIFEBOOK WU2/B3 icon がクーポンコード「GRM117LSJ」入力で22%OFF
(※)購入画面で上記のクーポンコードを入力すると特別割引が適用されます
(11月29日迄)

ストレージの選び方



コラム - 周辺機器