内蔵ハードディスクの選び方

最終更新日 2015年07月02日

内蔵ハードディスク増設前に

内蔵ハードディスクは、パソコン内部に組み込まれるため、外付けハードディスクのように設置スペースをとらず、転送速度が速い上に、同じ容量で比較すると外付けタイプより安いためハードディスクの容量アップにおすすめです。しかし、内蔵ハードディスクを取り付けるスペースがパソコンに必要です。このスペースは普通デスクトップパソコンタワー型にあります。他のデスクトップパソコン省スペース型や一体型、ノートパソコンは増設用のスペースが無いので、外付けハードディスクを使うのがおすすめです。

また、外付けケースに内蔵をハードディスクを搭載して、外付けハードディスクのように使う方法もあります。これなら、故障しても内蔵ハードディスクの交換が可能ですし、上手く製品とショップを選んで購入すれば、既に完成された同じ容量の外付けハードディスクを購入するよりも、安く済む場合があります。

デスクトップパソコンタワー型に、内蔵ハードディスクを増設する場合は、パソコンの仕様書などで、拡張ベイ(空きベイ)欄に、ハードディスク用の3.5インチベイが空いているか確認する必要があります。また、自分でパソコンケースを開けて実際に空いているか確認しておくと確実です。

パソコンのタイプ 方法
・デスクトップパソコン
(タワー型)
ハードディスク用の空き3.5インチベイがあれば内蔵ハードディスクがおすすめですが、取り付け作業とハードディスクの設定、フォーマット作業も考えると、接続してすぐ使える外付けハードディスクを選ぶのも賢い選択です。
・デスクトップパソコン
(省スペース型、一体型)
・ノートパソコン
内蔵ハードディスクの増設はパソコンの設計上難しいです。外付けハードディスクか、外付けケースと内蔵ハードディスクを組み合わせて使用するのがおすすめです。

内蔵ハードディスクのサイズ

内蔵ハードディスクは、サイズの大きさで種類が分かれており、その大きさには、主に3.5インチと2.5インチがあります。 3.5インチサイズの内蔵ハードディスクは、デスクトップパソコン用であり、2.5インチサイズの内蔵ハードディスクは、ノートパソコン用です。

外付けケースに内蔵ハードディスクを入れて使用するときは、外付けケースが対応している内蔵ハードディスクのサイズと合うように選ぶ必要があります。

同じ容量で比較すると、2.5インチサイズより3.5インチサイズの内蔵ハードディスクの方が、価格が安いですが、ハードディスクの大容量化と値下げが進み、今では2.5インチサイズの内蔵ハードディスクでも十分に安いです。

サイズ 特徴等
3.5インチサイズ デスクトップパソコン向けで、PC パーツ単体として売られている内蔵ハードディスクの主流サイズ。
2.5インチサイズ ノートパソコン向けですが、スリムな外付けハードディスクケースにもよく使われるサイズです。

内蔵ハードディスク容量の選び方

自分が欲しい容量を選ぶのも選択方法の1つですが、価格を容量で割り、 1GB あたりの値段が一番安い容量を選ぶのが選択の目安です。それかショップの売れ筋(おすすめ)製品の容量を選ぶのも良いでしょう。たいていは、ショップの売れ筋製品やおすすめされている製品は、1GB あたりの価格が比較的安い容量となっています。

80GB から 2TB まで様々な容量を持つ製品がありますが、最近は、3.5インチなら 1TB 、 2.5インチなら 500GB が売れ筋です。

キャッシュ容量(バッファ)の選び方

キャッシュ容量は、ハードディスクに搭載されるメモリーの容量を示します。一時的にしかデータを保存できませんが、データの読み書き速度が速いので、キャッシュ容量が多いほど処理速度が速くなります。

今は主にキャッシュ容量 2MB 、8MB 、16MB 、32MB に分かれます。性能の高いハードディスクほどキャッシュ容量が多いです。ただし、劇的に性能が違ってくる訳ではありませんので、あまりキャッシュ容量については気にする必要は無いといえます。

接続インターフェースの選び方

個人が使用するパソコンにおいての内蔵 HDD の接続インターフェースの種類は Serial ATA (シリアルエーティーエー)が主流です。旧接続インターフェースの Ultra ATA (ウルトラエーティーエー)とは、接続ケーブルが違いますので、Ultra ATA を使用する古いパソコンに搭載する内蔵ハードディスクを選ぶときは注意が必要です。最近の新しいパソコンであれば、Serial ATA で接続するのが普通ですが、古いパソコンの場合は、自分のパソコンはどちらの接続タイプかパソコン仕様書などを見て確認が必要です。

また、Serial ATA は幾つか規格が存在し、それぞれ転送速度が異なります。以下の表に Serial ATA の規格一覧を表記していますが、各規格は互換性があります。例えば、Serial ATA 3GB/s の内蔵ハードディスクを、Serial ATA 1.5GB/s のパソコン(マザーボード)に接続して使用できます。ただし、転送速度等は、Serial ATA 1.5GB/s に合わせて動作します。

ANSI規格名 通称 転送速度
Serial ATA 1.5 Gbps Ultra SATA/1500 150MB/s
Serial ATA 3.0 Gbps Ultra SATA/3000 300MB/s
Serial ATA 6.0 Gbps Ultra SATA/6000 600MB/s

ディスク回転速度の選び方

ディスク回転速度とは

ハードディスクでは、ディスク上にデータが記録されます。ハードディスク内部においてディスクへのデータ読み書きはヘッドが行いますが、ヘッドが動きディスクが回転する事で、ヘッドはディスク上のあらゆる場所へアクセスできます。

ディスクの回転速度が速いほど、ヘッドがディスク上のデータ読み書きする場所へ早くアクセスできるため、データ読み書き速度が向上するメリットがありますが、消費電力と発熱量が大きくなり、駆動音が大きくなるデメリットが生じます。

デスクトップパソコン用には 7200rpm、ノートパソコン用には 5400rpm が選択の目安

ハードディスクのディスク回転速度には、主に 5400rpm(5400回転/分)と 7200rpm(7200回転/分)があります。

3.5インチサイズのハードディスクはデスクトップパソコン用であり、消費電力と発熱量が大きくなっても問題になる可能性は低いため、7200rpm(7200回転/分)が多いです。

2.5インチサイズのハードディスクはノートパソコン用であり、消費電力と発熱量は小さい方が望ましいため、5400rpm(5400回転/分)が多いです。

3.5インチサイズのハードディスクを選ぶなら、7200rpm(7200回転/分)が選択の目安ですが、データ読み書き速度よりは消費電力と発熱量の小ささ、静音性を重視するなら、5400rpm(5400回転/分)を選ぶのがおすすめです。

2.5インチサイズのハードディスクを選ぶなら、5400rpm(5400回転/分)が選択の目安です。データ読み書き速度を重視するなら 7200rpm(7200回転/分)を選びたいですが、発熱量の大きさが問題となり、ハードディスクだけでなく周辺の PC パーツも熱によって故障するリスクが大きくなりますので、基本的に 5400rpm(5400回転/分)を選ぶのがおすすめです。

データ読み書き速度を重視するなら、高回転ハードディスクより SSD を選ぶのがおすすめ

3.5インチサイズの高性能ハードディスクの中には、10,000rpm(10,000回転/分)のハードディスクもあり、7200rpm(7200回転/分)のハードディスクと比べると、さらにデータ読み書き速度が上がりますが、SSD には勝てません。データ読み書き速度を重視してストレージを選ぶなら、高回転ハードディスクよりは SSD を選ぶ方が良いです。

どうしてもストレージはハードディスクである必要があり、データ読み書き速度を重視するなら、10,000rpm(10,000回転/分)のハードディスクを選ぶのがおすすめです。

NCQ の選び方

NCQ とは

NCQ は、Native Command Queuing の略であり、ハードディスクのデータを効率よく読み込みできる機能の事です。

ハードディスクでは、ディスク上にデータが書き込まれ、データを読み込む際はディスクが回転し、読み取りたいデータがある場所へヘッドが動き、データを読み取ります。

連続して複数のデータを読み込む場合、読み取りたいデータはディスク上に分散している確率の方が高く、読み取りたいデータがある場所へヘッドが動けるようにディスクは回転しますので、ディスクの回転に時間がかかり、データ読み込み速度が遅い原因となります。

NCQ に対応しているハードディスクでは、一定数の読み取りたいデータがある場所を確認し、最もディスク回転数が小さくなるようにデータを読み取る順番を決めてから、データを読み取ります。そうする事で、データを効率よく読み込めるようになり、データ読み込み速度が向上します。

NCQ 対応ハードディスクの普及

NCQ は、接続インターフェースが Serial ATA 3.0 Gbps に対応すれば使えるようになった機能です。もちろん Serial ATA 6.0 Gbps に対応しても使える機能です。

まだ、Serial ATA 6.0 Gbps が無かった頃は、Serial ATA 3.0 Gbps に対応していても、NCQ に対応しているとは限らず、ハードディスクが Serial ATA 3.0 Gbps に対応していて、かつ NCQ が使えるように作られていれば、NCQ に対応していました。

Serial ATA 3.0 Gbps 対応ハードディスクが出始めた頃は、NCQ 対応ハードディスクと NCQ 非対応ハードディスクが存在し、主に高性能ハードディスクが NCQ に対応していました。

また、ハードディスクの仕様には、分かりやすいように NCQ に対応しているかどうか記載されていましたが、NCQ に対応しているハードディスクが普及したため、今では仕様に NCQ について記載されていない場合が多いです。

新しいハードディスクを選ぶなら、NCQ 対応が当たり前ですので、NCQ について確認する必要性は低いです。

NCQ が有効になるためには、マザーボードも NCQ に対応している必要がありますが、マザーボードも NCQ 対応が当たり前となっています。ハードディスクとマザーボードどちらかが NCQ 非対応でも、NCQ が無効になるだけですので、使用上は問題ありません。

平均シークタイムの選び方

平均シークタイムとは

ハードディスク内部にはディスクが存在し、ディスク上にデータが記録されます。ディスク上のデータは、ヘッドと呼ばれる部分によって読み書きされます。

ヘッドは、ディスクの内側と外側を結ぶほぼ直線上を動きますが、隣のデータ読み書き場所への移動にかかる時間と、ディスクの内側から外側(外側から内側)への移動にかかる時間を、足して2で割った時間が平均シークタイムです。別の方法で平均シークタイムが計算される場合もありますが、ディスク上の目的の場所へヘッドが動くまでにかかる平均的な時間である事に変わりはありません。

平均シークタイムは気にせずに選んでも問題なし

平均シークタイムが短いほどデータ読み書きにかかる時間が短くなりますが、どのハードディスクも平均シークタイムは十分短く、性能の高いハードディスクほど平均シークタイムが短い傾向が見られますが、体感できるほどの差にはなりません。

そのため、平均シークタイムについては気にせずに選んでも問題ありません。平均シークタイムを確認して選ぼうとしても、仕様等に記載されていない場合が多いです。

おすすめ内蔵ハードディスク販売ショップ

内蔵ハードディスクは、PC パーツを多数販売しているパソコンショップで購入するのがおすすめです。内蔵ハードディスクに限らず、総じて PC パーツの価格が安いですし、様々な製品がそろっています。

また、内蔵ハードディスクは、割引セール等で大幅に値引きされて販売される事が多いですので、安く買いたい場合は、各ショップにて割引セールを実施してないかチェックするのがおすすめです。以下は、内蔵ハードディスも含めて、PC パーツを安く販売しているおすすめのショップです。
ドスパラ
ドスパラは、ショップブランドや PC パーツ等を販売しているパソコンショップです。パソコンショップの中では最大規模で、ショップブランドの品揃えの豊富さが目立ちますが、PC パーツや周辺機器等の品揃えも豊富です。
(2014年11月22日時点)
ツクモ
ツクモは、AeroStream と呼ばれる静音デスクトップパソコンで有名なパソコンショップですが、各メーカーのパソコン本体や PC パーツ、周辺機器等の品揃えが豊富で価格が安いです。
(2014年11月22日時点)
PC ワンズ
PC ワンズは、PC パーツと自作パソコンの専門店です。BTO パソコンも販売していますが、自作パソコンユーザー向けに特化した品揃えとサービスを提供しており、PC パーツや周辺機器等の品揃えが豊富です。
(2014年11月22日時点)